2005年
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1月1日 無難にスタートして乗り比べ

結局昨年は23日が走り納めになってしまったので、まずは走り初めとばかりにK100RSを引っ張り出す。
これまでは私のファーストバイクとして居座り続けているR1100RSで走り初めするのが恒例だったのだが(別に深い意味はない)
R1100RSは昨年9月に改造のため某ショップに預けて以来私のところに戻ってきていない。
決してそこのショップがさぼっているわけではなく、ショップがRSのためにプレス屋にオーダーしている合計4個の部品を
メーカーの量産バイクの部品製作で手一杯なプレス屋がなかなか作ってくれないのだ(-_-;)
あんまり時間かかるようだと型を浜松まで持ち出してプレスしてくるぞ(* ̄0 ̄)o!

・・・さて元旦の初乗りだが行き先は勿論富士山へ暴走ではなく、隣町の水族館である(笑)
ちなみにK75Sを譲り渡すことが決まっている友人が遊びに来ていたので、彼にはK75Sに乗って同行してもらった。


ということで、アクア・トト(東海北陸道川島SAに隣接している淡水魚水族館)の駐車場で。
画質が悪いのは携帯で撮影したため。ご勘弁を。

ちょっとした買い物などを除くとK100RSでまともに走るのは結構久しぶりだが、K75Sと比べるといかにも走りが重々しい。
明らかにフロントに荷重がかかっている感覚があり、やや立ちの強い印象のハンドリングもあって本当に基本設計がほぼ共通かと思うほど
バイク全体の質量を意識させられる。
ただしこれも欠点ばかりではなく、ある程度の速度を出していれば質量感はフロント回りの落ち着きに直結するし
足回りに手を入れていることも大きいだろうが、より車重で押さえつける印象の強い乗り心地はK75Sより一枚上手。
またカウルの防風性には大差があり、K100RSのスウルから左右のミラーを取り外して小型化したような形状のK75Sのカウルは
速度を上げればそれなりに有効ではあるものの(手の部分もある程度風から守られているところはなかなか)、
ウェザープロテクションは見た目に正直にK100RSに遅れを取る。(違いは足の部分が最も大きい)

これは長距離のツーリングでは確実に効いてくるであろう部分で、車輌の性格の違いを表している部分だろう。
軽快なオールラウンダーと重厚なツアラーのどちらがいいかは完全に好みだが、乗っていて高級感があるのは勿論K100RSの方だ。
またK75Sと並走したのは初めてだったのでようやく気づいたのだが、この二台はエンジン音の大きさにも結構な違いがある。
サイレンサーが四角から三角形断面になったことで容量まで3/4に減らされたというわけでもないだろうが、
排気音は明らかにK75Sの方が大きく、それにバランスシャフトが回転するヒュルヒュル音が拍車をかける。
有り体に言って、K100で信号待ちしていれば自分のバイクより隣のK75のエンジン音の方が大きく聞こえる。

この辺の細かいことの積み重ねも車輌全体の印象に結構影響しているかも知れないな。
ま、一年のスタートとしてはまずまず上々の走りだったな。

1月4日 世間ではDATZ恒例の伊勢神宮初詣ツーリングなどをやっていたらしいのだが、
昨年末にR1150RSなどを買ってしまった私は今年一年は緊縮財政を余儀なくされている。
買ったのがR1150RSだけならまだ救いがあったのだが、
昨年はR100RSにK75Sも購入してそのどちらも整備/改造に結構な出費をしているのでとてもじゃないが金銭的余力はない。
ましてや今年は前半にR100RSとK100RS(と400刀)の車検が控えており、その分の予算も確保しておかないといけないのだ。

前置きが長くなったが、そんなわけで参加は断念してK75Sで休日出勤し、会社の仕事を少し片付けておく。
自宅から会社まではそれほど離れていないので防寒装備は適当なものだったのだが、そうしたら結構寒かった(^_^;)
今更だが、K100RSとは体感温度が全然違う。これは週末の琵琶湖が走り応えあって面白そうだな( ̄ー ̄)


1月9日 琵琶湖一周耐寒ツーリング

オートショップフタバ恒例の琵琶湖一周ツーリングに参加する。↑を欠席してこちらに参加している理由だが、
単純に高速代が安く済む(笑)という他に、こちらは耐寒ツーリングを銘打っているというのが大きかった。
これまで書かずにいたが、昨年11月の時点でここの耐寒ツーリングにはK75Sで参加しようと決めていたのである。
エベネゼルがウィダーの電熱ベストを輸入してすぐ購入し、以来電熱の有難みを説いて来た私が言うのもなんだが
ここまで電熱が普及してくると耐寒ツーリングをする意義がかなり怪しくなってきていることは否めないだろう。
電熱ウェアのフル装備をすれば気温が氷点下でも充分に暖かさを感じながら(寒くない、ではなく)
連続走行することができるが、それは楽しく快適に走るという意味では正義であっても、こと”耐寒ツーリング”と銘打つからには
装備品の力で寒さを克服して「暖かい〜♪」と言いながらツーリングするのは私に言わせればズルなのである。
で、私は今回初心に帰るべくグリップヒーターがなくアクセサリーソケットもなく従って電熱装備を一切使えないK75Sで参加したのだ。
学生の頃は今と比べたらお話にならないような装備で冬の夜も400刀で東京の街を走り回っていたのだから、何とかなるだろう(^_^)
で、名神高速を西に向かっていると関ヶ原の辺りで雪が降り始め、滋賀県に入った辺りで路肩がうっすらと白くなり始め、
長浜(琵琶湖北部の町)以北はチェーン規制という規制情報も現れた。
雪そのものは変わらず降り続いている。
降水確率が高い場合は中止と知らされていたのでこれは中止に違いないと思った私は
伊吹PAに駆け込んで電話をしてみたところ、集合地点の彦根は晴れており問題なく実行するという。
参加者の装備と力量が玉石混交で、客に「無理せず、楽しんで帰宅してもらわねばならない」という制約があるディーラーツーリングは
どうしても無理のある計画は立てられない宿命にあるからまさか実行するとは思っていなかったのだが、
やるのであれば、ここで引き返したら私が馬鹿みたいだし当然参加するしかあるまい。
もともと初心に帰るつもりのツーリングなのだから雪が降っていたらさらに良いではないか<( ̄^ ̄)>

彦根に着くと雪は晴れ快晴となった。しかし湖北のお客さんからは降雪のため参加を見合わせるという連絡が
次々と入ってきており、当初の目的である琵琶湖一周は困難だろうと思われたので予定を短縮して琵琶湖大橋まで走り、
そこで解散するつもりで様子見ということになった。
そんなこんなで始まった耐寒ツーリングだが、私も電熱装備がないだけで通常装備としては結構な重装備で身を固めていた。
お陰で特に寒さを感じることもなく冬の日差しの下を快走できた・・・のだが、琵琶湖大橋で休憩して様子を見ると
やはり湖の北の方から雪雲がゆっくり南下してきている。そこで合流した参加者の方の助言などからも判断して
やはりここで解散するのが妥当だろうということになり、いささか不本意ながらもツーリング自体はここで解散となった。
で、私は鈴鹿に抜けようかとも考えたのだがそれでは温暖な方面に向かうことになってしまい今回の(私の)趣旨に反する。
発注しておいたR1150RSのサービスマニュアルを受け取ることもあり、やはり来た道を彦根まで戻ることにした。
で、帰り道は数キロ走った時点から氷雨&雪!やはり琵琶湖大橋で時間をつぶしたのは雪雲の南下を待つには有効だったなと
曇りまくるヘルメットの中で一人ほくそ笑みながら走っていたのだが、サービスマニュアルを受け取って彦根を後にすると
雪はいよいよ吹雪になり、いよいよ洒落にならない事態になってきた。
もっとも、既に向こう岸に逝ってしまった私にとってはこれこそ望むところである。・・・今日に限ってだが。
街中で信号待ちをしていると隣り合った車から「なにこの雪で真っ白になってバイクに乗ってる馬鹿は」と言わんばかりの
蔑んだ視線を浴びるのには閉口したが、知らない振りをして無視して高速道路に入る。
雪は一層激しくなり、シールドが曇るのでシールドを半開にして数秒おきにグローブでシールドに付く雪と曇りを拭いながら
80〜100キロで走るのはかなり危険と隣り合わせの行為だったが、
私自身は心中「これよこれ!こういうツーリングがしたかったのよ」と喝采を叫んでいた(^o^)/
ツーリングじゃなくて単にマゾな快感でハイになってただけという説がないこともないが(汗)

しかし、米原近辺でふとメーターに目をやるとギアポジョンインジケーターが4を指している。
「アレ?余裕のない走りをしてはいたが、5速に入れるのを忘れるほど没頭していたのか・・・いかんいかん」と思って
改めてシフトアップすると・・・できない。おやっと思ってシフトダウンすると確かにギヤは落ちるが、表示は4のままだ。
曇るシールドで視界は極端に悪かったので前後の様子に注意しながらもう一段落としてみると、今度は3と表示される。
遂にメーターが本格的におかしくなったか・・・(-_-;)
養老SAの辺りから雪は止んだので高速道路を降りてからいろいろ試してみたのだが、要するにインジケーターが
1−0−2−3−4−5 と表示されるところが
0−0−0−3−4−4 と表示されるうえにニュートラルランプが1速や2速でも点灯したりしてあてにならないのだ。
ギヤポジションは0で、ニュートラルランプが煌々と点灯したままでバイクが加速鋭く周囲の車を置き去りにしていくというのは
私が免許をとって13年の中でも初めての経験だったが、こんな経験はしないで済むに越したことはない。
できればK75の整備にこれ以上のお金はかけたくなかったのだが、さすがにそんなことは言っていられそうにないな。


見ての通りの塩化カルシウムの跡です。走りました走りました(^^)v


1月10日 早速メーターを修理に出すことにして、メーターの取り外しにかかる。
しかし私が所有しているK100/75シリーズ用のサービスマニュアルのコピーでメーターの取り外しのページから
K75S用の項目を調べると、まず最初に”フェアリングを取り外す”とおもむろに書いてある。マジか!?
悪い冗談かと思って下から覗き込んでみたが、メーターを固定しているボルトが実に手の届きづらい位置にあり、
特殊工具でもない限り作業できそうにない。
仕方がないので腹を決めて、フェアリングの分解にとりかかる。
まあ、いくら経験がないとはいってもK100RSのカウルに比べたら軽い軽い(^^)v それでもゆっくりやっていたら30分かかったけどね。


ということで、ここまでやってようやくメーターにアクセスできるようになりました。信じられん設計だ・・・(@_@;)
ちなみに通常見えないカウルステーの内側はわざわざメタリックレッドで塗装済み(たぶん最初から。)なんでやねん。

で、以前購入した部品取りのK100RSのメーターを引っ張り出してK75Sに装着して作動実験してみたところ、
シフトインジケーターはきっちり作動するし燃料警告灯も点かない。
今度はK100RSにK75Sのメーターを取り付けてみたところ、インジケーターの表示はおかしいし
燃料系は満タンなのに警告灯はしっかり点灯する。これは完全にメーターがクロだなあ・・・と思いつつ、
以前K100RSのメーター修理をお願いしたところにメーターを送った。送料はいつも通り540円。


K100の部品取り用メーターを装着して作動実験。至って正常でした。


で、今度はK75SのメーターをK100RSに装着してテスト。正面の燃料系が満タンなのに赤い警告灯が点いてます。

1月15日 一応のメンテナンスを終えたメーターが戻ってきた。着払い送料は850円だったが、
その他に幾らかかったかは一応伏せさせていただく。回路に異常がなければメーターはこれで復活するはずなのだが、
異常があったら・・・厄介だな(^_^;)

1月16日 早速戻ってきたメーターをK75Sに装着して作動実験をする。
結論から言うとインジケーターは復活したのだが燃料系の方はアウトのままだった。
やはり回路そのものが駄目になっていたらしい・・・(-_-;)
そうなると部品取りKのメーターから必要な回路をひっ剥がして取り付けるのが現実的だ。
早晩私の手を離れていくバイクにあまり余計なお金をかけたくないという基本方針は以前書いたとおりだが、
新品の基盤なんて買っていたらとんでもない出費になるし
よく考えたらここで部品を使わなければ何のために部品取り車を買ったのか・・・てなもんである。
そんなわけで電気については素人(それ以外にもバイクについては全部素人だが)の私は自分で交換はせず、
部品取りメーターもろとも再度送って交換・組み付けしてもらうことにした。


途中でテストのため外してみたKのメーターの裏面。

1月17日 再びメーターを発送する。送料は540円ね。

1月19日 一ヶ月ほどご無沙汰になっているR100RSを預けてある業者から電話がある。
オルタネーター/ダイオードボード/レギュレーターを全部チェックし、抵抗値や電圧も調べたところ・・・異常はなかったそうだ。
どこの導通も正常でおかしなところに電流が流れたり電圧が妙に下がったりするところはなく、
私が預けてから二週間おいてエンジンをかけてもセルは一発始動だったらしい・・・ううむ。
そうなると怪しいのはいよいよ配線の方ということになるのだが、こちらもざっと見た限り異常はなかったそうだ。
普通のトラブルならそこでOKを出したいところだが、電気系統のトラブルは放っておいても自然治癒で完治する事は
絶対に無いというのが私の持論である。私が乗っていた時に異常があったのは明らかなので、
ハーネスの方を主体にもう一度チェックしてもらうことにした。


