その21

2012年
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1月1日 昨日(つまり大晦日)K100RS本来の持ち主である学生時代の先輩が遊びに来てくれていたのだが、
その時に土地を買ってガレージ一体の家を建てるつもり、という話があった。
ということは
K100RSを返してもガレージの大きさにもよるが置き場は何とかなるだろうとも思える。
しかしその話は「勿体無いからやめよう」と思ってしまう自分がいる・・・(;^_^A
K日記の初っ端がこのネタというのもどうかと思うが、まだ完全な形でないとは言え
R1100RSが一応復活して
K100RSが手元にやってきた2002年と比べたら私の生活環境は大きく変化して複数のスポーツツアラーを
それらしく乗り分けて長距離ツーリングを行うことはもはや至難の業となってしまっている。

R1100RSとK100RSを比べた場合どちらを選ぶかは私の場合考えるまでもないから、
となると「K100RSはそろそろ手放すべきか」という考えが浮上してくる。
売却できない車両だから最低限の修理だけして返してしまうのが金銭的な損失は一番少なくて済むのだが、
私には少なくともまだK100RSへの未練がある。去就についてはまだ当分は保留だな・・・。

1月3日 2011年分のK日記をまとめていて改めて思ったのが、
我ながらR1100RSに費やしたエネルギー凄いわというのとビモータを任せているショップの
メカニックの技量が半端ねぇという主にこの二つ。その割にはビモータには次から次へと不具合が発生している気もするが、
書ける範囲で省略して書いている(そもそも店名も載せていない)とはいえあの器用さと対応力の高さには脱帽するな。


1月4日 先日交換したメガモトのバッテリー、付属の説明書によれば本来はセルごとに電圧を管理する専用充電器で
充電してほしいそうなのだが(そりゃそうだろうな)、2012年初の時点ではまだ日本に輸入されていないので
以前から愛用のフロート充電器を使用して充電をかけておいた。・・・が、今日セルを回そうとするといかにも回りが弱く、
いかにも充電不足のような回り方しかしてくれない。それから20分ほど走らせて再始動すると今度は「いかにも新品!」
といった感じで力強く回ったから、バッテリーの初期不良ではなく説明書に書いてある通り、低温時にバッテリーが
活性化していなくて弱々しくしか回らなかったということなのだろうな。ただ、ABSなどで起動電流にシビアなBMWに
相性がいいかと考えると?マークではある。場合によってはしばらく走ってから再始動させるなど特性を理解して
使えばいいのだけど、EVOブレーキで始動に失敗すると非常に厄介なことになるのではないか?
現在EVOブレーキの車両は持っていないので試すことはできないけれど。


1月6日 独身の私は両親と同居しているのだが、その両親が数年前に亡くなった祖母の家を壊して
新たに家を建ててそちらに引っ越す事になった。そうなると自宅の車庫から親の車が減る分スペースが空く。
空いたら埋めなくてはならないというものではないけれど、駐車スペースが空くというそのこと自体は
私にとっては福音ではある。どうするかはゆっくり考えるとしよう。


1月9日 久しぶりに大ポカ
三連休の締めにリブステーキでも食べてくるかと思いついたので、メガモトに乗って鈴鹿のミスターリブに向かう。
燃料タンク容量が12リットルしかなく航続距離の短いメガモトでは出発前にトリップメーターを確認して
予想走行可能距離を考えてから出発することを習慣にしているのだが、距離は10キロ少々。
鈴鹿まで無給油の往復はまあ大丈夫だ。
さて鈴鹿のインターを降りてコンビニに入ったのだが、ポケットを探ると財布が無い。
何も買わずに店を出てから改めて確認したのだが、確かに財布を自宅に忘れてきたようなのだ。
「アホなミスをしてしまった。仕方ないなあ・・・このまま引き返すか」と思って
何気なくメガモトの半透明のガソリンタンクに目をやると、ガソリンがもうあまり残っていないではないか!
つまり、昨年末にバッテリーを交換した際にトリップメーターがリセットされてゼロに戻っており、
それから給油していなかったのでガソリンがかなり減っていたことを見落としたまま鈴鹿にやって来てしまい、
所持金ゼロ、免許・カード類無しの状態で給油しないと自宅に帰れないという事態に陥ったのだ!
現在確実に営業しているのはモトラッド鈴鹿さんだが、正直こういうことでディーラーには借りを作りたくない。
次善の策は・・・と考えつつ心当たりのある別のショップに行ってみたら幸い知り合いが居たので
事情を話して1000円を借りてガソリンを入れて帰宅したのだが、
以前白馬のバイカーズミーティングに財布を忘れて(財布を玄関に置いた時に暗くて見落とした)出発して
駒ケ岳まで迎えに来てもらった時以来の大失敗だったな。反省!


1月16日 祖母の家を建て直す話だが、現在家の中は物置と化しているので取り壊すとなったら
中にある様々な物を退避させる必要がある。その中にはバイクのパーツも多数含まれるから
これは退避させないといけないだろう。できればこれを機にヤフオクで処分したいところだが、
まもなく仕事が繁忙期に突入してしまうから準備する時間がないなあ・・・。
400刀の部品とか
K100のホイールとか、いろいろとネタはあるので極力身軽にしたいところだが。

2月7日 セルシオの車検が近づいてきたので、どうするべきか少々悩む。車検満了は3月18日だが、
いつも思うのだけど私が購入する中古車はどうしてこう仕事の忙しい時期にばかり車検が切れるのだろう?
暇な時期ならユーザー車検で通すのに。
あの車にはなんの愛着もないものの便利な道具として考えたら実に使い勝手がいいし

R1100RSを中心にバイクへのお金の使い道はありすぎて困るくらいだから
セルシオを売り飛ばしてもう少し面白い車に買い換えるという選択肢は相変わらず却下。
新車が欲しくなって経済力があれば躊躇なく手放す気になるというのは、いかにもトヨタ車だと思うな。
積極的に乗り続けていたいと思える車だと買い換えてもらえないから、
計算された陳腐化を予め仕込んでおくかのような設計と言うのか。

ただ今回、春には整備中に車検が切れてしまったビモータの車検の再取得もあって
R1100RSの改造費の支払い予定もあるから予算的には例年になくピンチ。
元職場のディーラーに頼むか、代行業者を使って少しでも安く上げるか、
車検ついでに助手席側パワーウインドウの修理もやりたいのでちょっと考えあぐねるところだ。


2月10日 ハスラー処分決定
ヤフオクでバイクのパーツを処分するついでに、95年から所有だけしていたTS250も一緒に処分することにする。
結局は知り合いの業者の方に代行出品を依頼することにしたのだが、県外からわざわざ取りに来てもらうのであれば
小物ばかりではなく多少なりともお金になるネタも用意せねばなるまい。
そもそも東京から岐阜に戻ってきた時に引越しのどさくさで書類がどこかにいってしまったというのが最大の問題なのだが
書類手続きが面倒なので16年間放っておいた(乗らずに年間2400円の税金だけ払っていた)ツケが
遂に回ってきたといったところか。とりあえずネットで書類がないバイクを廃車するための情報収集を行い、
登録書類なし・車体番号が不明な状態でも廃車手続きが可能なことを確認してから
知り合いの業者さんに電話をして、手筈と日程を整えることにした。

2月16日 TS250の廃車手続き
そんなわけで、仕事が繁忙期で超多忙の中無理やり午前中に少し時間を作り、
早朝に出勤して最低限の仕事を片付けた後で陸運局に向かうことにする。
念のためと出発直前に陸運局に電話して必要なものを確認したら(AM10時30分)
「車体番号が必要です。ないと廃車のための書類が発行できません」と事前情報と違う回答。
ちょっと待てい!そんな話は聞いていないぞ。登録書類は紛失しているし会社では車体番号がわからないから、
急遽自宅に戻って車体をチェックすることにした。(AM10時50分)
しかし車体番号がどこにあるのかわからない。ありがちなポイントを何箇所も調べたが刻印が見当たらず、
仕方ないので携帯に登録してある陸運局の電話番号に電話したら(AM11時20分)、
相手はオペレーターから専門の人に交代。そこで話を聞いたところ、
「廃車には車体番号がなくても大丈夫ですよ?」との意外な回答。
オペレーターによって言うこと変えるんじゃねえ陸運局!最初から陸運局に直行でよかったんじゃねえか。
午前中しか時間がとれないというのにこの浪費をどうしてくれる( ̄□ ̄#)
すぐさま車に乗り込んで出発した私は(AM11時25分)、陸運局までの道をオービスのあるところでも110キロ、
撮影ポイント手前でだけ急減速してオービスを過ぎたらアクセルを床まで踏みつつ
右から左から前の車を追い越す走りで陸運局に到着(AM11時40分)。
先の陸運局への問い合わせ電話では名前を名乗っていたので
申請書類に書いた名前を見た窓口のおばさんが「あっ、大谷さんですか」と
1時間半ほど前に電話口で聞いた覚えのある声で言った時には「余計な手間を取らせたのは貴様か〜(−−〆)」
という言葉が喉まで出かかったが、ともかく辛うじて午前中に手続き終了。
直後に場内のTVが正午の時報を流していた。あ〜疲れた。

2月19日 TS250と
部品取りのK100RSがトラックに積まれて私の手元から旅立っていった。


手前はK100RS。長い間お疲れ様でしたというのが率直な感想でした。

ついでに不要な部品も引き取ってもらったのだが、その中にはR1100RSから取り外した
初代のクランクシャフトとコンロッドも入っていた。
特にクランクシャフトなどはバイクの核とも言っていいような部品だからどうすべきかは少々迷ったのだが、
心情的には置いておきたくてもまたこれを使う時が来るとは正直思えないし、
使うくらいなら中古のエンジンを買ってきた方が安いし簡単だ。
かといって自分でヤフオクに出すのも忍びないものを感じたので、自分の手を汚さず処分してもらうことにしたのだ。
以前「あのRSのどの部品を換えたらそれはR1100RSでなくなるのか」と聞かれたことがあるが、
明白な定義は私の中にはない。人によってその基準は違うだろうけれど、
私の場合車両全体としてR1100RSでありさえすれば、それでいいのではないかと思う。

重箱の隅をつつくような話をすれば、例えばR1100RSのメインフレームはR1150RSにポン付けできるから
実行して改造申請をすれば正式名称が「R1100RS カイ」で中身はまるきりR1150RSという車両も
理論上は作れるのだが、いくら法的にR1100RSだといっても客観的に考えてそれはただのR1150RSだろう。
つまり法的なルールでは明確には線を引けないほど心情的な境界線は微妙なものなので、
そこから先はもうオーナーがどう認識するだけか、という話だろうと思うのだ。


また、TS250を手放すため二人がかりで車体を動かした際にTSがメガモトと並んだのだが(最初で最後)、
14年間放置していたTSとメガモトでは当たり前だが外観の程度が違いすぎる。

メガモトにかけたお金の何分の一でもTSに費やしていればここまで程度が悪くなることもなかったのだが、
私が資金をしっかり投入した
メガモトやR1100RSが華やかなりし影でTSを朽ちるに任せていたのも事実だ。
少し前の湾岸ミッドナイトで楠みちはる氏がうまいこと書いておられたが、
「お金がある=愛情があるというわけではないけれど、愛情がなければお金は出ない」
二台が並んだ光景を見て、まったくその通りだと否応無しに思わさせられた。


結局14年間放置していたことになるのか・・・。これまで所有した中で唯一「購入したのは失敗だった」と思ったバイクだったかも。

2月23日  例年にないことに、普段はそろそろ出てくるはずのバイクの禁断症状が今年はまだ出てきていない。
仕事が忙しくて乗りたくても時間がない、という事実は動かし難いし禁断症状対策に労力を割かれなくて済むのは
私としては単純に助かるのだけど、つまりは例年より溜め込んでいるストレスが少なめだから
バイクに逃避しなくても精神の安定をまだ維持できているということなのだろうか?


