β その10

2006年
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1月1日 アメリカの友人からK1200RS用のハイパープロが届いたと連絡がある。いつもながらありがとうございますm(_ _)m
発送は現在オーダー中のR1100RS用パワーコマンダーが届いてからになるのでまだもう少しかかるのだが、
これが届けばK1200RSの改造もとりあえず一段落だ!
・・・とはいえ、K1200RSはディーラーでの修理がそう遠からず完了するはずなのだが、そのタイミングでサスが届くと
ようやく復活したそばから再びバイク屋に短期入院ということになりそうだな(−−〆)
まあ、別にいいんだけどね。


1月7日 K1200RSの進行状況を聞くべくディーラーに電話をする。分解はほぼ完了していたのだが
どうやらその後のことでいろいろと時間がかかっているらしく、まだもう暫く時間がかかる、との言だった。
それならそれで仕方がないのだが、これで明日のディーラー主催のツーリングは欠席確定だな。


1月8日 仕事の合間にディーラーに電話をかけてK1200RSの現況を聞いてみる。
もうちょっとで入院期間は2ヶ月に達するのである程度の進展を期待して電話したのは言うまでもないのだが、
残念ながら予想外に長引いており現状では今月下旬〜2月上旬くらいになるらしい。
実際のところ、異常はエンジンからの異音が標準より明らかに大きいというだけだから、
メカニックの言われる「このまま乗っていても壊れることはないと思います」というのはたぶん正しいだろう。
結構な距離を走った中古のK1200RSなどのエンジン音も聞かせてもらっているが、
私とそう変わらないような音が出ているのは事実だし。
しかし、音が出ることが全て異常だとは限らないが、通常出ない音が出るのには必ず何らかの理由がある。
当初は「今にも壊れるんではないか?」と思えるような音がしていたわけだし、
異常な音が出ている状態での使用が出てない状態での使用より機構的に良い影響を与えるはずがない。
乗っていての満足度も違うわけだから、ここはやはり多少の時間がかかっても徹底して直してもらうことにした。


1月16日 仕事から帰ってきてから時間が空いたのでK100RSに乗って本屋に行く。
普通ならこういうことは車でやるのだが、何しろ今年は(会社の原付を除けば)まだバイクに乗っていないから
禁断症状が出て精神的にも結構負担になっていたのだ。
しかし、初乗りといっても片道15分の本屋まで走るだけというのはツーリングにすらならない
個人的にはかなり欲求不満なものだが、それでも乗らないよりは余程ましというものだ。
事実、片側2車線の高架を140キロ程で流してみると、本屋に着いた時には気分が随分楽になっていた。
捕まらなければだが、実に安いストレス解消法である(笑)

1月27日 ディーラーから電話がある。K1200RSの作業を進めていたのだが、
私が怪しいのではと思っていたコンロッドメタルには異常がなく、となると残るは
クランクシャフトに繋がるアウトプットシャフトかインターミディエイトシャフト辺りしかないから、
そこをばらしたいと思うのだがどうだろうか?という問い合わせだったので即座にOKする。
理由は8日に書いた通りだが、やれやれ、納期も含めて予想以上に大事になりそうだな・・・。

1月30日 いつもの保険屋さん(大学の先輩)からK1200RSの任意保険がもうすぐ切れると連絡があったので
どういう内容で更新するかの相談をする・・・が、今回は難しいことを考えずに昨年と同条件で契約更改することにした。
保険は完璧とは言わないが常識的に言って充分な金額で契約しているから、これ以上高くする必要もあまりないと思うが
(もし一台だけの契約ならもう少し高いのにするだろうが)下げる必要も無論ない。
あとは連絡があるのを待って金額を送金すれば完了だが、
1年半乗れていないR1100RSについては
保険内容を途中で極端に安いものに切り替えておけばよかったと思う。
まさかここまで話が長引くとは思っていなかったから結局そのままできてしまったが、
対人500万くらいにしておけば2年で万単位の金が節約できただろうと思うと残念でならない。
結果論だけどね。


2月10日 ディーラーに電話をかけて確認したところ、GT1ツールにかけて診断した限り
特に異常はなかったらしい。ということは電気系統に問題はなく、機械的な調整/交換で治る筈ということだ。
一応、喜ぶべきだろうなこれは。

2月16日 とあるメカニックの方とK1200RSについての相談をする・・・が、内容は公表不可(爆)


2月19日 K100RSを引っ張り出してディーラーに向かう。K100RSに乗るのはこれが今年で2度目だが、
乗らなければこのHPのネタもなかなか出てこないわけで、K日記の文章量が少ないのは
決して記憶が薄れているからだけではないのた(^_^;)
で、50数日ぶりにK1200RSと対面してきたのだが、正直なところおよそ自分のものという実感が薄いのに驚いた。
理由は「たいして乗っていないから」に尽きるのだが、それにしてもなあ・・・。
以前自動車ディーラーに勤務していた時にも自分の車に対する”所有している”という実感が
妙に薄いのを感じたのだが、その時に似た感覚だった。

それにしても、借り物で法的に私のものではないK100RS(法的な使用者は私だが、所有者の名義は違う)の方が
自分でお金を出して買ったK1200RSよりよっぽど自分のバイクという実感があるというのには、
ちょっと問題があるかもしれないな。

ディーラーメカと相談して現状を聞かせてもらったところ、原因はどうやら走行距離を考えてもへたっている
カムチェーンテンショナーが怪しいらしくこれを交換しても治らなければエンジン大分解コースになるという。
しかしエンジンからの異音は「原因はクラッチか?」と当初思っていたほど後ろの方で発生しており、
テンショナーといえばエンジンの一番前にあるのだが・・・?
もっとも、後ろの方で怪しそうなところはベアリング等も含めてエンジン・クラッチとも殆どチェック済みだから
消去法で考えたら確かにその通りかもしれない。なるほどねえ・・・。
ついでにディーラーに在庫していたK1とK1200GTの最終型のエンジンをかけてみて
エンジンから発生する音を聞き比べたのだが、
結論から言うと私の初期型の2Vが一番静かで
K100RS2V<K1(K100RS4V)<K1200RS/GT の順で
エンジンからガラガラという品のない音の発生が増えている。
20年に亘って改良を重ねたエンジンがどんどん喧しくなっていくというのも妙な話だが、
やはり動弁系の複雑化やパワーアップなどで設計的な余裕がなくなってきたのだろうか?
987ccから90馬力を発生するK100のエンジンの設計当時、1171ccへの排気量アップはともかくとして
出力でいうと1.44倍にもなる130馬力の出力まで想定されていたかというと些か疑問ではあるし。
ともあれ、音の問題くらいBMWももうちょっとなんとかせいよ・・・と思ったのが聞き比べての正直な感想だった。
少なくとも、音量は違うにしても私のK1200RSと同じ質の音が新車のK1200GTから
出ていたことが確認できたわけだし。それにしても
K100RS2Vと聞き比べるとK1200のエンジン、
色んなところからガシャガシャと音が出過ぎるぞ(-_-;)
この辺はバイク雑誌もきっちり批評して欲しいと思ったな。


