2008年
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1月1日 無駄にアブノーマルなスタート

「年内にHPの更新をアップさせるぜ!うおおおおお〜!」と気合入れて
数時間ブッ続けで自室にこもって作業を続けていたら、
そちらに集中しすぎて軽い一酸化炭素中毒になってしまった(;^_^A
窓を開けて換気する手間も「まずは年内にアップを!」と惜しんでいたのが裏目に出たな。
(暖房は石油ファンヒーター)単なるアホという話もあるけど。
絶命する前にこれはヤバイと気付いて相応の対策を取ったので、
3時間ほど乗り物酔いのような症状で無理やり作業を続けたり横になって休んだりで
何とか復活してから家族旅行で東京に行く。
するとYB−11を預かってもらっている友人から電話があり、
「高速での運動性はすごい!三ケ日のトンネル抜けた下りで260キロのまま切り返していける!」
「連れと走っていても一人だけウイリーしてスタートできる!」
・・・オーナーの私がたぶん生涯やらないであろうことを黙っていても新年早々試してくれるとは、
私は実に友人に恵まれていると思う(笑)ちなみにハンドリング等についてもいろいろと意見を聞いたが割愛する(^^;)
ともあれ、これはなかなか楽しみなスタートだな。ネックとしてはやはりベニヤ板のようなシートがどうしようもないのと
リヤサスがガチガチでまともに働いていないらしい。一応前後ともパイオリのフルアジャスタブルで
メガモトのパイオリ製倒立フォークを体験して以来パイオリへのイメージは随分好転しているのだが、
設計年代も違うし同等の性能は無理としてもそうモノは悪くないと思ってやろう。
ということは減衰かプリロードがかかりすぎているはずで、高速域での運動性はそれが結果的に功を奏している
可能性は高そうだな。最終的なサスセッティングは自分でやるとして、まずは当面のサスセッティングは友人にお任せすることにした。
要は、好きに乗ってくれということだ。実際のところ岐阜の冬は市街地を一歩離れたら幹線道路でも
塩化カルシウムのオンパレードだから、どう考えても錆への耐久性が並以下というか最低ランクと思われるビモータは
できれば冬季には乗りたくないというのが本音なのだ。
だったら何故今買ったのかと言われそうだが勢いが半分として、他にも今のうちに買っておけば
いろいろと問題点があっても春までにはきっちりと仕上がっているだろうという読みがある。
どっちにしても、これからが楽しみだなo(^-^)o

1月2日 皇居から東京駅の方に向かって行列の中を歩いていたら、一つ前を歩いていた夫婦連れの会話が聞くともなしに聞こえてきた。
どうやら旦那さんが奥さんに怒られているようなのだが、ちょっと耳を澄ましていると
「あんな高いBMWのオートバイを買うなんて、あなた一体何を考えてるの!」などと不穏な言葉が聞こえる。
すまん、俺はたぶん
それより高いBMWのバイクビモータをまとめて買ってしまった(^_^;)
と、メガモト買ったらオマケで付いてきたウエストポーチをその時付けていた自分は考えたのだが、
よりによって私の前で言うかなあ、そういうことを(爆)
改めてよく考えてみると、自分でこれまでに買ったBMWのバイクは何台なのか、
既に指折り数えないと即答できないようになっているし。(ちなみに走らせるために買ったバイクは合計5台)
自分は家庭持って普通の生活を送る気はないと覚悟しているから嫁のご機嫌取りも息子の養育費も
一切考慮しなくていいのだけど(当然そのために失っているものも数多い)これが普通の感覚だよなあ・・・と
改めて考えさせられてしまった。

1月5日 ETC検討開始

二輪車用ETCのキャンぺーンが今回のはなかなかサービスが大きいということで装着について真剣に考える。
高速道路の料金制度の成立等について多少自分で調べたことのある自分としてはあんな利権の塊のような
一台につき億いく価格の料金徴収ゲートを全国にぶっ建てるという行為は高速道路の将来的な無料化という
本来の目的に完全に逆行する行為で心の底から嫌っているのだが、それはそれとして既にETCシステムの
開発と設備投資のために運転免許保有者1名あたり約10万円の費用が国民の血税から支払われているという
現実もあり、好き嫌いはともかくそれを利用しないというのははっきり言って金銭的に損だというのも十分理解している。
それでも嫌いだからこれまで装着はしなかったのだが、そろそろ主張はともかく現実路線に振るべきか・・・。
かくして、遅まきながら一台だけ装着してみようということになり装着車両の選択開始。
熟慮すること1分で装着車両はメガモトに決定した。
まず、R1100RSは現在使用可能なものが占拠スペースが大きくインジケーターのデザイン的にも美しくないのでパス。

自分の他のバイクならともかく、
R1100RSにはもっと小型化されて装着時の違和感が小さいものが出てくるまで
断じて付ける気にはなれない(もし出なければ、未来永劫付けない)。

YB−11ではそもそも高速道路を長距離移動することが少ないだろうし、想定所有期間も長くないから
ETCを装着しても元が取れるとはちょっと考えづらい。
K100RSは使用法的には申し分ないが
R1100RSが戻ってきたらYB−11を手放すまでは置き場所の都合で一時休眠させるつもりでいるからこれもパス。
そうなると、残ったバイクは消去法的にメガモトしかないのである。ということで、明日はフタバに行って相談してくるとしよう。
K1200Rを手放し
メガモトをフラットで買ったとはいえ、別にフタバと縁を切るつもりはないのだ。

1月6日 ということで、メガモトに乗ってETCの相談というか、申込みをしにフタバに行く。こちらの方は問題なく終了で、
部品が届いたら改めて取り付けに行く、という形になるわけだがそれまでにETCカードの申し込みも
やっておかないといけないな。複数枚数を所有するといろいろと便利なようだが、その辺も調べておくか・・・。


1月7日 年末に割れてしまったK100RSのミラー(の新品)が届いたとディーラーから連絡がある。
早いところ装着しておかないとK100RSは整備不良車のままで、昨年立て続けに捕まって免許の残存点数が1点の私は
免停のリスクを考えるとミラーを装着するまではK100RSには乗れないわけだから、
早いところこれは何とかするとしよう。

1月8日 自宅で使っているカローラスパシオのエンジンが不調になったので、自動車屋兼バイク屋さんに自宅に来てもらって
修理をお願いしていたのだが、そこでバイクの防犯体制の不備を指摘された。
ある程度の防犯対策はしてあるとはいえ、東京あたりでプロに狙われたら危ないレベルだったのも事実。
これまでは結果的に大丈夫だったとはいえ、ビモータとメガモトが加わるのであればセキュリティの水準は
一気に引き上げてやらねばなるまい・・・ということで、防犯上詳細は公表しないが物凄く強力な事で有名なロックを
地球ロック化して装着することにした。これに従来からの防犯対策を引き続き併用すれば防犯レベルは大幅向上だろう。

1月9日 メガモトは最初から完成度が高くてほとんど手を入れる所がないのだが、それでも何かあれば
果敢にチャレンジしてみるというのは以前から変わらない私の基本方針なのはご存じの通り。
ということで色々と検討してみたのだけど、今のところはエアーエレメントが手軽で有力だ。
K&Nではあまりにもベタ過ぎて選択する行為に面白みがないので、昨年の白馬で見かけたDNAが有力か。
もっとも、現代のエンジンはエアクリーナーエレメントの抵抗も計算に入れて設計するから
下手にエレメントを変えても性能が落ちることもあるとはよく耳にするが。
ま、別にエンジンが壊れるわけじゃないし駄目だったら外すだけの話だ。
まもなく愛知にライコランドが新しく開店するそうだから、オープニングセール辺りを狙ってみるか・・・。

1月13日 ライコランドの開店セールに行って部品を物色する。当初の目論見通りにDNAのエアーエレメントを購入。
もっとも、自分で所有している(でも使っていない)K&Nのパワーフィルター等と比べてみても
そう大して変わらないなというのが正直な感想ではある。溶接の違いにしても(比較対象がK&Nとは書いていないが)
正直どうでもいいようなレベルに思えるし、エレメント基材には密度にムラがあるのはどっちも同じだが、
その透間が大きい部分(つまり、ピンホールのような部分だ)はDNAの方が多いようだし。
どちにしても、装着を急ぐものではないからある程度走行距離が延びてから装着を考えるとしよう。
レースに出るわけでもなし、エレメントが詰まってこないうちからわざわざ交換するまでもないだろうて。
その後はいつものバイク屋さんに寄り道してメガモトのミッションにいつもの添加剤を入れてもらう。
いつものことだが、こいつの効き具合には本当に感心する。ミッションタッチがはっきりと変わるからな。


1月17日 YB−11を預けている友人と電話で話をして要改善点をいろいろと聞く。
燃調が濃い目だったりブレーキの効きが甘かったり水温が下がり過ぎだったりと要改善点が幾つかあったのだが、
レッドバロンの保証期間は1ヶ月1000キロだから保証で直してもらうなら急がなくてはなるまい。
とりあえずはもっとも急を要すると思われる水温対策をやってもらうことにした。
まあ、サーモスタットを交換すれば片がつくだろうから心配はあるまい・・・。
GWは久しぶりに連泊のツーリングに行くとして、今回の行先は山口かな・・・。

1月19日 何の気なしに本国のBMWのサイトからメガモトのテクニカルデータを見ると83kw(113HP)と書いてある。
あれ、日本国内では110HPだぞ・・・と思って計算してみたら確かに83kwならHP換算だと112.88HPだが
BMWジャパンのHPを調べてもメガモトの表記は83kwで110HP。
おやっと思ってRTとSTを調べてみたらこちらは81kwで110HP。なんでやねん???
あと、メガモトの延長保証もやるなら登録から3か月以内が期限だから早めに手を打たなくては。

1月21日 ディーラーから先日申し込んでおいたETCユニットが届いたとの連絡がある。
早急に都合をつけて取り付けに行ってこなくてはなのだが、実のところまだETCカードをどこにするかが決まっておらず
従って申し込みもまだやっていない(爆)
早いところ決めないといかんな、これは。


1月22日 ETCのカードをE−NEXCOに確定する。2枚目を申し込む時には当然別のカードになるのだが、
それをやるのはこのカードをある程度使い込んでみてからでも充分でしょう。

1月23日 ETCカードの正式な申し込みをする。どうやらカードが届くのは28日になるらしく、
26日のETC本体の取り付けには間に合わないのだがまあ、仕方ないなこれは。

1月26日 防犯対策のために下見を頼んでおいた建築屋との打ち合わせを済ませてから休日出勤を片づけ、
それからETCの装着のためフタバに行く。本体を車両にあてがいながらどこに装着するかをいろいろと相談したのだが、
結局本体は無難にシートの下、アンテナはヘッドライトカウルの中ということで落ち着いた。
あと、どうせアンテナ取り付けでヘッドライト周辺を外すならということで
以前K1200RS用に買っておいて余っていた
高効率ヘッドライトバルブの片割れを装着してもらうことにした。
待つこと1時間ほどで装着は終了し、メカニックの人に「じゃあ、カードを認識するかどうかセットして試してみてください」
と言われたので「悪い、実はまだカード持ってないんだ」と答えたら、見事に吹かれた(- -;)
どうやら、ETCカードを持たずに本体だけ先に取り付けにきた客は私が初めてだったらしい・・・。
で、夜になって帰宅したら午前中に建築屋に下見を依頼した工事は既に終わっていた。早っ!