1月28日 業界人の友人二人と連れ立って喫茶店に6時間半ほど粘り、喫茶店のオーナーも巻き込んでバイク談義他に明け暮れる。
しかし3人がコーヒー6杯で6時間半というのは、我ながら非道い客だったか・・・(;^_^A

で、その時に昨年来暖めていたR100RSの大改造計画を資料・カタログなどから詳しく説明したのだが、
二人がプロの目で見た計画の評価は一様に否定的だった(−−〆)
不可能ではないけれども計画が壮大すぎてゴールまでの道(主に費用と難易度)に果てしがなさすぎるのと
車体のバランスがまるっきり変わってしまうためにいい結果が出るとは限らず、むしろとんでもないものになってしまう可能性の方が高い、
というのが主な理由。「そこまでするなら、単純にエンジン積み替えた方がよっぽど簡単でいい結果も出ると思う」と言われると
私としては「そ、そうですか・・・」と言うしかなくなる(^_^;)
ここが考えどころだが、私としては「R100RSが望むような性能を発揮してくれればそれでいい」のであって、
闇雲に無茶な改造をしたいわけではない。さてどうするか・・・。


なお、回路の一部を交換したメーターが戻ってきた。これを装着すればK75Sの修理は完了・・・のはずだ。

1月29日 R100RSを預けてあるバイク屋に電話をして、今後について一応の打ち合わせをする。今後といっても大改造計画は
実行までにまだまだ時間があるので、まずは目の前の整備が大切だ。
それからR100RSの大改造計画を大幅に見直すことにした。計画の段階なのでどっちにしても詳細は伏せるが、
要するに鬼面人を驚かせるようなアバンギャルドな計画がより既存の技術の寄せ集めの方向に軌道修正したということだ。
完成したらボクサージャーナル誌が取材に来ることが確定だったような車輌が、無視されるような方向に変わったと言い換えてもいい(笑)


1月30日 ようやく復活

時間ができたので、K75Sのメーターを取り付ける。まずK75SとK100RSの両方に装着してみたところ、結果は良好。
これでようやく作業開始なのだが、先日カウルを分解したときにカウルの一部が破損していたので、これを簡単に補修しておくことにした。
プラリペアのパッケージに書いてあることをちょっと応用しているだけだが、ページ埋めにはちょうどいい(笑)

 
こちらが欠けている部分。接着面をペーパーで軽く撫でてから反対側の正常なパーツに型取りくん(お湯で柔らかくなる樹脂)を押し付け・・・

 
型を取って、それを反対側に押し付けます。この樹脂は割と弾性が高く、冷えると残留応力で元に戻ろうとするので
きっちり暖めて型を取らないとあとで反り返って形状が崩れて余計な苦労をすることに。



で、途中省略(笑)はみ出た部分は意図的にある程度残しました。

・・・わかる人が見ればわかると思うが、このやり方は相当な手抜きの方法である。
垂直に型を押し付けてもそこにプラリペアの粉末が溜まるはずはなく、粉末に溶剤を加えて柔らかい団子にしたものを
型にいくつも押し付けて落ちないように固まるまで指で押さえていたというのが真相だ(だから写真を撮る余裕はなかった)。
当然精度もいい加減だが、現実問題としてこのくらいならまず大丈夫だろう。事実ちゃんと組めたしね。
仮にお金をもらってやるならステーそのものを外して水平に固定した状態でプラリペアの粉末を置いて
そこに溶剤を垂らして溶かすというとこまでやるけど、現実的にはこれで充分だ(^^;)


K100と共通のメーターのマウント。メーターの重量と合わせて釣り合いを取って振動を減らす設計のため、異常な厚みと重量を誇ります。


で、これにて作業終了。ミラーは自前のアダプターを使って交換しました(^^)v

ミラーは手持ちのクロス2のオプティカル型と自分で売っているアダプターの在庫を組み合わせて使用。
完全原価で部品を引っ張ってこれるのは何といっても販売者の特権です(笑)

ともかく、これで昨年10月以来続いていたK75Sの整備計画は一応の完結をみた。
コスト的な制約も厳しかったのでK100RSやR100RSのように「どうせなら新車以上の性能を」とは違い
純粋に新車に近い性能を取り戻すための作業になったが、その分地に足がついた現実的な内容になったのではないかと思う。
あとはGWを予定している別れのときまで気分良く乗り回すだけだな!



2月3日 現時点ではすべて計画の域を出ないけど

予定ではR1100RSのモディファイが一段落してからになるため実際の作業に取り掛かるのはまだ先の話になるが、
(収入が今の倍くらいあったら来年にはスタートできているだろうが)R100RSの改造の目標の一つは
「R100RSモノサスにK100RSに匹敵するスタビリティを与える」に決めている。
現実的にはタイヤサイズの違いがあるためそう簡単にはいかないが、それにしても200キロ巡航はパワー的に無理でも
180キロでK100RSに劣らない安定性と安心感を得たいとは思っているのだ。
(余っているR1100RSのホイールを使ってワイドタイヤを履かせれば楽になるだろうが、それは私がR100RSに求める方向ではない)
そうなると足回りとフレームの強化はまず必須事項になる。
もちろん「あのよくしなるフレームの乗り味もOHVボクサーの魅力の一つだ」という向きもおられるわけだが、
残念ながら私がバイクに求める方向性はそっちではない。
固有の持ち味はできるだけ尊重しつつも、現代に通用する性能を与えるというのが私の考え方なので
今回も当然その方向性にのっとって考えているのだ。
だからブレーキが弱い→強化しよう
フレームの剛性が低い→固めよう
電装が弱い→現代の技術でパワーアップ
という、ある意味非常にシンプルな発想で動いているのである。
ちなみにエンジンだが、絶対的なパワー自体はそれほど気にしていない。扱いやすさやフィーリングはもちろん重要だが
持論としてスロットルを全開にすればある程度のパワーは出るものなので、まずは安心して開けられる足回りが優先である。

しかし、リヤサス自体は既にハイパープロのフルアジャスタブルが組んでありこれ以上の大幅な性能アップは難しい。
フレーム補強についてはまたいずれ触れるとして、まずはフロントサスの再度のモディファイ計画からだ。
ノーマルの足回りでは140キロで安定して走るのも難しいので、これはやりがいがあるというもの(苦笑)
以前入れたハイパープロのスプリングには品番だけでスプリングレートが載っていなかったし、
仮に載っていてもスプリングレートが連続可変するタイプなので素の状態のレートを知るにはあまり参考にならない。
というわけでカロッツェリアジャパンに電話してオーリンズのR100RS用フォークスプリングのレートを聞いてみたところ、
なんとR100RS用は商品の設定がなかった(驚) 以前は確かラインナップにあったと記憶していたのだが・・・。
仕方ないので今度はダブルエムに電話してWPのフォークスプリングのレートを聞いてみたところ、
0.61Kg/0.81kgの不等ピッチだった。
ということは、シングルレートなら0.7か0.75くらいのスプリングを選べば大丈夫だな。ふむふむ。

2月7日 R100RSのパワーアップの方法として、海外のウェブサイトで見つけたボアアップ前提のオーバーサイズピストンを考えていたのだけど、
最近のバイカーズステーション誌を見ていたら「BMWのOHVはメッキシリンダーになってからは〜」というコメントが載っている。
慌てて詳しく調べてみたら、ツインショックの途中からシリンダー内壁はライナー使用からニカジルメッキに変更されているではないか(-_-;)
オーバーサイズピストンがあったからてっきりシリンダーはライナータイプでボーリング可能なのかと思っていたが、
そうなるとこれを組むにはわざわざ旧年式用のシリンダーを取り寄せてボーリングしないといかんのか!?
何とまあ面倒な・・・。上にも書いたがパワーアップはそれほど優先度が高くないし、あまりお金をかける気もない。
スポーツカムを入れてFCRでも組み合わせたらパワーもピックアップもたぶん激変するだろうが、
小径負圧キャブの中低速のトルクで走るフィーリングと調整の鷹揚さはR100RSの長所としてできるだけ尊重しておきたいのだ。
ま、定番の高圧縮ピストンでお茶を濁すくらいが効率がいいかな、これは。


2月8日 14時に(現地時間だと6時)ガストン=ライエ氏がパリにて逝去。謹んでご冥福をお祈りいたします。

2月10日 会社から帰宅してすぐ準備をして、エンジン調整のためK100RSで東京に向かう。
正直仕事が激烈に忙しくて上京する余裕はほとんどなく、体力的にも厳しい上に上京したからといって
恒例の千葉幕張秘密集会にも日程が合わないとどうもろくなものではなかったのだが、だからこそ息抜きする価値があるというものだ。
今を逃すと4月末のi−jayo岐阜オフミまでに上京してエンジンを調整する時間を取るのが難しそうだったというのもあるのだけど。
深夜の東名を疾走するので防寒装備を厳重にしたことは言うまでもないが、
しかし走り出してすぐにグリップヒーターのスイッチを入れるとバッテリーの警告灯がぼんやり点灯する。
慌ててスイッチを切ると警告灯は消えたから発電していないわけではないが、R100RSに続いて「お前もかK100RS〜!!」
と思いっきり意気消沈したのは事実である。どちらにしても、余程の状態に陥らない限り電気不足で止まることは考えられないので
グリップヒーターは遠慮なく使用することにした。ちなみに電熱ウェアはオルタネーター出力が460WのこのKでは
フル装備してヘッドライトを点けると完調でも発電量が厳しいので普段は通電せず、寒さが厳しい時のみに限定して使用と決めている。
それでも仮にも連続使用に耐えてくれる分、30分の使用で電圧がやばいレベルに低下するR100RSより数倍マシだけどね。
そんなこんなでかなり制限の厳しい走りではあったものの、やはりカウルの威力はR100RSほどではないにしろ相当なもので
電熱ウェアは御殿場近辺の東名で一番気温が下がるところでしか使用しなかったにも拘らず
より気温が高かった1月のK75Sでの琵琶湖ツーリングよりずっと暖かく走ることができた。
本当にこのKの長距離巡航性能には走るたびに感心させられるな。

なおハイパープロのスプリングを組んだリヤだが、プリロード調整を忘れてそのまま走ったところいかにも反発力が足りない感じで
あまり印象が良くなかった。メーカーとしても当然ある程度考慮した設定にはしてあるだろうが、ストローク初期段階で柔らかい
可変ピッチのスプリングを2ミリ縮めるのとやや硬めなシングルレートを2ミリ縮めるのでは効果は当然異なる。
ダンピングが追いついていればよかったのだが、まあやむを得ないだろうな。


趣旨と外れるので割愛しますが、トップページに載せた手前簡単に記述。
ご存知の方も多いと思いますが東京都観光汽船が昨年より就航させている新型水上バス・ヒミコです(デザインは松本零士)。
今回初めて乗ってきましたが、実物を見た第一印象は「種子島から打ち上げた方がいいんじゃないか?」でした(;^_^A

2月12日 久しぶりにエンジン調整

泊めてもらっていた友人宅を辞していつもの杉並フラットに向かう。エンジンの調整ついでに昨日気になっていた
バッテリーの警告灯もチェックしてもらったのたが、漏電の可能性などもあるので断定はできないながらも
オルタネーターがくたびれている可能性が高いとの診断だった。ここのところ10月のK75Sの燃料警告灯以来
R100RSだのK100RSだの、私は立て続けにエレキのトラブルに泣かされ続けているな・・・(−−〆)
幸いなのはKは部品取り車を持っているので、部品さえ使える状態なら部品代はほとんど無料で済むことだが。
ちなみにR1100RSもバッテリーは既にあがっているはずなので、こいつも復活させる時には新品のバッテリーも調達してやらねばなるまい。
うがあっ!!

