9月13日 あそこと知り合えてなければ断念していたかも
南海部品からバンジョーボルトが入荷したとの電話があったので、早速取りに行く。また、今後必要になる
ショートタイプのブレーキレバーも発注してきた。税込み5775円だったが、私もすっかり南海のお得意様になってしまったな。

自宅に戻ると、遂に加工を終えたマスターが届いていた。先日浜松に行ってから何をしていたかようやく公開である。


というわけです。左側の写真中央上のグレーの部分はパテで成型したところ。

要するに、マスターを切断した純正のハンドルユニットの余ったスペースにニッシンのマスターを溶接してしまったわけだ。
アルミ鋳造のマスターに熱を加えるということは歪みが発生してマスターからの漏れを誘発する可能性があるので
リスキーな作業ではあったが、7日に浜松まで行って何とかなるだろうとの見立てをもらっていたのだ。
ただし、ものがものだけにノークレームが条件ではあったが。
実際、この薄いベース(右側の写真を見ていただきたい)にフレームの溶接なみの物凄い肉盛り溶接をしているし
ただ感心するしかないというのが正直な感想。
ちなみに今回の作業は(ハンドルのワンオフ製作もそうだが)浜松のTNMさんというところにお願いをした。
ここは基本的に素人の飛び込みの作業依頼を受け付けていないところなので(私はつてを頼って紹介してもらった)
もし興味を持たれた方は私のところまで連絡をいただきたい。
それから、自分でアルミのバリを取ったり以前グラインダーで削りすぎた部分にパテを盛ったりして多少の成型をした。
これでようやく安心して塗装に出せるな。ちなみに何故か自宅の工具箱に棒やすりが見つからず、急遽購入する羽目になった。
価格は税込み577円だったが、こういう出費は面白くないなあ。責任が自分にあるだけに余計腹が立つ(ーー;)


随分苦心したなという印象もありますが・・・。本体側のクランプについているボルトがネックです。

ただし、構造上マスターとクランプを締めるキャップボルトの間に隙間があまりなく、通常のヘキサゴンレンチでは
入らないことが判明した。これは早速、専用に一本短くしたのを作ってもらわないといけないなあ。
それにしても、これで最大の技術的難関は遂にクリアされた。本当に大変だったが、やったぜ!

9月14日 BMWのイベントで鈴鹿に行っていると南海部品から携帯に電話がある。聞いてみると、昨日注文した
ブレーキレバーが早くも入荷したらしい。納期を心配していた私としては実にありがたいが、
土曜日の午後に発注したものが日曜日の昼に届くか普通!? ・・・いや、いいんだけどね。

9月15日 南海部品にブレーキレバーを取りに行く。何の問題もなく受け取りが完了して、遂にこれで部品は全て揃った。
あとはマスターを塗装に出して再組み立てをするだけだ。もっとも、忘れてはいけないのが短いヘキサゴンレンチの作成。
当然市販品に犠牲になってもらうので、近くのホームセンターで4ミリのものを税込み78円で購入した。
晩になってからは改めて部品が揃っているかどうかの確認をする。自作のチェックリストで調べた限りでは
とりあえず問題はないようでまずは一安心だ。あとは明日からのマスターユニットの最後の仕上げだな。

9月16日 塗装の業者にマスター関係のパーツを持ち込み、塗装を依頼する。これまでにも何度も仕事を頼んでいる所だから
技術的には心配ないが、もともと自動車関係が専門ではないのでマスターのシリンダー内部は絶対に塗料のミストが混入しないよう
厳重なマスキングをお願いしたことは言うまでもない。
ちなみに塗料だが、耐候性を優先してアクリル系の半つやブラックを選択した。
先週のうちに話を通しておいたので、納期的にも18日と急ぎの仕事なのだが大丈夫なようだ。
それから、昨日購入しておいたヘキサゴンレンチを持って馴染みのバイク屋にゴー。事情を説明したところ、
よっしゃとばかりにサンダーで豪快に削ってくれた。


これが短くしたヘキサゴンレンチ。これでもう大丈夫だな(^^)v

ちなみに費用は馴染みの客ということでただ。有難いが、今度マスターを組み立てる時には水増し請求をしてもらわねばなるまい(笑)
18日に塗装が完了したらその日のうちにマスターの組み立ても行ってもらえるよう頼んでおいたので、
これでようやく手筈は整ったわけだ。ここまでの道のりは本当に長かったなあ。

9月17日 延び延びになっていたが、改めてショップに電話して週末のブレーキ整備を依頼する。
これで現地に着いても整備をしてもらえず途方に暮れる心配はなくなった(笑)
あとは先日加工したブレーキスイッチの配線に保護と耐熱性向上の為スパイラルチューブを巻いておく。
工具箱にあった残り物を使ったので色は朱色だが、どうせタンクの下に隠れてしまうのだから問題ないだろうな。

9月18日 塗装の業者にハンドルユニット一式を受け取りに行く。耐候性を重視してアクリル系塗料で塗装された表面は
なかなかの仕上がりだった。先日作ったハンドルバーも同時に塗装して、まとめて税込み800円。
それから部品を揃えて馴染みのバイク屋に行き、塗装したマスターを組み立ててもらう。
自分でもできないことはないが、こういう安全にかかわる大事なところは自分より高い技術を持ったプロに任せた方が
安心が出来るというものだ。もっとも、安心料も程度によるけどね。
というわけで今回の安心料(笑)だが、先日のマスター分解からいろいろと無料でやってもらっていた
簡単な作業の費用も全部ひっくるめて3000円だった。
時折思うのだが、どうもBMWばかりに関わっていると金銭感覚が麻痺してきていけない。
やはり、一般的な価格というものを時々自覚しておかないとな。
これは整備に限らないが、私はバイク好きな人間でありたいとは思っているが盲目的BMW信者でありたいとは
カケラも思っていない。試乗記でBMW以外の車両も載せているのはそういった理由もあるのだが、
やはり自分を見失わなず、広くに目を向けておくことは何事においても大事だと思う。


そういうわけで、塗装が完了したマスター。あとはこれを取り付けるだけだ!(そう簡単にはいかなかったのだが)

9月19日 たまには本音を書く
私がバイクの用事で上京する時は、仕事が終わって帰宅したらできるだけ迅速に準備を整えて出発し、
用賀の東京インターから環八に降りるものと大体決まっている。
それから日付が変わるか変わらないかの時間帯にネコ・パブリッシングの前にバイクを停めて、
そこからBMWBIKES編集部ではなくいつも泊めてもらっている友人のところに電話をして到着を知らせる、
というのがもう何年か続いている私の上京パターンなのだ。