1月27日 YB−11初乗り


友人宅に預けたままのYB−11に乗るべく、
メガモトに乗って浜松に行く。
グリップヒーターを装着していないメガモトでこの時期の高速道路はそれなりに大変で、
「電熱装備をフルセット持っているからいいようなものの、なかったら大変だっただろうな」と本気で思った。
電熱グローブまで含めたフルセットを気兼ねなく使えるよう、バッテリーから電源を直接引っ張った電源ソケットを
増設してあるから可能になっているワザなのだが、今年の冬までにはグリップヒーターは増設してやらねばなるまい・・・。

さて一ヶ月ぶりに対面したYB−11にまたがって、まずは近くのガソリンスタンドまで給油しに行く。
乗り出してすぐに気づいたことは極低速のトルクが意外と細いことと、クラッチが異様に軽くミッションのタッチが激しく悪いことだ。
というより、どうもクラッチが完全には切れていない気がするぞ・・・。前のオーナーがクラッチのマスターを変えたのか?
あと、ポジションは上体の前傾度合いはまあ許容範囲なのだが(それでも、昔のRGV250Γくらいの前傾はある)
異様に高いステップ位置が結構ハードで、下半身はまるで正座しているような感覚だ。
当時のビモータ特有の可倒式ではないステップは見た目は格好いいがグリップ力が足りず、
腰を一気にずらすには力を入れづらい上にタンクカバーの形状とフレームの形状が合っておらず、
ニーグリップをすると膝の部分にかなりの違和感がある。この辺は外見重視で作っているなあ・・・と思った部分だ。


ということで、オーナーとしては初給油。今となってはデブなバイクだと思っていましたが、こうしてみると4気筒としては意外と細身です。

それから友人にメガモトに乗ってもらい、自分は当然YB−11に乗ってオレンジロードに向かう。
しかし、本当にベニヤ板のようなシートはクッション性もグリップも落第で、座り心地は悪いし加速やブレーキのたびに
前後に滑っていってしまうので結果として膝や肩に力が入ってしまって疲れる上に更にシートから荷重が抜けるという悪循環。
サスセッティングについてはまだ固まっていなかったが現状の状態では直線以外では
メガモトにまったくついていけず、
簡単に引き離されてしまった( ̄o ̄;)


ということで、途中の駐車スペースで。メガモトには全然ついていけませんでしたが、
こういうシチュエーションでの存在感ならYB−11の圧勝(笑)

これはいろいろと手の入れ甲斐がありそうだぞ・・・というより、個人的にはこの戦闘力の差を見せつけられてなお
「よし、やってやろうじゃねえか」と考えられなかったらこの頃のビモータは止めておいた方がいいのではないかと思う。

ちなみに友人のメガモト評だが、「ものすごくよくできたバイクなんだけど、どんな乗り方をしても人並み以上に曲がれてしまうから
どうやって乗ったらいいのか逆にわかりづらい」だった。なるほどなるほど。

しかし、じっくり見るとYB−11は本当に突っ込み所満載のバイクだなあ・・・。

 
これはタンデムシートのロック部分。カウルとフレームの位置が最初からずれているのでロックにはコツが要ります(^^;)


相変わらず伝統的に格好いいハンドル周辺。ハンドルポスト中央の黒い丸は
昨年も書いた通りのオド/トリップ/水温計の切り替えスイッチ。

かける所には相当にお金をかけているのだが、そうでない部分とのコストのかけ方の差は驚くほどで
特にプラスチックとポリプロピレンの整形の甘さは日本のメーカーの品質管理ではおそらく許されないレベルだろう。
また細部を見ていくとどうも設計者が全体のバランスを考慮せずに「付けたいと思うパーツをとりあえずぶち込んどきました」
と言わんばかりな印象があり、車両全体として考えると???と思う箇所がいろいろある。
最たるものはインナーチューブ径51ミリを誇るパイオリのフロントフォークで、これにしか使われていないということは
このバイクの生産台数650台と多少の在庫パーツ分しか生産されていない少数生産の専用設計品で
(08年に新型V−MAXに抜かれるまで世界一太い正立フォークとして12年間君臨し続けた)
しかもアウターチューブには装飾用にわざわざドライカーボンの板まで巻いてあるという代物だが、
51ミリもあるようなインナーチューブではフリクションロスも馬鹿にならないだろうとか、
そんなものをわざわざ専用設計して剛性を上げなくても性能のいい汎用の倒立フォークを持ってきた方がよくないかとか、
YB−11専用設計のフォークなのにブレーキキャリパーはどうして最初からキャリパーサポートを介しているのかなど、
設計者は一体何を考えていたのか?というより、設計者は性能よりも見た目のハッタリを優先したのか?と
疑いたくなってしまう。どうもその辺に設計の甘さを感じるな。
ちなみに乗った感じだが、率直な印象は「多少野蛮になったアグスタ」というのだった。
よく走るし非常によく曲がるし、性能的にはなかなかのもの。
しかし良く悪くも機械が存在をダイレクトに主張してくるバイクで、
存在を感じさせないまでの洗練性といったものは正直言って感じない。
それが操る面白さにもつながっているのだが、ちょっと走っただけで異様に疲労してしまったのも事実だ。
(ただし、景気良く飛ばすとほとんど公道レーサーの気分が味わえる)
当時「ビモータのYBとSBは日本車のエンジンを使っていてイタリアのバイクとしては云々」
などとしたり顔で言う輩が大勢いたけど、
「お前ら、乗ってもいないくせに分かったようなこと言うんじゃねえ」とはオーナーになった今なら断言できる。


また現在のセッティングでは潜在能力を到底引き出せていない感じで乗せられている感がかなり強く、
慣れない車体の性能を引き出そうといろいろ苦労しても今回程度のペースだと
異様に剛性感の高い車体は余裕綽綽で「あと30馬力位は余裕で耐えるんじゃないか」と思えるほど。
つまり、そのくらい車体がパワーに勝ってるわけで、「この車体ならもっとパワーあってもいいよね」
という意味でのアンダーパワー感を覚えてしまった。
基本設計は優に10年以上前のバイクとはいえ、ベースは80年代にTT−F1レースで世界タイトルを取った
YB−4Rのフレームをそのまま使用した市販車YB−4。その車体に改良に改良を重ねたうえで、
当時最新型のYZF−1000のエンジンを積み、オリジナルの吸排気系で軽くチューンした
YBシリーズの最終進化形態がYB−11だ。
(嘘ではないが、かなり好意的に書いてはいる)それだけにさすがといえばさすがの性能なのだが、
よく考えてみると
この構成はHP2(含むメガモト)と同じようなものなのだな。
HP2エンデューロのベースになったのは勿論R1200GSだが、そのフレームはかつてBMWがR1100GSで
パリ〜ダカールラリーに出た時に使ったHPN製のスペシャルフレームに端を発する。
これをベースに改良を加えたフレームに独自のスペシャルな足周りと軽量な外装を与え、
R1200GSのエンジンを(バランサーを外すなどして手を入れて)積んで独自のインジェクションマップと排気系で
軽くチューンして専用ラインでほぼハンドメイドする・・・という構成は昔のビモータとほとんど同じだ。
それをエンジンも自前で賄ってプレミアムな一応量産車種にするとHPシリーズが成立すると。

ともあれビモータの乗った印象は想像以上に良く、年内に手放す計画は少々勿体無く思えるようになった。

1月28日 ETCのカードとマイレージの申し込みが届く。これでようやくETCが利用可能になったわけだが、
マイレージの方も早いところ申し込んでおかないとな。

1月29日 GWの計画を改めて考える。久しぶりに連泊のツーリングをやるとして、
行先は昨年から温めていた計画通りに山口でほぼ決定。
そうなると問題は日程と、荷物の積載性だなあ・・・。

もちろんK100RSで行けば簡単に解決するのだが、
今回その考えは最初から眼中になく、
やるなら
YB−11かメガモトのどちらかだろう。更に言うなら一番ツーリングに向いていないYB−11なら最高だが(爆)
これは考えれば考えるほど荷物の積載が絶望的。シート形状の関係で振り分けバッグが付きそうにないのが
最大のネックになりそうだから、そうするとシート上に大型バックをくくりつけるしかないのだが
YB−11には荷かけフックなどというヌルいものは存在せず、リヤウインカーもフレームやステーを介さずに
ドライカーボンのリヤフェンダーに直接締め付けられているという大胆な設計だからこんなところに荷重をかけたら
フェンダーが割れて悲惨な状態になるのは確実。困ったものだ・・・。

1月30日 この坂を転がるのは何度目か

YB−11を預かってもらっている友人から電話があったのでいろいろと相談する。
先日乗ってみて整備状態として気になったポイントは
フロントブレーキの効きが甘く、タッチが柔らかすぎる
スロットルが異様に重い
燃調が狂っているっぽい
冷却水の温度が低すぎる
ミッションのタッチが悪過ぎ
どうもクラッチが完全に切れていない気がする
サスセッティングがまだきっちり出ていない
・・・とこんな所。

要整備ポイントが異様に多い気がするがそれはまあさておき、完調でないのならどうにかしなくてはなるまい。
そこで友人から提案があったのは、「どうせならFCRを付けてみないか?」だった。
確かに先日乗った時にアンダーパワーを感じたことは事実だし、それを解決する有効な手段には違いない。
友人が懇意にしているメカニックの方に話を聞いてみたところ「コスワースのピストンにキャリロのコンロッドを組んで
OW−01のカムを入れてFCRでセッティングを出せばクランク170馬力は狙える」という
恐ろしい返事がもらえたそうなのだが、さすがにそこまではやる気になれん・・・。
R1100RSはある意味それ以上のことをやっているけど、
手に入れたバイク全部にそんな改造を実行していたら私は破産する。
それはともかくとしてFCRは先のメニューの中では比較的コストパフォーマンスが高い内容だし、
何より環境対策がますます厳しくなっている昨今の事情を考えると、
これからキャブレターチューンが勢力を拡大していく見込みはまず絶無だ。
私も学生時代に自分の400刀にヨシムラMJNを組んで簡単なセッティングをしたことがあるが、所詮はそこまででしかない。
かつて一世を風靡したFCRを(TMRでも別によかったのだが、今回はやめといた)試せるのは
今しかないではないか、と思ったのだ。それもエンジンはコンピューター制御のドイツ製の空冷フラットツインなどではなく、
日本製の水冷インライン4でしかも最初からキャブレター仕様。FCRを試すまたとない絶好の機会・・・というより、
よく考えてみたら私が日本製水冷直4エンジンのバイクを買ったのは14年前に400刀を買った時以来。
新車のキャブ車がどんどん絶滅に向かっていき社外キャブレターも販売数が減少しているく昨今、
これを逃したら次はないと思ってまず間違いない。
・・・やるか!
問題は、これを実行すると2年は乗らないと元が取れないことだな。
FCRを組むとなると通常整備の範疇を超えるから、
作業はレッドバロンよりも経験豊富なスペシャリストに任せるべきだろう。
どうせなら上で列挙したポイントもまとめて対策していってもらうとするか・・・。
やっぱりお金かかるなあ、私がバイク買うと(爆)

2月5日 先日申し込んだETCマイレージの登録完了の通知書が届く。
これでメガモトでの高速道路通過がかなり楽になった・・・って、一番高速巡航能力に乏しいバイクに
真っ先にETCを付けたわけだが、理由については先日書いたので重複は避ける。
仕事が忙しくてETCはまだ一度も利用していないが、ポイント割引が使えるようになった以上は
週末は無理してでも時間を作ってETCの作動実験も兼ねてYB−11の様子も見てくるとしよう。


2月11日 2行上で書いた「
YB−11の様子を見に行く」が急遽入った休日出勤で潰れたため、
その埋め合わせのため静岡県浜松まで鰻を食べに行く。この時期は過労とストレスで精神の安定性が低下してくるので、
そういった精神的なガス抜きは必須事項なのだ。今回行った三ケ日の
加茂は関西風の店なので
関東風が好みな方にはアウトかもだが(岐阜の鰻は味付けに特徴があるが、基本的には関西風)
関西風の鰻としてはこれまで食べた中でも屈指の味で大いに満足できた。
・・・が、帰宅したら今回は連絡取らずにスルーしていた友人から一報が。
これで17日には浜松まで行かなくてはならなくなったな・・・。


帰り道にK100RSの走行距離が9万キロに到達しました。結構かかったなあ・・・。

2月14日 GWの予定を少しずつ考えていく。基本的にはYB−11で行く計画なのだが、
11日に届いた一報のためにこちらの予定も少々狂ってしまった。
そうなるとYB−11を仕上げるにも時間の余裕が無くなってきたし私がサスのセッティングで走り込みをする
日程的な余裕もほとんどない。4月のi−jayoオフミはシートバッグ装着状態のテストと
サスのセッティングのため、顰蹙を覚悟でYB−11で行かねばならなくなってきたようだ・・・。

2月17日 
メガモトで浜松に行ってYB11に乗る。バイクに30分かそこら乗るためだけに忙しい中時間を取り
お金を使って片道140キロ離れた浜松まで足しげく通っているわけで、ほとんど遠距離恋愛状態だ(苦笑)
ちなみに11日にうなぎを食べに行った時は楽をするためK100RSだったので、
ETCは今回が初使用。
さすがに便利だが、まさか本体装着から初使用まで3週間もかかるとは思わなかった(;^_^A

しかしそうまでして乗りに行ったYB−11だが、前回の時ほど”乗れて”いなかった・・・(-_-;)
これは体調などもあるしある程度は仕方がないのだが、それよりも気になったのは一般道を10キロほど乗っただけで
K100RSの高速道路巡航だったら150キロ分に相当するくらいの疲労感を覚えたことだ。
もちろん整備と自分向きのセッティングを重ねれば大幅に疲労を減らすことはできるだろうが、
根本的にかなり疲労度の高いパイクなのは間違いない。それだけに、完調に仕上がったとしても
「はたして、GWは本当にこれで山口まで行って生きて帰ってこれるのだろうか?」
という疑念が湧き上がってしまったのも事実だ。K100RSは避けるというマゾヒスティックな今回の基本方針からすると、
次善の策はメガモトということになるのだが・・・。

2月21日 メガモトにレタリングを入れようという計画は実は購入時からあったのだが、そろそろ計画発動させることにする。
レタリングは英語でやろうと決めていたのだが、私は大学で文学部を卒業しているのに英語はずっと苦手だったので
ここは英語力のある人に助けを借りよう・・・ということになり、知り合いに原文をメールで送って翻訳を依頼することにした。