3月15日 新しいBMWBIKES誌が出たので、買ってきてざっと流し読みした。内容については当時の掲示板にも
気になったところを書いているが、それより頭を抱えたのは私が出した年賀状が大きく掲載されていたことだ!( ̄□ ̄*)
編集者もまさかあんな代物を雑誌に載せたりしないような良識はあるだろうと思って報告のつもりで出したのだが、
大失敗だった・・・(-_-;) 意味が分らない人は自分で考えてくれい(と思ったが、後でしっかり書いた)。


あと、セルシオを車検のためディーラーに預けた。車検をどこに頼むかは随分と迷ったが、
結局のところディーラーに任せておけばそうそう間違いはない。
この辺が整備する人の技量にあまり頼らない設計をしている車のいいところで、
マニュアルとツールさえあれば一定の整備状態に持っていけることをほぼ保証しているのはやはり大したものだ。

私のR1100RSやビモータは現在それとまったく対極の存在になってしまっていて(メガモトはそうでもない)
正規ディーラーにいきなり持ち込んでもある程度の整備はできるだろうが(R1100RSは特にその事を考慮して
改造内容を決めている)、真の実力を引き出すためには組み上げたメカニック(または同等の技術と知識を持った方)の
名人芸が必要な特殊な車両と化していると言わざるを得ない。
つまり、いくら性能を上げたといってもそれは万人に勧められる代物ではないのだ。
誰がどんな状況で使い、どんな整備環境に置かれるかわからない量産車では、
整備する人の名人芸に依存しなくともきちんと性能を発揮できるということはとても大事な要素だと思う。

R1100系がR1200系になった時にスロットルの同調を機械で合わせられるようになったが
(その分吸気抵抗は増えたはずだしコストも嵩んだと思うが)、それまでは整備するディーラーメカニックの腕によって
エンジンの調子が変わっていたのが全国どこでも基本的に一定以上の水準での調整が保証されるようになったわけで
名人の腕の奮い甲斐が減ったという点では些か寂しい気持ちはあるものの、機械としては間違いのない進歩だろう。


3月28日 HPで使っている独自ドメイン、enshubmw.comの契約を5年契約で更新する。
1年契約というのも手数料ばかり嵩むしこういうものは継続するぞという意思が持続できないと続かないので
自分を鼓舞するためにもと思って5年契約にしたが、正直なところ仕事がプライベートな時間を侵食しすぎて
時間的にも精神・体力的にもHP開設当初のようなパワーはないことを認めざるを得ない。
5年後にもまだHPを続けている気力があることを願うのみだな。

4月13日 祖母の家の取り壊しが4月下旬から始まるため、
こちらに置いてあったK100RSのバッテリーを充電する。
たぶん駄目だろうとは思うが、バッテリーがこれで復活してくれればめっけものだ。

4月14日 休日出勤をお昼過ぎに終えてから、メガモトでi−jayoオフミに向かう。12000キロ走ったフロントタイヤの溝が
そろそろ交換時期に達しているうえ交換から2年8ヶ月が経過してトレッドそのものも多少硬化してきている
(タイヤはBT−003ストリート)。そろそろ交換しないといけないのだが、昨年末には
「どうせ春までは乗れないのだから、春になったら交換しよう。その方がタイヤの自然劣化も多少は抑えられる」と
考えて交換を先延ばしにした経緯もある。例によって超忙しくてまだタイヤショップに行けていないのだが、
今日が久しぶりのバイク乗り復活なのでできるだけ早目に時間を工面するとしよう。


i−jatoのオフミについては毎年ほぼ同じ内容の伝統芸能みたいなもので、「古いK乗りの集まりはこうあってほしい」と
個人的に思うところはだいたい押えて外さない。新たな出会いや発見はあまりないが、温泉宿借り切って
飲んだり食べたりバイク談義をしたりというのはこの時期の私にとってはまさに命の洗濯で、
それだけでも行った価値はあったと思うし、運営スタッフの方にはただ感謝するばかりだ。
ただし、参加は今年で一旦ひと区切りにしようと思う。今回は
一応K100RSを所有する身として参加したが、
実質的には乗っていないわけだし来年にはおそらく手放している。毎年キャンセル待ちが出るイベントで
K乗り以外の参加者を制限せざるを得ないところに(今年はまあギリギリセーフかもと思うが)Kをその時に
持っていないだろう人間が参加者として入り込むというのは集会の趣旨からしてもよろしくないと思うので、
身を引くなら今だと考えたわけだ。参加数の制限はホテルの宿泊人数のキャパシティの都合だから
日帰り参加する分には別に問題ないはずだけど(^_-)


仕事を片付け、夜になってから駆けつけたため画像は殆どなし。まあ宴会と駄弁りに行ったと思えば(;^_^A


ショップのテントが立ったり、立派なイベントに育ったものだ(運営側の努力にも感心)・・・。
肝心の縦Kが減ってきているのはある程度仕方ないでしょうね。

4月20日 一週間ほど充電しておいたバッテリーの様子を見るため、K100を見に行く。
結論から言うとバッテリーは完全に終わっていて、私の努力は無駄に終わった。残念。
そんなわけで楽天で新品のバッテリーを6800円ほどで急遽購入。
以前は近場のホームセンターが安かった(2480円)のだが、あれからバッテリーも値上がりしたものだなあ・・・。

4月22日 祖母の家の取り壊しが24日から始まるため、最終の荷物持ち出しをする。
更に出てきたバイクのパーツをヤフオクに出してもらうため夕方から急遽浜松まで走ったりと大変だったが、

これであとはK100RSを残すのみだ・・・が、このためとうとうGW前にメガモトのタイヤ交換ができなかった。
仕方ない、GWに入ったら早いところタイヤショップに行くとしよう(このため二週間後にひどい目に遭った)。


4月23日 仕事を終えてから、深夜に祖母の家に行って車検が切れたK100RSを押して自宅まで運ぶ。
距離が1キロ強あるのだが連日のハードワークで低下した体力がまだまだ回復していない身にこれはかなりハードで、
死ぬかと思うほど疲れて一時間ほど身動きできなかった。今にして思えばハンガーノックだったのだな。

5月2日 休日出勤を終えたら早いところタイヤ交換の相談をしてしまいたい。
私の所属している(ほぼ幽霊だが)東海のBMWクラブがタイヤ交換を御用達にしている愛知県のビーグルは
安いし技術は確かだけど予約制だから、私のように休日が不安定な人間には使いづらいのが問題だ・・・。

ビモータも早いところ戻ってきてくれないと、動くバイクがフロントタイヤが終わっているメガモトだけでは不便でかなわん。
思い立ったらすぐにバイクを動かせるような体制を維持しておくことは、
私のような多忙で面倒臭がりの人間がバイクに乗るためには必須だと思う。


5月4日 痛恨の転倒事故
5月3日が休日出勤で忙殺されたので今日がようやくまともな休日。早速タイヤ交換の相談に行くことにする。
特に問題もなくBT−003ストリートのフロントを発注したのだが、量販店ではないこの店は該当タイヤが取り寄せのため
交換そのものは一週間ほど後になる。それまではメガモトでの熱い走りは封印したままにするしかあるまい。
さて一旦帰宅して今度は
ビモータの様子を見に名古屋のバイク屋に行くことにしたのだが、
GWの真っ只中のため道路は混雑しているのが必定だ。疲労が溜まっていたので
セルシオで行こうかとも思ったが
渋滞に巻き込まれるのは避けたかったので「おとなしく走れば大丈夫だろうよ」とメガモトを動かす。

かくして名古屋市内まで軽快に走ってきたのだが、市内の片側三車線の道路で先頭を走っていたら
タクシーが一台対向車線からUターンしようと頭を半分出してきた。ここからはスローモーションで解説するが、
「いかん、急ブレーキ!・・・よしタクシーはこっちに気付いて止まった。これで衝突はないぞ落ち着いてブレーキリリース・・・」
しようとしたら、あろうことかフロントタイヤがあっさりとロックしてバイクが右側に傾きはじめた!
立て直そうと当時の自分の技量の範囲で頑張ったのだが、力及ばずバイクはどんどん倒れていく。
「やってもうた!しかし・・・え?え!?あれでロックしたの???マジかよ!こんなしょうもないところで俺コケるの?」
というのが倒れながら超高速で脳内を駆け巡った率直な感想だったが、ともかく私はアスファルトの上を滑って転がり、
メガモトが右側のマグネシウム製ヘッドカバーを軸に綺麗な火花を吹きながらコマのように回る
忌々しい光景を目に焼き付ける羽目になった。
痛む体を起こしてすぐメガモトに駆け寄って力技で引き起こし、まずは路肩に寄せて一休みする。
そうしたら件のタクシーはあろうことか私を無視してそのまま通り過ぎやがったが、正直なところどうしようもない。
私は学生の時にも似たような状況で握りゴケの転倒事故を起こしているが、
こういう場合は相手が逃げにかかると経験上どうしようもないからだ。
また結果論になるがもしタクシーに衝突していたら私もバイクもこの程度のダメージでは済まなかっただろう。
「おのれあのタクシー!・・・実に腹立たしいが、しかしなんともならんなこれは。さてダメージだが・・・。」
と思って自分の体を見てみると、打ち身・捻挫・各部の出血とさすがにある程度のダメージがある。
ちなみにペアスロープの上着はボロボロになってしまったが長年愛用していたBMW純正のマーベリックパンツ
(R1200Cと同時に発売されたデニムパンツの初代モデル)を履いていた下半身は足首を捻った以外
ごく軽い擦過傷(外出血なし)と打ち身程度でほとんどダメージらしいダメージもなく、
パンツ自体にも穴が開いたものの裏地は無傷で、K1200RSで事故した時もそうだったが
改めて「BMWの純正ウェアすげーわ」と深く感心することになった。
あれでもうちょっと価格が安くデザインとカッティングが日本人向きなら言う事ないのだけどな。


時速80キロ超から転倒してこの程度で済みましたから、確かに申し分のない防御力だと思います。
膝が赤くなった画像も撮ってあるけど、誰も見たくないと思うので載せません(^^;)

さてメガモトのダメージは・・・「80キロ超からの転倒だから、100万の大台いくか?」と覚悟して各部をチェックしたのだが、
どう見てもカウルに傷がない。ダメージを負っていたのはシリンダーヘッドカバーとそれを止めるボルト(歪んでいた)。
あとはファイナルドライブのハウジングと右側のナックルガードが削れて右後ろウインカーが折れた程度で
ステップもごくわずかに削れているが指摘されなければ判らない程度でこれは問題なし。
それによく見てみればヘッドカバーからはオイルは滲んでいるがオイル漏れもない。
「てっきりレッカーを呼ぶしかないと思ったが、もしかしてこれは自走できるんじゃないか?」
そう思ってセルを回したら、一発でエンジンがかかったので当初の予定通りそのままバイク屋まで乗っていく。
あとでこの件についてある業者の方と話をしたのだが、車体のダメージが少なかったのは”軽い”という絶対の正義と
やはり車体のベースが転倒を前提にした設計になっているオフロードバイクのHP2エンデューロだからという
2点が大きかったのではないかと意見を伺った。確かに、RTやGSなら幾らなんでもこの程度では済まなかっただろうと思う。
余談ながら、仮に廃車やむなしという状態だったら即座に次のメガモトの中古物件の捜索と金策にかかっていたと思う。

また、これがビモータだったら速度から考えてたぶん廃車だったと思うが、
その場合は手持ちのバイクを一台減らして終わりにしていただろうな。その辺が熱意の違い(苦笑)

 
ヘッドカバーとファイナルドライブケース。ケースは外が削れただけで中のシールは無傷でした。

 
ナックルガードがこの程度のダメージだったのは驚異的と思います。折れたウインカーは一個9000円。高っ!