当然今回もそのつもりでいたのだが、仕事が片付くころに岐阜は雨に見舞われた。私はわざわざ夜の雨の中を走るよりは
翌朝早起きして晴れているうちに疾走する方が好みなので明日の天気を調べてみると、明日のほうが天気が悪そうだった(-_-;)
それでは出発を遅らせても意味がないので早速出発し、いつも通りに東名を走ったのだが異様に交通の流れが悪い。
それほど混雑しているわけでもないのに80〜90キロが当たり前という状態で、金曜の夜にこれは一体どうしたことだ?
と思っていたのだが、長距離トラックがやたらと遅いのを見て得心がいった。
要するに、9月から施行されている改正道交法によって大型トラックに取り付けが義務付けられた
最高速度を90キロまでに制限するリミッターが効いているのだ、間違いなく。
高速道路で車の流れる速度は集団の先頭を走る一番遅い車の速度に等しいから、
大型トラックの走行が義務付けられている走行車線は最高でも90キロまででしか流れない。
しかし、現実には80キロ程度で流れることが多いわけでそれに我慢できない大型トラックはアクセルを床まで踏んで
追い越しをかけるが、これもやっぱり90キロしか出ないから追い越し車線の流れも90キロになってしまう。
しかも、走行車線と追い越し車線の速度差が小さいということは追い越しに時間がかかるということだから
遅い追い越し車線にはますます一般車両の数が増えて更に速度は下がる。
確かに大型トラックの速度の出しすぎによる事故は減るかもしれないが、それ以外の高速道路の利用者には
明らかに高速道路の利点を減少させる行為だ。はっきり言って私は遅すぎて眠くなってしまったぞ。
片側3車線の区間ならまだ分からないでもないが、現代の車の性能なら制限速度を130キロくらいまで引き上げても
問題はないだろうと考えている私にこれは国民全体の利益に反する愚行に思えたというのが正直な感想だった。
これをやるなら、例えば第二東名は片側3車線を死守するべきだったし各地の高速道路は車線の増大を急ぐべきだ。
それが現在の財政では無理だからといろいろ政府がやっているのに、こうもやることがちぐはぐでは・・・。
やはりね、自分で車を運転しない人が車を運転する法律を作っても駄目ですよ。
もっとも、中には自分で運転していても駄目な議員もいるけど・・・。
ともかく、東名の走行がこれほど退屈だったのは久しぶりだったな。
なお、途中牧の原SAで給油して燃費は20.4km。久しぶりに20キロを超えた(^^♪
ちなみに海老名SAくらいまでは無給油で行けるはずだが、早めに牧の原で給油しておいたのは東京まで走った時に
ガソリンが減っていてディーラーでタンクを取り外すのが軽くて楽だろう・・・という、小技だ。

9月20日 律儀に分けて書こう。高速道路で普段よりも30分ほど余計に時間がかかってしまい、
結局日付が変わるまでにはネコ・パブリッシングの前には到着できなかった。別に誰と待ち合わせをしているわけでもないから
問題はないのだが、あんまり気分が良くなかったのは事実だ。
がそれはまあおくとして、まずは東京に到着して友人宅にすべりこんだ。


というわけで、ネコパブの前です。

それから午後になって久しぶりに上野に行き、光輪のチューンナップ館でブレーキリザーバータンクのホースを購入。
一応自宅で干渉のテストはしたのだが何となく心配になったのだ。金額は税込み525円だった。

9月21日 悲喜こもごもというか・・・
朝のうちに友人宅を辞して、整備を頼んでおいたフラット杉並に向かう。
交通安全運動が始まっていたから普段以上に気を配って運転したことは言うまでもない。
そういえばbeemers−clubの戸隠オフミに行く途中光電管で捕まってからちょうど一周年でもある。
あれから一年経ったが、Kに関してはやっていることは大して変わっていない気がするな。

さて、まずは持参したパーツを広げてどのパーツをどう取り付けるかをメカニックの方に説明。
説明する側と聞く側が普通とは逆だが、今回は必要なパーツをほとんど全部こちらで用意して、
かつノークレームという約束だったからこれでいいのである。
実際のところパーツはほとんど揃っており、大した問題もなく取り付けることができた。
ただし、以前部品取り車でチェックしたときにはほぼセンターが出ていたキャリパーが
こちらに組んだ時には(実はこれまで部品取り車でのみチェックしていた)0.5ミリほどセンターからずれていたり
自宅でテストしたはずのブレーキマスターのリザーバーが実はしっかりカウルに干渉して
急遽取り回しを変更したりといったことはあったが。私のチェックも甘かったなと作業を見ながら反省しきりだった。
で、今回はブレーキホースも現物合わせでその場でワンオフ製作したステンメッシュホースに交換したり
面倒なこともいろいろとやったので、費用合計は税込み64344円となった。
絶対的にはもちろん高額だが、途中中断があったとはいえ11時から16時まで現物あわせの作業をして
ホースを作ればそのくらいの金額にはなるだろう。


この場所で写真を撮るのも三度目。今回外見の変化は地味だけど、一味違うぜ!

代金は後日振り込むことにして、台風を待っていてもしょうがないので早速東京を後にする。
東京インターまでは環八を走ったのだが、そこでのブレーキの感想は一長一短だった。
まず、フロントブレーキの効きは申し分ない。ニッシンのマスターは制動力の立ち上がりも素早く、
(フルブレーキでない通常の使用なら)指一本がけのブレーキでも従来の二本がけ以上のブレーキングが容易だ。
二本がけで真面目にブレーキングしたらEVOブレーキになる前のR1100シリーズくらいの効きになる。
ABSを考慮しない単純なブレーキのパワーだけなら、
これを上回る2バルブのKシリーズは多分日本に無いのではなかろうか。
(もしもっと上が居るという情報をお持ちの方は情報提供を求む)
一方ネガな面だが、加工の都合上どうしてもレバーが遠く、外に寄ってしまい人より手が大きいほうの私でも
人差し指は事実上ブレーキレバーにかからない。従ってブレーキは中指と薬指でかけることになるが、
これがそれほどやり易くはないのだ。レバーには調整機構がついてはいるが、実際には一番手前にしてもまだ遠い。
この辺はリザーバータンクのマウント同様、もっと取り付け位置を煮詰めたかったところだ。

それから東名を走って帰ったのだが、途中でまだ請求が来ていなかったマスターの溶接について電話で聞いたところ、
実は溶接面積を増やして面接触する部分も大きくしながら車体各部への干渉も排除してやるべく
ハンドルユニット/マスター共々NCで限界まで切削していたことが判明。
そのお陰で私はブレーキの改造を実現し得たわけだが、そうなると当然費用は唯のアルミ同士の溶接のレベルでは済まなくなる。
金額自体は来週に出るらしいのだが、NC加工は想定外だっただけに帰り道は少々心が重かった。
ちなみに、途中で二度給油をして燃費はそれぞれ17.2kmと16.4kmだった。

9月22日 昨日の整備代を振り込む。手数料を合わせて64659円。
それからブレーキレバーを手前に近づける方法だが、事実上レバーを加工する以外の方法が思い浮かばない。
究極的にはマスターをもう一度作り直して溶接する位置や角度を工夫してレバーの位置関係を改善すればよく、
しかも私の手元には現在もう一台分マスター製作ができるだけのパーツがある。
実際、転倒してこのマスターが壊れでもしたらマスター二号機を製作しない限り元通りの修理は不可能だし、
今度はノウハウもあるからもっと簡単にいいのを作れるだろう。
だから、費用を考えなければ実のところそれはあまり問題ではない。
しかし、私の資金力は無限ではないので大枚投じた直後の今は特にそんなことはしたくない。