2月24日 BMWの認定中古車制度が3月から変わるという情報を見る。
これを書いている7月現在は既に新制度に切り替わっているのだけど、
入庫した下取り車を認定中古車に仕立て上げるための交換部品が減ったこと以外は
従来は購入したディーラーで半年もしくは5000キロまでの保証だったのが
新車に準じる内容で距離無制限一年間保証になった上
全国のディーラーで保証が受けられてしかも有償で保障期間延長もあり、
随分結構な・・・というより、
私がK1200RSを買う時に導入しておけっ!
八つ当たりをしたくなるような話ではあるな、これは。


これまで認定中古車の保証修理にかかる費用は基本的に販売したディーラーの負担だったから
保証が効くのは購入した店舗のみだったのだけど、これで旅先のトラブル等でも安心できるというものだ。
ただ、個人的な感想を言わせてもらうと耐久性についてもそうだが最近BMWの信頼性は
明らかに下がっているように思える。EVOブレーキのユニットなど絶対に壊れてはいけない箇所の
故障が頻発しているというのはやはり問題だし、
その辺のクォリティコントロールはもっときちんとやってもらいたいものだ。
それができていないと認定中古車に対する信頼も間違いなく低下してしまうだろうし。


3月12日 ディーラーからK1200RSの修理が完了したという連絡がある。
これだ、これを待っていたのだっ!
より正確に言うと先日聞かされたテンショナーの部品が届いて、
交換してからかなり入念なテスト走行をやっていたらしく、音は完全には消えないものの
新車と同等程度の音量にまで下がってテスト走行の結果音がこれ以上大きくならないことを確認したので
これで修理完了とさせていただきます、という内容だった。
それなら私にも異存はないということで、週末は早速ディーラー行き決定だ。

3月18日 K1200RS、復活!

ヘルメットを抱えてバスに乗り込み、岐阜駅で電車に乗り換えてディーラーを目指す。
駅からディーラーまでは歩いたのだが、愛用の純正ブーツもそろそろ底が磨り減って歩きにくくなっているから
こちらも買い換えないといけないのだが、さて次は何にしたものか・・・。
純正のスニーカー2ブーツは実際のところどうもぴんとこないから、やはり南海かクシタニあたりかなあ・・・。
と思っているうちにディーラーに到着したので、早速説明を受けてエンジン音を確認する。
確かにK100RSの水準とはいかないまでも、先日聞いた新車のK1200GTよりは音は小さくなっていたので
これなら私も文句はない。しかしそうなると、音の発生源はやはりテンショナーだったのか・・・。
正直なところ半信半疑だったのだが、これなら納得せざるを得ないな。
それからふとメーターを見ると、オドメーターの数字が200ほど増えている。
テスト走行200キロかい・・・(@_@;)
聞いてみたらテストには1週間かけたとのことで、私の想像を超えた念の入れ方だったようだ。
「俺のバイクを200キロも乗り回しやがって」とはまったく考えない私は、
よくぞそれだけ入念にやってくださいましたと喜んでバイクを受け取ったのだが。
で、修理代だがこれは認定中古車の保証に含まれるため、無料だった。
こちらとしては有難いし保証だから当然とも思うが、新制度になってからはともかく
ディーラーが保証の修理代を負担していた従来の認定中古車では
「うちも商売ですから、保証と言っても無料ではここまでしかできません」と
実質的な整備内容に上限を設けていたディーラーがあったのも事実である。
気になったので「今回の整備、まともに請求したら幾らくらいの内容でした?」と聞いてみたところ
「40万はいくと思います」という恐ろしい答えが返ってきた(^_^;)
(4ヶ月の入庫のうちにはここで書いてない整備も行っている)
このK1200RSの買取り金額(知っている)と私への販売価格との差額からして、
どう考えても今回の整備でディーラーは私にこの車輌を売ったことで
大赤字を出しているはずなのだが、
「まっ、これが認定中古車ですから」と胸を張ってくれたディーラーは勇者だなあと思ったな、今回。

で、4ヶ月ぶりに手元に戻ってきたバイクで自宅に戻ったのだが、一言で言ってしまえばやはり良い。
軽快感は大したことはないが、その分高速道路での安定性と走行感覚には特筆すべきものがある上に
200キロのテスト走行がかなり効いたのか昨年ディーラーに預けた時には初期の硬さが目立っていた
リヤサスも動きが随分とスムーズになっているしシートも初期の硬さがとれて馴染んだ印象になっていた。
これもテストの隠れた恩恵だな(苦笑)
同調も取り直してくれたのかエンジンもスムーズさが増していたし。
さて、ハイパープロのフロントサスもそう遠からず届くだろうからそちらの準備もやっておくか・・・。


ということで、K1200RS遂に復活。長かった・・・。

3月25日 休日出勤の合間を縫ってバイク屋に行き、サス交換についての相談をする。
とは言っても肝心のサスがまだ届いていないのだが、
これは時間の問題だろうという読みがあるから別に問題はないのだ。
以前R100RSにハイパープロを装着したときは随分と苦労をさせられたが、
今回はそんな面倒なこともないだろう。もっとも、ディーラーに入庫して外装やラジエーターを取り外していたうちに
フロントサスが届いていれば私でもすぐに交換できたと思うのだけど、注文生産品だからこればかりは仕方がないな。
ともあれ、サスが届いたらすぐに入庫させるということで話がついた。

4月3日 毎年恒例の馬瀬i−jayoオフミに今年はK1200RSで行くことを決意する。
別に気を張る必要はないのだが、サービス精神旺盛な私としては「何か去年とは違ったものを」見せたいわけだ。
順当に考えたらK100RSで行くべきだが昨年とはフロントのブレーキマスターくらいしか変わっていないし、
R1100RSは未だに鈴鹿の某所で部品と化している。となると、やはりK1200RSだろう。
これならK100系乗りの方々から異教徒呼ばわりされることもないだろうし。
(i−jayoで異教徒というフレーズを最初に使い出したのはたぶん私だが^_^;) 