2月23日 YB−11の整備&FCR化計画が正式発動する。実際には私が仕事で身動きとれないので
預かってもらっている友人に頼んでバイク屋さんまで運んでもらったのだけど。
そこで車両を一通りチェックしてもらったところ、やはりクラッチマスターは小径のものに交換してあったようで
クラッチは完全には切れていないからこれを交換すればミッションの入りも大分ましになるだろうと。
あとはFCRのサイズ選択だが、YZF−1000の純正キャブはスロットルボア径38ミリでYB−11は39ミリだ。
サーキット以外では基本的にバイクでフルスロットルという操作を滅多にやらない私は
(峠はもちろん高速道路で200キロを出す時にも殆どハーフスロットルで対応している)
ピークパワーより中間加速と実用域のトルクを優先する考え方なのだが、
「39だと中低速のトルクがはっきりして乗りにくいから41にして中間域をある程度ぼかした方が乗りやすいと思う」
とのメカニックの方の意見を入れて、41ミリでいくことにした。これがBMWのインジェクションなら私にも一家言あるところだが、
FCRについては根本的に素人で予備知識がない。素直に経験豊富なプロのアドバイスに従うとしよう。

3月2日 休日出勤なのだが、その前に早起きして軽くバイクで走り込んでこよう・・・と考えていた。
しかし願いは空しく、連日のハードワークで溜まりに溜まっていた疲労のためしっかり寝過してしまって果たせず。
しかし天気が良かったし仕事も長時間かかるものではなかったので、車ではなくメガモトで出勤する。
で、自宅から4キロほどの通勤路を14キロ程寄り道して出社した(笑)のだが、
こんな時間も今の私には実に貴重だ・・・。それに、ストレス解消にもちょうどいいぞ。
メガモトは根本的にツーリング向きではなく刹那的な楽しみのためのスーパースポーツだから、
こういう短距離で効率よくストレスを発散させるための道具としては実に便利だな。

YB−11ならストレス解消にはもっといいのだろう
けど(汗)

3月6日 GWのフェリーを予約する。大阪から九州の門司港にフェリーで行って山口県を走り、
帰りは四国から大阪にフェリーで戻って来ようという計画なのだがフェリーの予約時に同時航送するバイクを

YB−11ではなく
メガモトで予約してしまった・・・。
自分の望みとは別に、現実的な可能性もやはり無視はできない。
YB−11が仕上がる時期にもよるけど、
このK日記にメガモトがほとんど登場しないということは、手がかからないから書くネタがないということなのだ。
真面目な話、メガモトだけなら今期のK日記はスカスカになっていたぞ(大汗)


3月10日 GWに宿泊する予定の山口のビジネスホテルを予約する。今回はいろいろ考えた結果、
宿は同じ所で連泊することにした。理由はただ一つ、
「積載性のないバイクをツーリング先で軽快に走らせるにはこの方法しかない」ためだ。

これでYB−11でも
メガモトでも最低限の荷物で現地を走れるし、YB−11だったら出先でシングルシートも使える。
シングルシートがあれば楽しみが一気に増えるぞ・・・。

3月11日 YB−11を入院させているバイク屋さんから、ガソリンタンク下のコックから少量のガソリン漏れが
発見されたという連絡がある。ただでさえ何が起きても不思議はないようなビモータだからその程度では驚かないが、
ガソリン漏れとなるとネタ的にも対策せずにスルーすることはできない。
とりあえずは「使用する部品は何でもいいから、とにかく漏れはきっちり止めてくれ」と頼んでおいた。

3月13日 YB−11の改善点をいろいろと考えていくと、やはりフロントブレーキを避けては通れない。
マスターとキャリパーはOHを依頼しているから理屈の上では初期性能を取り戻すはずだが、
それにしてもタッチが柔らかすぎる気がする。効き具合からしてエアーが噛んでいるとも思えないから
これで駄目だったらパッドかメッシュホースが怪しいが、パッドだけでもメタリカのスペック03に
さっさと交換してしまうべきだろうか・・・?
ほぼレース用のスペック03はまだ試したことはなくメタリカのブレーキパッドにBMW用はないので
私もほとんど経験はないが、400刀を手放すために整備した際に経年劣化で効かなくなっていた
デイトナのグリーンパッドに換えてメタリカのスペック01を装着し、効きの良さとコントロール性の高さに
大いに感心したのはよく覚えている。1セットだけで1万円を超える高価なパッドだが、
YB−11を手放してもK100RSのキャリパーはYB−11と同じブレンボのキャスト1ピンタイプに交換してあるから
その後の使い道に問題はない。どうせなら、ここは一気にやってしまうべきか・・・?

3月19日 登録から3ヶ月以内の間しか加入できないメガモトの延長保証、
加入はそろそろ期限だな・・・と思いながらも忙しさにかまけて具体的な行動に移すことをすっかり忘れていたのだが、
気がついたら登録日から3ヶ月を経過して既に延長加入が不可能になっていた!
まあ、壊れなければいいんですけどね。メガモトはABSもASCもついていないから
シンプルで壊れる箇所も少ないとも考えられるので、
試乗車上がりだったR1100RSや
新車で買ったK1200Rの経験からしても多分大丈夫だろうという期待はあるんですが。
まあ、もし壊れたらその時は腹をくくるとしましょうか。

3月25日 ひそかに進行していたメガモトのレタリングの文面がようやく決定する。K様その節はありがとうございましたm(_ _)m


4月2日 YB−11を預けているバイク屋さんに電話をして、現状を確認する。
肝心のFCRは現在ケーヒン(というか、販売しているビトーR&D)に在庫がなく、再生産を待っている状態らしい。
YZF−R1用ならともかく、国内ではあまり人気の出なかったサンダーエース用のFCRは
さすがにそうそう在庫もないだろうなあ・・・。
それからブレーキについて聞いてみたのだが、現在前のマスターとキャリパーはブレンボジャパンに送って
オーバーホールの最中とのこと。ブレーキタッチが異様に柔らかかった件については、パッドの裏が錆びていて
クッションのような役目を果たしていたと考えられるから、これを落としておいたとの返事だった。
さて、ブレーキパッドを換えて遊ぶならここで交換を頼めば話は早いだろう。
しかし、もともとブレンボの純正パッドが付いているわけだから本来の性能が出せるようになれば
前回大不満だったブレーキも初期の性能が戻るはずだ。問題はパッドの経年劣化だが、
とりあえずは現状のままで問題ないだろうという判断だったので、このまま組み直してもらうことにした。
これで不満が出るようなら、今度こそパッドの交換だ。

4月6日 YB−11の現状確認と作業内容の打ち合わせのため、
メガモトに乗って浜松に行く。
外装を外したYB−11は結構ごつい造りで、ビモータが当時頑張って軽量化して
SUPER LEGGERA(超軽量の意味)というペットネームまで付けた車体は
乾燥重量183キロとカタログの数値を飾ることに熱心イタリアらしく楽観的な公称値だと思えるものだった。
(ちなみに車検証記載の重量は230キロもある・・・(*´з`))
この時YZF系に詳しいメカニックの方からは車重について実に含蓄のある話を聞けたのだが、ここでの公表は控えておく。


ビモータ専用の素材を使用したアルミツインスパーフレームは今見ても文句なしに格好いい。
(目の字断面の押し出し材を縦に曲げる技術がなかった時代の設計という話もあるが)
しかしシートレールとリヤセクションのシンプルさは・・・一体どこの125ccですか?

しかし、改めて見ると本当に何を考えて設計しているんだろうな、このバイク。
というより、絶対何も考えていなかったに違いない。
ここでは書けないが、明らかにリコールものの設計・製造上の欠陥もあったのだ。


で、そのフレームの上に乗っかるエアクリーナーボックスとガソリンタンク。何という大味な成型だろう!
とても200万のバイクには見えませんな、これだけだと。というか、当時ビモータを「宝石のような美しい車体」
「量産車では得られない高品質な作り込み」などと定型文みたいな讃辞を連発した雑誌屋、出てこい(苦笑)

以前SB6を購入検討のためじっくりと見た(そしてあまりに割り切りの良さというか、何も考えてない設計に
恐れをなして購入を断念した)時にも感じたのだが、テージのハブベアリングにダストシールを設けなかった設計といい
このバイクを設計した3代目の主任設計者のP・マルコーニはやはり紙一重の才能の持ち主ではなかったか?と
そう正直なところ思ったのだ。あと、「このバイクはそれなりに満足しているからいいが、俺は今後絶対に
(P・マルコーニが現在在籍して設計を担当している)ベネリのバイクは買わんぞ」とも思った(^^;)

それからクラッチマスターについて相談。要するにもう少し径を大きくしてやる必要があるのだけど、
素直にブレンボの横置き汎用品にするかそれとも別のものにするか、ということだ。
いろいろと考えはあったのだが、どうせ交換するのならということで今回はニッシンのラジアル式マスターを装着することに決定。
ブレンボのラジアルは高価だし、ニッシンのラジアルなら少なくともブレンボの横置きより性能は上でしょう。

あとはメガモトにカッティングシートでのレタリングを入れられないか相談したところ、見積もりは納得のいく金額だったので
こちらも近日中に改めて原稿を持っていくことにした。


それから帰り道に小牧で高速道路を下りてライコランドに向かう。まだ確定ではないといっても6日現在まだFCRが入荷していない以上、
GWのツーリングをYB−11で行くという計画は修正を余儀なくされる可能性が高まってきたことは否定できない。
となれば、メガモトで行くということも考慮してシートバッグを見繕っておかねばならないのだ。
幸いにしてここでは「バッグのフィッティングを無料で試します」という案内があったので(今もあるかどうかは不明だが)
それを頼りにして店員を捕まえてフィッティングの実験を依頼する。
「バッグが付くかどうかのテストですか。わかりました。どんなバイクに付けられるんですか?」
当然、私は荷物を積むことなど断じて考えていそうにない2台のバイクの名前を挙げた。

「ピモータYB−11とHP2メガモト」
我ながら喧嘩を売っているかのような車種選択である。「ナメてんのかコラ!」の一言もなく快く装着実験を行ってくれた
ライコランド小牧店のスタッフの方には心より感謝申し上げたい。


このバッグがYB−11に付くのかは未だもって不明。バッグはそのまま購入して帰りました。

4月7日 リヤサス交換検討

昨日YB−11を前に、浜松のバイク屋さんで勧められたことを再検討してみる。
要するに「リヤサスをもっといいものに交換したらどうか?」だ。現在まともなセッティングがまだ出ていない・・・というより
そもそも自分でセッテイングをしていない訳だが、標準装着のパイオリのフルアジャスタブルリヤサスは決して悪くないのだろうが
現在のところその印象はあまり良くない。今後セッティングを詰めたとして、どこまで良くできるか?というのは未知数だし
セッティングを詰めても正直なところ性能でオーリンズにはおそらく及ぶまい。
そう考えると、リヤサスの交換が極めて現実味のある選択肢なのは間違いない。
しかし私の知る限り日本で普通に入手できるリプレイスサスでYB−11用の設定が存在するものはないから、
やるとしたらオーダー品が必須になる。
オーダー品を国内で製作するなら追加費用の発生が少ないサスペンションを選ぶのは自明の理で、
その中で最もコストパフォーマンスが高いのはまず間違いなくナイトロンだろう。
事実、私はK1200R用にナイトロンを一品製作のオーダーで組んでもらって装着していた。
あのサスペンションは現在K1200Sに乗っている友人に”こちらで必要になった時には返すこと”を条件に貸し出しているから、
これを回収してきて純正のパイオリと一緒にナイトロンジャパンに送り、
OHしてセッティングをやり直してもらえば最低限の費用でより高性能(たぶん)なサスペンションが手に入る。
しかし、友人にナイトロンを貸し出してからまだ3ヶ月しか経過しておらず、
その友人が昨年末から超多忙でバイクにほとんど乗れていないことも承知だ。
ここで友情を失う覚悟でサスを回収してくればバイクの出費を10万円ほど抑えられるのだが、
どうすべきかよく考えた結果(笑)やはり友情を優先してサスの回収はやらないことにした(^^;)

そうなると、ナイトロンの新品を購入する案も当然消えるから、他のサスを考えないといけない。
オーリンズはセミオーダーをやると非常に割高に付いてしまうし
ペンスキーは間違いのない選択肢だが高価だし結果が分かっているから面白味がない。
私のバイクライフは常に新たな領域への挑戦なのだ。
他の方法としては手元に隠し持っている社外品のリヤサスを設定変更して使う手があるのだが、
R1100RSに装着していた旧型WPは使える部品がリザーバータンクと油圧PAくらいしかないのでは?
と思えるほど形状が違うしそもそもダブルエムが旧型部品のストックをあまり持っていない。
ハイパープロは調べてみたところYB11用の設定が海外にもなかったので
アクティブにR100RS用を送って本社のデータをベースに組み直す手も使えないと考えていいだろう。
そう考えると、今回は消去法的にクァンタムが最有力候補だな・・・。
そのうち、腹を決めて御殿場まで走るか?
あとはフロントフォークだが、これはもう少し考えを詰めてみるとしよう。