かくして曲がりなりにもバイク屋までたどり着いて事情を説明した私は、そこで簡単な治療を受けると
(包帯や消毒薬を買いに薬局に走ってくれた店員の方には改めてお礼を申し上げたい)
「じゃあ、メガモトはこのまま入庫させますんで修理が完了したら連絡をお願いします」と言わねばならなくなった。
メカニックの方も「BMW頑丈だなあ!」と驚いておられたけれど、どうやら今回の修理は特殊技術も何も必要ない
ただの部品交換になりそうな様子。であれば工賃にそう極端な違いはなく部品調達にワンクッション入るこの店より
BMWジャパンから直接部品を引っ張れる正規ディーラーの方が納期も大概早いのだが

(ビモータの整備がまだ終わっていないこともあるし)、この状況でショップの前にレッカーを呼びつけて
「●●のディーラーさんまで運んでください」とやったら私の人間的信用度は限りなく地に堕ちるだろう。
私は一体何をしに名古屋まで行ったのか?バイク壊して怪我するためか?と我ながら情けなくなったが、
ともかく私は失意のうちに電車に乗って帰宅した。

あと、数時間前にメガモト用に発注をかけたBT−003のフロントタイヤはビモータに転用することにした。
「いやあ、すんません。メガモト事故やっちゃいましたんで、バイクは直るんですけど、その前に今整備しているビモータの
タイヤ交換が控えていますから、注文したタイヤはそっちに使いますんで。ええ、予定より少し遅れますけどよろしくお願いします」
バイク関係の電話をかけるのがこれほど嫌だったこともなかったな。


ただ、いろいろと考えさせられる事故ではあった。
自慢ではないが、私には本来この程度の状況なら簡単に回避できる程度の技量はあったはずなのだ。
仕事がもうちょっと忙しくなくて生活に余裕があれば、もっと休養と睡眠がとれていて体力にも余裕があって
今日のように疲れた体とぼんやりした頭で運転する必要もなく、それができていたらブレーキのコントロールは
もうちょっと精妙にできてロックしなかっただろうとか、もっと私生活に余裕があってタイヤを交換する時間が
これまでに確保できていればあのくらいの急ブレーキだったらまずロックしなかっただろうとか、
様々な必然と不運が重なっての事故ではあったがこの大事なときに実力を出せなかった自分の生活のハードさと、
その状態で無理してバイクを動かしてしまった明らかな自分の判断ミス。これは悔しかったな。
今回はこの瞬間の自分の能力と車両の整備状態に応じた安全な速度を正確に判断できなかった自分が
しょぼい奴だったと言うしかないのだが、肉体的にも経済的にも本当に痛恨の事故だった。

5月5日 予想通り体のあちこちが痛むので、昨日休日出勤した会社から帰宅するのに使った
スペイシー100に乗って行きつけの接骨院に行き、打ち身や捻挫の治療を受ける。
あとは日がな一日自室で寝転がって本を読んで、眠くなったら寝るだけの痛みを除けば実にまったりとした一日だった。
しかし、長らく望んでいたまったりとした休養日なのに全然嬉しくないんだよなあ・・・(-_-;)


5月6日 R1100RSの整備を依頼しているショップに電話をして、R1100RSの整備を早めてもらう事にする。
本来はシートレールの塗装(あろうことか、最初に依頼した業者が横から見える下半分だけをハケで塗ってあって、
シートを外すとハケの塗り跡と水平部分の手抜きして塗っていない部分の境目が分るという状態だった)も
整備と一緒に依頼していたのだが、
メガモトが使用不能になってしまいビモータもしばらくかかるとなると
シートレールの塗装を後回しにしてでも完成を早めねばなるまい。


最初に仕事を依頼していたメカニックのいい加減な作業の痕跡。シートレールを外側だけハケで塗ってあって車体内側は手をつけずそのまま納品。
塗装は汚いし何より色が合ってない。シートレールが部品の状態で置かれていた時に気が付かなかったのは不覚でした・・・(- -;)

MOTONAVI誌主催のMOTO AIDというイベントに参加するため、河口湖まで行く予定があるから
使えるバイクが一台もない、ではやはり困るのだ。できれば早起きして河口湖に行く前に学生の頃から
一度行っておきたかった奥多摩にも寄りたかったのだが、
今回の失敗の大きな原因は体調がすぐれない状態で
無理にバイクを動かしたことにある。結果的に取り返しのつく失敗で済んだからまだよかったものの、
明らかに仕事が激化している状態での強行軍はさすがに自重するのが賢明だろうな。


5月10日 間近に迫っているDATZ浜松でのBMWBIKES秘密集会に参加したかったので
何か動くバイクはないかと(汗)バイクの整備状況を確認するべく車両を預けてあるショップに電話をかけまくったところ
整理すると以下のような状況だった。


・ビモータは車検が間に合っていない
・メガモトは修理がまだ間に合っていない(ディーラー経由で発注したパーツの入荷待ち)
・R1100RSはオイル漏れ対策がまだ仕上がっていない
・R1150RSはまだ組み上がっていない
・K100RSは車検が切れたまま

従って5台もバイクがあるのに次の週末には動かせるバイクが一台もなく、
DATZ浜松での秘密集会はあえなく不参加と相成った。
編集部が新体制になってからの秘密集会がどういったものになるのか興味はあったのだが、

さすがにセルシオでは行く気にならない。
しかしビモータの車検は整備も終わって書類も送ってあったからまず間に合うと思っていたのだが、
二人乗り登録のバイクだからシングルシートカウルがついたままだと車検が通らないのは不覚だった。
事前に気が付いていればタンデムシートを送っておいたのだけどな。
どう考えても一人乗りが前提のバイクだけに、登録上は二人乗りだということをすっかり忘れていたぜ(汗)
しかし、現状から考えると再来週末のMOTOAIDのための神奈川行きはどうやらビモータが本命になりそうだな。


5月13日 4年半前に新品に交換して以来そのままのビモータのタイヤはメガモトと違って前後とも交換必須なので、
タイヤショップに電話をかけ、
メガモトのため発注してあったBT−003STフロントに追加してリヤも発注。
できればパワーピュアを試したかったのだけど、既に前輪をBTで頼んであったからどうしようもない。
ミシュランは少々お高いしな。


5月15日  先日の転倒で受けた右腕の擦過傷がまだ残っていて、これの治り具合がよろしくない。
ペアスロープのコットンジャック(捨てるのは勿体ないので何とか修繕したいが・・・)と
下に着ていた長袖シャツに穴は開かなかった(傷の部分は)ものの、服越しの摩擦ダメージだけで
皮膚が直径2cmほどなくなってしまい、その部分が化膿して未だに治っていないため
今日仕事に少し時間の余裕ができたのを機にようやく外科に行くことにした。
行ったのは2歳の頃から世話になっている私立の外科病院だが(当時とは経営者も変わったが)
昔は戦争の時には軍医をしていた院長が”治るけど、痛い”という治療をしていたところで
私も中学校の時にそこで手術を受けて以来、電動ドリルの音が数年間に及ぶトラウマになったことがある。
で、今の先生は傷口を一目観て「これはかさぶたじゃなくて、死んだ組織が固まっているだけだから取らないといけないねえ。
これだけ大きいと剥がすとかなり痛いなあ・・・。薬で溶かそうか・・・どうしようかなあ・・・やっぱりはがそう♪ビリビリ
ぐおおおおお( ̄□ ̄*)
経営者が変わったとはいえ、やっぱりあの病院はあの病院だと身をもって思い知らされた。
いや、マジで痛かった・・・。


5月19日 ビモータの車検が通ったので、受け取りに行く。会社で使っているスペイシー100を除けば
忌まわしい転倒事故以来2週間ほどでライダーに復帰できたわけだが、よりによってリハビリに使うバイクがビモータかよ(;^_^A
まずはリハビリが大切と速度も100キロくらいまでに抑えておとなしく走っていたが、
相変わらず体にはちっとも優しくないバイクだった。それからタイヤショップに直行して前後のタイヤを交換し、帰宅。
帰宅してからはヤフオクでビモータのパーツリストを落札。
そもそも廃盤パーツばかりだから持っていてもあまり役に立たないような気もするが、あれば便利には違いない。

5月20日 昨日に引き続いてライダーのリハビリということで、ビモータで300キロ程走ってペアスロープ京都店に行ってみる。
整備状況は概ね満足すべきで、これなら神奈川往復も多分大丈夫だろう。
FCRのセッティングを少し変えて、加速ポンプの作動を遅くして吐出量そのものも減らしたのだが
スロットルを少しずつしか開けない私の乗り方の場合扱いやすさが随分向上して
スロットル操作に以前ほど神経を使わなくてすむようになったので、
(依然として純正キャブの時ほどルーズではないが)結果としてビモータを使えるシチュエーションは拡がった。
他にはタンデムシートのロックがうまく動かずシートが外れないという微笑ましいトラブルもあったが、
その程度のことを気にしていたらこの年代のビモータには乗れない。
少なくとも、トラブルに対する感性はある程度鈍くしておかないと付き合えないバイクだということは
これまでに充分わかっている。

5月22日 ヤフオクで落札したビモータのパーツリストの決済を完了。正直プレミア価格だが、何も言うまい・・・。

5月26日 御殿場まで一泊二日
ビモータでMOTOAIDに参加するため河口湖ステラシアターに向かう。三ケ日から新東名に入り、
浜松でネオパーサ浜松(SA)に入ったら、ビモータがサイドカウルから煙を吹いている。
さては!と思ってショップに電話をすると、原因はたぶんキャブのブリーザーホース外れだろうが走行には
まず問題ないと思う、という話なのでそれを信じて給油して再スタートしたところ、20キロほど走ったところで
リザーブ警告灯が一瞬点滅した。「さては燃料漏れか!」と警告灯に注意しながら走っていたら注視しすぎて
前方確認が知らず知らずのうちに疎かになってしまい、トンネルの中でふと気が付くとすぐ前に超遅いミニバンが走っている!
推定速度差約100キロ。ブレーキだけなら間違いなく減速が間に合わず追突すると判断したので、
先日のメガモトとは比較にならないフルブレーキで減速しつつ
(メガモトの履いていた磨耗して硬化も進んだBT−003STは
もっと弱い減速Gでフロントがあっさりロックしたが、ビモータに履かせた新品のBT−003STはフルブレーキにも
さすがにがっちりグリップしてロックせず耐えてくれた)
ぎりぎりの所でブレーキをリリースして
同時に車体を横っ飛びに路肩に振り(新東名のトンネルの路肩は非常に広い)路肩に入ると同時にもう一度ブレーキをかけて
車体を直立させてそのまま車を抜いてかわした。一応私の技量でかわした・・・といえば聞こえはいいが
そもそもそんな状況に陥ってしまったのは完全に私の不注意によるミスで、本当に危なかった・・・。
ミニバンの方には申し訳ないことをしたと思う。
それにしても、ここのところ危険な目に遭う頻度が高すぎる。体調管理には本当に気を付けないといけないな。
問題は、”体調が万全の時しかバイクに乗ってはいけない”をもし厳密に適用したら私は多分バイクに乗れる日が
なくなってしまうことなのだが、それにしても事故に遭うよりはましだ。何とか対策を打たなくては。
ちなみにガソリンの残量は次のインターで一旦高速道路を降りて給油したところ全く異常はなく、
どうやらセンサーの不良が原因だったらしい。ええい、人騒がせな!
さてMOTOAIDだが、なかなか楽しめると同時に得るものの多いイベントだった。


参加者の駐車場。なんとも濃いバイクばかりなのがMOTONAVIの読者層を象徴しているかのような気が。

もともとはMOTONAVI誌のイベントだったのが東日本大震災のため復興のチャリティーイベントになり、
今年はその二回目という成り立ちなので当然チャリティー関係は充実し、各メーカーの展示も中々。
中には某スズキの広報のように「バイクは何にお乗りなんですか?」と聞かれたので

「BMWのメガモトとR1100RSとYB系ビモータ」と答えてやったところ
「うわあ、お金持ちの方なんですね!見かけによらず
などと抜かしおったけしからん輩も居たのだが、その辺を考慮しても展示内容には見るべきものがあった。
(ちなみにスズキのブースではチャリティーの輪投げに挑戦し、非常に高いスコアを出して件の広報氏から
ポロシャツとウインドブレーカーと他いくつかの景品を分捕って大いに溜飲を下げている(^^)v)


BMWはこの時点で国内未発売のCと、G650GSも持ち込んでいました。


ドカはディアベルが中心。ポスターにロッシが登場しているのが時の流れを感じる・・・。
ドカのブースは参加メーカーの中でも一際力の入ったものでした。

試乗はコースが短い上に先導つきだったので正直なところ満足のできるものではなかったが、
こういう参加者の腕前が玉石混淆のイベントでは大事な試乗車を壊されるリスクを考えて
下手な人のレベルに合せた設定にするのはやむを得ないことと考えるべきだろう。
ちなみにバイク王もGSX1100SやGPZ900など往年の名車(もちろん中古)を試乗車として持ち込んでいて、
これはなかなか新しい試みだと思った。
総じてこのイベント、かなり良かっただけに2013年は開催されなかったのが残念でならない。