4月6日 仕事を終えて帰宅したもののまだ少し余力があったので、
残った仕事をとっとと進めるべくK1200RSで会社に舞い戻ってもう一度仕事をする。
しかし、走行中にミラーの固定が緩んできたので帰宅する前に車載工具で増し締めしたら、
どういうわけかニ段階調整式のシートが高い方でしか固定できなくなってしまった(-_-;)
仕方がないのでシートが完成してから初めてハイシート位置にセットして走り出すと、これが実に具合がいい。
シートベースの強度が足りず前の端がぶわつくのは相変わらず気に入らないけど、
低い位置だとやや前下がり気味だった座面の角度がビシッと決まって
「ははあ、ハイシートの状態の性能は無視してくれと頼んだけど、ハイシート状態での使用も
きっちり想定して形を作ったな・・・さすがは福村さん」と、大いに気分よく帰宅した。
膝の曲がり角も楽だし、足付き性は悪くなっているけど私ならこのくらいの高さでも大丈夫だから
これはハイシートの方が私にはメリットが多いなあ・・・。
但し、座面角が変わりやや前下がり気味だったのが補正されたために
かなり後ろに座る癖がある私には座面が少し短いのと(といっても既にノーマルより少し長いのだが)
シートストッパー部分の角度がベストではなくなってしまった。
これは近々補正してもらわないといけないな。
お金は余分にかかってしまうが、いいシートを作るためには妥協はすまい、うん。

なお帰宅してよく調べてみたら、シートが低い位置で固定できなかった原因は
車載工具の収納の仕方が悪くてシートに干渉していたためだった。
悪いと言っても実際は見た目ほとんど同じで高さにしてこれまでと数ミリも違わない程度なんだけど、
これは微妙な設計だなあ・・・(-_-;)
それにしても、シートベースの裏打ち補強を諦めていてよかったよかった。
やっていたら問答無用でハイシート位置でしか使えなくなるところだった(;^_^A

4月9日 早起きしてHPのトップページ画像用の写真を撮りにK1200RSを引っ張り出す。
早朝なら写真も撮りやすいし、肌寒いうちの気分のいいミニツーリングも兼ねるしでちょうど具合がいいのだ。
それで、2時間ほどかけて近郊の桜の綺麗な場所を3箇所ほど回ってきた。


一枚は予定通りトップページに使用したので、これは没になった方。このページの背景画像も同じです。

それから帰宅して暫くすると待ちに待ったハイパープロのサスがアメリカから届いたので早速開封。


いつも通り木箱に入って、Tシャツが同梱で届きました。金属の輪っかは何に使うか未だもって謎。

背負ったデイパックに届いたサスを入れて、早速バイク屋に出発。
バイクもろとも預けて、バイク屋の車で自宅まで送ってもらって(自宅まではそんなに遠くない)この日は終了。
完成が実に待ち遠しいな(^◇^)

4月13日 ようやく完成体に

サスの交換が完了したと連絡があったので、仕事を片付けてから早速バイク屋に向かう。
工賃はエアクリーナー交換など他にやってもらった細かい整備もあわせて15000円だったのだが、
ハイパープロのフロントサスは自由長が長くて純正サスを取り外し
フロントタイヤを浮かせただけでは入ってくれず、結構な苦労があったらしい。お疲れ様ですm(_ _)m


ということで、交換したハイパープロのフロントサス。

早速帰途についたのだが、乗り味の変化は予想以上だった。
ハイパープロのサスは注文時にだいたいの体重を申告すると
それにあわせてスプリングレートを変更した状態で出荷してくれるので今回もそれを利用したのだが
(ちなみに、減衰の標準セッティングはすべて調整幅の真ん中になるように組まれている)
今回はそれがどんぴしゃりで、スムーズに動くビギニングのよさから大きな動きをゆっくりと時間をかけて一発収束させるような
標準状態のデュオレバーによく似た作動感、奥の方でしっかりと踏ん張る感覚などは以前のR100RSのハイパープロとそっくりで
大いに満足したのだ。フロントの安定感も増えたし乗り味もぐっと高級感が出たし、これは言うことなしだな。
しかし、新品のリプレイスサスは内部のあたりがまだついていない装着直後は動きが渋いのが通例で
R100RSに付けていたハイパープロも例外ではなかったのだが、今回のサスはデュオレバーの標準状態を凌ぎ
ほとんどR1100系+ペンスキーに匹敵するほどの作動性を最初から発揮している。
ちょっと動きが良すぎるのが腑に落ちないのだがどうしてだろう???
しかし、減衰自体はしっかり効いているしオイルが漏れているわけでもないから正常に作動しているのは間違いない。う〜む。

それよりも問題なのが、純正に比べれば随分良くなったと思っていたスプリングのみハイパープロに交換したリヤサスが、
いきなり安っぽい乗り味に感じられてしまうようになったことだ。こればっかりは手がないし、弱ったなあ・・・。
当分は減衰力の調整を細かくいじってみるしかないか。

あと、昨年9月に届いて以来封も切ってなかったバグスターのタンクカバーをようやく装着することにした。
手を入れたいところが他にないわけではないが、一応はこれで一段落。今後はそう入院したりすることもないだろうし、
もうそろそろ装着してもいい頃だろう・・・と思って装着したが、これがタンクの寸法と結構ずれがあり、
タンクにぴったりと収まってくれない。いろいろ試したのだが見た目的にはいまいちだなあ、今回は。

 
ということでバグスターを開封して、装着。カバーのしわの部分はもうちょっと何とかならんかったものかなあ・・・(−−〆)

4月18日 仕事を片付けてからK1200RSで東名を浜松西まで一気走りして、福村さんとシート修正の打ち合わせをする。
だいたい私の言いたいことは伝わったと思うので、あとはこちらの都合のいい時を見計らってシートを送って
修正をかけてもらうとしよう。ちなみに、帰宅したのは翌19日の午前2時過ぎ。趣味の生活も大変である(汗)


4月20日 K1200RSのリヤサスをどうするかについて、いろいろと考えを巡らせる。
なんと言ってもフロントのハイパープロと予想外の性能差がついてしまったので、
乗り心地を優先してリヤを調整すると後ろが腰砕けになっていまいちだし
走行性能を優先して調整すると今度は後ろが跳ねて乗り心地が悪くなる(それでもノーマルよりいいのだが)。
これを高次元で両立させるのか゚お金のかかった高性能サスのいいところ・・・なのだが、そんなことは百も承知。
それをわかった上で後ろはハイパープロのスプリングだけという選択肢を選んだつもりだったが
現実を見てしまうと改めてリヤサス交換病が潜伏期間を過ぎて発症してきた(^_^;)
ハイパープロかオーリンズあたりに交換してしまえば話は早いのだが、
このバイクをあとどれだけ乗るかと考えると(ローンの支払い完了が3年後だから、基本的にそれまでは乗る)
今の私の走行ペースでは元が取れない可能性も出てくる。
どうするかはやはり考えどころだなあ・・・。

4月22日 i−jayo岐阜オフミ

毎年恒例のi−jayo岐阜オフミに参加する。
これまでは会社の勤務の関係で仕事が終わってからの参加だったのだが、
今年から私の会社は週休二日制になったので(自主的な休日出勤は山ほどあるので、
この日は元日を含めて今年になってまだ6日目の休日だったのだが、あくまでも制度上は週休二日である)
今年は午前中から初のフル参加となった。
国道41号沿いにあるドライブインひざんで何名かと待ち合わせて、食事を済ませてから徒党を組んで出発。