4月11日 フロントフォークについてもう少し考えを詰めてみる。費用を別にして理想だけ言ってしまえば、
ハッタリ感溢れる異様に太い純正フォークを捨てて、オーリンズの倒立フォークでも組めばまず間違いなく性能は上がる。
ただしこれをやると上下三つ又まで新規制作しないといけないから、費用は50万円コースになってしまう。
さすがにここまではできないな・・・。もう少し現実的な方策としては、以前から時々お世話になっている
スクーデリアオクムラに持ち込んでのMEチューニングが。
しかし、オイルシールとダストシールは新品すぐに出るかな?
世界で比類なく一番太いフォークということは、消耗部品は同サイズの他社製品の流用ができないということだからな。
どちらにしてもフォークの優先順位はリヤほど高くない。まずはリヤを先に手を付けてみて、
それでも気に入らなかったらフォークにも手を入れるということで大丈夫だろう。

4月12日 第6回i−jayoオフミ

毎年恒例のi−jayoオフミに参加する。仕事で多忙になってもこれだけはずっと参加を続けていたのだが、
(開催地が自宅から比較的近いことも大きいが)今年の3月は仕事が例年にない忙しさだったこともあるが
かなり過労気味となってしまい、この時点でもまだ体力が低下していて、
昨日までインフルエンザで寝込んでいたのがようやく治ったくらいの体力しかない状態だった。
結局体調が元に戻るまでにはこの後GWまでかかったのだが、
体力の限界に挑むような生活をしていると年齢による回復力の低下は如実に表れてくるな。
なんとなく、自らの年齢的限界を強く意識して走りに没頭したキリンの心境がわかるようになってきたぞ( ̄o ̄;)
しかし、4月第一週までの繁忙期の仕事を放り出すわけにはいかない以上、
この時期に温泉宿で一泊というのは命の洗濯として実に申し分ない。

そんなわけで下呂温泉とほぼ同じ泉質の温泉宿で開催されるこのイベントは、主催者の思惑とは別のところで
まさに円秋熱望のイベントだったのだが、GWに予定していた山口ツーリングまで日程的に余裕がないため、
荷物を積んだ時のサスセッティングを見ておきたいという思惑も兼ねていた。
連泊ツーリングに行くならメガモトや
YB−11よりK100RSの方が楽なのはわかり切っているが、
そこを敢えて楽ではないバイクで行くというのもまたバイクの楽しみ方の一つではあるまいか。
そんなわけで”一番ツーリングが楽ではないバイク”としてツーリングのお供にはYB−11で行こうと企んでいて、
そうなるとi−jayoオフミにはYB−11で参加して昼間はタンデムシートに荷物をくくりつけた状態で
近くのせせらぎ街道を走り込んでサスセッティングを出しておくか・・・などとも考えていたのだが、
車両を預けてある浜松のバイク屋さんに電話をかけたところ「まだFCRが入荷していない」という。
要するにまだ次回生産分が出来上がってないわけだな。さすがにそれではどうしようもないなあ・・・。

そんな思惑を孕んで次善の策としてメガモトで現地に向かったのだが、結果から言うとまあ合格だった。
(要するに、Kの集会にわざわざメガモトで行ったのは決して見せびらかしが目的ではなかったのだ)
荷物を積むにはシート幅がいまひとつ狭いとはいえ、縛る位置を工夫すればなんとか・・・という水準には収まった。
で、逆に浮上してきたのがシートの性能の問題。後ろ半分を荷物が占領するので
必然的に前座りになるのだが、座面の前傾角が私の好みにはきつすぎ、またクッションが柔らかすぎて
衝撃の吸収はいいものの沈み込んで突っ張ってしまうので尻が痛くなるのが意外と早い。
運動性にはほとんど悪影響がないレベルだが、何か手を考える必要があるな・・・。


途中で立ち寄った苗代桜。高さ20メートルを超える桜の巨木は見ごたえあります。


第6回目の今回は遂にホテルを貸切るまでにのし上がった!

会場に着いてからは夕方まではひたすら温泉でゆったりとしていた。「ああ、癒される・・・。」
ふだんから余裕のない生活をしているだけに、こういう時間は実に貴重だ。
人はパンのみにて生きるにあらずと言うが、365日戦い続けることは少なくとも私には無理。
たまにはこういう休みがなくては。宴会はこれまで通りで、堅苦しさがなくて実にリラックスできて
個人的にも大いに楽しんだのだ。飲み過ぎで自爆したというのは学生の時以来だったけど、
それだけ気分よく飲める場所だったということでm(_ _)m
分析してみると、もともとK100RSのHPの掲示板から自然発生的に集まった集団なので
クラブとしての正式な形態をとっていないためか良い意味でのルーズさがあって肩肘張らなくていいとか、
バイクの性格上平均年齢が比較的高くて大人の話ができるとか、
縦置きKをまだ所有しているだけあってライダーとしても経験豊富な強者の比率が高いとか、
基本的に縦置きKにシンパシーを感じている方々ばかりなので
酒の席では「まったく今のBMWは・・・」という会話が容易にできるとか、
要するに私の好みに合う、ということなのだな。なるほど、納得いった(^-^)


全員が後ろを向いていると写真選びが楽でいい(笑)貸し切りだとホテルの対応もおおらかなもので、
時間の問題や他のお客さんのことなどをあまり考えなくても良かったのはありがたかった。ビバ貸切(^^)

また、結構たくさんの方に会場では声をかけたられたのだけど(ありがとうございます)、
このサイトを見てBMWを買ったという方が予想外に多く、
「円秋のせいで人生の階段を踏み外した方がこんなにも・・・」と内心では思っていた(爆)
まあ、その張本人たる私は一歩目で階段を踏み外したあと二歩目ではさらに踏み外し、
三歩目からは空中を歩いている。ある意味管理人としての責任を取っているかなとは思う(;^_^A

4月13日 集合写真の撮影などを終えたらオフミは解散となった。以前はここから少し離れた道の駅まで
全員で走行したりしていたのだが、参加人数が3桁にもなるとさすがにそういうことも難しいのだろう。
参加者のマナーが悪くなったとは思わないが、この手のイベントでは大型化すればするほど
小回りが利かなくなるというのはある意味仕方のないことで、個人的には
「今の雰囲気を保つためには、人数的なキャパシティはそろそろ限界に近いかな?」と思ったのも事実だ。
(無論、非難しているわけではない)ともあれ、来年も貸切で同じ場所で開催が決定しているので
私もその日は予定を開けておくとしよう。最後になったが、運営側の方には改めて感謝を申し上げたいm(_ _)m
あと、無理だとはわかっているが2泊3日だとなおよかった。あれだけ楽しい集まりが2日だけとは実に勿体ない(苦笑)


毎回全体集合写真でも芸がないので、今年はK75系だけで集まった時の写真を。

4月14日 山口ツーリングの足はメガモトがほぼ確定したということで、バイクに合わせて行程も多少変更すべく考える。
先日の実験では積載性に問題はなかったが、その状態での快適性に少々難があったことから考えるとやはりあまり無理はできない。
実際のところYB−11だと面白いには面白いだろうが、仮にあれに荷物を無理やりくくりつけて一日300キロを走るとすれば
肉体的な疲労を考えたら「今から死んで来ます」と言わんばかりのもので、
失敗した時のリスクを考えると
あくまで自分の能力で可能と思われる範囲の難易度に留める、というのが私のツーリング計画の基本原則だ。
小学生の時以来尊敬してやまない亡き植村直己の「冒険とは、生きて帰ること」という言葉は座右の銘の一つである。
さて、そうなると荷物を積んでの移動宿泊は難しい・・・というより、疲労度を計算するとあまり走行距離を稼げない。
やはり宿を一か所に固定してしまって、そこから北へ東へと出かけるやり方が空荷で走りも楽しめるし、効率的かな。

4月15日 YB−11のサスについて改めて考えてみる。自分ではまだ20キロも走っていないから
あのバイクの足周りの設定についてまだまだわかったとは言い難いが、基本的なところは間違いなく
外見と雰囲気重視のカフェレーサー的なセッティングで、今時普通のレーサーでもここまでやらないぞ、というくらいに
快適性を無視した非現実的なまでの高荷重設定になっている。それに価値を見出す人も理解はできるが
私はもう少し現実的な速度域で発揮される性能の方にプライオリティを置く性格なので
現在のセッティングはやはりNGだと判断せざるを得ない。そうなるとサスの交換が手っ取り早いのは自明の理で、
今のところ組んでみたいサスとして筆頭に挙がるのはまず間違いなくオーリンズの倒立フォークだ。
しかし現実的に考えると、仮にサンダーエースにオーリンズ倒立を組むとなったら
オーリンズ倒立のアウターチューブの外径は51ミリではないからトップブリッジとロワーブリッジは最低限製作が必要で、
ブレーキとホースも要交換の可能性が高い。更にハンドルも交換する必要がある。
で、それを1年半ほど乗るバイクのために投資できるほど私は浪費家ではない。
そこまでしなくてもフォークはオクムラに持ち込んでMEチューンをしてもらえば
たぶん6〜7万で収まるから、コストパフォーマンスを考えたら迷わずこちらだな、うん。

これでオーリンズの倒立フォークはまたの機会が確定だ。
リヤサスはこれまでに試していないブランドでオーダーメードのサスを簡単に作ってもらえるところと考えると
必然的にクァンタムになる。(生産数が少なすぎるYB−11用の社外サスは現在どこにもない)これはきっちりやるとしよう。


4月19日 明日のクラブツーリングに備えて、メガモトを洗車して点検する。
オイルが減っていたので足した・・・のはいいのだけど、考えてみたらこのバイクにはセンタースタンドの設定がなく
従って「エンジンを切ってから10分ほど経った状態でバイクを直立させてレベルゲージで確認する」エンジンオイル量を
一人で測定するのはメンテナンススタンドがないと不可能に近いものがある。
確か純正部品にもワンダーリッヒにもメンテナンススタンドがあるし、
国内ならササキスポーツクラブさんがなかなか気合いの入った出来のものをオリジナルで作って販売している。
ただ、それらがモノとして出来がいいのは認めるのだけど
実質的にエンジンオイルの量を見るためだけに万単位の投資をするというのは幾らなんでも割に合わないだろう。
考えてみたら、同じくサイドスタントしかなかったR1200Cのオーナーの方はどうしていたんだろうな。
あれには今のR1200系のようなメンテナンススタンドもなかったし、どうやっていたのか一度聞いてみたいものだ。

4月20日 久しぶりに東海のクラブのツーリングに参加する。考えてみたら前回参加してから
随分と時間が過ぎてしまった・・・(- -;) クラブにはほとんど年末年始の宴会にしか出ていない
(それも仕事の関係で遅刻が続いている)という状態だが、何とかしたいものだ。


ツーリングの途中で。こうしてみるとメガモトが小柄なのがよくわかります。

しかし、ツーリングが楽しかったなどといった事とは別の次元でこの日のツーリングは
いろいろと記憶に残るものになった。
友人に電話をした時にも「集合が郡上八幡のサークルK?K1200RSで事故やった場所じゃない。気を付けろよ〜
とは言われていたのだけど、クラブツーリングの集合までもう時間がない、急げ!と東海北陸道を疾走し、
(この途中で高速道路でK1200Sにはまったく敵わないのを身をもって体験した
ETCゲートを通って出ようとしたら眼前のETC非装着車がETCゲートに誤侵入して止まってしまった!
集合時間直前だったのに余計な足止めを食らってしまい、
事前に「メガモトは航続距離が短いから満タンで参加するべし」と幹事の方からお達しを受けていたので
国道沿いのガソリンスタンドに入ったら本日休業だった(- -;)
「仕方ない、この先にもう一軒あったはず」と車の流れを見計らって見通しの良い側道の方から国道に戻ろうとして
車体半分が側道に出たところで、国道走っていた車がブレーキだけかけながら
ウインカーを出さずにいきなり左折して側道に入ってきて目の前をまともに塞がれた!
前輪ロックまでブレーキをかけた状態でバイクをコントロールしたのは3年ぶりでしたが、
あと10cmほどで車と衝突するところでした。危なかった・・・(−−〆)
別のGSで給油を済ませてツーリングが始まったのだけど、その途中千鳥縦隊の走行で走っていた
どうってことのない右カーブで何故か私のメガモトだけリヤタイヤがグリップを失って突然の大スライド。
やばそうなバンク角までいったところで急にタイヤのグリップが回復したので
パワーで立て直して事なきを得たものの、危うく転倒するところだった・・・(−−〆)
後でタイヤを確認しても異常はなかったし、浮いた砂なら同じラインを走っていた他のバイクがなんともないのに
私のバイクだけスリップしたというのも変だし、速度もたかが知れていたし未だに原因がわからないのだけど
これで標準装着のパイロットパワーに対する信頼感が少々揺らいだのは否定できないな・・・。
まあ前向きに考えれば、K100RSなら最初のところでブレーキ能力不足で事故になっていたかもしれないし
YB11なら自由度があまり高くないからリヤがスリップダウンしたらそのまま転倒していたかもしれない。
メガモトだったからこそ結果的に無事帰宅できたという考え方もあるけど。