1100刀にニンジャにモンスターにストリートファイター・・・試乗ラインナップは実に興味深いものでした。

その後は友人宅に泊めてもらい、長かった一日が終了。
それにしてもビモータの信頼性の低さは一体何なのだろうな。やはり”信用しきれない部分”というのがあって
フラットやボクサーハウスで整備したBMWで感じるような「いける!このバイクなら命を預けて走れるッ」
と感じられるような領域に今一歩踏み込めない。
しょぼい腕前のメカニックならともかく、私のビモータはヤマハFZ系に精通したバリバリの元ワークスメカニックに
3年ほども面倒を見てもらっていて整備の内容も並ではなく、車両の状態もレッドバロンで納車された時とは
比較にならないほど良くなっているのが充分にわかるにもかかわらず、
未だに車両がその域に到達できないというのには頭を抱えるしかない。
これがCB1300SFだったら出稼ぎのブラジル人が組んだ車体を専門学校出たばかりの新人メカが
ちょちょいと納車整備しただけでその領域に入れてしまうのだからな。
素材の差と言ってしまえばそれだけのことだが、なんだかなあ・・・。
本当、普通の人が乗るバイクではないと思うな。
ちなみに私は自分が普通ではないと自覚しているのでノープロブレムである!(笑)


5月27日 普段のツーリングでは高速道路で目的地まで最短距離を一直線、帰り道も自宅まで一直線で
ただ最短時間で帰るだけ、というのが普段の私の走行パターンなのだが、近年とみに忙しくなると
どうもそれが勿体なく思えてきて、折角ここまで来たのだから寄り道していこう、というケースが増えている。
そんなわけで足柄SAでR259さんに会い富士山スカイラインを軽く流してからフェアリーカフェに行き、
人穴に入ってからネオパーサ清水でクシタニの新店舗を見てネオパーサ浜松では別の友人と会い、
21時近くまで話し込んでから高速道路を140〜160程で疾走して最後にレンタルビデオ屋に寄って帰ってきた。
それにしても、東名秦野中井インターに9時前に入って、帰宅したのは22時半というのは
所要時間では歴代ワースト記録ではなかろうか?
というか、一般道を普通に走ってもこれだけかければ岐阜〜東京は余裕で走破できるし。
私の走り方も変わったものだなあ・・・。
RS不在の期間が長いことと無縁ではないとも思うけど。
ともあれ、久しぶりに、かなり実りの多い楽しいツーリングだった。
泊めてくれた友人をはじめ、私のために時間を割いてくれた方々には改めてお礼を申し上げたい。


フェアリーカフェの駐車場にて。カレーはマイルドな味で辛口好きの私には戦っていないのが少々気になったものの、概ね美味でした。


新東名のネオパーサ清水で、昨日御殿場で見たドカのブースと再会。なるほど効率のいい運用だ・・・。


フェアリーカフェ近くの県道で。デジカメの画像歪みが少々気になりますが、ここで撮った画像は翌年の年賀状に使いました。



帰りに立ち寄ったネオパーサ浜松で出世大名家康くんに遭遇。まさか翌年の全国ゆるキャラグランプりで
この家康くんが全国二位にまで上り詰めるとは・・・。

6月10日 昨年R1100RSを組み上げた際に自動車用のHIDを装着したのだが、自動車用だから2個セットで
従ってもう一個が余っている。この余りは昨年からビモータを入庫させていた時に装着はしておいたのだが、
車検で面倒なことになった場合のリスクを考えて配線だけして実際には普通のH4バルブで車検を通していたので

(後日、同じユニットを装着したメガモトが車検に合格している)改めてバイク屋でこれを有効化してもらうことにしたのだ。
お陰でビモータは55WHIDの超強力なライトを手に入れたのだが、それはそうとしてここのところビモータのチェーンが
走らせるたびに伸びている様子だったから作業ついでにきっちり調べてみたところ、やはりチェーンが寿命を迎えていた。
チェーンサイズは535。また面倒なサイズを・・・。まあ、チェーンがショップに入荷するまではこのまま走るしかあるまい。


6月14日 両親の新居の建築は順調に進んでいるのだが現在祖母の家から搬出した大量の荷物は
近所の賃貸倉庫に放り込まれている。新居が完成すれば賃貸契約は解除だから、バイクの置き場もなくなってしまう。

幸か不幸か一番防犯に気を使わないといけないメガモトがまだ修理から戻ってきていないし時間的にはまだ余裕があるが、
防犯倉庫は真剣に考えないといけないだろう。どのみちバイク+自転車の数は将来的に増えるのだし。


6月16日 ビモータのシングルシートカウルがヤフオクに出ていたので予備として落札しておく。
新品では入手困難だし、2年前にシートカウルを飛ばした苦い経験は未だに忘れられん。
多分使うことはないと思うが、保険みたいなものだな・・・。

6月17日 mixi上で呼びかけがあった清水でのビモータオフ会に参加してくる。寿命を迎えたチェーンがまだ交換できていないので
無理は禁物と自分に言い聞かせながら新東名を走っていたのだが、浜松まで走ったところで(今度は煙は吹かなかった)
チェーンの状態を確認すると案の定、許容範囲突破の領域まで伸びてしまっている。
「先週に調整してから200キロしか走っていないのにこの有様では、清水まで走ってからUターンして
岐阜に無調整のまま帰るのは危険だなあ。何やらうるさい音もしているし」
この後にはレッドバロン岡崎工場の見学予定も控えていたから、順当に考えたら工場見学している間に
レッドバロンの総本山・ヤマハオートセンター岡崎本店に放り込んで調整を依頼するのが効率のいいやり方だが
スケジュールの都合上清水の集会を途中で切り上げて岡崎に戻らないと時間的に間に合わなかったから
つまり、帰り道は飛ばす必要がある。多分何とかなるだろうとは思ったが体力的に無理をしてのミスが
頻発しているところでもあるし、安全マージンを取って近くのレッドバロンで先に調整をしてもらうことにした(一応店名は伏せておく)。
さて高速道路を降りてからレッドバロンでチェーン調整を依頼したのだが、先に整備の予約が入っているため
それが終わってからになるという。チェーン調整に1時間待ちというのは少々勿体なかったが、仕方あるまいということで
店内を見たり近所を散歩したりして時間を潰してから作業の様子を見ていると、チェーンを張ってはタイヤを回して
チェーンの張り具合を点検し、首をひねってはチェーンを張り直すことを繰り返している。
「うーん、チェーンが終わっているのがわからないんだなあ。終わったチェーンを均等に張るのはまず無理だって」
そう思いつつ口を挟まず見ているだけの私も性格が悪いのかとも思ったが、ともかく30分ほど!かけて
一応のチェーン調整を終えた若手のメカニックは「どうも綺麗に調整できなかったんですけど」と言いつつ
1150円の工賃を請求してきた。
レッドバロンの規定料金だしこちらは別に構わないが、30分働いて工賃が1150円しか取れないでは
店も大変だろうなあ・・・と思いつつ、素直に工賃を支払って再出発。しかしチェーン調整と高速道路を降りての移動に
2時間ほどもロスしてしまい、集会は大遅刻になった・・・と思いながら目的地のネオパーサ清水に到着すると、
ビモータは1台しか来ていない。私は当日朝のmixiを確認せずに出発したのだが、どうやら天気予報が雨だったため
ほとんどの方が参加予定をキャンセルしたらしいのだ。
この辺やはり雨が降っても平気でやって来るBMWとは違うわいと思いつつ主催者の方といろいろ話をしていたら
一般道で来たという方がもう一人到着されたので、その方も交えて時間の限界までビモータ談義をする。
当初の予定ではもっと早く岡崎に出発する予定だったが、
到着がこれだけ遅れた以上はある程度予定を後ろにスライドさせることも止むを得まい。


雨が降るとこの台数というのがBMWとビモータの違いを如実に表しているような。
最終的には3名が集まり、なかなか楽しい話ができました。時間がなく途中で引き揚げたのが残念!

それから集会を途中で抜け、ビモータで新東名を160オーバーで疾走(260キロ出したという意味ではない)。
途中で覆面を追い越しかけてしまうハプニングもあったが無事に岡崎まで到着し、待ち合わせていた友人と
レッドバロンの
本社工場を見学してきた。説明についてはリンク先を見てもらうのが手っ取り早いが
(ちなみにHPに載っている見学者と思しき方々は全員本部の社員だと聞いた)エントランスにビモータ500Vdueが2台!
並んでいるのにまず驚き、解体を待つストック車両の種類と台数の豊富さに驚き、様々なシステム開発や
巨大な中古パーツの保管パレットにも正直感嘆させられた。スケールメリットを生かしてのことではあるが、
アフターサービスのためにここまでやるというのはやはり素晴らしい。
レッドバロンはいろいろ悪く言う人も居るけれど、会社全体として考えたら
あれほど真っ当な商売をしているバイク屋は日本では他にないぞと思う。
ただ、その理想が組織の末端まで浸透しているかは?もつくわけだが・・・。


6月22日 昨年に携帯を買い換えてから一年も経ってないのだが、仕事で使用する必要に迫られて
スマートフォンに買い換える事になった。機種はiPhone4S。年内にiPhone5が出るのがほぼ確実だったから
せめてそれまでは待ちたかったが、待てないのが仕事の都合というもの。
とはいえ、バイクのナビとして使用することも考慮しているから早速ネットで情報を集めつつ
ナビ用のアプリを幾つかDLしてみた。機能や使い勝手についてはいずれわかってくるだろう。


6月23日 ようやくビモータのチェーンを交換する。静かになっただけではなく、パワー感が明らかに向上したのには驚いた。
チェーン内部の駆動ロス、無視できんのだなあ・・・(@_@)

あと、スマートフォンをナビとして使用する場合を考え、オーディオテクニカのブルートゥースイヤホンを購入した。
単に音声を聞くだけなら有線のイヤホンで問題はないが、以前から時々使用しているデイトナの
レーダー探知機と併用するとなるとこれを回線を割り込ませるためにはブルートゥースが必要になる
(配線の煩雑化を避けたい都合もある)。経験上音楽や音声を走行中のバイクでまともに聞き取るには
ノイズキャンセリング機能が必須だと思っているし、更に音楽を聞くためにステレオで、と条件をつけていくと
ATH−BT04NCしか残らなかったということだ。幸いにして以前上京した際にヨドバシアキバで試聴までしているから
製品の仕様についてはわかっているしな。


6月24日 メガモトの修理だが、走行に直接関係ないナックルガードだけはユーロネットで購入した方が安いか・・・と思い
入庫しているショップには修理依頼を出さなかった。それから調べてみたところユーロネットの送料込み価格と
ディーラーで普通に買う価格がたいして変わらないことが判明して
「だったら保証が効いて納期が早い正規ディーラーで買うわい」とディーラーに発注をかけていたのだ。

それの受け取りとiPhoneのナビアプリの動作テスト(まずは無料の全力案内を入れてみた)のためセルシオでディーラーへ。
マップマッチングや合流地点などの距離はだいたい正確で、時々誤差が出ることもあったが許容範囲と判断した。
ただ登録されているポイントが多くはなく、案内もあまり賢いとはいえないのは不満な点だ。
また噂通り電池の消耗は早く、わざと音楽も流したまま使っていたらフル充電した新品のiPhoneの電池が
2時間半ほどの使用で残量1/3程度になってしまったから、これは充電しながらでないとツーリング中には
使い物にならないな。あとはマウントもどうしたものか。
サインハウスが最有力だが、あれはモノはいいがその分価格も相応だし私は運転中に視界に入るところに
余計なものを置くのが嫌いだから(ナビの画面も含む)できるだけコンパクトにまとめたい。
防水性の問題も含めて、これは色々調べないとな。

6月26日 昨日届いたブルートゥースイヤホンの作動実験をする。
まずiPhoneをペアリングさせてから、デイトナのGPSレーダーを続けてペアリングをさせると
うまくいくことが分ったので続いて道具一式をセルシオに積み込んで近くにあるオービスを何度か通過して
きちんと作動して音声が届くかを確認したところ、合格だった。これで知らない土地のツーリングの危険度は大幅減少。
あとはバイク用のマウントと防水対策、充電システムの確立だな。

6月29日 iPhoneをナビとして使う計画だが、マウントはどうやら本体をタンクバッグの上部クリアポケットに放り込んで
代用してしまいそうな気がしてきた。
晴れていればサインハウスのマウントで何ら問題はないのだが、あれだと雨天時に防水カバーを付けて装着できないし
(周知の通りiPhone自体は防水でない)汎用の防水カバーつきマウントだと基本が横向きのようだから
縦にして使うと充電用コードを通す穴の防水の始末に少々不安があるし横に置くと画面が小さすぎて見えない。
晴れ用の縦置きと雨用の横置きとマウントを二つ買って使い分けるのは費用対効果で論外だ。
また、これは決して褒められた事ではないが私は物事を中断するのが嫌いなため雨が降ってきても結構長い間
雨具を着ずに濡れたままで走り続けてしまうという、マスツーリングの先導には向かないタイプだから
防水性皆無のシステムはたぶん相性が悪いだろう。
そうなると、画面の見易さはコントラスト関係上たぶん落第点だろうけれどタンクバッグに放り込んでおけば一応簡易防水だし、
マウント代がかからないからコストパフォーマンスもいいしどうせ案内は音声が基本なのだから
タンクバッグに放り込んでおくのもそう悪くないかもしれない。
しかしそうすると、
まだメガモトが修理中な現在タンクバッグが使えるバイクはビモータしかないから
次はビモータでナビの作動実験か!? 似合わねえ・・・。