そのドライブインで頼んだスタミナ丼。実にわかりやすい・・・。

割と飛ばす人も中には居たのだが、K100RSで飛ばすというのは(ある程度の腕の差がなければ)
K1200RSから見ると加速もブレーキもコーナリングも、一回りずつ遅いというのが正直なところ。
この辺は設計年代の差を如実に感じるところで、結果として充分な余裕をもってついていくことができた。
ただ、乗り心地を優先でリヤサスの減衰を弱めにしてあったのでタイトコーナーの連続する区間では
後ろが簡単に腰砕けになってしまい安定しないことおびただしい。何度かステップやセンタースタンドを擦ってしまったので
「そこまで走らなくてもいいだろう」とその区間はペースを少し落として走っていた。
無論、その後の直線区間では先行するK100RSに楽に追いつける辺りがK1200RSのいいところ。
単にバイクの性能におんぶにだっこしているだけという気がしないこともないが、
競争しているわけではないから問題なしである。


会場に集結したKシリーズ。もともとK100系の集まりですが、K1200系も年々増えてきました。
(K1200RSで参加した私に文句をいう資格は皆無)

さて、会合自体はこれまで通り昼間は延々と自由時間が続き、夕方からは宴会というパターンだった。
年々参加者が増えて規模が大きくなってきたということもあるのだろうが、
無限電工さんも型落ちのジャケットをお値打ちに提供されたり
JRPさんもグローブを提供されたりして、「おお、太っ腹!」と個人的には拍手したい気分だった。
ただ、参加者が増えて時間に余裕がなくなったためか今年から参加者一人一人の自己紹介がなくなってしまい
初対面の人は誰が誰だかわからなくなってしまったのは・・・(-_-;)だったな。
(後日BMWBIKES誌に参加者が名前つきで一人一人載ったのは顔と名前の把握に随分役立った)


無限電工さんによる、HIT−AIRジャケットの説明。右奥はBMWBIKES編集部のゼンスケさん。

それから二次会だったのだが、う〜ん、日本人的なおじさんたちの宴会の世界である。
自分の役に立つような情報収集だけを考えたら先に部屋に戻ったゼンスケさん(今回は同室だった)と
話をする方がいいのだが、まあそれだけが能ではないということで私も体力の続く限り二次会に参加していた。
例年は別の場所で宿泊していたので二次会はノンアルコールのまま途中退場していたのだが、
今年はそんな必要がなかったので実に楽しく酒が飲めたな(^◇^)

4月23日 二日目ということで、いつも通りの記念写真の撮影だ。
他の方の車輌をじっくり見るいい機会でもあるので、時間のあるうちにいろいろと見て回っておいた。


K75の車体にK100RSのカウル。ある意味Kシリーズ理想の姿かも。

 
左がGTのローシートで右がハイシート。こうしてみると形状がかなり違います。

さて、私のK1200RSだが多くの人から「リヤタイヤが減りすぎじゃないですか?」という指摘を受けた。
まったくもってその通りで私も自覚していたのだが、ミシュランハイスポーツのグリップ力なら
まだ溝が残っていれば(ハンドリングはともかく)走るだけなら充分いけるだろうということでそのままにしていたのだ。
しかし、改めて見てみると出発前より明らかに溝が浅くなっている気がする。
ハンドリングもかなり悪化しているはずだし、Xデーは時間の問題だな。
余談だが自宅を満タンにして出発したところ、272キロ走行した時点でリザーブが点灯した。
単純計算でリッター17キロの燃費か。まあまあとは思うけど、実用面を考えるともうちょっと伸びてほしいところだな。


新旧(今はどちらも旧型だけど)のK−RS。スクリーンやウインカーの高さを比べてみると
デザインモチーフは共通ながらK1200RSが如何に性格をスポーツに振ったかがよくわかります。

全体として昨年よりも楽しい会だったし「行ってよかった」と満足して帰ってきたのだが、
唯一気になったのは明らかに整備不良と思われる車輌が何台かあったこと。
DIYで整備されている方に多いようだったが、自分で整備するにしても
「まず正しく整備された調子のいい状態」が分かっていないと基準をつくるのも大変だろう。
DIY精神を否定するつもりはまったくないが、お金を取る代わりに素人以上の仕事をしてくれるのがプロである。
(ダメなプロもプロ以上のアマチュアもたまに居るわけだが)お金をケチってもバイクの調子が悪ければ意味がないので、
個人売買などで最近Kに乗り始められた方には(DIY派であっても)多少お金がかかっても一度はディーラーで
車輌全体をきっちり整備してもらっておくべきだと言いたい。自分で整備するのはそれからでも遅くはないと思うし、
結局はその方が無駄な出費を減らせると思う。

 
道の駅、パスカル清美の隠れメニュー・ライダー丼。内容は月替わりだそうですが、この時は唐揚とキノコのあんかけでした。

5月10日 週末は久しぶりに岐阜県でBMWBIKES誌の秘密集会が開催されるということで、
どちらで行くかいろいろと考えてみる。普段はK100RSとK1200RSを交代で乗っているわけだが、
こういう時は顔の知った編集部の方にどちらのバイクを見せるか、ということを考えるからね。
とは言っても、仔細は省略するがわりと簡単にK1200RSで行くことに決定した。
ここのところK100RSの出番が激減しているが、今のうちは仕方ないだろうな。
ようやくK1200RSがまともに動くようになって乗りたい盛りなわけだし。
どちらにしても、大枚はたいて買った(ローンだが)バイクがちゃんと稼動状態にあるというのは実に気分がよろしい。
年明け以来仕事が異常にハードな毎日が続いていて精神的にもかなり参っていたので、
精神の健康状態がバイク一台や二台の所有で保たれるかと思うと安いものだという気もするな。
勿論、一般的な意見ではないが(汗)

5月12日 秘密集会の前にリヤサスの状態というより、サスの前後のバランスを把握しておきたかったので
仕事を終えて帰宅してからK1200RSのリヤサスの減衰を標準位置に調整して軽く走りに出てみる。
本気で走りこむわけではなく軽く飛ばした程度とはいえ、ある程度慣れた道なら
「他のバイクではこうだった」というのを体が覚えているから判断もつきやすいし。
さてその結果なのだが、乗り心地優先のソフトセッティング(要はリヤサスが減衰最弱状態)に比べると
さすがに車体の動きが激変し、もっさりした感覚がかなり薄まって後期型K1200RSの動きに
意外なほど近い挙動を示すようになった。
しかし、少々以上に乗り心地が硬くなってしまい快適性の低下も無視できない水準になってしまった(-_-;)
後ろの動きが悪くなってその分フロントの仕事量が随分増えているし、バランス的にはやや悪化したかもしれないな。
どっちにしてもある程度の荷重をかけてやると車体の安定が崩れることには変わりないわけだし。
しかし、これがハイパープロのサスを組んだフロントだとリヤの減衰全抜きより動きがスムーズで乗り心地が良く
しかも減衰標準状態よりも高荷重に耐えて安定感が崩れないのである。
その辺は純正サスとのあまりの性能差を改めて思い知らされたのだが、
ここまで性能が違うととにかくリヤさえセッティング出てしまえばフロントは微調整程度で充分対応できそうだな。
事実、未だセッティング変更の必要性をまったく感じないし。このサスはかなりのヒットだったな(^^)v