長くなったが、そんなわけでまずは簡単に実現可能な方法として、レバーのアジャスターを位置決めしている
ピンを削って短くすることにした。作業はいつものバイク屋にお願いして、工賃は今回サービス。ありがたや〜m(_ _)m

9月23日 まずは、昨日削ってもらったレバーのピンを自分でもう一度削って仕上げをしてから組み付ける。
角度にしたら僅かな差ではあるが、それでもアジャスターの一段階分くらいはレバーを手前に近づけることができた。
実際に操作しても違和感がかなり減少していていい感じ(^^)v


ということで、違いがおわかりいただけるでしょうか。もちろん右が加工後です。

それから作業完了したKを見せびらかすべく、ディーラーに向かう。なお途中で給油をしたところ16.2kmだった。
う〜む、いくら東京からの帰り道に飛ばしたとはいえ、これでは私のR1100RSの燃費と変わらないぞ(-_-;)
(ちなみにパワーは断然Rが上)そのうち空燃比もいじらないといけないかなあ。あれをやるとパワーは落ちるんだが・・・。
ディーラーではまずまずの評価だったようで一安心。もっとも、リザーバータンクが邪魔して水温計が見づらいとか
幾つか不満点はあるので、この辺もぼちぼち改良していくとしよう。ともかく、これで一応取り付けはできた。


ということで、これが現在のKの眺め。リザーバータンクは文章書いてから手前に引きました。


メッシュホースと4V用のキャリパー。

なお、ディーラーに行ったのはKのフロントタイヤの銘柄や価格を調べるという理由もあったのだが
すっかり忘れて帰ってきてしまった。オーマイガー。まあ、タイヤの溝もしばらくは大丈夫だからいいけどね。
なお先日上京した時には120キロを超えるとコーナーが不安定になり、140キロを超えると直線でも不安定になって
結構怖い思いをしたのだが(原因はまず間違いなくフロントタイヤだと思われる)今回はそれを超える速度でも
ほとんど問題が出なかった。上京の時にも空気圧は一応チェックしてあったから、
他の走行条件を考えてみると思い当たる違いとしてはパニアケース装着の有無くらいしかないのだが
不安定になる原因がパニアというのは(K1200系ではたまに聞くが)ちょっと信じ難いものがある。
急ぎはしないまでも、今後調べておかなくてはならない課題だな。

9月24日 知人から先日のマスターの溶接の請求金額が判明したと連絡がある。
金額を聞いた私は一も二もなく払い込みを了解したのだが、ほとんどお友達価格のような金額だったため
金額の公表は控えさせていただく。ともあれ、私としては大いにありがたかった。TNM様ありがとうございますm(_ _)m

9月25日 Kの任意保険が満期になるため、自分の口座に保険料を入金しておく。全部合わせて16790円。
93年に任意保険をはじめて契約して以来バイクでは任意保険を一度も使用していない私は、
現在保険等級が順当に16等級まで下がっているのである(ちなみに、契約等級は400刀から引き継いでいる)。
バイクでは延べ16年間無事故で保険を払い続けているから、まあ優良顧客の資格十分だろうな。
その分国庫にはしっかり納付しているが(爆)

9月26日 昨日給料が入ったということで、マスターの切削加工&溶接代を振り込む。
金額は一応内緒なので、振込手数料315円だけ書いておこう(^^ゞ
それから8月分の携帯電話の料金も払ってきたのだが、お盆の山口&九州旅行で携帯から通話は勿論
掲示板に投稿やメールと使いまくっただけにさすがに費用がかさんだ。通話料6760円の通信料6006円で、
なんだかんだで請求金額は15399円になってしまった(-_-;)
普段無料通話込み基本料金の7500円で済ませている私としては間違いなく最高記録だな。
なお週末に備えて給油をしておいたところ、燃費は20.1kmだった。まずまずだな。

9月28日 久しぶりのツーリング
Kを取り急ぎ洗ってから、国道19号を北上して長野県は高ボッチ高原に向かう。
昨日から開催されていたbeemers−club.comの戸隠オフラインミーティングは都合により今回初めての不参加だったのだが、
日曜日なら予定は空くのでそこからそれほど遠くない高ボッチ高原で開催されたBMWBIKES誌の秘密集会には
顔を出しておこうということだ。
さて、一年前の戸隠オフミに行く途中、高速道路料金を節約しようとした私は木曽福島で光電管に捕まり
5万円の罰金と短縮講習の費用を召し上げられている。
(短縮講習は任意だからと偉そうに言った教官には一度DDTでもお見舞いしてやりたい)
今回も秋の交通安全運動のただ中であり、これで3年続けて9月に速度違反で捕まっている(-_-;)私としては
安全策を取って高速道路を使うべきだったのだが、実のところ昨年の違反から一年、私は19号を一度も
木曽福島を超えて先まで走っていない。単にツーリングの予定がなかっただけなのだが、やはり違反して以来
走っていないというのも何か取り締まりにびびってしまっているようで癪に障るので、
根性試しのつもりで再びオール下道で長野行きと相成った。
当然取締りには徹底的に注意を払い、速度は殆ど制限速度+10キロ程度。
しかし路肩まで見通しが良い直線や速度測定が不可能な曲がった道ではそれなりに速度を出した(^^ゞ
ブレーキシステムをやり直してから一般道を長距離走るのはこれが初めてだったが、具合はなかなか良い。
制動力の立ち上がりが素早く、ノーマルと同じ程度の制動力を得るのが遥かに軽い力でできるため、
余計な力がかかりにくくていい感じだ。当然しっかり握ればノーマルよりずっと強力な制動力が得られる。
またブレーキスイッチが代わったためにフロントブレーキの操作によるライトの点灯も早く、
フルブレーキに近いところまで握りこまないとスイッチが作動しないノーマルと違って現実的な作動域で点いてくれる。
ただし、本来の制動力を出しているとは思えないのも正直なところだ。
一つ上の写真のディスクローターの部分を見ていただけると判ると思うが、長いこと使ったローターに段差ができていて
パッドの接触面が本来よりもかなり少ないのである。パッドがローターの形に合わせて減ってくれば改善される話だが、
何だったら次のフロントタイヤ交換の時には部品取り車のフロントホイールを外してこちらに取り付けるという手はあるな。
ちなみに、てっきり取締りをやっていると予想していた昨年私が捕まったポイントでは今回何も行われていなかった(^_^;)


警官が居たら挨拶でもしていこうかと思ったんですけどね〜。昨年の様子はK日記その2を参照されたし。

秘密集会の様子はイベントレポートで書くので省略するが、集合場所となった高ボッチ高原への山道では
新しいブレーキは非常に役に立った。何より安全マージンがまるで違う。うん、これは換えて良かったな。
なお途中で給油したところ、燃費は21.3kmだった。まあ、こんな速度で走っていれば燃費はいいだろうな。
多少帰りが遅くなったこともあり、帰りは高速道路で一気に帰ってきた。