さて前回の調整から2年で8000キロ強を経過したKだが、エンジンそのものはなかなか良好な状態で吹け上がりも良く、
「これは充分アタリのエンジンですね」と太鼓判も押してもらえた。
そらまあ、私が乗ってますから<( ̄^ ̄)>というのは冗談だが、比較的回して使う免許に優しくない乗り方も関係あるとは思う。
R1100RSにしろK75Sにしろ、その辺は運もあるかもだな。あと残るはR100RSだが(^_^;)
ちなみに整備代は合計して12180円だった。


整備を終えて、岐阜に戻る直前。これだけ露出をいい加減にしてあると中のバイクのナンバーを画像加工で消す必要がなくて楽でいいぞ(爆)

で、時間的にも体力的にも厳しかったので整備を終えたらとっとと帰宅したのだが、帰り道はさすがに往路とは別物だった。
パワーが上がり吹け上がりも良くなり、振動も減っている。「よし、これでi−jayoの準備は整ったぜ!」と大いに満足して帰ったのである。
なお整備のときに空気圧もチェックしたのだがフロントが規定値+0.2,リヤが規定値−0.2ずれていた。
フロントは段減りを嫌って意図的に高めにしていたのだが、これをきっちり合わせてプリロードを調整し直したら往路とはまた別物である。
高速カーブでセルフステアが働きすぎて落ち着きのなかったフロントにしっとりとした手応えが加わり、リヤ周りの安定感も増し
腰砕け気味になる印象もなくなってハイスピードツアラーとしての安心感が格段に増した。
K100系がフロントタイヤの磨耗状態や空気圧にやたらと敏感なバイクなのはわかっていたつもりだが、
改めて「まだまだ修行が足りんなあ・・・」と思った次第だ。
5000回転辺り(速度にして130〜140キロくらい)だと振動はほぼゼロだし、防風性はK1200RSより上で
サスに手を入れてあるこのK100RSなら操安性は現行モデルに負けても乗り心地ではひけを取らない。
要するに、パニアに荷物積んだ時の制限速度で巡航している限りこのバイクはK1200RSに負けてないのである。
久しぶりに体験したけど、「これが完調なKの実力か・・・」と改めて惚れ直しましたよ、私は(^o^)

2月15日 R100RSを預けているバイク屋に電話をして、現状を聞く。整備そのものは先月のうちにとっくに終わっていたわけだが、
「しかし、あれだけの電装系不調が自然治癒するとは信じられん」と思っていた私がストップをかけて
配線からの漏電などを再チェックしてもらい、暫く放置してのバッテリーの状態などを確認してもらっていたのだ。
で、出てきた結論は”やはり異常なし”だった。本来は喜ぶべきなのだけど、どうも素直になれんなあ・・・。
ともかく、それならばこれ以上預けておいても意味がないので引き揚げることにして日程の打ち合わせをする。

勿論、K100RSを代わりに入院させることは言うまでもない。

2月19日 玉突き整備

K100RSのオルタネーターを部品取り車から外して持っていくつもりだったが、連日のハードワークが祟って
疲れて動けないまま午後になってしまった。仕方がないのでオルタネーターはまた後日取り外すと決め、
とりあえずK75Sから外したシティーケースに充電器を積み、K100RSに取り付けて鈴鹿へと出発。
雨が降っている中わざわざ鈴鹿まで往復するというのもあまりやりたくなかったが、
翌20日は天気予報こそ晴れだったが肝心の私が休日出勤で身動きがとれない。
岐阜を出る時に小降りだった雨はだんだんひどくなり最終的には豪雨の中の疾走になったのだが、
開通したばかりの名古屋高速一宮線にしても首都高なみに複雑なJCTでつながる東名阪にしても、
やはり高速道路でのKは絶対的な良さがある。ハーフカウルは効果的に足が濡れるのを防ぐし、張り出したミラーも
走っている限りグローブが濡れるのを防ぐのに一定の効果がある。従ってグリップヒーターを有効に使うことができ、
この季節に3シーズングローブで豪雨の中を疾走しても手がかじかんだりしないのだ。
この辺の設計の巧みさというか、作りこみの深さはさすがというしかないな。
なお日没前だったのでヘッドライトは点けずに走行したが、その状態ならバッテリーのチャージランプは点灯しなかった。
要するに、冬さえ乗り切れば直さなくても当分このままでも大丈夫ということなのだが・・・。

持参したデジカメが電池切れだったため写真が無いのが残念なのだが、
充電器は鈴鹿での待ち合わせ場所に預けっぱなしのR1100RSに使うためだった。
とりあえずこれを暫く差しっぱなしにしておいて、バイク屋さんの到着を待つ。
満充電になったかどうかは怪しいものだが、帰宅するときインジケーターは少なくとも充電完了を示していた。

で、R100RSを受け取りシティーケースを取り付けてからK100RSを預けて帰途につく。
K75S/K100RS/R100RSの3台はパニアケース(と、取り付けステー)が共通なのでこういう芸当ができるのだが
普段パニアケースを装着しない私にもこのシティーケースは実に使い勝手がよくて便利だな。
K75Sを手放したら一緒になくなってしまうから、片方だけでいいので買っておこうか。
なお整備費用は後日まとめて請求されることになった。

同じ道を違うバイクで往復するというのは昨年末以来だが、当たり前だがK100RSとR100RSでは乗車感覚が全然違う。
R100RSの圧倒的な防風性はそれ自体およそ文句のつけようがなく、グリップヒーターもないのに行きと同じ
濡れたままのグローブで充分に暖かいという事実には感心するほかなかったのだが、無論バイクの評価はそれだけではない。
前面投影面積が大きく、横風を受けた時に風圧の中心が普通のバイクより明らかに前に来るこのバイクは
横風に対しての抵抗力はそれほどでもないし既に何度も書いていることだが全体的に剛性の低いフレームと足回りは
80キロくらいまでならどうということもないがそれ以上のスピードでは強度が追いつかず、
路面に轍があったりするとてきめんにフロントが不安定な挙動を示すので
神経が疲れてしまいとてもじゃないがリラックスして乗っていられない。
(これを柳に風と流せればいいのだが、残念なことに私はそうではない)
また、サスの設定もあるのだがショートホイールベースのせいもあってか車体のピッチングが過大で、
高速ではぴょこぴょこ落ち着かない。ハイパープロでいろいろ試したが、結局一般道での速度でバランスさせると
高速道路では減衰が不足してしまうようなのだ。また、その時にステアリングヘッド近辺でしなる感じが出るのも
パワーが逃げている感じで気に入らないポイントではある。
つまり私の使い方がこのR100RSの良さが発揮される領域より高速・高荷重なために評価が辛くなってしまっているようなのだ。
実際帰路に走った長良川の堤防道路では横からの強風に煽られ、かなり怖い思いをしたことは正直に告白しておく。
ここでこのバイクを手放してしまえば楽になるのだが、生憎と私は一台のバイクととことんつきあう性分である。
(というより、飽きて手放すようなバイクは最初から買うなという考え方)
フロント回りの強化、フレームの強化とやることは本当にこのバイク山積み状態だな。
なお、当たりがついてきたハイパープロのリヤサスは実にいい具合に動くようになった。
完全ノーマルのK75SにスプリングだけハイパープロのK100RSに対し、R100RSのハイパープロのフルアジャスタブルサスは
リヤサスユニットの性能だけはこの二台に圧勝である。
いや本当に、R1100RSよりこっちを先に改造してやろうかな(^_^;)


2月27日 オルタネーター取り外し

R100RSの改造計画のため、名古屋のレーシングワールドで国産車用のアフターパーツを調べてこよう!
と思っていたのだが、一週間前に続いて疲労のためか今ひとつ動きが鈍い。用事を片付けていたら早くも午後になってしまったので
潔く名古屋は諦めて岐阜の南海部品である程度の用を片付けてから部品取りKを置いてある場所に向かう。
先週以来オルタネーターを外す時間がとれなかったので、今日こそはやっておかなくては。
なお、その間の移動に使っていたR100RSは先日鈴鹿から戻ってきた時もそうだったが電装系の不安を一切見せなかった。
実質的に手を入れたのは接触不良を起こしていたアクセサリーソケットの修理と右ハンドルのスイッチボックスの交換だけなのだが
セルスイッチから漏電でもしていたのだろうか?
あのバカ高いスイッチに価格相応のクオリティが備わっていたとはとても思えないが、仮にも日本製のスイッチだ。
普通なら可能性としては低いだろうが、この劇的な改善具合からしてやはり犯人はコイツだったのか???


ということで早速作業を開始したのだが、工具は工具箱もろとも車に積んできたのに
どうやら肝心のオルタネーターを固定しているキャップボルトを回す6ミリのヘキサゴンレンチを忘れてきてしまったらしい(-_-;)
ソケットタイプでない六角棒レンチならあったがこれでは到底回りそうになかったので、
とっとと覚悟を決めて自宅よりも近いアストロプロダクツまで車を飛ばす。
とりあえず目に付いた安物は290円だったので即購入して引き返し、きっちりパワーをかけたら簡単に取り外すことができた。

 
オルタネーターを取り外しているところ。そんなに難しい作業ではなかったです。


取り外したオルタネーター。回転の具合はいい感じ。(どうせ交換するけど)ダンパーゴムも予想以上にいい状態でした。

外したオルタネーターを自宅で簡単にクリーニングして、今日の作業はおしまい。あとは明日バイク屋に発送するだけだな。

2月28日 仕事が忙しくてオルタネーターを送る暇がなかった。やむを得ん、発送は明日だ。

3月1日 Kのオルタネーターを発送する。いつも通り送料は540円。

3月2日 二代目トップケース購入

何気なくヤフオクを見ていたら、K100用のトップケースが売りに出ていた。価格はまずまず納得のいくものだったので、
まずはK75Sを譲ることになっている友人に電話をする。
既に忘れている人がほとんどだと思うが、私のKに使っているトップケースは以前K100LTを所有していた
この友人からの借り物である(パニアもそうだが、これはR100RSを買った時に程度のいいのがついてきたので問題はない)。
現在K75Sにトップケースのキャリアは付いていないが、友人に譲渡した後でK75Sにトップケースを装着したいから返せと言われたら
私には当然、返却義務が生じる。「K75Sに乗るようになったら、トップケースを付ける気はあるか?」と聞いたら
「ある」という返事だったのでこれは何とかしなくてはなるまい。

どちらかというと使ってみたら意外に便利だったシティーケースの方が個人的には欲しかったのだが、
K75Sの譲渡がGWとほぼ決まっている以上個人的な好みよりも実質的な使い勝手の方がより重要だ。
そんなこんなで友人と電話をしながらキーボードを叩き、1万6千円で落札した。

これでR100RSにキャリアを装着すればR100RSにもトップケースが装着可能になってユーティリティがぐんと向上するのだが、
残念なことに私は以前トップケースを装着した知人のR100RSがケースの重量負担にシートカウルが耐え切れず
カウルが割れてしまった事例を目にしている。
R100RSもK100RSもトップケースの重量とストレスをフレームではなくシートカウルで受ける設計になっているからこその破損だが、
だったらRもKなみにシートカウルの剛性をきっちり確保しておくべきだろう。
実は私はR100RSのスペアの中古シートカウルを所有しているのでこれを実験台にしてもいいのだが、
はっきり言って面倒だ(爆)
というより、それだけの資金があるなら今はR1100RSの方に回したいし、他にトップケースの付くBMWが二台もあれば
R100RSにトップケースが付かなかったところでまったく問題はない。
どっちにしても、このケース当分はK100RS専用だな。

3月3日 トップケースの代金を振り込む。手数料と合わせて16420円。

3月5日 トップケースが早くも届いた。何でもスピーディーなのは気分がよろしい。ちなみに代引き送料1370円も支払った。

 
中古ということを考えたら外見はほとんど満点。内側はそこまでクリーニングしてませんでしたが、充分でした。

表面に液体ワックスを些か塗り過ぎで触るとべたつくのが気にならなくもないが、洗えば落ちるわけだし別にどうということもない。
どっちにしても肝心のK100RSが手元にないからどうしようもないのだが、
これで今のトップケースにいつ別れを告げてもOKになったわけで、まずはめでたい。

3月6日 新型アダプターの装着写真を撮影するために名古屋に行く。自分のRSが手元にあれば話は簡単だったが、
ないのだから仕方がないのだ。RSのドック入りがここまで長期間に亘るとは正直思っていなかったなあ・・・。
岐阜の田舎に住んでいて行列と渋滞が嫌いな私は普段名古屋などの大都市には必要がない限り近づかないのだが、
こうやって名古屋を走ってみるとK75Sの市街地適合性はなかなかに高い。
トルクはK100より細いもののファイナルが低いからほとんど問題にはならないし、ハンドルもそれなりに切れる上
車体の安定が良く軽いというのは大きな長所だろう。しかも車体はなかなかにスリムだ。
国産の400並みというと嘘になるが、少なくとも市街地走行の楽なことではR1100/1150Rの比ではなく
K100RSやR100RSも大きく上回り、体感上F650GSとCSの中間くらいに位置する。
(前傾が気にならなければという条件はつくが)
日常の足にも使うバイクとしてこういう気兼ねなく乗れる性格は大いに歓迎すべきだろう。
別にFが嫌いなわけではないが、ツーリングに使うであればK75Sの性能はF650GSなどまず問題にしない。
以前から日本ではよく言われていたことだが、やはり600〜800ccくらいで小ぶりなRかKが欲しいという意見は
至極もっともだと思う。慣れがかなりの部分を占めることも承知しているし事実R1100RSもK100RSのどちらも
もてあますことはほとんどないと自負する私だが、やはりシティーコミューターとして考えたら絶対的に図体がでか過ぎる。
F650CSくらいの大きさでK900なんてのを出してくれれば、買う人は結構居ると思うのだけどな。

しかし、気になることも発見。先日K75Sのメーターを交換した時にカウルを分解したのはここに書いた通りだが、
どうもその時にカウルの組みが甘かったのか段差を乗り越えたときなどにメーターが前後に振れると
(振動を逃がすためそういう設計になっている)メーターがカウルと干渉してしまうのだ。今のところ大した問題ではないが、
気にならないというと嘘になる。手放す前にもう一度カウルを組み直すか・・・。

3月13日 久しぶりの休み・・・だったのだが、体調が絶不調で一日を自宅で過ごす羽目に。K75Sとの別れのXデーも
着実に近づきつつあるので、できるだけ乗ってやらねばと思っていたのだが。うがあっ!