5月13日 休日出勤をしてきたのだが、一日では片付かずに明日も仕事になりそうになってしまった。
このままだとニ日連続で休日出勤になりそうなのだ!が、今日できる仕事を片付けた後は慌てず騒がず、
月曜日に仕事を廻すことにする。晴れた連休が続いて秘密集会まであるというのに、
誰が会社で一人で仕事なぞやるものかっ!(* ̄0 ̄)o
(注・季節と仕事の重要度によって言うことは多少変わる)

5月14日 秘密集会はなかなか意義深かった

そんなこんなで休日出勤に背を向けて、友人と示し合わせて秘密集会に行く。
集会そのものは永山さんが結局来られなかった事を除けばほぼいつも通り・・・だったのだが、
編集部の方が新しいGSアドベンチャーと5月27日の正式発売を前に新型のK1200GTを借り出してきていたので
ここぞとばかりにしっかり見せていただいた。BMWジャパンもこういう目的のために広報車両を貸してくれるとは(@_@;)


ということで、右の二台がもちろんそう。しかしLTもそうだが新しいGT、基本になったK100RSと比べると・・・デブになったなあ(^_^;)

これを書いている現在でもK1200GTの試乗は未だに果たせていないのだけど、意外と座面が前傾して幅の狭いシート、
調整幅の大きなハンドルなどで「これは写真で見るよりスポーティーな走りにも対応できそうだな」というのが印象だった。
以前RS乗りの友人が言った「俺はまだ、RTのポジションには行けない」という言葉は同じRS乗りとして
大いに理解できるのだが、このGTならハンドルを一番低くしてシートを一番高くすれば
ポジションは私にも許容範囲かな?と思ったのだ。
ただ、あの価格にしてあのカウル内側の質感のなさは何とかならんかったものだろうか・・・。
メーターパネル単体はともかく、周囲の質感は軽自動車以下だぞ。

GSアドベンチャーの方も実車を見るのは初めてだったがこちらは思い切りよく割愛して、
その後で友人のK1200Sを借りて自分のK1200RSと同じところを走って乗り比べてみた。
結論から言うと「走行性能だけならK1200Sの圧勝だが、快適性と走りの質感ではK1200RSが上」だった。
走り曲がり止まるといった基本的なところではK1200SはRSがかすんでしまうくらいの進歩を遂げているが、
高価なプレミアムバイクであればそこに価格を納得させるだけの走りの質感が求められるのは当然だろう。、
静かでスムーズなエンジンがストレスなく回っている感覚とか、どっしりとした安定感のある乗り味とか、
軽くて節度のあるシフトタッチや所有感を満足させるか売る内側の眺め、そういったものについては
やはりK1200RSの方が新型のK1200Sを上回っている。
(私のRSはシートとサスをいじってあるから厳密には対等な比較ではないが)
Sのパワーや強力なブレーキ、優れた旋回性能などを高く評価しつつも、
「しかし、バイクは性能だけではないからなあ」と負け惜しみではなく思う自分がいた。

それからリヤサスの減衰をもう少し抜いて(運動性能と安定感より乗り心地優先にして)高速道路を走って帰ったのだが、
直前に乗ったK1200Sの低いスクリーンのなかなか優秀な防風性に触発された私は、
高速道路では普段スクリーンを上げたままにしているのを止めて
試しにスクリーンを下げたままで多少スピードを出してみることにした。
いやあ、風来ましたねえ(汗)
160ちょっとまで試してみたのだが、体感上上半身に当たる風圧が倍くらいになる感じで
このままでの長距離はちょっとつらい。前期型K1200RSのスクリーン上部の形状は下げた状態だとK1に似ているし
上げた状態のスクリーンのエッジ部分の処理はK1200Sに似ているから
「K1200Sも近い形状にしたということは既にこの時点で風洞実験で随分形状を煮詰めてあったのだろう」と考えたのだが、
正直言って大したことはなかった(汗)もしかしたら200キロを超えると効いてくる可能性もあるが、
片側一車線の高速道路でそこまで実験する気にはならなかった。
それにしても、社外品に存在する前期型K1200RS用のショートスクリーン、よく買う人がいるなあ・・・。
サーキット走行がメインならわかるがそういう人はK1200RSを選ばないだろうし、私にはちょっと理解できん。

かくして途中のPAに入ってスクリーンを上げ、同行していたR乗りの友人にK1200RSを押し付けて
その次のSAまで試乗させて感想を聞いたのだが、やはり高速道路での圧倒的な安定感と
Rに比べたら格段に強力な加速をするスムーズなエンジンを評価してくれた。
ただしリヤはハイスピードコーナリングをすると安定感が崩れると指摘されたが、
それは乗り心地とトレードオフでわかってやっていることなのでやむを得ず。
ハイパープロのスプリングを組んで純正サスよりも対応範囲はずっと広がっているのだが、
その辺はやはりコストを削減した純正サスベースの限界だなあ・・・。
ついでにフロントの感想を聞いてみたところ
「よく動くねえ・・・。サスの存在を忘れるような感じなんだけど、いい仕事してるのはわかる」
という感想でした。ふむふむ。
あとは会場で気がついたリヤのスイングアームからのオイルの滲みなのだが、
これは早いところディーラーに入院させなくてはなるまい。
またかい・・・(;一_一) という気もするが、K1200RSの修理もいい加減これで最後にしたいものだ。
しかし、今入庫させてしまうとひるがのラリーまでには修理が間に合わないだろうから
入庫はラリーが終わってからだな。それまで放っといても別に走行不能にはならないだろうし
楽しみにしているひるがのラリー前泊組の朝練についていくにはK100RSでは少々荷が重いだろう。

帰宅してからはネットを巡回してK1200RS用のハイスクリーンがないか探す。
エアロフローは一般的な速度ならいいが超高速向きではないと判断しているので
(以前R1100RSで使っていた経験と、他の車輌に付いているのを見た印象から)
純正より防風性が高く、しかも高すぎない程度に収まっていて超高速走行でもある程度のプロテクションを・・・と
考えていくとこれは!というのはなかなかない。国内での入手のしやすさなども考慮して消去法的に選んでいくと
Zテクニックのスクリーンになりそうなのだが、これから暑くなることだし秋になってから入手に動けば充分かな。