10月12日 本当に呪われている気がするな
前回から随分と間が空いてしまったが、その間はKに乗っていなかったのである。
さてディーラーに買い物の用事があったので久しぶりにKを引っ張り出してキーを差し込んだ私は、
そこであんまり見たくないものを見た。


クランプで締めている部分は何ともないことに注目。しかし、今時ねえ・・・(ーー;)

このKは普段屋根のあるガレージにカバーをかけて置いてあるから、夜露や雨の可能性はない。
誰かが夜間にこっそりカバーをめくって霧吹きで水滴をつけて私をたばかる大作戦を実行していれば別だが、
まあ非現実的なので却下。どう考えても、ブレーキホースの品質が悪くてフルードを浸透したとしか考えられない。
デイトナとニッシンの名誉のために書いておくとこのホースは純正品ではなく、このレイアウトでは
ホースの長さが足りなかったために急遽上野の有名な店で購入したノーブランドの社外品である。
正直言って買ったのが東京でなければ断固、抗議するところだが
(良品への交換と、フルードの交換工賃も併せてショップに請求しているだろう)
岐阜からではどうしてもレスポンスが悪くなりすぎるし、それを待っている間にもフルードの漏れは進んでしまう。
対応策といってもたかが知れているし、どちらにしてもそれを待っている余裕はない。
仕方がないので残念だがこの件への追求は諦め、急遽Rでホースを購入しに南海部品に走る。
デイトナの純正ホースを注文して、税込み1260円を支払った。
だが、真っ正直にホース交換をするとなるとやはりブレーキフルード交換はやむなしである。
そこまでやるのだったら、どうせなら懸案事項だったフロントのパッドとローターの当たり面積の小ささも解消してしまいたい。
それが完璧になれば、ローター径が小さいことを考慮しても(パッドの摩擦力が圧力に正比例するとしたら)
スペック上K1200LTとも同等のマスターを装備する(EVOのサーボアシストは計算に入れてない)
このKのブレーキのストッピングパワーは理論上R1100RSのそれを凌駕するはずなのだ。
となると、具体的には部品取りのKからフロントホイールを取り外してタイヤを今のKからはめ換えて装着するということになる。
現在使用中のダンロップはまだ充分残っているから捨てるのはちょっと勿体ないし。
しかしいつもタイヤを購入しているマッハのHPをチェックしていると、
ダンロップの新しいK300GPが100/90V18で9600円だ。
考え方によってはこれを試すのも手ではあるな。

10月13日 Kのカバーを開けて見てみたが、昨日ふき取ったホース部のブレーキフルードがまた薄くにじんでいた。
いよいよのっぴきならない事態になってきたな。

10月14日 悩みどころが去年と違う
フロントタイヤをどうするかでいろいろと考えてみた。昨年の9月に急遽タイヤを交換したのはミシュランが摩耗して
ハンドリングがおかしくなったためだが、今回は問題がハンドリングだけではなくブレーキ性能や資金もからむから厄介だ。
ブレーキに関しては以前書いた通りだが、ハンドリングに関しては主に感覚的な問題だから一筋縄では行かない。
実際、前タイヤの摩耗だけならまだまだ十分許容範囲内なのだ。高速走行時のハンドリング悪化の原因だったであろう
偏摩耗も、空気圧を調整して東京まで往復したらほとんど直ってしまったしな。

一年前にはせっかくラジアル対応になっているのだからバイアスではなくラジアルを履かせようといろいろ考えたが、
今回タイヤ交換を検討するに当たってディーラーや業界人の方からいろいろ聞いた限りでは、
2VのKはもともと20年前のバイアスタイヤに合わせてハンドリングを作りこんであるバイクだし
ラジアル対応といっても当時は今で言うセミラジアル(ベルテッドバイアス)程度のものだから、現代のハイグリップラジアルの
性能を引き出せるだけのシャシー性能は無いだろうと。2VのK100系にラジアルだと初期の倒し込みは軽快でも
そこから先の感覚が自然ではないから、ラジアルにしてもせいぜいセミラジアルまでが無難で、
基本的にはバイアスを薦めるという意見が大勢を占めるようだった。
個人的にはせっかくフロントブレーキが強力になったのだからそれを最大限生かすべくタイヤ幅は110にして、
前だけパイロットロードでも履かせてやるというのも面白いかなとは思っていたが、
どうもそれを実行するとトータルバランスが崩れてしまうらしい。フロントブレーキの効きは勿論とても大事だが
バイクはやはり全体で考えた時に優れたものであってほしいので、そういうことならと今回はバイアスにしてみることにした。
さて今回のタイヤはダンロップの新商品のK300GPに割合とあっさり決まったのだが、問題はそれをいつ導入するかである。
結局は費用との兼ね合いになるのだが、もともと急がなくてもいい話だから結構アバウトなのだ。

10月15日 マッハでタイヤの価格を調べた後で、いつものバイク屋に電話をして大まかな作業工賃を聞く。
要するに、タイヤは焦らなくてもいいがブレーキホースからのフルードの滲みの対策は妥協を許されない。
そこでブレーキのメンテは必須として、タイヤは値段を聞いてから新品を購入するかはめ換えるかを決めようという腹なのだ。
結局のところ、タイヤは来月まで待つことにした。週末にはRでツーリングの予定が入っているから多少遅れても
問題にはならないのだ。

10月16日 南海部品からブレーキホースが入荷したとの連絡があったので、早速取りに行く。
それを持ってバイク屋に整備を依頼するべく電話したのだが、仕事が立て込んでいて今日は無理らしい。
しかし私は明日も忙しいので、先にバイクだけ預けて整備を進めてもらうことにした。

10月17日 仕事が終わってからバイク屋に直行して、Kを取りに行く。もちろん作業は終了していたが、あと自分でスイッチボックスを取り外して中に入っていたブレーキフルードも拭き取っておいた。作業内容としてはブレーキマスターのリザーバーへのホース交換とキャップとOリングの交換、そしてブレーキフルード交換となったわけだが、これだけやって工賃は全部で税込み2100円。ビバ町のバイク屋!である。それからガソリンスタンドに行ったが、燃費は16.6kmだった。

10月20日 R1100RSがそろそろオイルの交換時期なので、オイルを調達するべく近くのディスカウントショップに行く。
しかし、行ってみたらその店は閉店セールをやっていた(ーー;)
しかし、その代わり全品二割引きである。本当はホンダのウルトラS9が欲しかったが、既に売り切れていたので
普段使っているバルボリンの安物オイルの在庫1リットルのボトル18本を全部買い占めてきた。
税別で一本303円とさすがにお値打ち。これで来年いっぱいくらいはオイルは心配無用だな(^^)
それから部品取りのKからフロントホイールを外すつもりでいたのだが、時間の都合でできなくなってしまった。
まあそれは明日に延期するとして、本日はマッハにフロントタイヤのみ発注する。
K300GPの100/90V18を本体9600円でオーダーした。実際には送料などが加わってもう少し高くなるけどね。
15日とは書いていることが違っているが、要するに25日にKを動かす予定があるから
その時までに交換してしまおうということなのだ。そうすればそこでパッドのあたりもつけられるしね。