3月18日 用事があったのでディーラーに電話をして、ついでに先日九州オートポリスで行われていた研修会
(題目は勿論新型車3台)の様子を聞く。STは走ることに関してはR1100Sの存在意義が無くなってしまうほどの出来だったらしく、
これはうかうかしていられないと気分を新たにした。
もっとも、そういう領域の走りは私には現在のところR1100RSの領域である。
K100RSやR100RSで何をやっても基本性能が違い過ぎてどうにもならないだろうし、
大体私はこの二台にそんな性能は望んでいない。スポーツツアラーとして過不足ない走りをしてくれれば充分だ。
ただし、その要求水準は年式に関係なくある程度高い水準を要求してるけどね。
具体的には私が本気で飛ばせばいいペースで走っている大抵の国産大型バイクをカモれるところまで(^_-)


3月21日 R1100RSの作業の督促と新型車を見物するべく鈴鹿に行く。
残り少ないK75Sとの逢瀬を有意義に楽しもうという精神の元連続してK75Sで走ったのだが、感想としては今更なので省略。
正直、多少惜しい気もしてはいる。現在の私のバイクの中で(400刀を除けば)もっとも使い勝手の良いバイクで、
(年式を勘案する必要はあるが)性能も快適性もバランスポイントが高く耐久性は充分どころか現行のBMWより高いだろう。
派手さはないが非常にまとまりのいいバイクで、K75に根強いファンがいる理由も乗ってみてよく分かった。
ただ、バイクとしての完成度はともかく個人的な好き嫌いでK100RSとどちらを取るかと言われたら私はK100RSを取る。
理由は単純で、私のメインの使い方であるハイスピードツーリングにはK100RSの方が優れているからだ。
買ってすぐにも書いたが、私が考えるにK75Sの良さは優れた万能選手であるところでそれは大いに評価するのだが
K100RSの大きさ・重さを別に苦にしない私には自分の得意に使い方でより輝いてくれる方が有り難いし楽しめる。
ただし、それは複数のバイクを所有しているから言えることで、一台だけ所有できるバイクとして二車択一を迫られたら
私もK100RSよりK75Sにすると思う。


3月25日 R1100RSの完成がもう少し遅れるという連絡が入った。やれやれ、仕方がないな。
まあ、そのお陰で私が現在バイクの置き場所に困っていないというのも事実なのだけど
やはりあれがないとどうも締まらない。


3月27日 開通したばかりの東海環状線の試走を兼ねて友達のところに行くべくR100RSを引き出す・・・が、
ボタンを押してもセルが弱弱しくしか回らない。またか!
充電器を繋いでみると本当にバッテリーが弱っていたので今回はセルスイッチの不良といったことではなさそうだが、
先日乗ったのは一ヶ月前だ。いくらアナログ時計がデジタルより電気を食うとは言え、25AHなどという
冗談みたいな容量のバッテリーを満充電にして1ヶ月でバッテリーがあがりかけというのは些か情けない。
世には「OHVボクサーは乗る前にオイルレベルのチェックと充電をしておくのが常識」と主張する方もおられるが
個人的にはその意見には賛成できない。古い設計のエンジンだからオイルチェックはともかくとして
バッテリーは21世紀製造のものが装着されているのであり、時計しか動かしていないバッテリーが
一月やそこらであがってしまうというのは私に言わせればそれは電気系統に問題があるのだ。
機会があればきっちり対策をしてやりたいところだが、
だからといってそれだけのためにハーネスを新品に全交換というのもどうもなあ・・・。
世の中にはコストパフォーマンスという言葉があるし。
しかし、我慢しながら乗るというのも面白くないのでいずれ対策を立てたいところだな。


それから先はK75Sを引っ張り出して走ってきたのだが、以前の寒中ツーリングで浴びた塩が未だに多少残っていたので
流水洗車をして塩分を洗い流してから出発する。
すると今度はチョーク作動中を示すインジケーターが勝手に点灯したり高速点滅したりと忙しくなった(-_-;)
原因はわかっていたので、構わずそのまま走り続けていたら50キロほど走ったところで正常に戻ったが
この辺はやはり寄る年波を感じるなあ・・・。
なお、道路が空いているのをいいことに完全ウェットな路面を160〜190キロで爆走してみたところ
これまでになかったフォークやスイングアームのしなりが認められた。
まあ170キロで縦の轍を突破すればスイングアームの一つも捩れるとは思うが、これまでにはなかったことだけに
おやっと思ったのは事実だ。だからと言ってわざわざ手を入れるほどのことでもないが。

3月30日 手放すこと正式決定

友人から電話があり、駐車場の確保に成功したという連絡を聞く。「そうか・・・」と嬉しさ半分、寂しさ半分の心境だった。
ようやくある程度詳しいことを書くが、東京在住のこの友人が以前からK75Sを探しており、しかし現在は置き場所を確保できないが
2005年春に引っ越す予定があるためそれまでは私の名義として預かり、きっちり整備をしてから譲渡するという話になっていたのだ。
友人とは双方の利害が完全に一致していたわけやね(*^^)v
ただし、その引越し先のアパートでの駐車場は抽選になるため友人が二割の確率で選に漏れた場合には
私がどうにかして(できるだけ高値で)処分するということまで昨年10月の購入時点で決定していた。
で、今日がその抽選の日だったのだが我が友人殿は確率3分の2という当初の予定より多少狭き門になった抽選を
見事に引き当て、こうしてK75Sは無事嫁ぎ先が確定したのだ。友人が車輌を取りに来るのがGWで、
それまでに名義変更をするとなると4月下旬に名義を変えておかないといけない。いよいよだな・・・。

4月2日 会社を途中で抜けてBMWBIKES誌の秘密集会に行く。これまでは秘密集会と仕事が重なった場合
(当たり前だが)断固として仕事を優先させてきた私なのだが、今回は開催場所が東海北陸道の川島PAという
会社から車で20分ほどの場所での開催だ。編集部に少々用事があったこともあり、今回だけはとK75Sで参加してきた。


会場の川島PA駐車場で、永山編集長。すっかりおなじみの光景です。

集会に関しては「まあ、いつもの通りだった」としか言いようがない。最近イベントレポートに秘密集会を載せないのは
ページのマンネリ化を懸念しているのも理由の一つなのだが、この集会そのものに楽しみを求めるなら
積極的にいろいろな人に話しかけていかないと駄目だろうというのは私の変わらない持論だ。
じゃんけん大会に参加していろいろなBMWを見ているだけでは多分出て行った甲斐がないだろう。
ちなみに私は永山さんとR100RSの足回り補強についての相談をして、「なるほど・・・」と唸っていただきました。
もっとも、既にディーラーメカと相談済みの方法だったからこちらも自信を持っていたんですが。
あと足りないのは手持ちの資金だけです(^_^;)


今回のじゃんけん大会での戦利品。ア、アリゾナですか・・・(^_^;)

4月3日 休日出勤を片付けてから、R100RSでディーラーにオーダーしていた部品を取りに行く。
できればR1200RTにも試乗したいという思惑もあったのは勿論だが、到着してみると試乗車は売約済みとなっていた(^_^;)
さて問題はこの往復に集約されるのだが、結論から言うとR100RSの足回りは好ましい方向に変化してきている。
ハイパープロのリヤサスがようやくあたりがついてきてスムーズに動くようになったことに尽きるのだが、
動きが良くなったために前後の減衰のバランスがようやくとれた印象で、
(これまではリヤを弱めて釣り合いを取ると高速で腰砕けになってしまっていた)フロントに過大な負担がかかって
高速走行でピッチングを誘発していたのがきれいに消えてフラットな乗り味が大幅に強まっている。
動きが良いということは走行のストレスの大部分がサスで吸収されるということでもあり、
高速道路でフレームがよれる感覚が少しだけ弱まったのも嬉しい誤算だった。
乗り心地についても悪かろうはずはなく、乗っていて遥かに快適になっている。
「いいサスはバイクの七難隠すなあ・・・」と改めて実感したが、以前から書いている通りどうせならもっと上を目指したい。
まだ先の話になるが、大改造を施したらどう変わるかが実に楽しみだな。


4月4日 K75Sのラストツーリングに備えて、山梨県の民宿に電話をかける。
幸い3名の予約ができて、まずは一安心だな。
それから知り合いの自動車屋さんに頼んでおいたいつも使っている添加剤が出来上がったとの連絡があったので
これを受け取りに行く。何本か作ってもらって合計して一万円を支払ったのだが、今月は財布がピンチだ・・・^_^;


4月7日 R100RSの車検が切れるのは4月23日だから、そろそろ準備を始めないといけない。
K75Sもそれと前後して名義を友人のものに変更する予定だから、R1100RSが未だに戻ってこない現在
オルタネーター交換に出しているK100RSにはそろそろ戻ってきてもらわないと乗るバイクがなくてこっちが困ってしまう。
そんなわけで預けている鈴鹿のショップに電話をかけたのだが、何故かつながらず留守録を入れても返事がない。
どうした???

4月8日 鈴鹿のショップと連絡がつく。連絡がつかなかった事情は聞いたが、プライベートなことだったので公表は控える。

早速時間の調整をつけて、明日Kを引き取りに行くということになった。

4月9日 休日出勤を速攻で片付けてからすぐ自宅に取って返し、ヘルメットを持参して電車で鈴鹿に向かう。
それから無事Kを引き取ったのだが、ついでに15パイのマスターをオーダーすることにしたので
請求合計金額が手持ちの金額では足りなくなってしまい、とりあえず一部入金という形にしてもらって
パーツのオーダーをお願いしてきた。それから雑談しているうちに車検の話題が出て
「いやあ、今月はR100RSが車検で来月はKが車検だから大変ですよ」と話したところ、
「あれ?Kも今月車検じゃなかったっけ?」と聞き捨てならないことを言う。
そんな筈はないだろ、車検は確か5月だったはず・・・と思ってナンバープレートを見ると、
車検期間を表すシールにはしっかり4と書いてある。
慌てて車検証を引っ張り出して確認すると、車検満了期限は今月の4月22日となっていた。
ということは、中古バイク2台の車検期限が一日ずれてるだけか!
なんという偶然。私が自分のバイクの車検期限をド忘れしていたという事実の検証はさておき、
こうなったからにはとにかく二台まとめて車検を通してしまわなくてはなるまい。
しかし次の連休である16〜17日は既にK75Sのラストツーリングの予定を組んでしまっている。
そうなると、バイク2台をユーザー車検で通す準備をするのに残された休日は明日10日だけか!?
仕事がピークを過ぎたはずなのに全然暇にならない(本来喜ぶべきことだが)現在そんな余裕はまったくないのだが、
二台の車検をディーラーに頼む資金がない以上背に腹は替えられない。
自分の体力と精神力を更に追い込むことでカバーすることに決めて、帰りは映画を見て夜遅く帰宅・・・すると、
先日予約した山梨の民宿から「もう夕食の時間は過ぎているのに到着されないが何かあったのか」と電話があったらしい(−−〆)
予約した日時と客の人数を間違えるんじゃないっっっ!!(;一_一)
とりあえず宿に電話して、来週の予約を再確認して事なきを得た。いや、話を聞いた時には何事かと思ったぞ(@_@;)


帰路、御在所のSAで。

4月10日 車検満了までの唯一の完全オフ日を有意義に使おうということで、久しぶりに部品取り用K100RSから
部品をかっ剥ぐことにする。以前から分かってはいたことだが、Kのリヤディスクが使用限度を超えて磨耗していたので
さすがにこれは交換しておかないとヤバイという判断なのだ。実際にはクラックが入る寸前までは大丈夫だが、
磨耗が限度を超えていて車検に落ちてしまっては元も子もない。
そんなわけで工具を持参してリヤディスクを取り外そうと試みたのだが、ここで問題発生。
部品取り用K100RSは以前知り合いに頼まれてシフトレバーを譲ってしまっており、
従ってギヤはニュートラルに入ったままでシフトチェンジができない。
設備のない状態で一人で作業をするサンデーメカニックの悲しさで、
手持ちの工具ではどうやってもブレーキディスクを外せないのだ。
やむを得ないので、腹をくくってファイナルドライブユニットもろともごっそり取り外すことに決定。
これは何とかなったのだが、重いKと格闘して体力を使っているうちに日頃の疲れが爆発したのが
異常に疲弊しきってしまいとてもじゃないがファイナルドライブユニットを持ち帰る体力がなくなってしまった。
どのくらい悲惨な状態だったかというと、Kを置いてある倉庫から30メートルほど離れた車まで
取り外したファイナルドライブユニット(と、タイヤ)を転がしていく体力が無くなってしまい途中で庭に大の字に倒れこみ、
5分くらいぶっ倒れて空を眺めてから起き上がろうとしたら起き上がれなかった(;一_一)
結局車にファイナルドライブユニットを積むのは諦め、一人で車に乗り込んだのだがとてもじゃないけど運転する余力が無い。
200メートルほど走ったところにあるパチンコ屋の駐車場に駆け込み、車から転がり落ちてそのまま駐車場でへたりこみ、
そこから這うようにして近くの自販機まで歩いていってCCレモンを飲んで休憩してちょっと復活という状態だった。
北斗の拳第一話のケンシロウの「ありがとう・・・ 生き返ったよ」というセリフはきっとこんな感じだったんだなあと
我が身をもって体験した気分になっていたのだが、自宅でも風邪薬と胃薬を栄養ドリンクで流し込んで
あとはひたすらぶっ倒れていた。この状況で自分の掲示板に穴を開けまいと頑張って書き込みをしていたのだが、
まったくもってHPの管理人などまともな生活をしている人間のやるものではないな(-_-;)