5月20日 ひるがのラリー・前泊編

ひるがのラリーの前泊組に参加するべく、K1200RSでひるがの高原に向かう。
ひるがのラリーにスタッフと一緒に前泊するとなかなか濃い話題が聞ける上に翌朝の朝練が熱いと
参加した方から聞かされていたので、今年は都合をつけて前泊からの参加となったわけだ。

さて、前回の秘密集会の経験を踏まえてリヤサスの減衰もある程度セットアップし、
タイヤの空気圧もきっちりチェックしての参加となった・・・が、
以前から指摘されていたリヤタイヤの磨耗がいよいよ限界間近になってきている(^_^;) 
いくら空気圧を調整しても肝心のタイヤが減っていては意味なしだが、まだスリップサインまでには多少の余裕があるし
往復200キロ程度のこのツーリングならまあ大丈夫だろうと判断した。
ワインディングを飛ばすのであればミシュラン・ハイスポーツのグリップは頼りになるし。
しかしもともと7分山の中古品とはいえ2000キロもつかどうかの寿命とはさすがは一世代前のハイグリップタイヤだな。
問題は私の使い方がツーリングばかりで真ん中ばかり減っていることだ(;^_^A

私は数日前に過労で倒れて病院に担ぎ込まれていたから体力的に不安があったので、
予定されていた早起きして長野県に集合しての宿に到着までのミニツーリングは大事をとって辞退して宿に直行した。
だからその道中がどうだったかは判らないのだが、宿に着いてからは
同室の方々も知った顔ばかりだったし実に気心の知れた面子で楽しい宿泊となった。


これは夕食。なかなか美味でした(^◇^)

夜の酒盛りについてはあまり多くを語るまい・・・。
いろんなためになる話や裏話が聞けて面白かった反面、私の方でも喋るとまずい話題には口に蓋をしていたり
いろいろあったのだが、少なくとも加わって損のない酒盛りではあった(^_^)
その晩は酒が入っていたこともあり、久しぶりに日付が変わった頃に床についた。
ぐっすり寝て明日の朝練に備えておかなくては。

5月21日 ひるがのラリー・当日編

早朝に起きてきた気合の入った面子は20名弱と全体の半分ほどだった。
早速先導の方(実は私と同じクラブの方)について一列縦隊で走り出し、ひるがの高原から国道156号を北上し、
158号を高山方面に走ってからせせらぎ街道〜国道257〜国道472を南下して郡上八幡に至り、
国道156を北上して白鳥からやまびこロードを走って朝食に間に合うよう戻ってくるというものだった。
速度について具体的なことは伏せておくが、さすがに結構なハイペースだったとは書いておこう(^_^)
ちなみに私は本気モードに入らないぎりぎり手前くらいの走りで一応ついていけたのだが、
多少コーナリングが甘かったりして前のバイクとの間が少し開いてしまうことがあっても
K1200RSだとスロットルを余分に開けるだけですぐに差を取り戻すことのできるので実に楽ができた(;^_^A
K1200RSでまともにワインディングを走ったのは(ただ流しただけの昨年11月を除けば)初めてだったが、
いくら軽快だと言われていてもまともに振り回すと絶対的な質量がやはりのしかかってくるわけで
バイク任せのスムーズな走り半分、豪快に振り回すの半分の走りになったのだが
これはこれでなかなか面白い体験だった。
あと、同行された方はさすがに腕達者な方が多く後ろから見ていても「おお・・・上手だなあ」と
感心することがままあった。
もっとも、私も疲労が溜まっていた上に寝不足だったのでちょっと気を抜くと睡魔が襲ってくるという
恐ろしい状態で走っていたため宿に帰着してから一緒に走っていた人に「どうでした?」と聞かれた時に
「いやあ、眠かったですわ」と素直すぎる返事をしてしまったのだが(その時も眠かった)、
これは多分誤解されたと思われる(汗) Kさん悪気はなかったのよ〜m(_ _)m

と、楽しみにしていた朝練自体はなかなかのもので大いに楽しめたのだが、
その間朝練に参加せず残った参加者の方のうち何名かは展示用に持ち込まれていた
発売直後のR1200Sを軽く試乗されていたそうで、その後風呂だの撤収の準備だので忙しくしているうちに
会場の準備が始まってしまいR1200Sに試乗する機会を逃した私は「もしかしたら、失敗したかも・・・(^_^;)」と
恩知らずにも悔しがっていた。

ちなみにラリー自体は何事もなく終了。今年は天候にも恵まれたし参加者も年々増えているようで喜ばしい限りである。
個人でBMWのパーツを販売されている方も出店を出しておられて、私もアメリカのBMW純正オイルを
日本での価格よりかなり安く購入することができた。故障したときの保証などを考えると純正オイルは話が早いのだが、
これなら万が一の時にもまさか文句は言われないだろう(笑)

ただ、今年はレストハウスの2階にあるレストランが営業を行ってくれなかったため
参加者の方には昼食の確保で大変だった方もおられたと思う。
(無論、私は当日の参加者が会場に到着する前に近くのコンビニで買出しをしておいた(^^)v)
もちろん運営スタッフの方の責任ではないのだけど、これだけは残念だったな。


ひるがのラリー会場の様子。二輪のBMWがずらりと並ぶ手前にいいのが一台停まってますなあ(^◇^)

さてラリーが終了して帰宅する段になったのだが、
リヤタイヤを見るともとからスリップサインぎりぎりまで減っていたのが
朝練でとどめを刺されたようで、既にスリップサインそのものが摩滅をはじめている。
「さすがにこれは限界だなあ・・・。スイングアームの滲みもあるし、帰宅したらタイヤ交換を兼ねてディーラーに直行するか」
と考えて車の流れ+α程度のスローペースで帰宅したのだが、帰宅する頃には会場出発時と比べて
カーブでの倒しこみは不自然だし乗り心地の悪化もはっきりわかるほどになっていた。
何となく見てはいけないような気がしたので途中で止まってタイヤを確認することはせずに
帰宅してからリヤタイヤを確認したのだが、タイヤは私の想像を超えた状態になっていた(@_@;)

 
サイドが減ってないことは言いっこなし(^_^;) 一部はトレッドが剥離してカーカスのゴム層が露出してました。

これではとてもじゃないけどディーラーには辿り着けないと判断して、その日は自宅でおとなしくしていることに決定。
スイングアームの件も早いところ片をつけたいが、まずはタイヤを調達して走行可能状態に戻すことが優先だ。