10月21日 会社が終わってから、工具とLEDヘッドライトを車に積んで部品取りのKが置いてある場所に行く。
置いてある倉庫の前は草が生い茂っていて、はいていたジーパンにはすっかり草の種がついてしまった。
夏は蚊に悩まされ、今回は野草。年初には足場の不良でバイクの下敷きになっているし、まったくもって難儀な保管場所ではある。
今回は先日交換したフロントブレーキユニットの性能を引き出すため、段つき磨耗のしていない
部品取り車のブレーキローターをホイールごと移植するのが目的なのだ。
先日も書いたがこれでパッドとローターとの接触面積が増えれば、
制動力はかなりの向上を見込めるはずなのである。
ただし気になるのが、ホイールベアリングの状態だ。8万キロ以上を後にした今のKよりましかもしれないが、
かなりの年月乗られていない車両のはずなので不具合が出ている可能性も充分あり得る。
まあ、ホイールそのものは無事に外せたのであとは明日バイク屋に持ち込んで見立ててもらおう。
それで駄目だったらベアリングの交換だ。

10月22日 車のトランクに昨日外したKの前ホイールを積み込んでいつものバイク屋に行く。
タイヤを発注したマッハが水曜日休みのため、月曜のうちに発注をかけておけば本日水曜日にはタイヤが届いて
無駄なくタイヤ交換ができるかと計画を立てていたのだが、残念ながら本日タイヤが届かなかった(-_-;)
仕方がないのでホイールだけを持ち込んで状態を見てもらったのだが、この部品取り車の履いていたタイヤは
硬化しているうえにサイドウォールがひび割れていてご臨終。ベアリングの状態はなんら問題なしで、
回すと多少ゴリゴリした手応えがある現在のKよりも遥かに状態は良かった。
どちらにしてもタイヤが届かないと作業はできないので、まずはホイールを預けて帰宅。
しかし本日タイヤが届かなかったということは火曜日に発送されていないわけだから、在庫切れだった可能性が高いな。
あちらの定休日を考慮すると、入荷は早くても金曜日か。

10月24日 もう何が起きても驚かないというか
ようやくタイヤが届いた。代引き送料込みで合計11100円也。早速タイヤを身体に通す浮き輪状態で
Kに乗ってバイク屋に向かったのだが、どうも外してあった前の古タイヤと比べてみると1サイズ細いようだ。
前のタイヤは最初から使うつもりがなかったのでメーカーもサイズもチェックしていなかったのだが、
深く考えないことにして早速作業開始。しかし、タイヤをホイールに嵌めてみると今日届いた新しいタイヤはやたらと細く、
ビードがまるっきり嵌らない。まさかと思ってサイズを確認したところ確かに正常な100/90V18なのだが、
空気を入れてもタイヤとリムの隙間からシューシュー漏れてしまってまったく話にならない。
そこで改めて前のタイヤのサイズを確認したところ実はこれも幅が100で、今日届いたタイヤと全く同じサイズだった。
あまりに見た目が違ったので、110だろうと勝手に思い込んでいただけだったのだ。


まあ、古い方のタイヤが広がっていたというのもあるんだろうけど・・・それにしても、ねえ(-_-;)

メーカーの保管に問題があったのか宅配便での配送に問題があったのか正確なところは不明だが、
どうやらタイヤがつぶれて細くなってしまっていたらしい。一応マッハの名誉のため書いておくと、発送の日時からして
このタイヤはあちらの在庫品ではなく取り寄せ対応をした可能性が高そうだし、
これまでにマッハからは二桁の本数のタイヤを取り寄せているがこういうことは初めてだった。
もっとも、メーカーや問屋が横にしたタイヤを重ねて積み上げて保管するというのもまず考えられないのだけど。
どちらにしても空気が入らなくては話にならないので、今日の作業完成は諦めてまずはタイヤを一旦取り外し、
ビードとビードの間に段ボールを突っ込んで幅を広げる癖をつけてやることにする。これでうまくいけば明日には取り付けできるはずだ。


という訳で、こういう風にして一晩放置することにしました。しかし、一筋縄でいかないなあ・・・。

10月25日 夕方にバイク屋に電話をしたところ、タイヤの幅を広げるのはうまくいったのでもうホイールにはめてしまったという。
そういうことならばと仕事が終わってから早速Kでバイク屋へ。既にタイヤまで嵌っていると作業はタイヤやブレーキごと
ホイールを交換するだけなので、話が早くて助かる。これで妙な段つき磨耗のしていないまともなローターと
程度のいいベアリングが付いたわけだ。しかし良いことばかりではなく、ホイールの外見は前の方が良かったし
回転させてみるとリムに僅かな振れがある。メーカー許容範囲だったのでそのまま組んでしまったが
ホイールの歪みを修正すると安定性にはかなりの影響があるからな。まあ、これ以上ひどくならなければそのまま走るが
見てくれだけはそのうち時間のある時に多少なりとも何とかしてやろう。
しかし、それにしても前のローターが全部外周の部分だけ異様に減っていたのかは謎だ。
可能性としてありそうなのはパッドの動きが悪くてパッドピンに近い外周部分はローターに常時接触していたくらいだが、
それなら前輪の回転は重かっただろうし、段べりも滑らかになるだろう。ローターには明確に段差がついた減り方だったからな。
Kをガレージに入れてからすぐバイク屋に車で取って返し、取り外したホイールを回収して作業は終了した。
ちなみに工賃は全部合計して3990円だった。あの店にはそのうち菓子箱でも持って行ってやろうかしらん。

10月26日 ようやく本来の性能発揮
Kを引っ張り出して関西の認定中古車フェアに行く。と言っても今年から名古屋吹上ホールでの
合同の認定中古車フェアが無くなってしまったので、各ディーラーがそれぞれの店で同等の条件で一斉にセールをやっていると
考えるのがより現実に近いだろう。経費はかからないだろうが、ユーザーの側としては不便ではあるな。
どちらにしても四輪部門の動向ひとつの話でもあるし、買わない私に偉そうなことを言う資格も皆無なのだが(^_^;)
で、費用削減とブレーキを積極的に使ってパッドと(前に比べたら)新しいローターを馴染ませて当たりをつけるため
一般道で行くことにする。往復で130キロ程走ったのだが、帰宅する頃には制動力がかなり向上しているのが実感できた。


9月23日の写真と比べると接触面積が増えているのは一目瞭然です。しかし、ホイール汚いゾ・・・(-_-;)