4月11日 一夜明けると病み上がり程度には体力が復活していたので、普通に出社する。来週はユーザー車検で
途中会社を抜けないといけないという時に、バイクの整備のし過ぎで倒れたなどというアホな理由で休めるものか。
で、空いた時間に保険を頼んでいるいつもの先輩に電話。K75Sの任意保険の解約と、
R100RSとK100RSの自賠責の契約更新をお願いした。あと、マスターシリンダーの交換に合わせて
プロトにステンメッシュホースをオーダーする。ニッシンのマスターは満足のいく性能を示してくれたが、
将来的に予定しているR100RSの足回りの改造を考えると、今のうちに純正15パイのマスターと純正4ポッドキャリパーとの
組み合わせの具合を実験しておきたいのだ。これなら車検にも問題はないし、理論上はブレーキ性能も少し上がるしね。

それから会社の帰りには一晩ほったらかしにしておいたKのファイナルドライブユニットを回収し、
いつものバイク屋に預けて帰宅してから改めてK100RSをバイク屋に預けに行く。
とりあえずリヤディスクの移植を依頼し、ブレーキマスターは届き次第交換するということで交換のためのパーツも預けてきた。

4月12日 自賠責の保険金を振り込む。2台分で39240円。うう、なかなか痛い(-_-;)

4月13日 鈴鹿のショップから電話がある。調べてみたところK100RS(というより、R100Rやミスティック用)の
15パイのマスターは現在受注生産になっており、納期が1ヶ月はかかるという話らしいのだ。
極東からのオーダーを受けてフランスで生産してからドイツに運んで四輪運搬用の船の隅っこに積んで喜望峰を回ってくると
どう考えても一ヶ月で我が家に届くはずはないと思うのだが、正直細かいことはどうでもいい。
確実なのは15パイのマスターを組んで車検を受けることが不可能になったということだから、どうするかを考えないといけない。
具体的にはこのまま車検を通すか、標準装着の13パイの2ポッドキャリパー用純正マスターに交換するかだが
どちらにしても一度陸運局に行って確認を取らねばなるまい。どうせ車検の書類調達に行かねばならなかったのだし。
あと、K75Sのオイルチェンジのためオイル吸着パックを購入した。398円。

4月14日 帰宅すると自賠責の申し込み書類が届いていた。おし、これで準備がひとつ片付いたぞ。

4月15日 朝のうちにデジカメで過去に撮影したK100RSのブレーキマスター周辺の写真を拾い出し、プリンターで出力する。
それを持参して出勤した私は、昼から時間を作って岐阜の陸運局に向かった。それで車検の相談窓口で持参の紙を見せて
「これで車検が通るかどうか教えてほしい」と聞いたのだが、「これはユーザー車検の相談窓口でお願いします」と言われてしまい
言われたとおりにすると「これは二輪の車検ラインの最終判定のところで聞いてもらえるかな」と言われ、
その通りにすると「これはラインで検査している係官に聞いていただけますか」ときた。
まったくもって絵に描いたようなたらい回しである(−−〆)
さすがにキレかかった頭で検査官を呼びとめて事情を説明すると、検査官は一旦奥の待合室に引っ込んで
同僚数名と相談した後、「これなら問題ないですよ。車検は通りますね」と言ってくれた。
ちなみにこの間二輪のラインは停止してしまっていた。検査官の皆様ありがとうございましたm(_ _)m
それから2台分の書類と整備記録簿を購入してこの日は撤収。
とりあえずブレーキがそのままいけるとわかっただけでもよかったよかった。
帰宅してからはK75Sに給油したあと交換時期に達していたエンジンオイルを交換。ついでに添加剤も入れておきたかったが、
これは注入直後にある程度走らないといけないため注入は明日のツーリング出発時にすることにした。
それから明日のツーリングの前に最後の点検をしていると、空気圧が下がっていたので早速足踏み式ポンプを持ってくる・・・が、
なんと壊れていて全然空気が入ってくれない。うがあっ!
仕方がないので学生の頃に購入した携行可能な小型の手押し式ポンプで空気を入れたが、これがやたらと効率が悪いので
後輪の空気圧をコンマ5キロ上げるのになんと250回ほどポンピングしなくてはならない。
もはや立派な重労働で、前後輪の空気圧を調整したら腰が痛くなってしまったぞ(−−〆)
教訓は、「道具はいいのを使いましょう」ということやね。

4月16日 K75Sラストツーリング

早朝に起きてK75Sに荷物を積み込み、添加剤をエンジンオイルに入れてから御殿場を目指す。
今回のツーリングは一泊二日で富士山を一周して帰ってくるという、距離はそこそこあるが行程はかなり楽ちんなもので、
事実御殿場で集合してから宿に入るまでの間はバイクが走っているより停まっている時間の方が長かったという、
何も考えずに爆走するツーリングが殆どの私としてはかなり珍しいものだった。


上郷SAで。


当分の間閉館することになった(現在再開の予定はなし)ギャラリーアバルト自動車美術館前で。


御坂峠で。


宿泊場所になった釜額民宿村の入り口近くで。

もっとも、本音を言うなら新年以来激しい仕事が続いていて体がダウン寸前になっていたから、その骨休めも兼ねていたのだ。
そんな訳で観光ルートをいろいろ回った後で設備はボロだが値段が安くて食事の質と量は申し分ない民宿に投宿。
できれば温泉があるとなお良かったのだが、食事と温泉を天秤にかけて今回は食事を優先させたわけだ。
ちなみにその食事はこんなのだった。

 
焼肉はこれで二人分。これにご飯と味噌汁がついて、何とか食べ終えたと思ったら


フルサイズの天婦羅蕎麦が堂々と出てきて・・・。


そしてデザートで締め(@_@;)

1時間半かけて夕食を終えてから部屋に戻ると満腹して動けなくなった私はそのまま炬燵で寝てしまい、
11時過ぎに目が覚めたら「じゃあ、布団で寝直すか」とそのまま就寝(^_^;)
午前1時2時の就寝が当たり前で、起床は6時半の普段の生活と比べると夢のような一日だったな(^o^)

4月17日 K75Sラストツーリング・2日目

午前6時に目が覚めると、なんと昨日よりも体調が良かった。一泊ツーリングで出発直前より二日目の方が元気があるというのは
私にも初めての経験だが、裏を返せば普段いかに無茶な生活を続けているかということで手放しでは喜べないのも事実である。
ともあれ量の多い朝食をとってから宿を辞し、二日目に同行する友人達と合流してから富士市街を目指した。


本栖湖から見る富士山。しかしなんでこんなにデジカメのレンズが汚れてたかなあ〜(;一_一)

二輪車コレクションで有名なもちやで集合しておきながら二輪コレクションを見ずに出発するというのも
何か間違っている気がするが、まあ私は過去にも見ているからいいのだ。
そんなこんなで富士市街までの短いルートをあっという間に走りきり、丸天の富士店で食事をしながらいろいろとバイク談義をして
昼過ぎに解散となった。ちなみに私は丸天に行くのは初めてだったのだが、
複数名の経験者によると今回のように休日の昼飯時に並ばずに入れたのは初めてのことらしい。
私の入った富士店が空いていたのかたまたま運が良かったのかは不明だが、ともかく充分に満足できたな。


とりあえず頼んでみました名物のかき揚げ。見た目にもインパクト充分です(;^_^A

ちなみに同行してくれた友人達にK75Sを運転させてみたところ、一様に運転が簡単でハンドリングのバランスがいいことと
ほとんど同じ車体構成でK100RSとハンドリングがまるで違うことに驚き、感心してくれたことはオーナーとして鼻が高かった(^^)
ともあれ、これでK75Sとの付き合いも実質的に終了だ。ここからは名義変更などの作業が待っている。


帰宅すると、先日割れてしまったK100RSのミラーとオルタネーターが届いていた。
これで車検に必要な最後のパーツが揃ったわけだな。

4月18日 バイク屋に部品代と工賃を振り込む。先日内金で払い込んでおいた分も合わせて、合計は27300円になった。
ちなみに割れたミラーだが、実はバイク屋に預けていた時、整備完了後のテスト走行中に吹っ飛んで割れてしまったのだ。
バイク屋の方はこちらで弁償すると言ってくれたのだが、故意ではないし今回飛んだのもたまたま運が悪かっただけだ。
さらに言うならミラーがいつ飛ぶかも判らないような状態にありながら気づかなかったのは寧ろオーナーである私の責任だから
そんな修理代をバイク屋に押し付けるわけにもいくまい。そんな訳で、この金額の中にはミラー代も含まれている。


ということで、割れたミラー。

それからK75Sの名義変更を行うため、自賠責の書類や車検証などを譲渡先の友人宅に発送した。
帰宅してからはリヤディスク交換の終了したK100RSを受け取ったあとで車検の書類作成。
もう何度かやっているので、必要事項記入など慣れたものよ・・・と思っていたら実は大ポカをしていたのだが、
私がそれに気づいたのはこれから3日後のことだ(−−〆)


部品取り車から移植したリヤのブレーキディスク。程度はそれなりですが、これで充分です。

4月19日 二台まとめて車検の準備

帰宅してからK100RSとR100RSの車検整備をする。
もっとも、実際に車検のためにしなくてはならない整備など実際にはほとんどない。
普段からちょくちょくとプロに見てもらっているお陰で自分のバイクの調子に関してはそれなりの自信を持っているし、
殆どは細かい調整程度で片付いてしまう。そのため整備といってもそう大したことはしていなかったのだが、
ユーザー車検の鬼門とも言うべき光軸調整だけはきっちり見ておかなくてはなるまい。
そんな訳で昨年と同じくバイクから10メートル離れたところの電柱にヘッドライトの高さに合わせてガムテープを張り、
ハイビームを照射した状態で正面から見て一番眩しい位置を確かめるという方法で光軸を調整した。
ちなみに前回は裸眼で調べたがこれだと激烈に眩しかったので、今回はサングラスを着用して調整した。
素人DIYも経験によって地道に進歩していくものである(^_^)
もっとも普通は光軸などそうそう狂わないものだが、K100RSは前の車検の時と違いハイパープロのリヤスプリングが付いているし
R100RSは前の車検(ディーラーで通したと思うが詳細は不明)では合わせてあるだろうが、私が跨ったときに
光軸がきっちり出るかまではわからないしハイパープロのリヤショックもついているから姿勢も全く同じではない。


そんなこんなでK100RSは上下の調整だけで簡単に片付いたのだが、
R100RSは配光がK100RSに比べて分散しており中心部分が分かりづらいのに加えて
どうも左右方向の光軸がずれている気がする。
しかし取扱説明書を見ると光軸調整ダイヤルが存在するかのように書かれているが、実際にカウルの中を見ても
そんなものは見当たらない上にヘッドライトの向きはどう考えても上下方向にしか調整できそうにない。


要するにネイキッドバイクのヘッドライト固定方法とほぼ一緒。
ステーはフレームに固定されているから、ライトは上下方向しか調整できなさそうですねえ・・・。

そうなると自分でやるよりもプロの手を借りた方が早いし正確だから、これだけはテスター屋に持ち込むのが確実だな。
陸運局の隣にあるテスターのラインで聞いてみるか・・・。

それからようやく車検の予約の電話をする。これまですっかり忘れていたので予約がうまく取れるかどうか不安だったのだが、
結局一日に二台の予約を取ることができず21日と22日にそれぞれK100RSとR100RSを持ち込むことになった。

4月20日 Kの車検の準備の締めとして割れてしまった右側のミラーを新品と交換。
これであとは明日の車検を待つだけだな。


左側がもともとのミラーで、右側が今回頼んだ新品。微妙に細部が変わってます。

4月21日 ユーザー車検その壱

会社を一時抜けて自宅にとって返し、K100RSを引っ張り出して陸運局に行く。受付で書類をチェックしてもらっていると、
担当者が「あれ?納税証明書は」と言う。慌てて持参の書類をチェックするが、無い!
書類の最終チェックを怠った私は、なんと納税証明書を自宅に忘れてきてしまったのである。
整備状態がどうこう言う以前に、納税証明書が無かったら車検自体を受けられんやんけ(−−〆)
自宅に戻れば勿論あるはずだが、そんな時間はとれないので陸運局の公衆電話から市役所に電話をかけ、
陸運局から一番近くにある(納税証明書が発行できる)事務所の住所と電話番号を聞きだす。
その住所を受付で話すと、陸運局の中にあった地図を持ち出して「この辺りだね」と教えてくれたので
私は礼を言ってK100RSで飛び出した。