6月30日 お盆休みには久しぶりにR1100RSで泊まりのツーリング(実に8年ぶりだ!)に行く計画なので、
セルシオを引っ張り出してライコランドに雨具を買いに行く。
全天候型ウェアは以前から持っているが、夏場のツーリングなら暑苦しい全天候型などそう着てはいられないし
(ずいぶん以前に真夏の北海道をBMW純正(冬用)全天候型ウェアを着て走って、走行中はともかく
バイクを降りてからはあまりの暑さに閉口したことがある)いくら以前のように頻繁にツーリングに出られなくなったとはいえ
3年前の袖ヶ浦のサーキット走行会で使用して以来寿命が来た雨具を買い換えていないというのも問題がある。
価格だけならネット通販で買う方が安いだろうが、作りの良し悪しや着心地は現物を見ないとわからないから
店頭販売にはまだまだネット通販が追いつけない長所があると思う。
そんなわけで、結局ワイズギアのヤマハ純正品を購入した。コストパフォーマンスと素材品質に優れる
登山用の雨具でもいいのだが、バイクのポジションや高速走行時の風圧を想定していない形状だから
高速連続走行などで使うとどうしても限界があるしな。

帰宅してからはセルシオのエンジンオイル交換。トヨタのディーラーでSLグレードの純正オイルを
5.3リッター入れて工賃込みで税込み3980円という価格は実にリーズナブルだ・・・というか、
はっきり言えばバイク屋がマージンを乗せ過ぎだと思う。顧客数が圧倒的に少ないから
一台あたりの粗利益を四輪よりは稼いでおかないと商売としてやっていけないというのは事実だと思うけれど
特に純正オイルは高すぎるだろう、国産メーカーも含めて。


また、ツーリングの準備ということでR1100RS用にバグスターのタンクバッグを新調した。
ファスナーが壊れた15年前の黒い初代バグスター、
K100RS・K1200RSと使ってきたアイボリーの二代目と所有しているが、
もう古くなっていることもありR1100RSでツーリングに出るのであれば新調してもいいだろう。
そんなわけで現行型のMINEAを発注。以前のモデルは容量が15リッターしかなく使いにくい時もあったが、
今のモデルだと12〜21リッターの可変式なので問題あるまい。

あわせて、まだ入院したままのメガモトにもHIDを装着することにした。稼働率にいささかの問題はあるが、
R1100RSでも
ビモータでもHIDの性能自体はまず申し分ない。雨が降らなければ、という但し書きはつくだろうが
雨や霧でも光の拡散による照度の低下を減らすために4300Kというかなり低目の色温度を選んでいる。
こちらも現物が届いてからになるが、せっかく長期入院させてただ直ってきただけでは面白くない。
(削れたハウジングはタッチアップで済ませているから、細かく言えば見た目は以前より低下している)
どうせなら何かひとつくらいは以前より良くなった状態にしてやりたいものだ。

7月4日 バグスターのタンクバッグとHIDがそれぞれ届く。タンクバッグは現物確認したが問題なかったので
R1100RSの完成を待つだけだな。
と、そこまではよかったのだがHIDを確認したところ、
バイク用と書いてあるにもかかわらず(基本は自動車用)、リレーハーネスが一個しかついてない。テメエコラ!
配線図と内訳を確認したところ確かにリレーハーネス×1と書いてあるからこれは私の確認不足になるが、
これでは2灯を2台のバイクに分けて使用することが不可能で計画は大幅変更を余儀なくされた。


二輪用と書いてあるだけで1灯用×2のセットだと思い込み、バラスト×1という明細をよく読んでいなかった私にも責任はありますが、
まさかただの四輪用デュアルヘッドライトの二輪専用だったとは・・・やられたぜ(苦笑)

次善の策として「だったらセルシオに使おう」と考えたのだが、HPの車種別適合表などで調べてみると
私のセルシオ(2代目前期型)はハイビームがHB3でロービームがH4をロー側だけ使うという
(ハイビーム時にH4は点灯しない)意味不明な設計らしい。
どう考えてもリレー付きのH4Hi/Lo切り替えタイプは具合が悪そうなので今回購入したHIDはサクシードに回して、

メガモト用のHIDは改めて買い直すことにした。

7月7日 友人からクシタニ本社工場ツーリングの誘いがあったので参加する。天候不順のためバイクではなく
四輪での参加に変更したのは残念だったが、その分友人とは車内でいろいろと話も出来たのでまあよしとしよう。
工場で見せられた(写真撮影は禁止)のは要するに30万くらいするオーダーのつなぎの生産工程で、
つまりクシタニ最高峰のハイエンドモデルを作っているところだ。
私はもっと安価な量産品の衣料に関わっている人間なので畑違いの内容だったが、
それでもクシタニの革の原価はだいたい知識として知っていたから
クシタニがほとんどの商品を生産している中国工場での生産コスト、それに開発費と
ブランド維持のための広告宣伝費が商品代金の何%になっているかを常識的な数字をあてはめて仮定して
脳内で推定利益率をはじき出すと「ふむふむふむ〜!」と色めきたつような数字にはなった。
無論それが悪いと言っているわけではなく、商売とは結局「どれだけ高く売れるか」だから
がっちり儲けていても客に満足してもらっていればそれで無問題。
フランスの某高級ブランドのバッグの日本国内生産品など、有名なロゴをポンと型押しするだけで
同じ工場で同じ材料を使用したノーブランド品(つまり製造原価はほぼ同じ)の4倍の価格で販売しているのだが
それを喜んで買う客がいるからビジネスとして成立しているのだ。
無論ブランドの価値を維持するためには並大抵ではない努力とコストが必要で、
オーダー品製作現場の工員の方のミシン捌きは見事なものだったし
検品のチェック体制の厳格さには正直唸らされるものがあった。
大手の学生服メーカーでもあそこまではやってないぞ(@_@) 
衣料品業界に従事している者としては同時に見学していた客が「これは高くなるはずだ」と感心しているのを聞くと
「これはハイエンドモデルの一番いいところを見せているのであって、あなたが今着ている中国人が作った
量産品の生産体制とは悪いけど同じじゃないですよ」と思わず心の声で語りかけてしまっていたのだが、
やはり色々と参考になる見学会だった。


クシタニ自慢のプロトコアレザーのサンプルを前に説明。ものがいいのは判るがちょっと高くて、
現実にはなかなか手が出ないのがネックですなあ。

7月10日 先日以来HID化したサクシードを何度か運転してそのたびにHID55W二連装の威力を実感しているのだが、
カローラスパシオを動かしたところヘッドライトの光量があまりにもしょぼいのに驚いた。
明るさの単位のカンデラは蝋燭のキャンドルが語源だが、本当に蝋燭のようなか細い明りという印象だったからな。
以前はどの車もほぼこの状態で運転していたのだから慣れとは恐ろしいものだ・・・(レンズや反射板の劣化は考慮していない)。

やはり、セルシオとメガモトのHIDも早目に手配しなくてはなるまい。
ヘッドライト位置が高いメガモトの場合、停車中前の車を照らし過ぎるのが少々気になる部分ではあるが
「合法」という錦の御旗にあぐらをかいて、ここは自分の視界向上による安全性確保を優先させよう。
普段から「モラルに反したことは法律で許されていてもすべきではない」と考えている私としてははっきり言って
ダブルスタンダードになっていることを認めざるを得ないが、突き詰めていけば”これで私が少しでも安全に走れるのであれば、
他人に迷惑をかけてもやむを得ず”という判断だ。無論程度問題ではあるが、そんな時に「合法」という言葉は
確かに一つの基準にはなり得る。バイク用で停車時の減光システムを備えたHIDも6万円ほどであるのだが、
当然モノは違うだろうが単純な明るさだけならほぼ同じで目立つ長所が減光システムだけとなると、
1セット6万円ちょっとに対して2セット6000円の差はあまりに大きすぎる・・・やっぱり合法だ!(爆)


7月12日 メガモトが仕上がったという連絡が入る。2ヶ月かかったか・・・。
ディーラーが部品の手配をもうちょっとスピーディに対応してくれれば助かるのだが(例によって名前は伏せる)
やむを得まい・・・。今回は以前書いた通り非ディーラーのショップに預けるしかない状況だったわけだし。
リレーの問題が出ていなければHIDも一緒に装着できたのだが、もう仕方がない。これは近々改めて実行だ。
あとは今度こそフロントタイヤの交換だな。これが遅れたために本当、大変な目に遭った・・・。


そんなわけで、セルシオ用のHIDとメガモト用のHIDをまとめて発注。ここで余計なことを考えなければ話は簡単だったのだが、
人生はチャレンジが信条な私は「今度は別のHIDシステムを試してみよう」とこれまで購入・使用して実績のある
HIDではなく、少し安い別メーカーのHIDをセルシオ用として購入した
(メガモトはこれまでと同じものにした)
あと、iPhoneで使用しているナビアプリの全力案内が性能的にどうも気に食わないので、
やはり他のものも試そうと考えてマップルナビとNAVIeliteを連続してDLする。
年間800円のマップルはともかく年間3800円もするNAVIeliteは試すには少々ハードルの高いアプリではあるが、
まあ両方使ってみて2年目からはどちらかに絞ればいいのだ。土曜日にはクシタニのコーヒーブレイクミーティングがあるから、
そこに行く途中で両方テストしてみるとしよう。


7月14日 クシタニのコーヒーブレイクミーティングが滋賀県の道の駅・湖北みずどりステーションで開催されたので
スマートフォン用ナビアプリのテストも兼ねてビモータで出かける。
ただし、連日のハードワークによる体力低下と寝不足は尾を引いていて、ナビを試すため往路は一般道を使うべく
早起きが必要だったので、この日は睡眠時間を2時間しかとれなかった。

疲労と眠気でボケた頭で無理をした結果とも言えるGWのメガモト転倒の悪夢が脳裏をよぎったのは勿論だが、
それでもこの程度ならまあ何とかなると判断して出発する。途中で何度か休憩しては両方のナビアプリを切り替えて試しつつ、
ミーティング開始とほぼ同時に無事到着した。


HIDとグリップヒーターとブレンボとニッシンのラジポンとFCRとレーダー探知機で武装したビモータ・・・。
個人的な好みと欲求の延長線上にあるものの、はたから見ると意味不明なバイクだろうなあ・・・。
ちなみにナビとレー探はブルートゥースでイヤホンに飛ばし、iPhoneで音楽を聴きながら走行可能。
今回のはお盆の東北ツーリングでR1100RSを使う際のナビとレー探のテストでもありました。

コーヒーブレイクミーティングは基本コーヒーがただで飲めるだけで主催者がじゃんけん大会をしたりすることはないが(笑)
しかし協賛している企業もあるのでクシタニがテントを張っている以外にも今回はドゥカティジャパンが展示車両と
試乗車を持ち込んでいた。ムルティストラーダなど是非とも試乗してみたかったが、いかにも眠かったので
この体調での試乗は避けた方が賢明と考えて自重せざるを得なかったのは残念でならない。
本当、もうちょっと何とかならんかな私の普段の生活(- -;)


ドカの試乗を諦めたのは未だに残念に思っています(早朝なので人が少ない)。それにしてもドカのテントとトレーラー、
ここのところデジャビュを感じるくらいに見ているな(;^_^A