あと、この時参加者のうち1台が原因不明のエンジンストールの連発でまともに走れなくなってしまい
結局ディーラーの積載車で救援に来てもらうことになった。
おそらく後に問題になったイモビライザーのセンサーリングのトラブルだったのだろうけど、
これを見ていたお陰で後日発生したサービスキャンペーンでは急いで対策することになった・・・。

4月21日 YB−11用のサスについて問い合わせをするべくクァンタムにメールを入れておいた。
これで返事がくれば、いろいろと動けるぞ・・・。楽しみだ。

4月24日 メガモトのサスもいずれはOHしないといけないのだけど、セッティングに非常に満足している
標準装備のオーリンズにもやはり気に入らない部分はあるわけで、
具体的にはリヤが高速走行時の急激な大入力時に減衰力がかかり過ぎて高速道路の路面の継ぎ目で
ポンポン跳ねてしまうのが不満点だった。これは普通のオーリンズの構造的限界とは
某サス屋で以前にも聞いたことがあるのだけど、だったら何とかしてやろうと思うのが私の性分なわけで、
まずは簡単な対策として圧側減衰力を高速/低速独立調整のタイプにグレードアップできないものかと
東京のウノパーウノさんに電話をする。単純なセッティングのノウハウや技術力なら
他のプロショップとそう違いがあるとは思わないのだが、輸入元のカロッツェリアジャパン直営の強みで
ことオーリンズの情報量”に関する限りここと肩を並べられる店は私の知る限りでは他にない。
まずは調べてもらうということで、返事が楽しみだな。

それから、ホンダが純正オイルウルトラS9のラインナップから20W−50を落としたという話を聞き、
慌ててヤフオクにアクセスしてペール缶で落札。ちなみに20リッターで11380円也。
これで当分は大丈夫だけれど、ウルトラはいいオイルで価格も比較的安かっただけに次のオイルは大変だな・・・。
普通に使う分には経験上シェブロンで何ら問題ないとはいえ、
れっきとしたチューニングエンジンになった
R1100RSに使うには個人的にはちょっと不安でもあるし。


4月25日 ウノパーウノさんから先日の一件の見積もりメールが届く。
一部抜粋して書くとこんな風だ。(文章は一部修正して掲載している)
-------------------------------------------------------------
BMW (07年式)OEM品は・・・MegaMoto
品番は・・・BM689
仕様・・・46PRCL
ショック長・・・400mm-12
ストローク・・・63.5mm
スプリング・・・190mm/110N/mm
上記の商品のXタイプはパーツとしては出ておりませんでした。
又、ヘッド交換での対応も難しいと思われますので宜しくお願い致します。
ご案内として当社対応品は下記の仕様になります。
BMW HP2(06年式)専用品
品番・・・BM688
仕様・・・46PRXQ(C側Xタイプ)
ショック長・・・415.5mm(車高調整なし)
ストローク・・・108.5mm
スプリング・・・80N/mm
uno per uno
-------------------------------------------------------------
ぬう・・・。HP2用をスプリングだけ交換して装着、あとは減衰力をいじって対応すればと思っていたが、
全長まで違ってエンデューロ用には車高調整機能が付かないとなると話は相当に厄介だ。
そこまでお金をかけるならオクムラでペンスキーを組んだ方が安いではないか・・・と思っていたのだけど
そこでふと閃いたのが「余ったパーツと以前R1100RSのオーリンズを組んだ時に余った
K1200GT用オーリンズの部品の余りを組み合わせれば、YB−11用のオーリンズを
あまり苦労せずに組めるのではないか?」という考え。
今は廃番とはいえYB系用のオーリンズのデータは残っているはずだし
サスを購入したウノパーウノなら私が所有している余りのパーツも品番までわかるはず。
うまくいけばシリンダーヘッドとレートの合ったスプリングを調達すれば
あとはセッティング変更で何とかなる・・・かもしれない。
あくまで推論の域を出ない話だが、もし実現可能ならクァンタムを諦めてもいいかな。

4月26日 昨日の件で改めてウノパーウノさんに電話。オーリンズのアフターマーケット用に
HP2メガモトの設定はないからHP2エンデューロ用のパーツを流用することになるという、ここまでは問題ないとして。
しかしメガモトはシングルピストンなのだがアフターマーケット向けHP2エンデューロ用はプログレッシブな特性を得るために
セカンダリピストンを内蔵した最新のQタイプで(詳しくは確認していないが、おそらく4輪用のDFVと
同じようなシステムだと思われる)それは私の目的にドストライク・・・だったのだが
(ちなみにR1200S用の純正オーリンズもQタイプだったことはこの時はじめて知った)
そのために専用設計の部品が多く、セッティングはHP2エンデューロ用そのままでいくとしても
シリンダーとロッドとピストンとアッパーボディ(ピギーバック一体型)は最低限交換する必要があるという。
・・・工賃も含めたら新品を一本買った方が安いではないか( ̄□ ̄*)
そうなるとさすがに投資効率が悪すぎる。
不満があるとはいえ、純正オーリンズの基本性能はやはりかなりのものなのだ。
メガモトに収まる形状のTT−Xが出たなら
R1100RSに使えるかどうかテストするための
実験台にする気はあるのだけど、この金額だとそのためのつなぎでは済まなくなるしな。
そう思ってその話もしたところ、「テレレバーのフロントにTT−Xをひっくり返して付けた人は居ますよ」と
言われてしまった。・・・先を越されたかっ!
もっとも、私がTT−Xに飛びつかないのは理由があって、現状では形状のバリエーションが限られていることの他に
減衰力の調整が低速/高速で独立していないという点が足踏みをさせているのだ。
いくら輸入元が性能的に必要ないとアナウンスしていても、レース用では存在するのだからね。
そう簡単に買える価格ではないのだから、できれば待ってでもいいものを買いたいではありませんか。


07年の東京モーターショーに展示されていたMOTOGP(ヤマハ)用のTT−X。
減衰力調整がきっちり4WAYになっています。

なおYB−11用のオーリンズは実は商品が存在しなかったそうで(YB−8までは設定があったからわかるそうだが)
従ってセッティングデータは推測はできても正確なところはわからない(YB−11は一応二人乗りだし)という話だった。
そうなると、下手に先走らない方が無難だな。純正サスのデータを調べてからでないと動きようがないか・・・。


4月27日 友達の友達である関東のバイク仲間が岐阜方面にツーリングに来るというので、それに便乗する形で
高山方面にツーリングに行く。先日のリヤタイヤが滑ったショックからはまだ回復していなかったのだが、
こういう時には走りに行っておくに越したことはない。考えてみれば、BMW関係以外でツーリングに行くのも
随分と久しぶりだし。以前は地元の車種非限定のツーリングクラブに加入していたのだけど、
このHPを開設して時間が足りなくなってきたのとグループの方向性に違いを感じて辞めてしまった過去もある。
特定車種に偏ったバイクライフは確かに先鋭化できて面白いけれど、外から見ると偏執狂的マニアと紙一重になる
可能性もあるわけで、やはりまっとうな立ち位置というか、ライダーとしてニュートラルな視点は必要だと思うのだ。


もちろんメガモトのリヤタイヤ。中央やや左の縦線に注目。

さて、高山まで走った限りでは別にリヤタイヤに不満はなかったのだが
改めて見てみると先日気づいたトレッド面中央やや左の色の濃い線がやはり気になる。
何だか接着剤でくっつけたようにその線の部分だけ硬くなっていて、
それが周方向にぐるっと一回転してつながっているのだ。
未だにこれが何なのかを私は知らないのだが、素人的に考えても性能にプラスの要素はあるまい。
これが原因で滑ったとはちょっと考えにくいが(そもそも先日滑ったのは右カーブだ)、
気分的なものもあるしやはり早めに交換した方がベターだろうか?

そこからグループと合流して高山から郡上八幡(またか!)まで走って一行と別れたのだが、
普段の爆走ペースとは違う比較的のんぴりしたペースでの快走はなかなか気分のいいものだった。
やはり、速度が低いと見える景色も違うなあ・・・。私は今のところそちらの方面に向かうつもりはないが、
私もいずれハーレーに転ぶ時が来るかもしれない。もっとも、付き合いのあるディーラー(ハーレーも併売)では
「大谷さんはBMWに乗っていてください」とハーレーの営業さんにまで言われていて、
ハーレーの潜在的顧客としては多分相手にされていないと思われるのだが(笑)

 
パスカル清美でお昼に食べた08年のライダー丼。06年の夏にこれを食べていれば
タイミング的にたぶんあの事故は回避できていた・・・(^_^;)



郡上八幡城の下で。車種はかなり入り混じっていましたがこういうのも悪くない(^^)

帰宅してからは眠い頭に鞭打ってメガモトとK100RSのオイル交換をする。
先日ヤフオクで落札したペール缶にさっそくの出番だ!と思ったのだが、やはり睡眠3時間の体で
下手にバイクを触るものではない。生まれて初めて、ドレンボルトを外したまま新品オイル4リットルを注入するという
豪快なフラッシングをやってしまいましたよ( ̄□ ̄*)


しかも、同時に交換したメガモトの方は使用したオイル吸着紙パックの内側のポリエチレンの袋に
何と小さな穴が開いており、これがガレージの床に染みて広がってしまった( ̄□ ̄*)
オイルが抜けるのを待っているのも勿体ない・・・と現場をそのままにして室内で夕食を摂っていたことが
余計に被害を拡大したのだけど、400円くらいの紙パックのために買ったところに怒鳴り込んで「金返せ」とか
「新品よこせ」というのもさすがにどうかと思う。しかもこちらは被害拡大を防ぐためパックは速攻で処分するしかないし。
およそ面白くはないけど、まあ我慢するしかあるまいて・・・。


4月30日 ガソリンの暫定税率が復活するということで、様子を見に深夜の街に出る。
交差点の角にあるセルフのスタンドは交差点の反対側の先まで、100メートル近くに亘って
順番待ちの行列ができていた。別のスタンドに行ってみたら、「完売のため本日閉店」と立て看板が掛けてあった。
カメラを持って出なかったのがなんとも悔やまれるが、
一生のうちそう何度も見られないであろう珍しい光景ではあったな。ちなみに私はメガモトには給油していない。
一回の給油量が7〜8リットル程度のメガモトでは、満タンにしても缶ジュース一本程度の金額しか違わないからだ。

5月1日 山口のツーリングの準備には余念がなく、現地在住の知り合いとも連絡を取って
当日は案内をしてもらう由を頼んでいたのだけど、どうも4日だけ同行する方がどんどん増えているらしい。
不思議に思いながらネットの掲示板を巡回していると、CLUB−RTの掲示板にツーリングの誘いが
書き込みされていて私はそれに乗っかる形になっており、本人も知らないうちにルートが決まっていたどころか
ツーリングのタイムテーブルまでネットで公開されていた(苦笑)
・・・いや、お礼を言うべきところではあるのだけど(;^_^A

5月2日 仕事を昼過ぎに片付けて、用意しておいた荷物をくくりつけてメガモトで大阪に向かう。
高速道路での移動は荷物に押されての前乗り姿勢といえどそう窮屈ではなく、
早めに出発したことで途中の渋滞もそれほどひどくはなく、フェリーターミナルには充分に余裕をもって到着することができた。


フェリーターミナルの前。後ろのK1200はi−jayoでもよくお会いする方。
たまたま同じフェリーに乗り合わせました(^-^)

そこからは船に乗っていくだけで、こちらとしても久しぶりの休日を満喫する・・・というか、
平日の疲労を回復させて英気を養うためにただ寝ていただけというか。
考えてみれば船中泊は随分久しぶりだったが、たまにはいいものだ。
次回の船中泊はできれば北海道・・・と考えながら神戸の夜景を眺めていた私だった。


実に偏った夕食ですが、私は炭水化物ダイエットをしているので野菜が少ないことを除けば普段の食事もこんなもの。
以前のようなデブ体型に戻さないためには、ある程度の努力も必要なのだ・・・(本気)



明石海峡大橋と神戸の夜景。神戸の夜景を見るのは初めてでしたが、坂の多い地形が
うまいこと夜景の明るさに上下の厚みを加えていて、かなり見事なものでした。

5月3日 フェリーが門司に到着してすぐ、九州に躍り出て本州を目指す(^_^;) 
できればゆっくりしていきたいところではあるが、今回の目的は九州ではなく山口なのだ。
九州の滞在時間30分で関門トンネルを通って本州に戻った私は、GWのただ中で大混雑の山口を観光して回った。