しかし教えてくれた場所に行っても、ちっともそれらしき建物が見当たらない。さっき教えてもらった電話番号に
携帯電話から電話をかけて行き方を聞くと、
「そこから500メートルほど東に行ってもらって、環状線を越えて直進するとすぐ茶色の建物があるので、
その手前を右折してしばらくしたら道沿いに見えます・・・」と教えてくれたのでその通りにしたのだが、
環状線を越えて茶色の建物の手前を右折して直進してもそれらしい建物がまったく見当たらない。
茶色い建物の前でもう一度電話をしていろいろ聞いていると「もしかして、今電話を持って外を歩いている方ですか?」と
言ってくれたのでそこからは何とかわかったのだが、
正しくは"茶色の建物の手前を右折してすぐ右手にあるタクシー会社の右隣り(奥)"だった。どこが道沿いやねん(−−〆)
しかも、その事務所は先に直進しろと言われた環状線に面していたのである。
だったら妙な案内をしなくても素直に「環状線を右折して吉野家の隣」と言えば一発だっただろうが〜(-_-#)
とにかく超速攻で証明書を発行してもらった私は大急ぎで陸運局に取って返し、そこからは手順と要領を忘れていたため
ラインでの検査に少々手間取ったことを除けば特に問題もなく無事車検を終了した。


久しぶりの岐阜の陸運局車検場。

それから隣のテスター場に行って光軸検査をできるかどうか聞くと、ユーザー車検のための調整は受け付けていないという。
近くの民間のテスター屋さんの場所を教えてくれて大分気は晴れたが、しかし面白くはなかったな<( ̄^ ̄)>


自宅に戻ってからはK100RS用にTOTALのギヤオイル1リットル1344円に加え、以前買い溜めしたのバルボリンが底をついたため
ホンダウルトラS9を久しぶりに購入。こちらは2リットル購入して2058円だった。あと、先日空気入れが壊れてえらい苦労をしたので
改めて足踏み式ポンプを購入。609円の安物だが、足踏み式は便利だし、当分はこれで充分でしょ。
あとは新しい車検期限のシールを貼り、錆びて動きが悪くなっていた燃料タンクのフタにCRCを吹いて
とりあえずは一段落。さて、明日はR100RSの番だな。

 
新しいステッカーと、給油したタンクキャップ。

4月22日 ユーザー車検その弐

昨日と同じような時間に会社を抜けて、R100RSに乗ってまずは昨日車検の帰りに話を通しておいたテスター屋に向かう。
まずは計測してもらったのだが、自分で調整した上下方向は問題なかったものの
やはり右方向に10センチほどのずれがあり、これをどうにかしないと合格はおぼつかないという結論に達した。
そんなわけでカバーを外して左右方向に無理やりの調整を試みるのだが、
要するにネジ穴の遊びの範囲で左右にずらしているだけだから調整範囲は極端に狭く、どれだけやっても正確な光軸が出ない。


カバーをはずした状態。

これでは手詰まりだな・・・と思っていると、テスター屋のおじさんは紙をヘッドライトに貼り付けて光軸を変えるという作戦に出た。
「これ大丈夫ですか?」と聞いたところ、「最近は陸運局もまず何も言わないから大丈夫」と言われ、他に方法もないので
光軸がきっちり出るような位置に貼った紙を取り付けたまま車検場に行く。ちなみに工賃は税込み2100円だった。


このようにしました。


で、昨日とほとんど同じ光景。

そして昨日同様に受付を済ませて検査官が来るのを待っていたのだが、やってきた検査官はヘッドライトを見て
「ん・・・?なにこの紙は。これだと車検に通らないよ。外してもらわないと」と先程までの努力を全否定するようなことを言う。
テスター屋でのやりとりを話したのだが、「そうはいっても、法律でヘッドライトの前にこういうものを
置いてはいけない事になってるからねえ。ま、今回落ちても4時までなら車検は何度でも受けられるから
と私の闘志をめらめらと燃え上がらせるようなことを言う。
しかし、どう考えても正義は検査官の方にあるので何か言い返したくても言い返せなかった(−−〆)
だが幸いというか、当然ながら2つのうち片方しか鳴らないホーンも含めて他の部分は全て合格だったので、
あとは光軸だけに集中することができた。検査ラインの係官も私の顔を覚えていたようで、
「今日はもう要領わかってるよな。ついてなくてもいいか?」と気楽なものである。
しかし私はといえば"如何にして光軸検査をパスするか"しか頭になかった。テスター屋で光軸を検査したときにいろいろ試したので、
ハンドルをどのくらい切れば、あるいは車体をどのくらい傾ければ光軸が規定値に収まるかはだいたい頭に叩き込んでいる。
で、詳細は省くが私は見事光軸検査を一発でパスし、無事車検を通したのだった。


ヘッドライトの横の合格印のところに×印が重なってないのが一発合格した証拠。検査官の見ている前で堂々とやりました(^^)v

これでとりあえずは2年間合法的に公道を走れるようになったわけだが、いや今回は忙しかった忙しかった。
2年後にまた同じことをやらなくてはいけないかと思うと正直言って気が滅入るが(>_<)
どっちにしても、いずれR100RSのヘッドライトステーは穴を拡幅して横にも調節できるように改造するとしよう。
しかし購入時に確認した限りそれらしい形跡は発見できなかったが、光軸が出てないということはステーの精度が狂っていたわけで、
RS事故車説が新たに出てきたな。まあ、実際の使用に影響がなければそれで構わないんだけど。


帰宅してからはK100RSのエンジンオイルとミッションオイルを交換して添加剤を投入。
ギヤオイルは幾つかのオイルが中途半端に余っていたため、粘度と負担を考えながら3種類のオイルを適当に混ぜて投入し
うち二本のオイル缶を空にした。これで実用上はオールOKである。
それから添加剤をオイルに行き渡らせるため軽く走ってきたところエンジンとシフトはまるで別物のようにスムーズになり、
エンジンオイルはともかくミッションオイルは前回車検の時に交換してから2年間で8500キロの走行だったから
交換時期とはいえここまで変わるとは思っていなかっただけにちょっとした驚きだった。
ともかく、これで明日のi−jayo岐阜オフミに行く準備が自己満足の世界とはいえ整ったというところかな。

また、書類とナンバープレートを送っていた友人から本日K75Sの名義変更が完了したとの連絡があった。
これで法的にはK75Sが私の元を離れたわけだが、当初からの計画通りとはいえ惜しくないというと嘘になるな。
そのくらい、いいバイクでした。


4月23日 疾風怒濤のオフミ参加

帰宅してからすぐに準備を整え、K100RSでi−jayoのオフミに行く。
岐阜で開催されるようになってこれで3回目のオフミに私はすべて皆勤賞なのだが、私の会社が第4土曜は営業していて
オフミの日程が第4土曜とその翌日の日曜で固まっている限り、いつまで経っても私は重役出勤の宿命から逃れられまい(-_-;)
しかも例年は夜にやって来た後は翌日もきっちり顔を出していたのだが、今年に限って翌日は所用で東京に日帰りしなければならず
どう計算しても会場に居られるのは2時間が限界という状態だった。
つまりオフミに行くというよりは高い夕食を食べに行くようなもので、Kで行こうがRで行こうが実質的に大して違いはない。
しかし、ここはやはりKで行っておかねばというのが心情というものなのでK100RSで参加することにした。
もっとも、R1100RSが復活していれば滞在時間を少しでも長く取るという理由でR1100RSで行ったのではないかと思うが(;^_^A

オフ会の様子だが、正直なところ深くを語れるほど長時間居たわけではないのでコメントは控えたい。
宴会が終了する30分前に到着した私は夕食代(単体では結構高い)の元を取るべく自分の料理をひたすら食べまくっていて、
正直なところ他の参加者の方ともあまり話はできなかった。せっかく話しかけていただいた方々には申し訳ないことをしたと思うm(_ _)m


ということで、駐車場の光景の一部。

で、20時半に到着してから一人だけノンアルコールで二次会に参加し、
23時に会場を辞してから一般道90キロをひた走り午前0時10分に自宅に戻ってきた。
いやいや、忙しいオフミだった!(爆)
来年はもうちょっとまともな形で参加したいものだ。

4月25日 明日の走行に備え、R100RSの各部をチェックする。
ユーザー車検を通したからといって整備がそれで終わるわけではなく、第一私の要求する整備の水準は
車検が通るボーダーラインよりずっと高いのだ。
最初から車検を完璧な状態で通したわけではないとわかっていた、とも言うのだが(;^_^A
少し前から気になっていたオイルレベルを調べたところほぼ真ん中だっので、とりあえずこれは合格。
それから、買った時からギャップを乗り越えたりした時などカウル内でキュッキュと異音がするのが
以前から大いに高級感を削ぐと不満に思っていたものの、これまで原因がわからず対処もあきらめていたのだが
たまたまキーシリンダーを叩いたところ聞き慣れた嫌な音がする。
犯人はカウルの建てつけではなく、キーシリンダーかッ!と鍵穴からおもむろにCRCを大量噴霧し、
キーシリンダー各所からCRCがにじみ出てくるまで吹き付けたところ音は明らかに低減された。
(鍵穴には固体潤滑剤を吹き付けることが多くそれは正しいが、一般的に鍵を組む時にもグリスは普通に使用されている。
 また、浸透性の高さも含め今回のような異音を消す目的で使うなら液体潤滑の方が断然有利)

4月26日 所用で奈良県まで日帰り往復・・・なのだが、目的地が電車では効率の悪い場所にあり自宅に空いている車もなかったので
R100RSで行くことにする。高速道路での長距離移動なら断然K100RSの方がいいのだが、
3日前に乗ったばかりだし天気予報が伝える内容があまり面白くない。悪天候ならばR100RSのカウルは絶対的な強みなのだ。
そんなわけで名阪国道を爆走。考えてみれば終点の天理までバイクで走るのは一年ちょっと前にR100RSを購入するため
K100RSで走って以来なのだが、全然感慨は湧かなかった(汗)
改めて高速道路を160くらいで飛ばしてみると、ハイパープロの足回りは「あのR100RSの足をよくぞここまで変えた」と
思えるほどに変わってくれたのだが(現状渡しだった納車時とはそもそも整備の水準から違うけど)、
確かに安定感こそ充分でフレームの捩れによる車体の不安定さに絶え間ない精神の緊張を強いられていたのからは
劇的なまでに開放されてこそいるものの、私が基本的に一般道での使用を前提にセッティングしているために
高速道路ではやや減衰が弱く、ゆったりした周期のピッチングが発生してしまっている。
自分で決めた足回りの柔らかさに車体サイズと基本設計水準などを考えればこのくらいは結果的に当然かもしれないが、
そういったネガに対策したり犠牲にする要素を最小限に近づけるのがセッティングというものだろう。
しかし今回はそんな時間の余裕もなかったので奈良での用事を済ませるとさっさと帰途につく。
帰宅したらすぐ仕事だったので名神を通る最速(通行料金も最高の)のルートを走ったのだが、
それまで晴れていた空は途中瀬田の辺りから一転にわかに掻き曇り、台風なみの豪雨に見舞われた。
R100RSのカウルと防水透湿素材のウェアをあてにして最初から雨具は用意していなかったのだが、
結局グローブもブーツも随分濡れはしたが完全水浸しにはならなかったのはさすがR100RSといったところだった。
もっとも内側の曇り止めが完全に駄目になっているシステムWヘルメットの視界は危険なまでに悪く、
「こんなシールドで雨の中を走っていたら生命が危ないな・・・」と思えるほどだった。
曇り止め二重シールドを購入すれば問題は解決するのだが、
6年使って相応にくたびれたヘルメットのために今更1万円以上の金額を投資するくらいなら
いっそのこと新型に買い換えてしまった方がたぶん賢いだろう。
しかし現在は車検を通したばかりで購入資金はないし、どうしたものかなあ・・・。

ちなみに昨日キーシリンダーに給油した効果は明らかで、体感的には音がする頻度は半分くらいになったような感じだ。
「おお・・・。あの音がしないだけでこれほど印象が違うものか」と大いに感心したのだが、
このバイクを乗っていて心から楽しいと思ったのは購入以来これが初めてではなかろうか?
今だから書けるが一時期は「これはとんでもねえもん買っちまったなあ・・・。」という感じで、
乗ること自体が半ば苦痛になっていたものな。一年以上諦めずに自分流モディファイを重ねてきたが、
ようやく報われた思いだ。いやよかったよかった(^o^)/


5月1日 やはり根本的な問題が・・・。

友人と示し合わせ、BMWBIKES誌の秘密集会のため浜名湖に行く。
3月に開通した東海環状線、東海北陸道〜中央道まではこれまでにも走っていたが、そこから先の東名までは
私にとっても未知のルートだった。で、先日奈良に行った時と同じサスセッティングのまま景気良く飛ばす。
片側二車線の区間を平均150くらいで走り続けてから東名に合流したら予想通りGW混雑で速度が落ちたのだが、
エンジン回転が下がって静かになった状態で聞こえるエンジンの音がどうも出発前と違うし、回り方もゴロゴロしている気がする。
気になったので待ち合わせのPAでエンジンオイルレベルをチェックしてみたところ、
いつの間にかオイルはゲージの一番下を超えスティックに触れるか触れないかのところまで減っていた(×_×) 
某ア○ハナ号の姿が脳裏をよぎったのは言うまでもない(汗)