ローターの様子を見るにまだ完全に当たりがついたとも思えないが、それでも充分満足のできる制動力になった。
サスが一般的なテレスコピックだからブレーキングではまずフロントが沈むため
テレレバーBMW特有の壁にぶつかったような感じのガツンとした効き方はしないが、
やはり改造前のブレーキとは性能的に比較にならないものがある。
これでようやく本来の性能をほとんど発揮できるようになったわけで、やって良かったなと思えるだけの変化だった。
しかし、このハンドルユニットはまずブレーキマスターとレバーが他の部分に干渉するのを避けることを優先して
位置を決定してあるため、純正と比べるとブレーキレバーの位置は相対的に低い。つまり手からレバーがやや遠いのだが、
これまではレバーの操作性を優先してブレーキレバーがやや上向きになるようにハンドルユニットを取り付けていた。
しかしこれだとスイッチ類は逆にやや下向きに付いてしまうので使いにくい。
そんな訳で本日スイッチがやや上に来るようハンドルユニットの角度を変えたのだが、
そうするとブレーキレバーが遠くなってやや使いにくくなってしまった。
調整で使いやすくできるのはこれが限界だから、やはりブレーキレバーも加工して自分専用品にしてしまうしかないか。やれやれ(-_-;)

11月7日 所属する東海のクラブの会合のため、Kで小牧に向かう。会合自体は別に問題なく終了したのだが、
その時に同じクラブのメンバーの方から「R100Rミスティックのマスターは4ポッドキャリパーに対応した強化型になっていませんでした?」
との指摘を受けた。確かそんなことはないと記憶していたが、どうだったか・・・。

11月8日 昨日のことが気になったのでちょっと調べてみる。確かにミステッィクはハンドルユニットこそK100系と共通パーツだが
マスターシリンダーが専用設計になっており、K100の2V系に採用されている直径13ミリのマスターとは違う
直径15ミリのマスターが装着されているではないか。自分で試したわけではないので断定はできないが、
共通のハンドルユニットに装着できるのだからK100にもまず間違いなくほぼボルトオンで装着できるだろう。
ピストンの断面積にして33%のアップである。私のニッシン製マスターは直径16.5ミリで断面積61%アップと相応の優位性はあるが、
手間とコストパフォーマンスを考えたら断然こちらに交換がベターだな。
まあ後悔はしないしいいけど、これを知った時は少しだけショックだった(汗)。

11月15日 ここのところ妙に多忙でまるでKに乗れていないのだが、せっかくなのでガソリンスタンドまで給油に行く。
連休にバイクに乗るのがたったこれだけとは実に不満だが、翌日は天候不順で走れないだろうことが分かっていたので
僅か片道1.3キロでも乗れないよりはましだ。ちなみに燃費は17.9km。なんやかんや言って現在のKのパワーにそこそこ満足しているので
濃いのではないかと指摘されてから11ヶ月経つのに未だにエアフローメーターを調整していないのだが、
さて、どうしたものかな。このままやらないでおくというのも手だとは思うが、燃費のこともあるし痛し痒しだ。

11月21日 Kのパニアとトップにbeemers−clubの川湯オフミ参加の荷物を詰める。明日は仕事が終わらないと出発できないから、
準備は早めに、だ。

11月22日 川湯に出発
beemers−club.comの川湯オフ会に参加する。土・日・月とやっている会に何が悲しくて土曜の仕事が終わってから土・日と
参加しなくてはならないのかという気もするが、こちらの予定の都合上仕方がないのだ。
参加するのは今回が初めてなので、当然有名な川湯の仙人風呂も目当ての一つなのだったのだが、
調べてみるとここはどうも夜の11時で施錠されてしまうらしい。そうなると仕事が終わってからではどうやっても間に合わないので
土曜の晩は宴会に参加するだけと決めたのだが、ますますもって何をしに行くのかわからなくなってはきた(-_-;)

ともかく、仕事が終わってからKを引っ張り出し、東名阪自動車道から伊勢道を通って川湯温泉のある本宮を目指す。
いつものことだが勢和多気から南下するのは一般道に頼るしかないというアクセスの悪さには正直閉口する。
道路公団の料金収入が年間2兆円しかないのに借金が28兆円あるとか、既存路線の採算性の問題や
そもそも高速道路だけを特別扱いする発想が根本的に間違っているだろうとかいろいろ言いたいことはあるが、
あれば交通アクセスが大幅に向上するものだからできるだけ作ってもらいたいとは思う。
さて、そんなことを考えながら尾鷲まで走ってきて、初の休憩兼給油をする。
岐阜にはあまりセルフのスタンドが多くないこともあり、考えてみたら二輪の給油をセルフでやるのはこれが初めてなのだが
要領は当たり前だが四輪と一緒なのでどうということもなかった(^^ゞ


尾鷲のガソリンスタンドで。写真を載せるのも随分久しぶり(^_^;)

ちなみに時刻はこの時ちょうど11時。仙人風呂が施錠されるのと同時刻である。必要がない限りパニアを基本的に使わない私は
Kにパニアとトップを両方付けるのも昨年の戸隠オフミ以来になるのだが、前回フル装備した時には
速度違反で長野県警に世話になった忌まわしい過去がある。「パニアとトップを両方つけてKに乗ると捕まる」とか
嫌なジンクスは作りたくなかったので、60日免停は回避するべく自重して無理のない速度(遵法速度だったわけではないが)で
ぼちぼちと本宮を目指す私であった。ちなみにこの時の燃費は19kmだった。

11月23日 川湯オフミ・他
いくらブレーキ性能が大幅に上がって非常時の安全マージンに随分余裕ができたとは言っても、走り、曲がるの基本性能自体は
まったく変わっていないし特にコーナーでは旧車ということを意識させられる。というわけで取締りを考えなければ
大体R1100RSの20キロ減くらいのペースで走った結果、川湯野営場に到着したのは午前0時半だった。
途中の給油と食料の買出しの時間を抜くと、300キロちょっと走って実質の走行時間は4時間ちょっとといったところか。
しかし、それからテントを張って荷物を入れて一息ついたのは午前1時のことで、既に宴会はお開きになっていて酒もなく、
一部のメンバーが焚き火を囲んでぼちぼちやっているだけとなっていたのだった。酒を持参してきてよかったよかった。
もっとも、特に戸隠オフミでも思うのだがbeemers−club.comの書き込みで散見される
「食器だけ持っていけば食料はなくても大丈夫」というような風潮にはやはり疑問符をつけておきたい。
確かにそれでも何とかなってしまうのは事実だが、あれは参加費も何も取らないイベントであって
用意する方にしてもどこからか予算を貰っているわけではない。すべては善意に基づくまったくの自腹であるのだから、
それをタダで貰えて当然のように思ってしまうのはやはりどうかと思うのだ。まあ、かく言う私も戸隠で特に店を出したことはないし
善意に甘えてばかりの立場なのではあるが。
なお今回はいつも愛用のウィダーの電熱グッズではなく、昨年某ディーラーの忘年会で入手したクシタニの防寒インナーを使用した。
厚みのあるメッシュと裏起毛素材を組み合わせたもので、動きやすい上にかなりの保温力があって実に具合がいい。
もちろん電熱ウェアの暖かさにはかなわないが、今回のようなキャンプではバイクを降りてからの防寒も重要だと考えての選択は
大正解だったようだ。もっとも、クシタニのHPで調べてみたところ既に製品ラインナップから落とされているようなのだが(;^_^A