体力が残っているうちにミーティングから撤退した私は、高速道路で一気に自宅まで帰ると
(当然、ナビアプリのハイウェイモードのテストも兼ねていた)
とりあえず3時間ほど仮眠してから電車に乗ってメガモトを受け取りに向かった。
一見大したことはなさそうでも、想定より高くつくのがこの手の修理の通例。
さて幾らだ・・・と思って請求書を見ると、70142円と書いてある。予想以上に高い・・・。
ちなみに工賃はタッチアップも含めて10500円でこれは文句なしに安いと言っていいだろうが、
ウインカー一個の部品代が9000円を超え、ヘッドカバーが38588円もしている。
きっちり調べたわけではないが、ネットで見てみるとGS用だと26000円くらいか?
更に調べるとHP用のマグネシウム色のヘッドカバーとGS他用のシルバーのヘッドカバーは
アメリカではどちらも219.13ドルと同一価格だから、単純に考えたら差額はBMWジャパンが丸儲けしていることになる。
ドイツ人日本ナメてんじゃねえぞ!
次回があっては困るのだが、もしあったらその時は海外から部品取り寄せだな。


なお、2種類のアプリはどちらも充分使えたが、比べるとNAVIeliteの方が圧倒的に優秀だった。
確かに高いが、さすがはトヨタ純正ナビを作っているアイシンAWが開発しただけはあり
自律航法ができない以外は現代の自動車用ナビと比べてもさほど遜色を感じない。
画面が横置き固定で表示が小さいためタンクバッグに放り込むと少々見づらいのと
ボリュームが最大でも(バイクで使うには)やや小さめなのが難点だが、
これからのバイク用ナビの主力は高くても迷わずこちらだな。
ただ先日から何とかしたいと思っていた車載用のステーだが、
メガモトの修理代が予想より更に高くついたため
予算的に厳しくなってしまった。当面はこのままいくしかなさそうだ・・・。


7月16日 バイク屋にメガモトを持ち込んでHIDの取り付けをしてもらう。さすがに凄まじく明るいが
もともとヘッドライトが下を向きがちで光軸をきちんと出しにくいメガモトのこと、やはり光軸が狂ってしまった様子だから
早いところテスター屋にでも持ち込んで光軸を調整してもらうとしよう。
それから先日ディーラーで購入してきたナックルガードを破損した右側だけ交換したのだが
(部品は左右セットでしか発注できなかった)、F800GSなどによく着いている上側の延長パーツ(グレー色のもの)は
ベースとなるナックルガードに穴を開けて取り付けるようになっている。錐でもんでやればいいかと思ったが
実際にやってみると予想外に手強く、電動ドリルを持ち出すのも大げさだと思ったから5寸釘を用意して
台所のガスコンロの火で炙って熱融解させようとしたがこれも異様に手強く、30秒ほどガスコンロで炙った程度では
なかなか穴が開いてくれないのには驚いた。赤熱化する少し前まで加熱したらさすがにひとたまりもなかったけれど、
さすがに転倒のことをしっかり考えて強度は勿論耐磨耗性や耐熱性も考慮して材質を決めてあるわいと感心したな。
この辺の配慮がしっかりしているのはやはりBMWのいい所だ。


また、セルシオのHIDの方も取り付けを行うべく実車を(ようやく)チェックしたのだが、
試してみるとロービームは普通にH4が点灯しているのだがハイビームに切り替えると
H4のハイビームとH3が同時に点灯している。
最初からおかしいとは思っていたが、やはりHID適合表で”H4Lo固定”と書いてあったのは
適合表の方が間違っていたのではないか?で、ネット上にもそれを鵜呑みにした誤情報が流布していると。
実車を持っているにもかかわらずこれまで確認を怠っていたのは私の責任だが、ともかくこれでは装着するわけにいかない。
購入したネットショップは”返品・交換不可”と明記してあるものの、ショップの表示している適合表が間違っていたら話は別だ。
しかし装着できないわけではないからまったくの誤情報とも言い切れないし、ルール外の対応を要求するわけだから
ここで「全責任はお前にある〜!」と強気に出すぎると話がこじれる場合も(ショップにもよるが)あり得る。
送料を私負担で交換してもらえればまあ落とし所として合格だろうとあたりをつけ、その方向で交渉してみることにした。
・・・しかし、結果論になるが妙な色気を出して別のHIDを試したのが完全に裏目に出てしまったわけだ。やれやれ。

7月18日 HIDを購入したネットショップからの返事が届いた。
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(略)
お問い合わせの件ですが、
適合表の表記にについてですが、
ハロゲンではハイビームとロービームが切り替わっても
HIDに変更した場合、ハイビームへ切り替わらない場合もございます。
従いまして、HID適合表での当店では【H4Lo固定】とご案内させていただいております。

万が一、切り替わらない場合お車に不具合が起こった場合、
当店では保証はし兼ねますので、何卒、ご了承いただきたくお願い申し上げます。

交換は対応させていただきますが、上記をご検討いただき
交換の有無のご返答をいただきたくお願い申し上げます。

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まずは合格というべきかな。
不満はなくもないけれど、本来返品・交換不可の商品の交換を認めさせたということで
まずは我ながら上出来としよう。来週末は無理だろうが、再来週末にはセルシオのHID化も片付くかな。


7月19日 ヘルメットを新調するべく、J−FORCEVを購入する。
10年ほど前に購入したアライのSZ−RamUは5年前にK1200RSで事故をやった後も廃棄処分にはせず
「経費で落ちるしょぼいお椀型よりはずっとましだろう」と会社のスクーター用ヘルメットとして使用を続けていた。
これの劣化が遂に我慢の限界を超えたのでやはりヘルメットを新調しなくてはならなくなり、
そうなると個人的にはSHOEIよりアライの方が好きな私としては、素直に考えたら
最新型のSZ−RamWを購入してこれまで使用していたSZ−RamVを会社のスクーター用にしたいところだった。
しかし近年のアライは売れるサイズに集約しているのか私が普通に使用できる63−65といった特大サイズを
ラインアップから外す傾向にあり、SZ−RamWもSZ−Mもサイズは61−62が最大。
先日のMOTOAIDのアライのブースで担当者を捕まえて話を聞いた時にも「シェルの寸法はどうしようもないから、
内部のウレタンの調整で対応していただくしかないですね」と返答をいただいている。
これがSHOEIだとJ−FORCEVにはサイズ設定があるのだがあと2〜3年くらいでJ−FORCEWが出るだろう。
しかしそれを待つのも無理な話だし、新型のJ−Cluiseが安くなるのを待つのもやはり無理だろう。
そうなるとやはりJ−FORCEVを購入して現在使用しているSZ−RamVと比べてみて、
気に入らなかった方を通勤用に格下げするのが妥当なところかな。


また、9月の連休まであと2ヶ月になったということでレッドバロンに電話をかけてカイザーベルク城ヶ崎の
予約を取ってもらった。昨年の連休は組みあがったばかりのR1100RSの調整と走りこみを優先するため
予約をキャンセルせざるを得なかったから、今年はそのリベンジを果たしたいところだ。


7月21日 メガモトのフロントタイヤをようやく交換する。ここまで長かったぞ、実に!


交換した古いフロントタイヤ。横滑りした痕跡がトレッドにしっかり残っています。結果だけで判断するなら
タイヤをケチったために大損こいた・・・ということになりますね。やむを得ない部分もあったとはいえ、手痛い失敗でした。

7月23日 昨日届いたJ−FORCEVをかぶって、早速スクーター通勤に使用してみる。
SZ−RamVと比較感想として箇条書きにすると、こんな感じだった。

【デザイン】アライよりサイズが同じでも帽体が一回り小さい。発泡スチロールが薄いことの安全性への影響はさておき、
軽く(具体的な数値は調べていない)てメットインが楽なのはメリット。ベンチレーションやシールド脱着の操作性も
アライよりわかりやすくて良い。
【フィット感】額の高さで周囲から軽く締め付けられるが、頬の部分は薄手で押さえつけられる感が少ない感じ。
アライは全体に軽く締め付けられる感じがあり(頬のフィット感はややきつめ)、均等にフィットするのはアライの方。
これは好みの問題だと思うが、細かい調整はプロショップでやってもらうという手もある。
【機能】視界はアライより僅かに良好(ほとんど差はない)。一体成型のシールドは左右の端に僅かに歪みがあるが、
ほぼ気にならないレベル。
ベンチレーションは額の部分がアライよりずっと涼しいが、アライにある眉毛の上のインテークがないので額の下はいまいち。
60キロを超えたあたりから急に頭部の空気が吸い出されて涼しくなるのを感じるが、頭頂部はやや熱気が残る感じがある。
60キロ以下の速度域ではアライの方が涼しいので、総合的にアライの勝ちと判定。
シールド内側への風の巻き込みや内装の出来はどちらもいい勝負。高速域での空力特性もほぼ互角。
静粛性はアライより多少上か。
【耐久性】問題はないだろうが、クリヤーパーツが使用に伴い汚れて見苦しくならないかは少々心配なところ。
【その他】どちらも間違いなく良いヘルメットだが、アライはスネル規格を通しているという大きな違いがある。

結論から言うと私はどちらかというとアライが好みなのだが、新品のヘルメットはやはり良い。
甲乙付けがたい部分もあるが、お盆のツーリングにはアライで出かけるとしよう。


8月10日 東北ツーリング・1日目
仕事を終えてから昨日受け取ってきたばかりのR1100RSに用意しておいたパニアケースを取り付け、装備を整えて出発する。
徹夜で走れるような残存体力はないので、まずは東海北陸道を北上して富山でスーパー銭湯に宿泊し、
明日は早朝から北陸道で日本海側から東北を目指す計画だ。
真夏とはいえ深夜に標高1000メートルを越える地域を走るわけだが、フルメッシュのジャケットを着ていても
まったく寒さを感じない(個人差はあるが)辺りにBMW本来のツーリング性能の高さを改めて感じる。

メガモトのような特殊なモデルばかり乗っていると忘れがちになるが、もともとこういうツアラーがBMWの本筋だ。
ともあれ、淡々と距離を稼いで目的のスーパー銭湯に到着。本当はもう少し先の石川県辺りまで走っておきたかったが
高速道路のインター近くに24時間営業のスーパー銭湯がなかったのだ。
これをツーリング1日目と呼んでいいか我ながら疑問は残るが、ともかく明日に備えて早いうちに眠り(仮眠)についた。

8月11日 3時間ほど仮眠をとってから、4時半頃に出発する。天気予報の通り新潟で雨に降られたが
新品の雨具は実にいい仕事をしてくれ、まったく雨の進入はなかった。
2年前まで使っていた今はなきプリカーナの雨具はメッシュの裏地が別体だったので張り付いて鬱陶しかったが、
この雨具はメッシュの裏地まで表生地と一体化しているので少々ゴワゴワするが裏地の張り付きがなく、
動きやすさは遥かに上だ。こういうことは実際に試着しないと通販では絶対にわからないだろう。
或いは実生活で経験を積むか。
そのまま裏磐梯まで一気に距離を稼いで、晴れてきたので雨具を脱ぐ。同時に出発時から使っていた
レーダー探知機+スマホナビ+音楽をブルートゥースで飛ばす組み合わせだが、
距離が50cm程度しか離れていないブルートゥースとはいえ音が途切れることはやはりあり、
安定性では有線に劣ると言わざるを得ない。コードレスのメリットは捨てがたいものがあるが
複数の機器を順序をつけてペアリングしているためバイクから離れた後にはいったん接続を解除して
イヤホンとスマホとレーダー探知機のペアリング作業を最初からやり直す必要があり、これが結構時間がかかって面倒だ。
レーダー探知機を腕に巻いたり(私のレーダー探知機には大型のベルクロを付けてある)ポケットに入れれば
問題は解決するのだが、そうすると感度が落ちるし電源供給ができないから使用時間の制限が出てくる。
これまで試してみたところではレーダー探知機の電池は単独使用ではどうやら3〜4時間程度しか保たないようで
「デイトナ〜、カタログデータの半分しか持続力がないじゃねえか〜」と恨み言の一つも言いたくなるのだが
(内蔵のリチウムポリマー電池が劣化している可能性は高いが)、ともあれその程度の持続力では
日帰りのツーリングにも電源供給なしでは使い物にならない。リチウムイオン電池の次世代といわれる空気リチウム電池は
まだほとんど理論の段階と聞いているが、早目に現実的な値段で実用化してほしいものだ。
ともかく福島県に入って高速道路を下りてからは、原発事故の避難地域の制限エリアぎりぎりのところを走ってみた。
幹線道路から外れた山道ではセンターラインのない細い道路の真ん中にいきなり赤いコーンが立っていることがあり、
何事と思って見てみると地震の影響でアスファルトが割れて溝が出来ているのだった。崩落しなかっただけましという
考え方も出来るが、地震のパワーを思い知らされた気分だった(そんなものは序の口だったことが後で分るのだが)。
それから避難地域のすぐ近くを走っていて気が付いたのだが、驚くほど人の気配がない・・・というより、
ほとんどの地域がまったくのゴーストタウンと化している。つまり人が居ないのは強制避難させられている地域だけではなく
その近隣の地域もほとんどの住民が自主的に避難してしまっており、人が居ないから店も経済活動を維持できず
店が閉店するとそこでは実質人が住めなくなってしまいゴーストタウンとなる、という図式のようなのだ。
そのため民家のほとんどは扉も窓もカーテンも閉まっており、雑草が伸び始めていて人の姿がなく、
店は閉まっているし快晴の昼下がりなのに歩道にも人が歩いていない。夕張でゴーストタウンを見たことはあったが
スケールはその比ではなく、ある種異様な光景に「これが原発事故の恐ろしさか・・・」とTVやネットでは流れない凄みを感じた。