火の山展望台から関門海峡を望む。これが平家滅亡の地か・・・。


個人的には今回最大のヒットだった唐戸市場の屋台の寿司。クジラやふくの値段には絶句。
ここで食べたふくの白子の寿司は最高だった・・・(*^-^*)


天然記念物の川棚クスの森。これで一本の樹(@_@) 整備されていなければトトロが寝ていても驚かないぞ。


有名な角島大橋。相変わらずの素晴らしい絶景・・・。GWで異様に混んでいて、渡るのは断念しました。

 
以前にも訪れたことがある千畳敷。ここは変わっていなかったなあ・・・。
公衆トイレに張ってあったポスターが地域性を感じさせます。
海のない岐阜県では絶対に見られない(- -;)

一日かけて海岸線を時計回りにぐるっと走ってから秋吉台で知人と合流し、
以前泊まった時に実に印象の良かった湯田温泉の松田屋ホテル・・・の隣にある安宿に投宿した。
できれば松田屋にしたかったが、
今年はR1100RSの改造費等で資金は要節約だったのだ。
それにしても、唐戸市場の寿司は美味しかったなあ・・・。機会を作ってまたいずれ行くとしよう。
(秋にも行く計画はあったのだが、都合により断念した)

5月4日 というわけで、CLUB−RT有志の方々のツーリングに一応乱入する(笑)
走りどころから食事処、休憩スポットまで実にうまく組み合わせたルートになっていて、
さすがは走り慣れた地元の人が考えてくれたルートだ・・・と私は心中唸っていた。
あと、細かいことを言うなら岐阜県民は高い山は見慣れていても海をあまり見ていないので
シーサイドラインを通ってもらえただけで満足度が結構プラスだった(^-^)(他の岐阜県民にも当てはまるかは不明だが)


デジカメの電池残量がピンチだったのでツーリング中の写真は一枚だけ。大失敗・・・(- -;)
後日フジフィルムのアフターサービス部に勤めていた後輩に聞いてみたところ、
「最近のデジカメはコンパクト化が進み過ぎて電池の容量まで削られてますから、撮影可能枚数は以前より減ってます」
とのこと。コンパクト化の要求はわからない話ではないけど、なんだかなあ・・・。

その後一旦解散した後での有志参加の飲み会にも呼んでいただき、本当にお世話になりっぱなしの一日だった。
後でCLUB−RTの掲示板にお礼の書き込みをしようとしたのだがどういうわけか私のパソコンから書き込みができず、
不義理になってしまったことを(掲示板を含めるとこれで3度目だが)お詫びするとともに
改めてお礼を申し上げたい。ありがとうございましたm(_ _)m


夜の湯田温泉駅前。携帯で撮影して画質が良くない上に中央にスケール感無視の物体が鎮座しているせいで
(像の高さは7メートル)絵的に妙に現実味が感じられないぞ・・・。

5月5日 実質的なツーリング最終日である。早いものだ・・・。
夕方には四国は松山からフェリーに乗らないといけなかったため、早々に宿を出た私は
もう一度秋吉台に寄ってから呉に向かった。ちなみに呉に向かう際には、昨晩の飲み会で教えてもらった
抜け道がかなり役に立ちました。感謝m(_ _)m

 
以前の山口旅行記にも登場した道の駅みとうの大仏の石像。何かグッズはないかと思って売店で聞いてみたが
写真右のようなヌルい饅頭しかなかった( ̄□ ̄*) ええい、せっかくこんな像を立てておきながら商売をする気はないのか!
美東町はもっと住民の知恵を総動員して巨大商品群を作っておくのだっ!



私的にはトップページ画像や09年の年賀状にと画像が大活躍だった秋吉台。比較的車の少ない時間帯に行っておいて大正解でした。
別の意味でも、行っておいてよかったなあ・・・(;^_^A



呉の大和ミュージアムの隣にあるてつのくじら館。今回初めて行きましたが、海自が運営しているためか
大和ミュージアムと比べると「見せる」ことをあまり考えていなくて、エンターテイメント性には少々欠けるような。
展示品の内容はいろいろと注目に値するものが多かったんですけどね。


大和ミュージアムの裏側にあるフェリー乗り場から、松山へ。

高校の修学旅行以来19年ぶりとなる四国では、できれば有名な道後温泉にも立ち寄っておきたかった・・・のだが、
うすうす予想していた通り時間が無くなってしまって断念。
その代りに、時間つぶしを兼ねて近くにあった88ヶ所霊場の一つに行ってみることにした。


ということで、その入口。四国に渡る船中でデジカメの電池が遂に息絶えたので、画像はデジカメです。

はっきり言ってたった一か所につまみ食いのように立ち寄っただけではお遍路の何たるかなどわかるはずもなく、
自分としてもぴんと来なかった・・・というのが率直な感想なのだが、複数個所を回ることで
はじめて見えてくるものもあるのだろう。少なくとも、複数いる経験者の知人はそう語ってくれているし、
私もいつか本気で88ヶ所を回ってみる日が来るかもしれないな。まあ、たぶん徒歩で回ることはないと思うけど(^_^;)
それからフェリーターミナルの食堂(今回入った食堂の中では文句なしのワーストだった・・・(- -;))で
早めの夕食を取ってからフェリーに乗り込み、私の勘違いで寝台を予約していたつもりが船室だったといった
些細なミスもあったものの、翌日大阪から岐阜までを走り切って帰宅してGWのツーリングは無事に終了した。
それにしても久しぶりに中身の濃いツーリングだったなあ・・・。お世話になった方々には改めて感謝申し上げたい。
このレベルのツーリングが年に2〜3回出来れば私としても言うことはないのだけど。


松山港からフェリーに乗船直前。

5月7日 カード会社から届いていたETCカードの利用分請求書を開封すると、請求金額が2万円を超えている。
私はカード払いとか後払いは「自分でお金を直接出さないと、出費の痛みがわからない」という考えで
(ひいては、出費を抑えるため)携帯の料金でも直接払い込んでいるし通販でもあまりカード払いは利用しないのだが、
ETCに関して言えばそれを上回って割引の金銭的メリットが大きい・・・ので導入しているわけだけど、
月に2万円を超える請求というのはちょっと考えものだなあ・・・。
やはり、その場でお金を支払わなくていいということで高速道路を気軽に利用しすぎているのかもしれないと
ちょっと考え込んでしまった。もっとも、ろくに走っていないバイクに大金をつぎ込むよりは
よっぽど有効なお金の遣い方だという考えもあるけど。

5月10日 部品がなかなか入荷しなかったために完成が遅れていたYB−11だが、もうすぐ完成という連絡がある。
で、今回のFCR化は餅は餅屋ということで元ヤマハに勤務だったメカニックの方(の勤める店)に頼んでいたのだけど
どういうわけかサーモスタットが逆についており、取り外した形跡も見当たらなかったそうなのだ。
(それを見ただけで気付いたメカニックの方の力量も凄いと思う)
そうなるとビモータでの組み立て時からそうなっていた疑いが強いのだが、はて???
要するに水温が上がれば上がるほどサーモスタットのバルブは閉じるように働いて直径3ミリのバイパス穴のみで
MAX148馬力のエンジンを冷却し、冷間時にはどんどんクーラントを循環させて水温をせっせと下げていたと。
これで水温が上がらなかった謎は解けたが、もし設計段階からそうなっていたとしたら確実にリコールものの事態だぞ。
YB−11のヘッド周りの温度が上がり過ぎる欠点はいくつかの情報源で散見したけど、本来ヤマハの設計したエンジンと
冷却系統(ラジエーターもヤマハ用)の組み合わせでそんなにオーバーヒートするわけがないのだ。
まあ、マルコーニの手が入れば話が変わる可能性はあるが(^_^;) 真相は闇の中だが、
YB−11を設計した後500V−dueでビモータを倒産させアプリリアを経たマルティーニが現在設計部門のボスを務めている
ベネリのバイクだけは絶対に買うまいと私は改めて固く心に誓った(笑)

5月16日 クァンタムさんから返事が届く。内容的にはYB−11のサスは製作可能で費用は普通の仕様と変わらない、
という丁寧かつ誠実味のあるものだったのだが、惜しむらくは返事が来るのが遅かった・・・。
メールが見過ごされていたとか、多分何か原因があったのだろうとは思うけれど、こちらは既に返事がなかったものと判断して
ウノパーウノさんとYB−11用オーリンズの具体的な話の詰めに入ってしまっている。
今更「ゴメン、連絡がきたから今回はやっぱりクァンタム」とは言えないのである。
性能がいいのは判っているから次のサスを購入する場合のシード権は獲っているようなものだが、
今回はクァンタムは諦めざるを得ないだろうな。自分でも会社経営に携わる身として、心に留めておくべきメールだった。
また、YB−11がついに完成したという連絡があった。実に長かったが、これを待っていたぞ!

5月17日 YB−11回収失敗・その1

というわけで、早速浜松まで
メガモトを走らせてYB−11を取りに行く。
タンクバッグは先日やむを得ず購入したデグナーの小型タンクバッグをメガモトに取りつけて行った。
(商品がいいのはわかっているがそれとはまったく無関係な私的な理由で、私はデグナー商品を基本的に買わない)
で、支払った金額は約36万円。FCRをかなり加工しながら取り付けてセッティングを出し、
スロットル系や冷却水の取り回しを一部やり直し、燃料コックからのガソリン漏れを直して
ブレンボの前キャリパーとマスターをOHしてクラッチマスターをニッシンのラジアルに交換したという
かなりヘビーな作業内容を考えたら決して高いとは思わないが、それでも絶対的にはかなりの金額であることは間違いない。
確か、私は最初「ブレーキだけOHしよう。このバイクはあまりお金かけたくないし」などとほざいていた筈なのだが、
どこでこう階段を踏み外したのだろうか???
受け取る時に「もしかしたらラジエーターキャップが寿命かもしれない」と断りを入れられたが、
そうなったらその時はその時と頭に入れて、それまでYB−11を預かってもらっていた浜松の友人宅に向けて走り出す。

ちなみにメガモトはカッティングシートを作成して貼ってもらうため、そのバイク屋さんに置き去りにした。
一応のセッティングが出たYB−11のエンジンの調子はこれまでとはまるで別物で、
パワーも吹け上がりのスムーズさも、アイドリングでの安定性も明らかに違う。
「おお、これは素晴らしい・・・いい腕だなあ」と感心しながら走っていたのだが、そのうちにエンジンがくすぶり気味になってきた。
「あれ???」FCRは初めてだったので大人しく走らせ過ぎてカブらせたかとも思ったが、
回転数を上げても状況が改善される気配がない。
とりあえず友人のところまで辿りついて早速カウルを外してみると、確かにラジエーターキャップからは
クーラントがにじんでいたがこれはエンジン不調の原因とは関係なかろう。
こちらの方は、サーモスタットを正しく取りつけたことでようやく冷却系統にまともに圧力がかかるようになったから、
これまで劣化していても大して問題にならなかったキャップが圧力に耐えかねた、ということなのだろうな。
それでまずはラジエーターキャップをどうにかしようということになり、友人のそのまた友人(ドカ乗り)の車に乗せてもらって
バイク用品店に行ったのだが、どうもサイズが合うものがない。ふと思いついた私は、
「日本車の規格でないならイタ車の規格でできているに違いない。とすれば在庫がありそうなのはドカ屋!」と
その友人が普段世話になっているドカのディーラーに向かってもらい、事情を説明して調べてもらったところ
サイズは見事にぴったりだったo(^-^)o
もっとも、その店にもその時はキャップの在庫がなくキャップは展示用の新車から取り外したのだが、
実に有難いことにそのキャップを部品単品で売る場合の正規の値段で譲ってくれるという。
一も二もなく飛びついたが、こういう親切はそうそう簡単には忘れないぞ。
もしドカを買う機会があれば(あればだが)最初はドゥカティ浜松での購入はほぼ確定としよう。
ありがとうございましたm(_ _)m
余談だが、後日浜松のバイク屋さんに「ビモータ純正のラジエーターキャップはバルブ1.3気圧だったけど」と話をしたところ
「1.3になってたか・・・。あのエンジンは1.1のラジエーターキャップに合わせて設計されてるから、むやみにキャップだけ
圧を上げてもエンジンが無理をした時にどこか他の部分が壊れる可能性が出てくるんだけどなあ」というお話でした。
まったくもって、設計者のマルコーニは何も考えてないな・・・(*´з`)

しかし、これで解決ではなくより重要な問題はエンジンの不調にある。その時友人宅に集まっていた
玄人はだしのライダー達がいろいろと試していたのだが、やがてガソリンが漏れてきたことで
「キャブのオーバーフローだ。今はもう夜、今日はもうどうしようもねえ」ということで私も諦めがついた。
ということで、先のバイク屋さんに電話をかけて車両を取りに来てもらい、
私はやむなくメガモトで帰宅することになった。
帰宅してからも急用が発生して明日参加予定だったMOJの高鷲ラリー参加を急遽断念せざるを得なくなったり、
いろいろと大変な一日だった・・・。