単純に考えると25日にチェックしてから500キロ走って400cc減っているわけで、ここまでの減りはちょっと予想外だった。
まあ高速連続走行ばかりだったから、減りが速いのはわかるのだけどそれにしてもちょっと多いな。
普段の走行で白煙を吐いている訳ではないし、まだヘッドOHはやらなくても大丈夫だとは思うけど。
で、アカ○ナの二の舞はしないということで暫くペースを抑えて走り、浜松SAでオイルを0.5リットルほど入れてもらった。
ゼプロレーシングという半化学合成の10W−40で値段がリッターあたり2625円!という
普段なら粘度的にも価格的にも絶対に入れないようなオイルだが、
オイル切れでアカハ○同様の運命に見舞われるより千倍くらいはマシである。

それから秘密集会の会場に到着したのだが、もともと天気予報で午後から雨が降ると伝えられていたところに
予想より速い時期から小雨がぱらつき出したので、
予定を大幅にショートカットして集会は開始から30分ほどでお開きになってしまった。
天気には勝てないから仕方ないのだが、これまで参加した中でも一番あっけない集会だったな(^_^;)


天気と時期のせいもあり、台数も20台弱と少なめでした。


で、最後まで残った3台。ほとんど固定メンバーという説も・・・^_^;

それから帰宅する時に、前から気になっていた高速道路でのピッチングを抑制するべく少しリヤの減衰を強めてみたのだが、
そのまま高速道路に入ったところ確かにピッチングは抑えられているものの今度はフレームがよれる感じで
リヤ回りの安定感が明白に崩れだし、かえって疲れるようになってしまった。
フレームがよれるというのは、要するにタイヤを介して伝わる運動エネルギーがサスペンションで吸収しきれずに
フレームに伝わって、フレームを変形させているわけだから減衰を強めてサスの動きを悪くすればその分のエネルギーが
余分にフレームに伝わるのは自明の理だったのだが、どうやらハイパープロを装着したR100RSに私が乗った場合、
一般道なら大丈夫だが高速道路ではやや減衰不足という辺りがフレームの変形が走行に悪影響を来たさない
ほぼ限界ぎりぎりのセッティングだったらしい(;一_一)
ここのところのハイパープロの好印象で「これは、フレームを補強するのはそれほど急がなくてもいいかな?」と考えていたのだが、
やはり私が甘かったらしい。お金が溜まったらきっちり補強をかけて、車体の安定感をK100系に匹敵するくらいにしてくれる。
旋回性能への影響はサスのセッティングと私の腕で何とかなるだろうさ。


5月2日 別れの時

K75Sを引き取るために月末から泊まっていた友人が帰宅することになり、遂にK75Sとの別れの時がやってきた。
先月のラストツーリング以来一度も動かしていなかったのだが、ナンバープレートを付け替え
付けっぱなしだったシティーケースに替えてフルサイズパニアを取り付けるとやはりちょっと、くるものがある。
乗った期間は半年ほどだったが、正直なところこれほどよくできたバイクだとは思わなかった。
長距離高速ツアラーとしての性能と静粛性でこそK100RSに負けるものの、
それ以外のほとんど全部のところで4発の兄貴分に勝つのではないだろうか?
街乗りが楽でコーナリングが速くてツーリングが楽で荷物も積めてタンデムが楽で燃費が良く信頼性が高く耐久性があり
維持費もあまりかからず(これだけは些か怪しいが、Rより確実に安いだろう)といった要素が20年前のバイクで
これほどハイレベルにバランスしているとは思っていなかったのだ。
日本では不人気車ではあったものの、根強いK75ファンが居る理由も実際に所有してみてよくわかった。
できればもっと手元に置いておきたかったが、友人との約束だから仕方がない。
そんなわけでK75Sは私の手元から去っていった。
このサイトを開設して以来はじめて私の手元からバイクが減ったわけだが、K75Sは忘れ得ぬ一台になったな、うん。


パニアを付けてはじめて発覚したのだが、ステップがパニアに干渉して畳めなかった。なんでやねん。


友人の運転で去り行くK75S。さらば!(@^^)/~~~

5月3日 R100RSのオイル交換のため、オイル吸着パックを購入。今回は買う場所を変えたので5リットル用が278円だった。
あとはBPのギヤオイルを購入。こちらは2リットルで1680円だったが、
BMWに必要なギヤオイルの容量は1リットルを少し超えるから
次のオイル交換ではまたオイルを買い足さないといけないわけでこういう時には不便だな。

5月5日 GWの只中に、R100RSで会社に向かう。こんな生活続けていたらいつかパンクして倒れるな、本当。
で、用事を片付けて帰途についたところ、自宅まであと100メートルほどのところでフロントから金属が擦れ合うような不吉な音と
明らかに正常ではない振動が伝わってきた。とりあえず自宅に戻って各部をチェックしたところ、
4ポットに交換したキャリパーのパッドピンの片方の抜け防止用のクリップが見当たらない。
前輪を浮かせて回転させたところ異常は見当たらなかったので、
「これはクリップが折れてどこかに挟まったな・・・。今異常ないということはもう落っこちたんだろうが、念のためプロに診て貰うか」と
帰り道にたまたま前を通ったときに開店しているのを確認してあったいつものバイク屋に電話してから、直行。
バイク屋の見立てでもぱっと見で異常はなさそうだったのだが、パッド回りからわりとカチャカチャ音がするので良く見ると、
なんとパッドピンが曲がっている!!
慌ててキャリパーを外して確認したところ、こんな具合だった。


この通り。パッドが回転方向に引き摺られて曲がったような感じでした。

しかし、こんなもん曲がるか普通!?
キャリパーは通常と反対の方向に付けてはあるが、パッドピンがパッドの回転方向の力に対して原則、フリーである以上
それは曲がる原因ではあるまい。昨年夏にブレーキパッドの交換をした時には真っ直ぐだったのを確認しているから
それから今までの間に曲がったことになるのだが、そんなに熱い走りをした覚えもないしな。
(世のR100RS乗りの平均速度よりは速いと思うが)ちなみに派手に曲がっていたのは左側だけで
右側の曲がりはそれほどでもなかったのだが、どちらにしてもこんな状態ではおっかないので
左側のパッドピンのみ万力で挟んで曲がりをとりあえず修正してもらい、適当なクリップを差し込んで組み直してもらった。
工賃は1050円。これはパッドピンの交換も頼んでやらんといかんなあ・・・。
そのくらいの作業など自分でも余裕ではあるのだけど、付き合いというものもある。
とりあえずディーラーに電話してパーツの取り寄せを依頼した。

それからR100RSのオイル交換に備えてエンジンオイルを手配。少し前からちょっとオイルをまとめ買いする計画があったのだが、
多忙のためおざなりになっているうちに必要に迫られてKには高価なウルトラを購入して入れてしまった。
(性能には充分に満足しているけど) 好みはあるだろうがR100RSのエンジンならオイル量が少ないことを除けば
パワーにしてもピストンスピードにしてもおよそオイルにとって過酷なものとは思えない。
そんなわけで激安オイルとして一部で有名なシェブロンのSUPREMEを取り寄せることにした。
日本ではあまり馴染みがないが、シェブロンといえば年間営業利益が世界の企業のうち常に10位以内で
あのトヨタ自動車の3〜5割増くらいの純益を叩き出す超大手である。
世界の企業の年間利益10傑を挙げるとうち3つくらいは石油メジャーが入ってくるあたりに
如何に石油利権が凄まじいものかということも改めて思い知らされるのだが、ともかく品質は問題なしとして
あとは入手先だ。ヤフオクでも調べたが、価格差から考えて通販の方が安心だと判断してももんが堂で注文。
946mlが12本で、送料630円と合わせて合計3010円。安いねえ・・・。


5月6日 早速オイルの代金を振り込む。手数料は105円。

5月8日 注文したオイルが届いた。まだすぐには交換できないが、できるだけ早めに交換しておくとしよう。


ということで、ご覧の通り。

5月12日 昨秋からとんとご無沙汰している私のR1100RSだが、つい先日まではある理由でシリンダーヘッドを取り外していた。
しかし、「それを組み直そうとしたところ実は大きなトラブルが発生していたのが判明したが、どうする?」という電話があったので、
とりあえず必死で対策を考える。予想される修理代を考えると、私が部品取り用に所有しているほぼ新車のR1150RSを
さまざまなワザを駆使して登録した方が安くつくという恐るべき結論に達した。
8万キロ走ったR1100RSを直すより安い費用で事実上新車のR1150RSが手に入る!
冷静に考えたらどう考えてもR1100RSを廃車にしてR1150RSに乗り換えるべきで、
まさにR1100RS存亡の危機だった。

しかし、考えてみれば最初から結論は出ていたとも言える。
まともな思考の持ち主なら100人中100人が乗り換えを決断するところだろうが、

でもやらない。

多額の費用を投じてR1100RSを直すついでにそれ以上の費用をかけてこれまで暖めていた大改造プランの殆どを
まとめて実行してしまうことに決めた私は、同時に長期にわたる緊縮財政を余儀なくされることになった。
お金が溜まったらやろうと考えていた計画を問答無用で一年以上前倒しにしたからには、当然相応の代償は伴うのである。
そんなわけでR100RSとK100RSの改造計画は金銭の目処がつくまで暫く凍結することになった。
ま、R1100RSは私にとっても別格のバイクだから仕方がないなあ・・・。

あと、ディーラーからパッドピンが入荷したと連絡があった。これで週末はディーラーに行かないといけなくなったな。

5月13日 以前頼んでおいたKの純正15パイのマスターが届いた。部品代は先日払っておいたので、
今回は送料のみ着払いで850円。R1100RSの一件さえなければすぐにマスター交換にとりかかりたいところだが・・・。
性能と安全性が向上するなら緊縮財政中だろうと費用は惜しまないが、今回は制動力には事実上影響ないからねえ。

5月14日 R1100RSの改造修理計画の打ち合わせのため、R100RSで鈴鹿に行く。
帰宅してからは翌日に備えてR100RSのオイル交換をした。
走行距離から考えると少し早いのだが、タイミングもあるのでエンジンオイル以外にもミッションとドライブシャフトとファイナルのオイルも
全部まとめて交換。
・・・と思っていたら、実はドライブシャフトのドレンのガスケットの手持ちの予備が切れていたことが判明した。
仕方ないのでこれまで使っていたガスケットを再使用したが、やれやれだな。
多分大丈夫だとは思うが、もし漏れてきたら入れ替えなくてはなるまい。


という訳で、ファイナルとドライブシャフトのオイルを同時に抜いているところ。
前回の交換も同時だったにしてはドライブシャフト側だけの派手な汚れは錆にしか見えないが・・・(-_-;)

5月15日 昨日は入れずにおいた添加剤を投入してから、友人と待ち合わせてディーラーに行く。
どこまでが添加剤の効果でどこからが新しいオイルの効果かわからないが
(新しいオイルの効果の方が大きいと思うが)、明らかにエンジンの回り方も軽くなったしミッションの入り方もスムーズになった。
よしよし、これでギヤオイルも全部まとめて換えた効果があったというものだ。
ちなみにパッドピンは左右二つ分をオーダーしておいたのだが、価格は一本1500円×2!
純正品から純正品に交換するだけなのでまた同じようにパッドピンが曲がる可能性も大いにあることを考えると
とりあえず日本国内の価格を決めた奴は呪われてしまえい!と思う。いやマジで。
あとディーラーメカにR100RSが事故車かどうかをチェックしてもらったのだが、
(購入時にもちろん自分でチェックしているが、プロの見立てのほうが確かだろう)
結論から言うとロワーブリッジを新品に交換でもしていない限り事故車ではない、ということだった。
それは私の見立てと一緒で一安心だったのだが、しかしそれだと光軸のずれの説明がつかないな。
一体どうなっておるのやら。

それから自宅に戻り、改めて鍵穴からきゅっきゅと音がする件の対策に着手。
鍵穴にあれだけCRCをぶち込んで音が小さくなりこそすれ消えないということは、
どこか別のところに原因があるはずなのだ。しかし鍵からの音は止まないし・・・と思って
何気なしにキーが入るトリムパネルを叩いてみたら、キーシリンダーを叩いた時と同じくらいの音がするではないか。
ややっ!と思ってもう一度よく調べなおすと、どうやら真犯人はキーシリンダー隣の電圧計だったらしい。
早速取り外してみると誰がつけたか(私ではない)固定用金具がおかしな方向に捩れた状態で
上下反対に付いており、これを正規の状態に直すついでにメーターのガスケットを手持ちのシリコン系コーキング剤で
薄く補強してやったところ、見事に異音は止まった。
ふぅ、買ってから15ヶ月は長かったぜ(^^)v


というわけで電圧計を取り外していろいろチェックしました。

5月19日 パッドピンを持参していつものバイク屋に行く。
キーシリンダーとメーターからの音が一切なくなっただけでここまで気分良く走れるものか・・・というのは、
自己満足もあるだろうが新鮮な驚きだった。
で、今回はパッドピンを交換するついでに以前から気になっていた
スイングアームピボットのグリスアップも同時にやってもらうことにした。
購入後に各部をチェックしてもらった時には問題なしという判断だったが、
その時点で最後にグリスアップした時期は明らかでない上にそれから6000キロちょっと走っている。
マニュアルを見ると7500キロ走行ごとにグリスアップしろと書いてあるから、もうそろそろだろう。
私はグリースガンを持ってないから自分ではできないしね。