さて、ここからの東北ツーリングはほとんど美味しんぼの東北シリーズに近いような内容が続いたのだが
残念ながらこれをしっかりした形で書いてまとめる時間が今の私にはない。
誠に申し訳ないのだけれど、画像とキャプションだけでご容赦いただきたいと思う。

また、明らかに被災地外では風化しつつある震災の凄まじさを多少なりとも感じ取っていただければ幸いです。
2013年にも一度訪れましたがまだまだ、復興は終わってなどいません。


道路崩壊のため、とあるけど実際はこの先が原発事故の避難地域。すぐ先には県警が待機して侵入者をストップできる体制をとってました。


ブルーシートの下は除染作業で除かれた土。


飯館村の近く。放射線量測定器が所々に置いてありました。


この時点で避難地域はざっくり直径20キロ弱の半円形。それだけの面積の自治体が実質的に消滅したと考えると
事故のスケールの恐ろしさが想像できるかと。


地震の影響でひび割れたアスファルト。


原野ではなく、人が居なくなって放置された畑の残骸。実際には避難指定地域の近く(地域の外側)の人も
殆ど避難して辺り一体が無人の土地になっているので、荒れ果てた田んぼや畑の残骸は至る所で目にします。
(避難地域近くで生産された作物に買い手が付かず、放置されたという事情もある)


”災害により移転させて頂きます”避難指定地域でなくても、その近くの地域は住民が逃げてしまい
限界集落以下になって商業が機能しないため、商店やガソリンスタンドなども殆どが閉鎖して
ゴーストタウン化しています。


分りにくいけれど”次代に残そう美しい自然と安全な街”のスローガンが涙を誘う・・・。既にゴーストタウン化して
人が住んでいないため、草は伸び放題。窓が全部閉ざされて誰も外を歩いていないのは一種異様な光景でした。


磐梯山の浄土平の駐車場。普段がわからないので観光客が多いか少ないかはわかりませんが


その中のビジターセンターにはこんな新聞の切抜きが。頑張ってくれと願わずにはおれません。


ここからは津波の被害。松島の島も津波で削られて形が変わっています。


松島観光遊覧船の発着場の中。小島が防波堤となって被害が少なかったとはいえ、矢印の高さまで津波で浸かったそうです。


仙台から少し北に移動すると津波の被害はとんでもないことに。
海岸の松原は半壊しガードレールはちぎれレールは砂に埋まり電柱は傾きホームは歪み・・・。


奥に見える丘のようなうず高いのは全て津波でできたごみの山。
今は景観と衛生上そのほとんどが土で覆われていますが、この時は本当に高さ10メートル以上ある塀のようでした。
こういう山は被害を受けた各地至る所で目にします。


津波で破壊された家。しかしよく考えてみればこの辺りはもともと石巻の市街地で住宅街なので、
周りの家は基礎だけ残して消失してしまっているということ。改めて慄然とします。


この時点は復旧工事中だった石ノ森萬画館のすぐ近く(左端の壁がそう)。
ここは河口近くの三角州にあるんですが、川を逆流してきた津波の水圧で橋の欄干が凄まじい状態に。


奥の高いところは津波の被害を免れたのがよくわかります。対して海岸近くの平地は戦術核兵器でも使ったのかというような破壊っぷり。


その海岸側の建物。4階まで被害の跡がある、つまり津波は4階の高さまで来たということ・・・。


この建物は有名なのでご存知でしょう。


ある意味恐ろしいと感じたのがその裏側。鉄骨が曲がるのは壁が水圧で押されたからと理解できますが、
階段の手すりをここまで破壊する水圧の力・・・。こんなものが街を覆えば、それは跡形もなくなると納得しましたよ。


既に解体された第十八共徳丸。街そのものが一時的に水没したからその上を浮かんで流れてきた・・・と
説明はできるものの、こんな巨大な(全長60メートル)船が海岸から750メートル流されるという凄まじさ。


あまり言いたくないけれど、第十八共徳丸が流されてきた気仙沼の”元”市街地。洗いざらい津波で持っていかれて、
基礎を除いてほとんど更地の平野と化しています。復興にはまだまだ時間が必要だろう・・・。


8月19日 岐阜県北部にある、岐阜市より有名な高山市にはトラン・ブルーというかなり有名なパン屋がある。
グーグル先生で調べると色々出てくるので詳細は割愛するが、ともかく急にそこの店のパンが食べたくなって、
ビモータにシートバッグをくくりつけてセルを回したところ・・・エンジンがかからない( ̄□ ̄*)
初爆はあるのだがそれが安定した燃焼につながらない印象で、しばらく試した後バッテリーが弱ってはまずいと
急遽メガモトに変更して出発した。安定して動くバイクがあるというのは、何度書いたか忘れたが実に素晴らしいことだ。
ちなみにパンの味はおよそ申し分なかったのだが、開店前1時間に整理券をもらって開店して40分後に店内に入り、
一人8個までの購入制限。まあ、高山に何かのついでがあって気が向いた時でなければ、パンのためだけに
再訪する気にはさすがになれなかったというのが正直なところだった。岐阜市内や中津川にある弟子が独立した店なら
そう大差ない味のパンが並ばず個数制限なしで買えるのだし。


これまで食べたパンの中でもほぼ最上位の味なんですが岐阜から高山まで片道120キロ、更にこれだけの混雑を並ぶに値するかというと・・・。
どんなに美味しくても、私はパンにそこまでの価値を見出してないとしか言いようがないですな。
とはいえ、商売やっている人間としてこれだけの客を呼べるということは尊敬します。

8月25日 白馬モトラッドデイ2012
毎年恒例の白馬モトラッドデイに参加する。今年は展示の目玉はF700GS、K1600GTくらいで
まったくのブランニューはなく、目新しいのは毎年開催されているGSトロフィーの最終選考会くらいという
ある意味新鮮味に欠けるイベントだった。


もはや毎年見慣れた光景・・・。


K1600GTはここで初めて見ました(13年末現在未だに試乗していない)。

BMWのイベントにハスクがブースを出していたのは今やセピア色の思い出だなあ・・・。
ヌーダ900はスポーツバイクとして申し分ない実力派なので、F800Rでハードコアさが物足りない向きは買って損なしと書いときます
(ツーリング性能や快適性はもちろん劣るし、今後のパーツ供給で苦労する可能性はあるので念のため)。



おなじみの場内試乗。このコースだとジムカーナに強いバイクが有利なので、G650GSやF800Rなどの
比較的軽量級が楽しめるのはいつもの通り。ただ、できれば場外試乗をお勧めします。



運が良ければ純正ウェア等が割安価格で買える(激安価格ではない)純正用品の特価販売。
純正ウェアと部品は本国との価格差が車両本体価格よりはるかに大きいため、最初からこの価格だったら文句ないんですが。
ユーロネットを排除しようとするよりも、正規代理店で購入するより海外から送料払って個人輸入で取り寄せた方が安いという販売体制を
まずどうにかすべきだと個人的には思います。それができれば並行輸入など簡単に駆逐できるのに。

多分イベント進行タイムスケジュールの都合として選考会は薄暮の頃
行われたため、後半の参加者は日が沈んで暗くなったコースを走るのは見ていてちょっとなんだかなあ〜と
思ったりもしたのだが、(少しだけオフロードのトレーニングを受けた今の目で考えると)あれだけ大きくて重いF800GSを
あそこまで自在にコントロールするのはやはり並大抵の技量ではなく、さすがは代表に選ばれる候補者の方々だと
感心したのだ。ただ、これを書くと失礼にあたるのだが、その代表が世界各国の代表が争うGSトロフィーの本戦では
万年最下位なのはどうしたわけだ?海外の奴等はそんなに凄いのか。一度詳しい方にそこらへんの事情を
伺ってみたいものである。


最終選考会の様子。GSトロフィーは一応国際スケールのイベントなので、
予選コースのレイアウトは本国の指示でほぼ決まっているそうな。


写真を撮ったのはまだ明るいうちでしたが、これからどんどん夜の帳が下りてきて照明が殆どないコースは大変なことに・・・。
この時は正直何とも思いませんでしたが、オフロードのトレーニングを受けた今だとあのでかくて重いGSを
あれだけ振り回す参加者の技量の高さがわかります(;^_^A

また、気になったのがBMWBIKESの編集部。人員がほとんど入れ替わり永山さん・小松さんといった
私と面識のある方々は全員編集部のスタッフからは離れてしまったから私がブースに行っても知らない顔ばかりで
話が多少よそよそしくなるのは仕方がない。が、会場に乗ってきた私のRSの話をした時にほぼスルーだったのには
内心少々驚いた。12年春の号の年賀状紹介に改造の内容は書いてあって、「この内容なら編集部は公開できないだろう」と
雑誌掲載は最初から想定せず、情報提供のつもりで出した年賀状がそのまま掲載されたのには
「編集部のアホ!公開していい内容かどうか最後の一行を見てわからんのか?」と思ったが、
決して自慢ではないのだけど旧型とはいえ日本は勿論海外にもまず存在しないようなBMWの大改造車だ。
(というより、公道用無過給のR1100RSとしては単純に世界最高の車両と自負している)
以前の編集部スタッフだったら間違いなく食いついてきていただろうネタをスルーしたことに
「そんなことでネタ拾えるのか編集部?永山さんが強かったのはディーラーやMOJ等とのパイプは勿論
CLUB”BMW”にもガッチリ食い込んで(ネタになりそうな)有力なBMW乗りをBIKES陣営に取り込んで
ボクサージャーナルシンパにさせなかった、っていうのがあったんだぜ?」と外野ながら少々心配になったのだ。

なお、R1100RSはまたしてもオルタネーターカバーからのオイル漏れが確認された。先日の東北はこのまま走ったが、
微量とはいえ垂れたオイルはリヤタイヤを直撃しているのかリヤタイヤのトレッドが妙にべたついているのが気に食わない。
残念だが次の伊豆のツーリング、RSは避けたほうが賢明だな・・・またかよ!( ̄□ ̄*)


夜のステージには日本のBMWモーターサイクル部門のボス・エクレム・サック氏も登場。

8月30日 先日ビモータのエンジンがかからなかった原因として冷却水漏れも疑っていたので
今日リザーバータンクを確認してみたのだが、幸いにして異常なし。(私の車両は納車整備の際にヘッドからの冷却水
にじみが確認されていた。幸いにして歪みというほどではなく、当時ヘッドガスケット交換で完治)

以前乗っていたK1200RSの例もあるからリザーバータンクの水量レベルが変わっていないからと言って
水漏れがないと決め付けることはできないものの、懸念材料が一つ減ったのは結構なことだ。
しかし私が始動できなくては意味がないのでやはりバイク屋に電話をかけて、点検・修理のため
一度入庫することになった。それまでにエンジンがかかってくれればいいのだが。

かくてシルバーウィークの伊豆ツーリングはメガモトで確定だ。

9月4日 伊豆のツーリングはもともとR1100RSで行く予定だった。
「R1100RSもある程度まで仕上がってきているし、前々からの予定だった友人の墓参を兼ねて
昨年中止せざるを得なかった伊豆ツーリングのリベンジに」と考えていたのだが結局RSはまたしても入院してしまい、

ビモータのエンジンがかからないとあっては残るバイクは消去法でメガモトしかない。
勿論メガモトで伊豆を走りたくないわけではないが、
今回は”R1100RSで行く”ことに意味がある。
よっぽど中止しようかとも考えたのだが、私には去年カイザーベルクの予約を似たような理由でキャンセルした
前科があるから、二年続けて同じ宿を同じ時期にキャンセルは人としてやっちゃいかんだろう。
また、予約を頼んでもらっているレッドバロンの店長からは人間性を疑われかねない。