5月22日 タイヤがなくては話にならないということで、早速リヤタイヤを手配することにする。
フロントは納車時にディーラーが新品のマカダム100Xを組んでくれていたのだが、
四輪はともかく二輪用のミシュランにあまりいい思い出がない私としては後ろも100Xで揃える気にはなれない。
タイヤの銘柄は基本的に前後を揃えるべきなのは充分承知だが、使用条件が開発者の想定と変わったくらいで
極端に安全性が低下するわけでもなければグリップに影響が出るわけでもないから
「想定したのと違うハンドリングになったらそれを乗りこなすだけのこと」という考え方をしている私は
今回はブリヂストンのBT−020にすることにした。
考えてみたらボクサージャーナル誌が創刊された時には既に世に出ていたタイヤだからかなりのロングセラーだが、
R1100RSにはBT−010などもう少しハイグリップ志向のタイヤばかり履かせてきたから
これを自分が購入するのは考えてみたら初めてである。
もう少しハイグリップにしようとか、クォリファイヤーやディァブロはどうかなどと考えなくもなかったのだが、
先日の秘密集会や今回のひるがの高原で振り回してみて「K1200RSは高速ツーリングにはほとんど無敵だが、
ツーリングを超えたペースで振り回すと絶対的な重量のネガは如何ともしがたい」という結論に達したので
"このバイクは高速道路とある程度の速度域までのワインディングをカバーすれば充分、あとはR1100RSで"
という具合に棲み分けをしようと考えたのだった。ある程度までのペースならBT−020で充分カバーできるだろうし、
これなら耐磨耗性にも定評があるしなんと言っても価格が安いのはありがたい。
なお、私のK1200RSはリヤホイールを5.5インチ純正ワイドリムに交換してあったのだが
今回は私の好みで170/60R17のサイズにした。理由はもちろん軽快感を出してハンドリングを好みに近づけるためだ。

5月26日 休日を挟んだため通常より少し遅れてマッハからリヤタイヤが到着する。
代引き手数料、送料とあわせた合計金額は16900円。
早速K1200RSのリヤホイールを取り外し、タイヤショップに交換をお願いするべく
新品タイヤと一緒に車のトランクに放り込んでおいた。これで明日は交換に持ち込めるだろう。
平日のうちに作業が片付けばベストだったのだが、あいにくとそれだけの時間の余裕がないのが残念だ。

5月27日 早起きして奈良県までキトラ古墳の壁画の白虎を見に行ってから、
帰宅するとすぐ行き着けのタイヤショップに出かけて、K1200RSのリヤタイヤの交換を依頼する。
作業自体はもちろん滞りなく完了して、工賃は処分料を含めて1200円だった。
しかし、作業の途中に何気なく試してみたところセンター部分だけが摩滅して平らになったたリヤタイヤが
支え無しで直立したのにはちょっと驚いた(^_^;)


種も仕掛けもありません。ついでに書くと転がってる途中でもありません。この状態で2分ほどは自立してました。
それにしてもミシュランハイスポーツ、本領発揮しないままに終わってしまったなあ・・・。

帰宅してからは早速リヤタイヤの取付を開始。ついでに先日のひるがので購入したオイルを使って
オイル交換も済ませてしまうことにした。

 
ということで、アメリカで販売されている純正の化学合成オイルと新しいリヤタイヤ。

オイルフィルターの交換も検討したが、考えてみたら納車から3000キロ弱しか走っていないし
納車の時にフィルターは新品になっているので必要なしということで中止。
オイルそのものの減りはほとんど確認できなかった・・・が、これは冬の間入院していたときに
クランクケースを開けたりいろいろやって減った分の補充も同時に行っているから当然。
これまでの経験からすると、K100RSの2Vよりオイルの減りは早いように思われる。
なお合成ゴム製のアンダーカウルはオイル交換時に取り外す必要があるのだが、
外すのは簡単なもののそのあとカウルの継ぎ目のチリを合わせて組み付けるのは意外と大変だった。
それよりもアンダーカウルが熱くなっていたことと、その耐熱性に驚いたことの方が大きかったのだけど。

時間があればスイングアームからのオイルにじみのためそのままディーラーに行きたかったのだが、
ここのところの過労の連続で休日は非常なスロースターターになっているため
オイル交換まで一通りのことが終了したら午後6時になってしまったので断念。
仕方ないから入庫は明日にするとしよう。


それからK100RSも動かしてみたのだが、改めて乗り比べてみると互いの長所短所もいろいろと見えてくる。
まず、エンジンについてはK1200RSの圧勝。パワーにしろ振動特性にしろほとんど文句をいうところがない。
但し、その分回り方が無機質的になってしまっていて、機械としてではなく趣味の対象として面白いかと言われると?だ。
喧しくて品がない(と思う)エンジン音も減点対象だな。
サスペンションとブレーキについてはノーマルの状態なら乗り心地も含めてK1200RSの圧勝で、選ぶところはない。
ミッションの出来についてはK100RSに軍配を上げたい。K1200RSの6速ミッションは(これはEvoになる前の旧型だが)
シフトの感触がどうもよろしくなく、入るときはそこそこスムーズに入るのだがショックを伴わないシフトはなかなか難しい。
(半クラッチに近い状態で素早くシフトするか、完璧に回転合わせをしないとダメ)
一方、K100RSのミッションは素早いシフトこそ苦手だが、そんな面倒なことをしなくても惚れ惚れするようなタッチでシフトできる。
これだけで評価が大幅に上がるな、実際。
あと、防風性、ポジション、シートの出来、積載能力では明らかにK100RSが上回る。

それ以外でK1200RSが差をつけられるのは熱対策だろうか。これは
K100RSをまったく寄せ付けないな。
総じて評価するなら間違いなくK1200RSの方が良いのだが、このバイクは機械をダイレクトに操っている感覚がやや薄く
(その分操縦感覚が高級だという見方もできる)
乗っていてより面白いのはK100RSの方である。
その辺、BMWにも不満があるんだよなあ・・・。
個々の性能はどうあれK1200RSに「重過ぎる」というネガを感じているのは事実だし
基本が明らかにツアラーの骨格なのに無理してスーパースポーツっぽく仕立ててあるから
悪い意味での中途半端さがいろんな面で目に付いてしまう。
完全な上位互換機種なら乗り換えるのにやぶさかではないのだが、
これだとK100RSを手放す気にはなれない。それがかえっていいという考えもあるわけだが(笑)

5月28日 K1200RSを引っ張り出してディーラーに向かう。
いつもは高速道路代を節約して高速道路の走行距離は多少ケチるのだが、
今回は景気よく最寄のインターから高速道路に入ることにした。
その新しいリヤタイヤだが違いは明らかで、乗り心地も良くなったし何より速度を問わず車体の軽快さが
まるで別物になった印象だ。カーカスが出てくるまで使ったタイヤと同じになる訳がないのは最初から判っていたが、
どっしりした安定感が先行していたこれまでからいきなりハイウェイダンサーに変貌を遂げたようで
思わず右に左に車体を切り返し(て前の車輌を追い越し)ながらこれまで以上のハイペースで
すぐにディーラーに到着してしまった。我ながら褒められた運転ではないのだが、
こういう運転と相性がいいバイクなのも結果的に事実だ・・・。
さて問題のスイングアームだが、ディーラーでメカにK1200RSを見せて判断を仰いだところ
「微妙な量ではあるけど、まずシールがダメだと思います」だったので即、修理を決定。
K1200RSをまたまた入院させた私は、代車のF650CSを借りて帰ってきた。
このCSにも随分と乗ったなあ・・・(汗)