さて、私も平日の寝不足が祟ったか2時ごろには力尽きてしまい、シュラフにもぐりこんで目が覚めたら7時半だった。


40台くらい来ていたのかなあ・・・。右は夜に宴会をしていたところ。

手間とパニア内のスペース節約のために用意した固形燃料で湯を沸かし、即席焼きそばとレトルトで朝食。
およそキャンプの朝とは無縁の情緒のない食事だが、一食だけなら準備も簡単なら洗剤で洗う手間も不要で便利だ。
それから昨日は入れなかった川湯温泉の仙人風呂に向かった。キャンプ場からは徒歩5分の距離である。

ここは屈斜路湖の砂湯温泉などと似ていて、あちらは湖畔の砂浜だがこちらは石ころだらけの川原を掘ると
温泉が湧き出してくるというところだ。で、冬季に限っては掘れそうな所を重機でほとんど掘ってしまい、川をせき止めて
大きな露天風呂を出現させる。たぶん冬季には一つ一つ小さな湯船を掘っても湯温が上がりにくいといった
事情もあってのことではないかと思うが、ともかくここの冬季の名物である。


奥にあるのがそう。川をせき止めて囲ってしまい、橋を渡って入るようになってます。土建屋万歳の露天風呂ですな。


実際は中学校のプールくらいの広さがあるのにこんな狭いところに集まっているのは、この辺しか暖かくなかったため(^_^;)
ちなみにご覧の通り女性の水着着用率は100%です。

しかし川をせき止めると言っても完全に水の流れを遮断できるとは思えず、実際に増水の影響などは受けるらしい。
そのためかこの日の湯温は低く、写真のところが精々ぬるめの温泉くらいでそれ以外のところは温水プールと大差なかった。
入っていても川の水特有の匂いがあったりして、どうも温泉というより川に入っているという気分の方が強かったのは事実。
もともと私は子供の頃夏休みになるとここからそれほど遠くない奈良県の吉野川でよく遊んでいた経験があるので
既視感のようなものを感じたというのもあるのだけど(^_^)
そんなわけで低めの湯温のため上がるタイミングも難しかったのだが(苦笑)それからキャンプ場に戻り
何人かの方と話をしてからテントを撤収して川湯を出発した。
私は月曜日に予定が入っていた関係で土曜到着の日曜出発はやむを得ない部分があったのだが、
やはり勿体無い参加の仕方だという気はしたな。
話をしたと言っても一部の方だけだし、やはりオフミは宴会に出ないとイマイチ!という部分は多分、ある。

さて、そのまま帰ってしまうと本当に何をしに来たのか分らないので、よく考えたら実は初めての南紀ツーリングをすることにした。
とは言っても出発が11時半だから走れる距離もたかが知れてはいるのだが。
というわけで、熊野神宮から高野龍神スカイラインを経由して高野山に向かった。
仔細は省略するが、南紀の魅力をはじめて理解したというのが正直な感想。
要は山岳ツーリングなのだが、飛弾や長野のように山が急峻でない分道幅が広くて曲率も緩い上に無意味な追い越し禁止区間が
それほど多くないのが何と言ってもありがたい。時折「ここは追い越し禁止にしておいた方がよくないか・・・」と思える部分もあったが、
必要とあれば追越できる可能性があるというのはやはり良いことだ。距離的に日帰りはちょっと無理なのが難点だが、
ここはまたそのうち行くとしよう。


熊野神宮の入り口。思っていたよりは小さな神社でしたが、なかなか(^^)v

しかし、10月1日から無料化されたという高野龍神スカイラインは正直交通量が多すぎて走りを楽しむのはほぼ不可能だった。
交通量の少ないであろう平日だったら一日中ここだけ走っていてもいいぞと思えるほどのスケールとロケーションで
きっとお腹一杯になれたに違いないと思うのだが、速度が40キロ程度で延々と二桁台数の車が数珠つなぎではまあ、何もできない。
一度だけ前が空いた時に3桁近くの速度までペースを上げてみたが、気分良かったなあ・・・。
正直言うと今回はKではなくRで来たかったのだが、Rだったらもっと思うように走れないストレスが溜まっていただろうから
かえって良かったかなと妙に納得してしまった。


高野龍神スカイラインの展望台前。そりゃあね、この状況でコーナー攻めるのは無理ですよ絶対(-_-;)


高野山の中核・金剛峰寺。初めて来ましたが、世界遺産にしようという運動があるのにも納得。実質的な宗教都市ですな、ここは。

これと高野山周辺の渋滞に巻き込まれたせいで帰宅はかなり遅くなり、夜9時を過ぎてしまった。
ちなみに奈良で一度給油して、その時の燃費は一応21.8kmを記録している。

11月24日 Kのマスターシリンダーを交換した時にリザーバータンクはミラー取り付け用の穴を利用してボルト止めをした。
しかしこの時適当なカラーがなかったのでとりあえず私が持っているクラッシュワッシャーを枚数重ねてお茶を濁していたのだ。
それからというものこのKを見た人から「このリザーバーのとこだけやっつけ仕事ですね」と言われたことは
一度や二度ではなかったのだが、私としてもそれは何とかしたかったので適当なカラーが欲しかったのだ。
で、いろいろ考えたところミラーマウントアダプターをR100系に装着する場合には適当なカラーがあると便利なので、
どうせならアダプターを追加生産をする時にカラーも一緒に作ってしまいそれを私のKにも流用しようと企んでいたのである。
というわけで、前置きが長くなったがそのカラーが届いた。あとはこれを塗装して取り付けるだけだな。

11月25日 川湯オフミに行ってきたらオイルが交換時期を迎えたのでエンジンオイルの交換をする。
ベースオイルは以前買い溜めしておいたバルボリンだが、多少なりともオイルの性能がいいに越したことはないので
ホンダのウルトラS9を880円で2リットル購入して(うち1リットルは次回のオイル交換まで残しておいて)
1リットルだけを一緒に投入する。一緒に購入したオイル吸着ボックス380円と併せて全部で税込み2247円。
ちなみに以前某有名サイトでホンダの純正オイルをBMWに入れても触媒に悪影響はないかという投稿があったが、
BMWと基本的に作動原理が同じ三元触媒を使用するホンダも(粘度指定に多少の差はあるが)
同じ純正オイルを使用しているのだから、入れたところで基本的に問題があるわけないのである。
ついでに言うとオイルの銘柄を途中で変えるとオイルの成分同士が化学反応を起こしてエンジンによくないのではないかという
神話か伝説のような意見は未だに根強いが、そんなものは基本的に存在しない。
情報筋は明かせないがそれだったらメーカーは工場出荷時に注入されている純正オイルを使うようもっと厳しく指導するし、
そもそも社外品オイルというマーケットはこの世に存在できなくなるのである。
というわけでバルボリン+ウルトラ+添加剤というコストが高いか低いか判断に苦しむような
(体感上は全部ウルトラよりもこちらの組み合わせの方が良い)組み合わせでオイルを入れてから給油に出発。
燃費は16.2kmだった。むう、悪いな・・・(-_-;)