5月29日 YB−11を預けていたバイク屋さんから電話があり、改めてバイクが仕上がったという。
結局前回のオーバーフローはFCRのフロートの初期不良だったそうで、交換したら治ったと。
それはそれで仕方がないけど、苦労しているなあ…自分。
ともあれ、次の日曜日は浜松にリベンジが確定だ。この前のオーバーフローのお陰で

メガモトのカッティングシートの件も原稿渡しただけでまったく進んでいないし。

6月1日 YB−11回収失敗・その2

というわけで、早速浜松まで
メガモトを走らせて
YB−11を取りに行く。
先日と同じくデグナーのタンクバッグを持参したことは言うまでもない。
キャブのオーバーフローも対策を施し、ラジエーターキャップも交換してある。
今度こそメガモトを預けてから改めてバイクを受け取り、用事があったので
そのまま東名から伊勢湾岸道に入って鈴鹿に向かった。


浜名湖サービスエリアで。この時点では実にご機嫌だった・・・。

高速道路を走ってみてはじめて気付いたのだが、このバイクは(荷物が積めないことを気にしなければ、だが)
実はハイスピードツアラーとしての特性が意外と高い。低めのアッパーカウルの防風性は見た目よりはるかに優秀で、
伏せていれば風は大して当たらないしやや横に張り出したカウル横のエラはグローブに当たる風圧を

R1100RS以上に低減していたのには驚いた。更にもとが当時ヤマハの最高峰スポーツツアラーだった
YZF−1000のエンジンとミッションだから基本的なエンジン特性とギヤ比がスポーツツアラー向けに設定されていて
FCRを装着しているとはいってもスロットルの反応は適度にマイルドで(セッティングした方の腕もあるだろう)、
(少なくともK1200SやRよりは遥かに)高速道路でのスロットルワークに神経を遣わせない。
勿論絶対的なパワーは十分以上で、軽々と220キロを保って巡航しながら
「うん、これはいいなあ・・・。」と悦に浸っていた。
しかし、派手で目立つしこれほど免許が心配なバイクもなかなか無いのも事実だろうけど。

もっとも鈴鹿のインターを降りてからの渋滞は楽ではなく、明らかに高すぎるステップ位置で
ストップ&ゴーを繰り返すのはほとんど苦行に等しく、「山口にこれで行っていたら俺は死んでいたかもしれん・・・」と
結果論だったが山口にメガモトで行ったのは正解だったとひとり納得していた。
(マルコーニ時代のポジションを崩して、ハンドルとステップの高さを20ミリ以上上げたのもマルティーニだったな・・・(-_-;))
それにしても、OHして大分ましになったとは言えこのスポンジーで大して効かないフロントブレーキには我慢がならない。
キャリパーとマスターがOHで本来の性能を発揮しているとすれば残るはブレーキパッドかホースのどちらか。
これは近いうちに交換するしかないだろうな。


ということで、まだ完成していないR1100RSと。

さて、用事が終わって勇躍岐阜に戻ろうとYB−11のところに行くと、EXUP(YZF−1000用がそのまま付いている)の
下あたりに冷却水が少し垂れている。今度は一体何事だ!?見た感じではリザーバータンクには
入り過ぎのようには見えないし、こんな時にフルカウルのバイクは場所を特定しづらいので面倒だ・・・。
しかし漏れている量はごくわずかで、この程度なら走行にも支障はないだろう。
渋滞にでも巻き込まれれば別だが、この時間帯ならまず渋滞の心配はない。
高速道路の連続走行ならどうってことはないし、やばくなったら冷却水を継ぎ足せばいい・・・と判断して走りだした。

そうしたら、まず渋滞はないはずの帰りの東名阪がなんと火災通行止めで大渋滞になっていた( ̄□ ̄*)!
渋滞をすり抜けて出口まで走り、否応なしに一般道に下りてまったく知らない道を走らされたのだが、
(知った道ばかりと考えて地図は持参していなかった)高速からあぶれた車で大渋滞の国道ではさすがに水温が乱高下。
「これはいかん・・・。国道に下ろされるのは計算外だった」
信号待ちの間に水温が10度以上も変わるとあってはやむを得ず、仕方なく近くのガソリンスタンドに退避して
クーラント補充のため外装を外し、補水をしたらすぐにまたどこからともなくクーラントが漏れてきた。
・・・あれ???
たった今まで漏れは止まっていたようだが、補水した直後にまた漏れ出したということは、もしかして入れ過ぎ?
しかしリザーバータンクにはせいぜい半分入ったかどうかだ。わからん・・・。
とにかく自宅まで戻ればあとは何とかなると、カウルを取り付けてからシートを取り付けるため鍵を回そうとしたら
あまりにも呆気なく鍵がねじ切れて真っ二つになってしまった!( ̄□ ̄*)!


金属疲労が重なっていたのだろうし形状的にも細過ぎる部分があったのだけど・・・折れるか、普通( ̄o ̄;)

間の悪いことにスペアキーは浜松の友人宅に預けたままで、
今日は友人の都合がつかなかったため鍵を回収してきていない。つまり、予備の鍵がないのである。
「しかし、今このガソリンスタンドの目の前にはカーマホームセンターがある!ここならスペアキーを作れるはずだ」と
折れた鍵を持参して複製可能かどうかを聞いたのだが、
「これは修理になるのでお受けできません」の一点張り。
あのなあ・・・(−−〆)
大規模チェーン店だからマニュアル通りの対応しかできない・してはいけないというのはわからなくはないが、
こちらが歴然と困っていて事情を説明して、
「作った鍵がうまく回らなくても文句は言わない、駄目でも金は払う」まで言っているのに
作らないというのはサービス業の顧客対応としてどうよ?
実のところ我が家はカーマホームセンターの株主でもあるのだけど、
この時は「あの株券叩き売ってやろうか!」と思いましたね、マジで。

さて困った。 鍵のレスキューを呼ぶ手も考えたけど、はっきり言ってこれは高い。
それを頼むくらいなら私は岐阜に鍵屋の知り合いが居るからカーマで断られた(*´з`)鍵を作って
電車で往復した方が安いし(四日市までは戻ってきていた)、或いは浜松の友人からスペアキーを送ってもらえば
たぶん一番安上りに片はつく。
しかし、どちらにしても鍵の話は新幹線でも使わない限り今日中には何ともできないし
それをどうにかしたところで冷却水の問題もある。ガソリンスタンドやカーマの駐車場で
バイクに一夜を越させるわけにもいかないし、作業を頼んだ浜松のバイク屋さんは幾らなんでも遠すぎる上に
途中の高速道路は火災通行止めだ。素直に考えたらレッドバロンのレスキューを頼むのが一番妥当か・・・。
と考えて、一番近くのレッドバロン四日市に電話をして救援を頼んだ。
問題はFCRを組んでいるのでこの作業でキャブのセッティングが狂う可能性がなくもないことだが、
その場合は浜松までまた走るしかあるまい・・・。


そんなわけで、レッドバロンの積載車がやって来ました。

積載車に乗ってレッドバロンまで乗せていってもらい、
「こんな事情で鍵が折れているがスペアはこちらで何とかするので冷却水の方のチェックをお願いします」
と作業を依頼して、近くの駅から帰りの近鉄に乗ったら自動車との接触事故で近鉄線のダイヤが乱れまくっていて、
大幅に帰宅が遅れたと来たもんだ・・・( ̄□ ̄*) 何というか、一言で言って散々な一日だったな。
全ての要素がパズルのようにピタリと嵌って私を不幸へと導いた・・・って感じだったけど、
誰か巧妙かつ手の込んだ罠を仕掛けてたりしないだろうな(-_-;)

6月2日 仕事の合間に時間を作って、知り合いの鍵屋さんに折れたメインキーの複製を依頼する。
ブランクキーがあまりない種類のものだったので2000円かかったが、それでも普通に頼んだり
四日市の鍵屋にレスキューを頼むよりは格安だろうo(^-^)o
冷却水の方さえ片付けば週末にでも改めて取りに行けるけど、それにしても苦労するバイクだこと・・・。
BMWが良妻賢母型バイクと言われる所以がよくわかる気がするな、反面教師がいると(爆)

6月5日 YB−11が戻ってくるまでそうかからないだろうということで、冷却水以外の懸案材料だった
ブレーキパッドについて考えてみる。ブレーキが効かない原因はホースの可能性もあるけど、
パッドの可能性も当然あるわけで。交換してみないとわからない部分があるから
どちらから先に手をつけるかはバクチ的な要素を伴うのだけど、
前にも書いたが現在私のK100RSには
ブレンボの汎用4ポッドがついている。ということは
YB−11とキャリパーが共通だからパッドの使い回しも当然可能だ。
そうなると、手放したらK100RSに転用すればいいという理屈でメタリカのパッドが脚光を浴びてくるぞ(^^)v

6月6日 メタリカのパッドをウェビックで発注する。
受注メールによると
-----------------------------------------------------
商品(1)
メタリカ ブレーキパッド SPEC03
フロント (7520-spec03)
DUCATI BREMBO 4POD/1PIN
備考 レースユースのハイエンドモデルです。※1キャリパ−分です。
販売価格(税込)\9,036 × 2個 = \18,072
-----------------------------------------------------
さすがに高い・・・(^_^;)
SPEC03は初めてだが、SPEC01なら以前400刀を手放す際の整備で購入して
当たりすら出ない程度にしか使っていないとはいえその性能の良さは体感している。

ついでに言うと、
R1100RSにメタリカのSPEC03を入れるべきかどうか試す実験台にしようという思惑もあった。
(もちろんメタリカはBMW純正キャリパーには非対応だが、キャリパーを交換しているので問題はない)

また、レッドバロンからYB−11の修理が完了したという連絡が入る。しかし、結果は少々予想外だった。
「異常なし」である。
どういうことか詳しく教えてもらったところ、要するに水漏れの原因は単なる入れ過ぎで、
このバイクのリザーバータンクのアッパーレベルがかなり低いために水温上昇で体積が増えて溢れただけだったらしい。
先日浜松のバイク屋さんに水温上昇について聞いた時にも「水温が急に上下すると心配になるユーザーも居るから、
日本車を含めて大抵のバイクはメーターにダンパーをかませて実際の水温より変化をずっと穏やかに表示しないように
しているけれど、ビモータはそういうことやってない可能性は高いと思う」と言われた時にぴんとくるものはあったが、
これでつながったな。要するに、もしかしなくても私の経験不足から来た勇み足ですか!?( ̄□ ̄*)



4月のK日記で載せた写真を加工して着色したもの。手抜きの画像加工のためわかりにくいですが実際にはこれでも
クーラントの量は多過ぎで、リザーバータンク右下の斜めになっているラインの角度がほんの少し鋭角になっている部分が
アッパーレベルでした。

つまり、このくらいが正常値。しかもタンクにライン等の表示は一切なし。分かるかそんなもん( ̄o ̄;)

しかし話はそれで終わらず、「漏水試験のためにアイドリングで回し過ぎたようで、プラグをかぶらせてしまいました。
すいません、明日には受け取りに来ていただけるように仕上げます」という落ちまでついてきた。
まあ、FCRだしある程度は仕方がないでしょう・・・。ちなみに工賃だが購入したレッドバロン掛川店が
クレームとして処理してくれたそうで、私への請求はカウルの脱着8400円だけという話だった。
それは何ともありがたいな・・・。ちなみにレスキュー代は購入時についてきたチケットのお陰で無料。
(シートの下に入れておいたのだが、こちらから送った鍵でシートを外して確認してくれていた)
何やかやと言われているが、この辺のサービスの充実度はさすがはレッドバロンと言うしかないな。
ともあれ、明日はYB−11の引き取りだ。これで3度目の正直!