6月6日 ディーラーからK1200RSの修理が完了したとの連絡がある。
早速取りに行かなくてはなるまい・・・が、ここのところ(というか最近は年中)仕事が忙しい私は
会社を早退してバイクを受け取りに行くのは困難を極めるので受け取りは週末にすることに決定。
別に平日に乗れる時間があるわけではないから構わないのだが、
K1200RSの一連のトラブルでBMWの物作りに対する信頼感がかなり揺らいだのは事実だ。
トラブルは今回の入庫が最後であって欲しいと願わずにはいられないな。

6月10日 大阪で仕事と用事を済ませてから、ディーラーに向かいK1200RSを受け取る。
(まず朝イチでディーラーにF650CSを返却してから電車で大阪に行き、戻ってきて車輌を受け取った)
それから自宅に戻ってきたのだが、細かい調整を繰り返してもリヤサスがやはりどうもすっきりしない。
どうセッティングしても結局ハイパープロのショックユニットを組んだフロントと比べて
ユニットの性能差が正直に出てしまうというのは前に書いたとおりだが、
K100RSだとWPのスプリングを組んだフロントときっちりバランスしてまとまりがいいのだが
今回は乗り心地優先で前後を合わせると後ろがフワつくし、
スポーツ性優先でリヤの減衰をあわせると今度は後ろの動きが安っぽい。
ではその中間ならどうかということで試してみると、相対的にリヤの動きが悪くなり過ぎて
フロントに余計な挙動が出てしまう。フロントのダンピングを締め上げればましにはなるのだが
以前も書いたとおりフロントの具合が非常にいいのでリヤだけの調整で何とかしたいという考えが根底にあって
結果として「よし、これでいこう」と言える様なビシッとしたセッティングが決まらない。
ちなみにリヤのプリロードにも特に不満はないのだが試しに車載工具のフックレンチで
調整できないかやってみたところ固すぎてびくともしなかった(;一_一)
あの重量を支えるスプリングのアジャスターだからそれなりに固くなるのはわかるが、
それにしても車載工具で調整できないほど固いというのは少々問題ではなかろうか?
今は見る影もないが、当時のBMWは車載工具の充実ぶりも売りの一つだったわけだし。
フックレンチに鉄パイプでもかませばいいのだろうがずれたりした時が怖いから、
そのうちソルパッサーレさんに頼んでフックレンチに鉄の棒でも溶接して延長したものを作ってもらおうか・・・。

もっとも、プリロードをいじっても根本的な解決にならないことはこれまでではっきりしているので
根本的な解決策はリヤサスを社外品の高性能なタイプに買い換えるしかない。
それはお金がかかるからやめようということで今回は購入を見送っているのだが、
多少お金が余計にかかってもやはり前後ハイパープロで頼んでおくべきだったか・・・(^_^;)

6月14日 K1200RSでガソリンスタンドに行く。満タンからだいたい270キロ走行するとリザーブに切り替わることは
これまでの経験で平均燃費ともどもわかっていたのだが、今回も大差はなくリッター15.7キロという数字だった。
130馬力の重量級スポーツバイクとしてはまあ納得のいく数字だが、
K100RSなどのような「好燃費」という印象はないな、これだと。
この燃費から導かれる理論上の航続距離は330キロだが、特に改造などをしていないノーマル車輌ならば
やはり400キロくらいの航続距離を確保してもらいたいというのが正直なところだ。
航続距離が長いということもスポーツツアラーとして立派な性能のうちだと思うし。

6月23日 海外や国内のHPをいろいろとチェックしながら、K1200RSに手を入れるべきパーツがないか物色する。
Zテクニックのハイスクリーンは今のところ涼しくなって必然性が増してくるのを待っているわけだが、
マフラーを交換する考えが今のところない以上次に欲しいものといえば(リヤサスを除けば)ダウンステップになる。
K1200RSの膝の曲がり角はツアラーとしては少々厳しいが、我慢できなくはないという程度だから
それを緩く出来ればロングツーリングが間違いなく快適になるうえに
コーナリングの初めにステップから足を浮かせて荷重移動を強める(我流の)乗り方にも都合がいい。
つまり購入すればメリットが得られるのはほぼわかっているのだが、
それだと持っているバイク3台が3台とも同じような乗り方と使い方に対応させてセッティングすることになってしまう。
それが間違っているとは思わないが、どうせ複数台数所有するのであればそれぞれのバイクの特性を
ある程度強調させてやった方が乗っていて面白いのではないだろうか?
K1200RSのハンドリング特性は明らかなバンク角依存型だから、
ステップ位置を下げることはコーナリングに悪影響が出る可能性も確かにあるわけだし。
今のところ文句なしに私のファーストバイクとして君臨しているK1200RSだが、
R1100RSが戻ってきた時にその立場がどうなるかというのも戻ってからでないとわからない。
その辺のことも含めて考えると、どうすべきかは微妙なところだなあ。
R1100RSの存在を忘れていいなら迷わず発注だけど、そんなことはできるはずもない(笑)

6月24日 休日出勤だったのだが、あまりの天気の良さに「仕事どころではない!」という気分になって
仕事を早々に切り上げてバイク屋に行く。(さすがにツーリングに出る余裕はなかった)
もともと憂さ晴らしのために走りに出かけたようなものだったのでこれといって用事もなかったのだが、
とりあえずオイル交換の時に入れていなかったいつもの添加剤を2100円で入れてもらった。
相変わらず効くなあ、これは。定着性がないのでオイル交換のたびに入れる必要があるのが
経済的には難点だが、逆に言えば後に残ることがないから安心して入れられるという見方もできる。
金属改質系の場合は、良くも悪くも一度入れたら投入前の状態には二度と戻れないからね。

6月28日 軽自動車税の納付用紙は春のうちに届いていたはずなのだが、
どういうわけか今年は一度も納付用紙を見た覚えが無い。

しかし、今年車検を迎えるバイクはR1100RSだけだしあれが果たして車検が切れるまでに
ちゃんと稼動状態になるかどうかもかなり怪しいものがあるので別に慌ててはいなかったのだが、

そうしていたら再発行された納入用紙が送られてきた。R1100RSとK1200RSとK100RSとTS250に
督促料が100円×4台分プラスされて合計14800円。
別に長期滞納するつもりはないので、届いたからには近々払ってこないとな。


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