というわけで、ここから。しかし・・・錆びてるぞ、おい(;一_一)

効果については不明だが、とりあえずセンタースタンドを降ろした時の車体の沈み込みが素早くなったような気がする。
まあ、実際に目立って違いが出るようならそっちの方がよっぽど問題なのだけど。
ちなみにパッドピン交換と併せた工賃は2100円だった。


5月22日 いろいろと考えさせられた

R1100RS絡みの用事を片付けるべく、鈴鹿に行く。作業内容が正規ディーラーの看板掲げている店では
(レーサーにするのでもなければ)絶対に不可能な内容ばかりなので今回はつてを頼ってササキさんではなく
近くのレースメカが本業のバイク屋さんに頼んでいて(どうせばれるとは思っていたけど)一応ササキさんには内緒にしていたのだが、
そのバイク屋さんにしても整備上わからない部分は地元ディーラーのササキさんに聞くわけで
ササキさんとこに行ってみたら私がササキさんではなく某店で整備&改造を頼んだことは案の定バレていた(苦笑)

それから鈴鹿のドリーム店に初めて行ってみたのだが、やはり時々はこういう店にも行っておくべきだと思い知らされる。
ホンダは鈴鹿にある父ちゃん社長母ちゃん専務の零細バイク屋をストレートにブッ潰すつもりなのかとか
中古車の価格に割安感はなかったとかS9のオイルは案の定定価で自分では買おうと思わなかったとか
いろいろと細かいことはあるのだがそれはまあ、おくとして問題はその品揃えだ。
GL1800の試乗車があったのにも驚いたが、CBR1000にしてもCB1300にしてもあの作りであのスペックで
あの価格というのはさすがは世界のホンダというしかなかろう。その一時間前にK1200Sに試乗して
「この走りでこの価格は高くないよなあ・・・」と思っていたのだが、CBRとの走りの違いに
100万円の価格差の価値があるとは正直言って思えない。無論私が急にホンダ党(もともと嫌いではないけど)に
宗旨替えしたりするわけではないが、BMWばかり見ていると金銭感覚が麻痺してくるというのは改めて実感させられたな。

また次の週末は岐阜の北部で毎年恒例のひるがのラリーがあるのだが、すっかり忘れていたが
その日は会社の棚卸と重なっていることが判明。しかしなとんしても行きたいからなあ。さてどうしたものか。

5月28日 ひとりで会社を残業して、自分の担当分の棚卸を片付ける。これで明日はひるがのラリーに参加できるぞ!

あと、アメリカ在住の友人にCCプロダクツのパーツのオーダーをお願いした。

5月29日 ひるがのラリーに参加

仕事の心配がなくなったことで、堂々とK100RSでひるがのに向かう。
この手のイベントに参加するのも随分久しぶりという気がするが、やはりこういうイベントもいいものだ。
余談ながら私の場合R100RSやK100RSで参加するとR1100RSで参加した時に比べて声をかけてくる人が激減するので
その分会場に居るときにあまり気を遣わなくて済むというメリットもある(大汗)
スタッフとして参加している友人によると「あれは前日の夜が一番楽しい!」そうなのだけど、
前日は今この日この時この場所にここに居ることができるよう鬼のペースで仕事をしていたのだからしょうがない。
頼むから次回は私が土・日と連休がとれる日に開催してもらいたい、そうしたら前日から参加するとお願いしておいたが、
きっと無視されることだろう(爆)
内容としてはグリップ商事のブースあり、新型車輌の展示あり、抽選会に山田純氏とBMWジャパンの河原氏のトークありで
なかなか充実したものだった。この直後に河原氏が現職を辞されたのが何とも残念でならない。


バイカーズステーション誌にも掲載されたMVアグスタF4の改造車。現車を見るのは初めてでしたが、凄いの一言。


Hit−Airの実演説明の様子。私も試しに装着させてもらいましたが、なるほどこれなら安全性は向上するわいと実感できる出来栄えでした。

で、有料でしたが「たまには鉄の馬ではなく生きた馬にも乗ってみよう!」という企画趣旨の元、木曽馬にも乗ることができたので
早速体験してみました。小学生の時に確か霧が峰の近くで乗せてもらって以来でしたが、これがなかなか面白い。


ということで、スキー場を利用して体験乗馬。

試乗記の番外編で
木曽馬
 (10歳 雌)なんてのを作って、
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
鞍の上にあるよく考えられた形状の握り手を掴み、身体を引き上げる。鞍はクッション性は薄いが
フイット感が良くてホールド性に優れ、さすがは人類の長い歴史の中で磨かれてきたものだと実感させられるものだ。
またR1100RやR1100/1150RTのシートが鞍型になっているのも、こうしてオリジナルを体験すると
その必然性を感じさせられる。手綱は思ったよりも手前で低い位置にあり、リラックスはできるが力を入れやすいポジションではない。
しかし上半身が完全にフリーな姿勢になるので咄嗟の場合の操作には邪魔するものがなく、素早い反応ができるのだろう。
この装具は馬に乗ってスポーツするためではなく馬に「乗る」ためだけのものだから、それを考えれば理解できる。
要するにレーサーレプリカとツアラーの違いと本質的に同じものだ。
さてスタートするが、たかが一馬力と侮ってはいけない。思いの外スタート直後からトルクがあり、その粘り強いことでは
どんな内燃機関も敵わないだろうと思えるほどだ。しかし結構な上下動があり、サドルのクッション性の低さもあって
乗り心地はそれほど快適ではない。上下動をハーレーやビューエルの振動に耐えても良いのだが、もっとゆったりしたリズムで
振幅が大きく縦方向にくると考えるとわかりやすいだろうか(以下略)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

などと書いてやろうかとも思ったが、些か冗談が過ぎるかと思ったのでここにちょっと書くだけにしておく(^_^;)

あと抽選会だが私は全参加者中呼ばれた順位が最後から二人目で、進行のI氏から「最後の二人にはこのTシャツもつけましょう」
の一声がかかったこともあって貰える景品が普通より増えたのだが、お陰で即興でコメントをさせられてしまったぞ(-_-;)
で、貰えた三重県産(松坂の方らしいが・・・よく覚えてない)のそうめんは非常に美味だった。
誰か心当たりのある方おられましたら情報提供をお願いいたしますm(_ _)m

会場までの往復はやまびこロードというちょっとしたワインディング(以前スマートロードスターの試乗記で走ったのも実はここ)で
K100RSで久しぶりに軽く遊んでみたのだが、感心半分失望半分といったところだった。
良いのはそのトルクの出方と車体の安定性で、20年以上前のスポーツツアラーとして考えたら
安心して振り回せることではかなりのもの。自動車のような特性のエンジンもこういう時の扱いやすさでは天下一品で実によろしい。
一方、不満だったのはそれと相反することなのだが根本的に重量級スポーツのため
(当時のBMWのカタログではクラス最軽量を謳っているのだが)スポーツバイクとして考えると
やはり車体の動きがすべてにおいて重くて鈍い。
ゴムかウレタンを介しているような操作感があって、スポーツ走行をするにはダイレクト感が希薄で
ペース的にはかなり余裕をもって走っていたことを差し引いてもちょっと楽しめなかった感じだった。
性格設定を考えたらこれはこれで正しいのだが、今回の走りには×だったと評さざるを得ない。
改めて、K75Sとの走りの差はかなり大きいと思ったな。
まあ、ブレーキのマスター変更を除きKにこれ以上のお金をかける気はないのでこのまま乗るけど。

6月12日 R1100RSの修理&改造のため件のバイク屋さんと会って必要なパーツを共同でリストアップする。
で、そのついでにR100RSのパーツも幾らか発注してしまうことにした。
発注するならモトビンかハンマースレイと考えていたのだが、パーツリストを印刷してよく見比べてみると
どちらもかなりの抜けがある。普通なら大抵の注文はこのリストで問題なくカバーできるのだろうが、
今回の私のようなイレギュラーの塊のような作業内容だとこれではやはり足りない。
いろいろ考えた結果、K75Sに付けていたシティーケースを手放すため(実は日頃の忙しさにかまけてまだ送っていないのだが)
代品として新品のシティーケースを入手することにしたのでそれを含めたパーツはモトビンにオーダーして
残りのパーツは再びアメリカ在住の友人にお世話になることにした。ここのHPの自己紹介でも「恩は倍返し、恨みは十倍返し」と
書いている手前、これはかなりの恩返しをしないといかんなあ・・・(笑)

6月24日 
超多忙でこれまで延び延びになっていたが、時間と体力があったので明日こそはモトビンで発注をかけようと準備を始める。
すると計ったようなタイミングで私の携帯に電話があり、受けてみると私が所持しているTS3カード(旧・トヨタカード)からで
先日アメリカでカードのデータが大量に流出した中には私のカード情報も含まれていたらしいのだ!
幸いこれまでのところ不正利用された形跡はないらしく、もしあってもすぐわかるはずだし
カード会社が全額保証の方針を既に打ち出しているから大して心配しなかったのだが^_^;
ともかく、カードを停止して新たに用意する別のものに差し替えていただきたいという依頼だった。
(電話の主が本物かどうかは一応確認した)しかし困ったことに、モトビンの発注を控えた現在下手にカードを停止すると
発注したわ発送したわ請求したらカードが停止していたわでは、まるで私がカード詐欺師みたいではないか(;^_^A
それは人として些かマズイものがあるし、かといってこちらもR1100RSを早いところ直さないといけない。
関係者の方々は私がパーツを持ってきて作業に取り掛かれるようになる日を待ってくれているのだ。
そんなわけでパーツ発注を遅らせるわけにもいかないので、
「できるだけ早めに止める様にしますから」と答えておいた。
実際に止めるのはモトビンからの請求が引き落とされてからになるから、まあざっと2か月後くらいか(汗)
もしそれまでに不正使用された場合には、補償は頼むぞTS3カード!(爆)


6月25日 先日の続きで、モトビンのHPからパーツの発注をする。ところがこんな時に限ってパソコンの調子が悪くなり
(前後の状況からXPのシステムを疑ったが、真犯人はADSLモデムだったと後日判明した)回線速度をテストしたところ
フレッツADSLの24M回線なのに実測値が72kbpsしか出ていない(;一_一)
この状態で掲示板に投稿したり海外のHPとデータのやり取りをするのは凄まじく時間と気力を消費したのだが、
結局3時間ほどかかって無事にオーダーを完了した。

6月26日 リストアップした必要パーツのうち、発注せずに残ったパーツをアメリカ在住の友人に連絡し、オーダーを依頼した。

ちなみにこの中にはR100RS用のグリップヒーターも含まれている。
最初からこちらに全部頼めば送料も一回分で済んで結果的により安くついたという説もあるが、
できるだけ手は煩わせたくなかったのだな。
最大の大物であるシティケースをモトビンで発注したことを含め、できるだけのパーツをモトビンで頼むようにしたのは
そのための、まあほとんど自己満足だ(汗) Kさん改めてお礼申し上げますm(_ _)m

その後は友人知人3名と連れ立ってディーラーで試乗(と、お互いのバイクの乗り比べ)をする。
そこに並んだバイクもK100RSとR1100RSとR1150RSとK75C改という
およそ現在のディーラーでは見かけない顔ぶれで、私もいろいろと乗せてもらったのだがこれは実に面白い体験だった。
(内容的にはそこらのバイク雑誌の試乗企画に匹敵したと思う)個人的に一番感銘を受けたのは
これが実に4度目の試乗になるK1200Sで、ディーラーに在庫していたR100RSを見ながら
「時代は絶え間なく動き続けているッ!俺もこんなバイクであくせくしている場合ではないかもしれんなあ・・・」と
真剣に考えさせられたほどとのインパクトがあった。
ちなみに私のK100RSは概ね好評だったのだがその熱さは初体験の方にはやはり強烈だったようで、
「よくこんな熱いバイク乗ってられるねえ!」ともしっかり言われたことは明記しておこう^_^;
あと、快く試乗させていただいたオートショップフタバの田中店長様には改めてお礼申し上げますm(_ _)m

6月27日 メールチェックをしていると、Steveなる差出人から迷惑メールのボックスの方にメールが届いていた。
タイトルはOrderと書いてある。
私は一度でもウイルスメールを送ってきたアドレスからのメールは基本的に(作業時に気づかない限り)
迷惑メールのボックスに振り分けるよう設定しているので、アドレス偽装ウイルスメールが当たり前の昨今では
初めてもらったメールがいきなり迷惑メールに入るどころか自分の携帯からのメールさえ迷惑メールに入ってしまうのだが
(ちなみに使っているセキュリティソフトはここのところの管理能力が著しく低い)
毎日4〜5通は届く海外からの怪しいメールかと思って見てみたところ、内容はこんなことを書いてある。

Hello,
Thanks for the order.
The carriage will be £85.00 please confirm that this is OK.
Regards,
Steve

誰だこいつ。そんな金額知らんぞ、やっぱり送信者を禁止URLに登録しよう・・・と思ったところで「もしや!?」と思って
差出人URLを確認すると、steve@motobins.co.ukとなっている。早速返事を送ったが、
会社としての立場でメールを送る場合にはアカウントに社名を含めておいて欲しいと切に思ったね。


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