6月7日 YB−11回収失敗・その3

いい加減書いていて嫌になってくるなこのタイトル・・・(- -;)
というわけで、早速名古屋から近鉄に乗って四日市までYB−11を取りに行く。
ヘルメットの入ったバッグを隣に置いて電車に揺られていると、私の携帯が鳴った。
発信元はレッドバロン四日市店とある(携帯には登録してあった)ので、悪い予感を感じつつ電話を取る。
果たして電話の内容は「キャブからガソリンが漏れていて止まりません!」だった。
お〜い・・・(- -;) もう四日市に向かう電車に乗ってしまっているぞ。
せめて岐阜から名古屋に向かう途中だったら引き返すこともできたのに。
とにかく店には行くから話はそちらで聞くと答えて電話を切り、近鉄の阿倉川駅で降りてから
何故か警官が防弾チョッキを着たままデスクワークに勤しんでいた駅前の交番の前を通ってレッドバロンに行く。
様子を見せてもらうと、明らかにキャブがオーバーフローを起こしてガソリンが漏れ出している。
どう考えても今日中の修理は難しいなあ・・・。
しかし、素直に考えてキャブのオーバーフローはここのレッドバロンの責任ではないし、
話の流れとしては組み付けた店に直してもらうのが筋というものだろうと考えて、店の外から携帯で浜松に電話する。
偶然にもメカニックの方がこの日鈴鹿で開催中だったレースのため鈴鹿に来ておられたので、
明日の日曜日にレースが終わったら帰り道に車両をピックアップして浜松で調べてみる、
ということで話がまとまった。

そんな訳でレッドバロンに工賃を支払い、日曜日にこういう人がバイクを回収に来る旨、話を通して
私は電車で岐阜に戻ってきた。それにしても、何という苦労するバイクだ・・・(-_-;)

6月9日 ウェビックからメタリカのパッドが発送されたという連絡がある。これは楽しみだな。
これでブレーキが復活してくれれば言うことないのだけど。

6月10日 メタリカのパッドが届く。よし、あとは装着するだけだ・・・。
あとYB−11のオーバーフローの原因が判明したと浜松から連絡があったのだが、
なんとレッドバロンで長期在庫していた車両だったために燃料ポンプが錆びてしまっていて、
錆がキャブに流れ込んだためフロートの動きがおかしくなってオーバーフローしたと判明。
「申し訳ない、盲点でした」とショップも言ってくれたのだけど、確かにこれは予想外だった。
だいたい、私が走ったのは200キロ程度だがその前に私が車両を預けていた友人がテストを兼ねて
純正キャブの状態で500キロほどを走らせている。その間に錆は出ていなかったのが
(当然、FCR取付時に純正キャブは一部分解して様子を確認してもらっている)、FCRに交換したとたんに
素晴らしいタイミングでいきなりポンプから錆が流れ込んだ・・・??? 普通は考えないわなあ、そんなこと。
別の友人にその話をしたところ「お前それは絶対「ドイツの呪い」だって。BMW乗らずにビモータに浮気してるからだよ」
と言われたのだけど、確かにここのところの不運に見舞われる確率は異常ではある(;´д`)
ちなみに燃料ポンプは部品が入荷するまでにしばらくかかるそうで、それまでは我慢だ。

なお燃料ポンプの錆については普通に考えたら購入したレッドバロン掛川に文句を言ってもいいところだろうが、
結果的に私の早とちりだった水漏れ疑惑の件での分解工賃もクレーム扱いで
レッドバロン掛川が負担してしまっているし今回の分解をしたのもレッドバロンの工場ではない。
もともとかなりいい条件で購入させてもらっているから、今回の件まで負担させると
まず間違いなくあちらの店は赤字になるはず。
K1200RSの時には腹をくくって保証修理を徹底的にやってもらったが
今回は保証期間を過ぎていることもあるしちょっとそこまでは頼みづらいな・・・と考えて、請求は見送ることにした。
費用が安く済むのは大事だけど、あまりがめつくやるのも考え物だろう。

6月14日 ふと気になって、マジカルレーシングのカーボンミラーをヤフオクで競り合ってみた。
YB−11の数多い欠点の一つに劣悪な後方視界があることは疑いの余地がなく、
先日ドカの916用をあてがってみた時にもうまく合わなかったから「だったら汎用品で・・・」と考えていたのだ。
結局値段が上がり過ぎてしまい私は降りたのだけど、
以前R1100RSで純正ミラーの視界不足で
白バイの追尾を発見できずに捕まってしまった苦い経験もある。

急ぐわけではないがミラーの交換は必須だろうな、やっぱり。

6月15日 昨晩ヤフオクで競り負けたのがちょっと悔しかったこともあって(^_^;)
 社外品のミラーをチェックするため
K100RSで小牧のライコランドに行く。
結局「車両がなくてはどうしようもない」という当たり前の結論に到達して帰ってきたのだけど
「そういえば、そろそろミッションオイルが交換時期だったな」と帰り道にバイク屋さんに寄って
ついでにオイル交換をしてもらうことにした。しかし・・・うう〜む。


見事に白濁していますねえ・・・。そんなに雨の中を走った覚えはないというか、その程度で白濁されても困るのだけど。

バイク屋さんとも相談したが、走行条件と走行距離から考えて自然にここまで白濁するとはちょっと考えづらい。
そうなると原因はどこからか水分が混入しているとしか考えられないのだけど、ミッションのブリーザーホースが
外れているのではないかとか、怪しそうな可能性はある程度限られてくるわけで。
いずれは直さなくてはいけないだろうが、ミッションオイルの交換頻度を上げてやればあまり大きな問題には
ならないだろうという予測もできる。K100RSには以前からエンジン/クラッチ/ミッションの継ぎ目に
ある程度のオイル漏れが発生していることもあって機会があればこれも何とかしたいとは思っているのだけど、
どちらにしても、今大きな出費は控えたいなあ。


あと、ヤフオクを見ていたらビモータYB−7用の中古オーリンズが出品されているのを発見した。
現在の価格は25500円と格安だ。外見はかなりしょぼいし
最低限OHしてスプリングを交換しないとおそらくは使い物にならないだろうけど、
YB系ビモータはフレームがほぼ使い回しだからサスの寸法などもほとんど共通のはず。
ありがたいことに車高調整もついているし、適当な中古オーリンズを入手して仕立て直すよりも
かける費用を安く済ませられそうなのは魅力だな。

6月19日 東京のウノパーウノさんに電話をかけて、YB−7用のオーリンズについて調べてもらう。
「ビモータYB5.6.7に使われたOEMのオーリンズは設定こそビモータのオーダーに従っているけど、
内部構造は普通のオーリンズとまったく同一」という回答だったので、これなら落札しても安心だな。
ということで、夜のうちに件の中古オーリンズを落札した。幸い競り合いはなく、価格は25500円で落札。有難いねえ。
あとはYB−11がやってきたらサスを取り外して純正のパイオリの寸法に合うように(必要とあれば)仕様を変更し、
同時にスプリングと消耗品を交換してOHしてもらえば大丈夫だろう。
レートが合わなければ錆びたスプリングは交換してしまうし、リザーバータンクはK1200GT用の未使用新品を
私は一個隠し持っている。ちなみにリザーバータンク別体型の圧側減衰機構について聞いてみたところ、
これは単純に発生する減衰力によって5種類に分けられているだけで(高速/低速が独立していないタイプの話)
その中で車両に合ったものを選んでいるから(セッティングさえ出れば)組み替えは問題ないという話だった。
ひとつ勉強になりました。ありがとうございましたm(_ _)m

6月20日 浜松のバイク屋さんに電話をしたところ、文字が細かすぎるため難航していた
メガモトのカッティングシートがようやく完成したという。ビモータと違ってこっちは機構的には何の問題もない。
早速明日浜松まで行ってバイクを取ってくるとしよう。

6月21日 友人に車を出してもらって浜松に向かい、メガモトに完成したシートを貼り付ける。
「よくぞまあ、これだけ綺麗に切れたものだなあ・・・」と後日別の友人が感心したほどの出来栄えで、
個人的には大いに満足した。感謝m(_ _)m  たった一点、私のミスで大ポカをやらかしてしまったのだけど
それについてはまあおいておくとしようd( ̄ ̄*)

あと、YB−11の作業も終了した。ここまで実に長かったなあ・・・。
こちらの方はまだシートのモディファイや先日落札したオーリンズなど、もう少しネタが残っている。
ここまで来たら、多少手元に来るのが遅れても完全な状態まで一気に持っていきたいというのが偽らざる本音だし。
また、キャブのセッティングができたといってもそれが私の走り方に合っているかどうかはまた別の話で
徹底して走り込んで好みに合わせて細部を詰めれば、私が乗る分にはおそらくもう少し良くすることもできるだろう。
車両の回収と仕上げについては、浜松の友人に改めて頼むことにして、
まずはメガモトに乗って岐阜まで帰ってきた。

6月22日 ヤフオクで落札したサスが届いた。見た目は予想通り少々アレな状態だったが、
元が安いので問題なしとしよう。さて、これがうまく付くといいのだけど・・・。


かなり汚れていますが、落札したオーリンズ。どうせOHしますし、性能が良ければ外見は許す!

6月27日 浜松の友人と電話で連絡を取ってみたのだが、どうもYB−11にあまり良からぬ事態が発生していたらしい。
詳細は公表できないのだが、これには少々頭を抱えてしまった。まいったなあ、完成がまた遅れるのか・・・(-_-;)
それとは直接の関係がない話だが、ビモータの部品が法外に高い話は一部では有名で、
タンク一体型のテールカウルは新品が80万円くらいとか、アッパーカウルが40万円くらいとか
目が腐りそうな数字・・・というより、FRPの型から起こしてカーボンでワンオフ作った方がもしかして安くないか?
というような金額が並ぶ。そういえば納車の時に聞いた話では「YB−11用のラジエーターは新品が23万円」
だったのだが、後で判明したところによるとこのラジエーターはYZF−1000用と共通部品だった( ̄□ ̄*)
日本製のエアコン操作パネルに23万円をつけるフェラーリもびっくりの商売だな、まったく。

6月28日 友人と連れ立って例によって浜松に行く。今回は先日の不具合のためYB−11を持ち帰るのは
最初から考えていなかったのだけど、「なるほど、これは確かに少し時間がかかるなあ・・・」というような不具合だった。
やれやれ。
しかし走行自体にはまったく支障がないので、まずは持参したメタリカを装着してパッドに焼きを入れてテスト走行してみた。
最初のうちはそれほどでもなかったが、あたりがついてきてからはおよそ申し分のない制動力とコントロール性で、
「これだ〜、こいつは効くぜ〜!」とコマク様のような心境になっていた。
もっとも良いことばかりではなく、フロントがEVOブレーキ装着のBMWすら凌駕するほどの
ストッピングパワーを手に入れた反面、フロントの沈み込みが急激すぎてブレーキング時の
姿勢変化が明らかに過大になってしまっている。腕のいい人なら多分このままストッピーにまで持ち込めるだろう。
また、相対的にリヤブレーキの効きが弱く(以前はこれで充分と感じたのだが)、ブレーキング時に
後ろを沈めてやることができない(多少は効いているはずだが、それ以上に前の沈み込みが強すぎる)。
トータルで考えれば今回のパッド交換は間違いなく大成功だったのだけど、
それにしても車体全体でのバランスもいいに越したことはない。
そうなるとリヤにも強力なパッドが必要だけど、いくら社外パッドが豊富にある汎用ブレンボとはいえ
メタリカのレース用パッドと組み合わせてバランスが取れるほど効くリヤブレーキパッドなど、
(メタリカはフロント用しかない)そうそう多くはないだろう。
何を選ぶかでしばらく頭を悩ませたのだけど、今回はプレミアのシンターパッドにすることにした。
マイナーブランドだけに入手ルートは限られるけど、プレミアの輸入元はエイボンのタイヤも取り扱っているから
理屈の上ではエイボンを扱っている店なら取り寄せができるはずだ、ライコランドとか(^^)


ということで、ついでにネタを一つ。YB−11のアルミ削り出しのステッププレートですが、
ネジ留めされた(いかにもピボット調整ができそうな)削り出しのカバーを外すと、出てくるのはこんなの。
なんじゃ、こりゃ・・・ヾ(ーー ) それにボルトも妙に細いし。
できるだけスイングアームの長さを確保したかったとか狙いはあるんでしょうが、
それにしてもイタリア人の考えることは理解し難い・・・(- -;)

当然、同じキャリパーを使っているK100RSにもこのパッドは使えるわけだが、あれだけ効くと
フロントの沈み込みが大きくなりすぎてハンドリングや快適性のバランスが崩れそうだな・・・。
強力なストッピングパワーは是非欲しいのだけど、車体全体のトータルバランスも考えないといけないし、
調整機構を持たないK100RSに装着するのはいろいろと難しい部分がありそうだ。
いくら「ブレーキはまず効き。効いてくれればコントロールは腕で何とかする」という考え方の私でも、
さすがに限度というものかあるぞ。交換する時にはやはり一般的なSPEC01にしておくのが無難かな。
もちろん、R1100RSなら今回と同じSPEC03で決まりだ。テレレバーだからフロントの剛性もノーズダイブも
まったく心配いらないし、基本的に「バイクは姿勢変化しない方がいい」という理想主義的な考え方の設計だから
デュオレバーを始めとする現代のBMWのように「違和感をなくすため、多少ノーズダイブするように設計しました」
というような売るために客にすり寄るというヌルい真似をやっていない(商品としてその方向性を否定はしないが)。
新品未使用のブレンボの純正パッドを捨てても、こっちは最初から最高のスペックでいくとしよう。


あと、またまたウノパーウノさんに電話をしてビモータ用オーリンズのスプリングレートも調べてもらったのだけど、
YB−7用は105Nm/mmと400ccのバイクとしてはかなり硬いものが付いていることが判明。
ちなみにSB−6やYB−8は90Nm/mmで、リンク比の設定のためかどうかは不明だが
どういうわけか1000ccの兄弟車より400ccモデルの方がスプリングレートが高いということに・・・何故?
ともかく、105Nmもあればスプリングレートが低すぎる心配は無用だろうと判断して、
早速OHに出してしまうことにした。


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