12月13日 用事があってKで出たついでに南海部品に立ち寄る。もともと無理をしてブレーキマスターを取り付けているために
Kのブレーキレバーの位置はかなり使いづらいところにあったのだが、資金的な面や今のままでも一応使えるために
これまでは再度の改造を先送りにしていた。何しろまともに位置を合わせようとしたら、レバーを切断&溶接は必須なのである。
しかし年末あたりに浜松に行く計画ができてきたので、それならついでに前回マスターの件で世話になった浜松の工場に
仕事を依頼しようと考えて、レバーを買いに行ったのだ。
アジャスター付きよりアジャスター無しの方が加工が楽そうに思えるので、
ニッシンの汎用マスター用のアジャスター無しレバーを発注するべくデイトナのカタログをめくっていると・・・無い。
正確にはちゃんとカタログに載っているのだが、その部分が上から黒マジックで塗り潰されているのだ。廃盤である(ーー;)
私は在庫があるうちにレバーを発注しておかなかったことを大いに後悔した。
で、転用できそうなレバーがないか探してもらったのだが、店員が「これならいけると思います」と持ってきたのは
ホンダのGB400用のレバーだった。在庫のあったニッシンのアジャスター付きレバーと重ねてみてもほぼ同じ形に見えるので
税込み1323円を払って購入。レバーについての説明をしてくれた店員に
「大丈夫。ぶった切って溶接かけるから、その辺のことは関係ないんで」と答えた時の唖然とした表情は(*^^)vだったが、
ともかく早速取り付けてみる。しかし、操作力を多少低減するパワーブレーキレバーだったためか実は寸法が微妙に違っており、
試しに取り付けてみたところフロントブレーキは作動しっ放しになってしまった(-_-;)
南海部品の二輪駐車場で取り付けていたのでマッハの速さでレジに戻って返品という手も考えたが、
もともと規格外の取り付けをしているのは私のほうだし一度装着してしまったものを返品するのもやはり気が引ける。
ブレーキフルードの内容量を減らせば恐らくフィッティングの問題は解決するだろうが、
それだとブレーキレバーのストロークが短くなってしまう。レバーの調整機構を殺すことが前提になっているだけに
ピストンの移動量は極力確保しておきたかったのでこれは却下。さて、また一つ面倒なことが増えたな(^_^;)

12月14日 随分間が空いてしまったが、ようやく先月完成したカラーをKに装着する。
仕事が忙しかったりでここのところ随分と余裕が無かったのだが、
連休の今やっておかないと次にいつできるかわからない。どうこう言うより要は結果なのだ。
とりあえず、これでやっつけ仕事と言われることはあるまい(*^^)v


というわけで、ご覧の通り完全な自己満足です(^^ゞ

12月15日 浜松のシート工房FUKUMURAさん(私のR1100RSのリアシートの再度のモディファイを手がけたところ)に用事で電話をする。
そこでついでの話を聞いたのだが、どうやら彼のところにK1100LTのシートレザー張替えの仕事が舞い込んでいるらしい。
ついでにエクセーヌ素材が手に入るということも聞いてしまった。ふむふむ。

12月18日 中学生の時にアウトビアンキY(イプシロン)10が世界で初めて採用したアルカンタラ素材のシートを見て
「おお、これはいいなあ!」と岐阜の輸入車ショウで感想を漏らしたことがある私は
たぶんエクセーヌについても人並みに毛が生えた程度の知識はあるのだが、
一応エクセーヌ(アルカンターラは現在自動車内装用エクセーヌの世界統一ブランド名)について改めて勉強してから
再びFUKUMURAさんのところに電話をした。で、エクセーヌをバイクのシートに使った場合のことを聞いたのだが、
聞いた限りでは現状では質感が高い以外にこれといったメリットが見出せなかった(ーー;)
通常のビニールレザーと比べると汚れやすくて汚れが落としにくく、耐久性に劣る上に防水性がない。
車のシートなら問題はないのだが、バイク用シートレザーに要求される性能条件は車より遥かに過酷なのである。
しかし、このK日記について語る上で「坂を転げ落ちる」というのは重要なキーワードになっていると思うのだが、
当初は軽い気持ちで電話していたところだんだん心情的に引っ込みがつかなくなってきてしまった(;^_^A
かくして私は、「近々Kのシートをお願いします」と言ってしまったのである。
・・・電話しない方がよかったかも(爆)

12月20日 シートをモディファイするといっても、現状のシートをアルカンタラ素材適用実験の生け贄にするわけではない。
私のところにはK日記その1にちょっとだけ登場している、K100LTの中古シートがあるのだ。
もっとも、これも結構痛んでいるので内部の補修は必須になる。しかも通常走行用としては現状のシートでまったく問題はないから
スポーツ性や足つき性は最初から無視して長距離連続走行時の快適性だけ追及すればOKなのだ。
もっとも、R1100Rのように腰の部分が抉られたバケットタイプのLTのシートがK100RSの前傾姿勢に
果たしてベストマッチするのか?という問題はある。その場合はある程度の形状変更も視野に入れねばなるまい。
まあ、その辺はおいおい詰めていけばいいのだが。
どちらにしても、納期を急ぐ話ではないから焦る必要はないしな。
とにかく、LTのシートを浜松へと発送した。送料はいつも通りの540円だ。

12月25日 浜松の福村さんのところに連絡を取る。別件の用事ついでに先日送ったシートがどうだったか聞いてみたところ、
シートレザーはボンドベタ塗りで、ウレタンはぼろぼろになっていたらしい(ーー;)
まあ、ある程度予想はしていたが・・・。
しかし、内部はスタンダードのK100RSのシートよりコストのかかった造りだったと言うことで、これは現物を見るのが楽しみだな。

12月29日 友人知人と示し合わせて、浜松に集合してシート屋の福村さんのところに行く。Kのシートの打ち合わせのついでに、
いい機会と集まっていろいろと話をしようという魂胆だったのだ。しかしこちらはKとは別の話題になるので割愛するとして
本題となるシートの方である。早速分解したシートを見せてもらったのだが、改めて驚いた。

 
左はもちろんシートベース。右はウレタンと、その下のフォームラバー。

見ての通り柔らかさと沈んだ後の腰の強さを両立させるため、フォームラバーが仕込まれている。
実はK100RSにもフォームラバーは入っているそうなのだが、さすがにLT用コンフォートシートは新規に型を起こして
フォームラバーそのものをRSより大型化してあったとのこと。
(K1200LTは不明だが、私の知る限り現行BMWのシートは全てウレタンの一発もの)
ちなみにこのシート、何かにつけて手間のかかった構造で、推測によると製造原価は
現行BMWのダブルシートの3倍近くらしい(@_@;)
ウレタンの状態も見たところある程度の補修で充分いけそうな水準だったので、私の方のコストを下げるという事情もあり
相談の結果今回はウレタンの形状にはあまり手を付けずに張り替え主体でいくことになった。
どういう配色にするかはまだ結論が出ていないのだが、私の脳内イメージに従えばやはり派手目でいくことになると思われる。
素材そのものを試したい部分もあるので、この辺の決定は来年に持ち越しだな。

 

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