素直に考えたらメガモトで行くしかないのだが、先走りすぎての同じ失敗を2年も続けているというのは
自分の学習能力に我ながら些かの不安を覚えるなd( ̄  ̄)


9月6日 R1100RSは月末か来月初めくらいに仕上がるらしい。ビモータはそれと入れ替わりに入庫の予定だ。
先月レンタルDVDを借りに走らせた時に冷却ファンが(113度になっても)回らないことがある問題が発覚したので
やはり直しておかなくては。回る時は回るといっても、オーバーヒートしたら大変だからこういうことには確実を期しておきたい。

また、先日からちょっと考えていることがあって、所謂「頑張った自分へのご褒美」という奴を来春くらいに
やってもいいのではないかと考えた。仕事に関しては毎年死ぬほど頑張っているし、予算さえ許せば
別に問題はないだろう。結局のところは”欲しいから買う”という欲望を体よく理論武装して耳障りよく
言い換えているだけだが、まあそれが許されるくらいのことはこれまで続けてきていると自負している。
買うならやはりバイクか。数年先に車を買う計画もあるからここは我慢するというのも一つの方法だが、
バイクなら今の生活環境だと安く楽しめる、趣味性の高いスポーツバイクがいい。
ドカのSS800の初年度あたりが狙い目だろうか・・・。

9月13日 バイク購入計画について浜松のブローカーさんに連絡を取り、業者間流通額の相場を調べてもらった。
SS800は相場は格安といっていいし雑誌での評判も悪くないのだが、ほぼ唯一の問題は極端にタマ数が少ないことで
浜松の二輪オークションには半年に一台!くらいの頻度でしか出品されていない。
中古のドカに値段だけで飛びつくのは危険度が高いから程度も選ぶ必要があるが、
半年に一度の頻度ではほとんど運だぞ、正直。認定中古は間違いがないがもとが高いから、
あまり長くならないだろう予想所有期間を考えると償却額がちょっと大きいのがひっかかる。
レッドバロンという手もなくはないが、どうしたものかなあ・・・。
で、次点としてビューエルのXBシリーズも候補に上げることにした。9R、12R/Sあたりは中古価格が
かなりこなれてきているし、こちらはタマ数もそこそこあって滋賀のフタバで面倒を見てもらえるからアフターも心配ない。


9月14日 メガモトで夜を徹して走って上京する計画だったが、外は雨。走れないことはないが天気予報を見ると
明日の朝には雨が止みそうだったから、ならばと出発を明日の早朝に変更することにした。
予定は組み変えないといけないが、そんなにギチギチに予定を詰め込んでいるわけではないから大丈夫だろう。

9月15日 初めての奥多摩
早起きして中央道をひた走り、まずは奥多摩湖を目指す。事故の多発に伴う取り締まりの強化などで
あまり走って楽しめる道ではなくなっていると事前情報も得ていたが、大学生だった90年代前半を
東京でバイクに乗りながら過ごした身としては、先輩に連れられていったサークルの新歓キャンプ以外で
奥多摩に行ったことが一度もないのがずっとひっかかっていたのだ。
そんなわけで奥多摩周遊道路も少し走ってみたのだが、あまり広くはないものの適度に曲がっていて
アップダウンもあり、中間排気量のスーパースポーツなど特に走らせて楽しい道だろうと思った。
ただ、センターポールや減速帯・この日もやっていたネズミ捕りなど楽しませないための要素もてんこ盛りだし
景色がいい場所は限られるから、率直に言えば伊豆の方が面白い。それでもバイクを走らせて
奥多摩湖や小河内ダム(仮面ライダー第一話のロケ地としても有名だ)を眺めながらゆっくりするのは乙なもので
ダム湖近くの駐車場でバイク談義に興じる常連さんの気持ちが多少わかったような気がした。
確かに走りどころとしてかなり無残な姿になってしまってはいるけれど、死んではいない。


奥多摩周遊道路の、確か川野駐車場で。走り系のバイクはやはり多かったです。
取り締まり状況が全くわからないため、今回一般道はひたすら我慢に徹して走ってました。


ちなみに途中の談合坂SAで撮影したリヤタイヤ。いやあ、高速道路まっすぐ走るだけでもタイヤ、減りますねえ(;⌒ー⌒)


これが仮面ライダーに何度も登場し、響鬼では毎週のように出てきた奥多摩か・・・。
個人的にチェックしている奥多摩の常連さんのブログの方もおられたので、少し話をさせていただきました。

それから東京のバイクショップ等を2軒ほど回って、色々と相談をする。メガモトのエンジン内部にDLCコート、
面白そうだな・・・。いずれ軽量ピストンを組んでやるつもりもあるから、その時に一緒に加工してもいいかもしれない。
調子のいいエンジンは無理に開けるなが鉄則だし今のところメガモトのエンジンに不満はないから、
急いでやろうとも思わないが軽量ピストンが入手できるうちに部品だけは押えておいた方がいいだろうな。

R1100RSに組んだ時には効果絶大だったし。

9月16日 泊めてもらっていた東京の友人宅を後にしてから、箱根〜伊豆スカイラインを経由して
カイザーベルク城ケ崎に向かう。天候が今ひとつだったのが惜しいが、単純な走り応えならやはり伊豆のエリアは
全国でも最高クラスだろう。道路が空いている時に限られるが・・・。
で、昨日フラット杉並(これを書いている13年現在、
実に懐かしさを感じる名前だ)で買ってきたBMWBIKES誌の新刊を読んでいたのだが、
一部の記事の質の低さに正直言ってかなり腹立たしい気分になった。どこがどう駄目なのかは掲示板の
2012年9月17日〜20日にかけて書いてあるので、時間のある方はご一読されたい。
それにしてもせっかく伊豆は一泊二日でスケジュールを空けておいたのに、雨に祟られて実質的に走ったのは
箱根スカイライン〜芦ノ湖スカイライン〜伊豆スカイラインを往復しただけという有様。
まあ仕方がない、次があるさ。
次はたぶんR1100RSだ。


大観山。霧雨でした・・・。


カイザーベルク城ケ崎は併設したナムチャイのタイ料理もいいのだけど、今回は海産物が食べたくなったので近くのスーパーナガヤへ買出しに。
刺身を食べながらBMWBIKESを読んでいたら例のRTとGTLを比較した記事が目に入って、あれは真剣に腹立ったなあ・・・。
ライターは別冊MC等にも書いている人だけど、編集部もどうしてこんな奴を使うのかと思いましたもの。


翌17日は友人の墓参りを除くと伊豆スカイラインをただ走って帰っただけなので割愛。本文中に書いた通り天候には恵まれず、
楽しみにしていた西伊豆スカイラインは断念しました。


亀石PAに行くといつもあるライダーに注意を呼びかけるパネル。行く度に内容が変わっていること、
運営側が真剣に取り組んでいる様子は実に気分がいいですね。
奥多摩もセンターポール立てて減速帯でベタベタにしてネズミ捕りするんじゃなく、もう少し利用する側の心理も考えて対応してくれれば・・・。


今回天気には最後まで悩まされました。以上!(−−〆)

9月23日 日曜日だっのたで充電しておいたビモータのエンジンをかけるべく頑張ってみたものの、
結局エンジンはかからなかった。初爆がまるで来ないところを考えるとキャブの調整やFCRにあまり慣れていない
私の使い方がヘタなだけではなく、電気系統トラブルの可能性も捨て切れないな。
いろいろ考えるところはなくもないがエンジンもかかる時はかかるので(これまで確率は5割)
使い方の問題という可能性的に考えるとバイク屋に積載車で助けに来てもらうのは
まだオーナー様としての沽券に関わる。
実際の所メガモトがあればビモータが動かなくてもたいして困らないので、
もう少しだけ自分で足掻いてみよう。

9月25日 ペール缶で購入してストックしているエンジンオイルがとうとう底を尽きたので、
ガルフのBLAZE15W−50を購入する。20リッターで10476円だから、
コストコのシェブロンオイル(946ml×12本で5979円)とほぼ同額になる計算だ。


9月27日 バイク購入計画の前に立ちはだかる最大の難関、それは”お金”と言ってしまうと話が終わるので、
2番目の難関について考えてみる。単純に考えるなら、自動車とバイクのどちらを先に購入するかという話だ。
道具としてのセルシオにほとんど不満はないが、趣味の対象として考えたら評価は地の底まで低い。
ここで趣味のスポーツカーでも一台飼って置ければ問題は相当解決するのだが置き場所や費用の問題が
発生するため四輪の複数所有は二輪のそれほど簡単ではないことは多くの方がご存知の通りだ。
だからこそ、スポーツカーの性能とファミリーカーとしての使い勝手を両立させたBMWのようなスポーツセダンが
常に一定の市民権を得ているのだな、ということを自分がその立場に立ってようやく思い至ったのだがそれはさておき
幸いにして今の私には車一台分の予備駐車スペースの確保ができている。中古のマツダのロードスターあたりなら
ドカの中古と比べてもトータルの費用にそう大きな差はないし、随分とマニュアル車から遠ざかっているため
将来に備えてスポーツカーで練習を積んでおきたいという気持ちもある。
ここでバイクを買ってしまえばその計画は確実に一歩後退するのだし。楽しいだけならバイクだろうが、
元々自動車少年の成れの果てを自称する私には、別に二輪だけが全てではない。総合的に考えたら
ここでマツダロードスターを購入しておくのは乗り分けられていないバイクを更に増車するより正しい選択なのは
まず間違いないだろうから迷うところだ・・・。
まあ、マツダの場合はご褒美計画でなくても(脳内では)言い訳が立つし、ドカやビューエルを買うより
よっぽど現実的で使いでもあるのだが難点として現在の私は運転を学ぶための練習台としてしか捉えていない。
つまり必要に迫られて買うような気持ちで、正直なところ”マツダが欲しい”という気持ちが殆どないのだ。
シルビア等にしないのは私のせめてもの趣味性の表れだが、どちらかというと物欲よりも将来計画に向けて
そろそろ車の運転をきっちり学ばねばならぬという必然性で考えているわけだ。
”必要だから買う”は理論的には正しい購入動機だけれど、”欲しいから買う”というのも実に強い購入動機。
まあ、しばらくは悩んでみよう。

9月29日 この日がターニングポイントだったな
大阪の友人と示し合わせて、岡崎のレッドバロン本社工場の見学に行く。見学は2回目だったが
バイクを整備/解体して部品としてストックしていくプロセス、また再生していくやり方は確かに類を見ないというか
街のバイク屋のレベルを完全に超えていて四輪の工場をスケールダウンしたようなシステマチックなもので
「さすが、業界トップの会社は違うわい」と改めて感心させられた。先日も書いた通り巨大組織だけに
”総身に知恵が回りかね”の部分は確かにあると思うし、技術にしろサービスにしろ本社で考えていることが
組織の末端まで浸透しているとは思わない
(だいたい、あれだけの種類のバイクの整備の勘所を若いメカニックが全部把握するのは不可能だ)。
ただ、業界トップになるにはやはり相応の理由があるのであって、スケールメリットに物を言わせている感はあるが
バイクのある生活をトータルで提案していることに関してレッドバロンの上を行く会社は日本にはやはりない。
一面だけを捉えてネットで叩くだけというのは人として健全なあり方ではないと思う。

さて、工場見学のついでにすぐ近くにあるヤマハオートセンター岡崎本店(つまりレッドバロンの総本山)にも
冷やかしに行ってみたのだが、今回はアプリリアSXV550が並んでいた。
雑誌記事を読んだだけで実車を見るのは初めてだったのだが、
あまりにレーシーで公道走行のことをほとんど考えてなさそうな各部の作りには正直言って驚いた。
価格を見ると走行距離1500キロで75万円とある。新車が確か130万円だったから、
指名買いオンリーのマニア専用バイクにしては意外と値落ちが大きいな・・・というのが、ちょっと気になった。

あと余談だが、途中の高速道路でランクルに嫌がらせをされたのには少々閉口した。
どうやらこちらのヘッドライトがまぶしいのに腹を立てていたようなのだが、バイクは昼間のヘッドライトが
消せない仕様でないと車検が通らないしHID化自体も合法で光軸は低すぎて車検に通らないくらい
(メガモトは一人乗り専用車だから荷重の変化による光軸の上向きはほとんどない)だから
文句を言われるまったくないのだが、それでもHID化して以来、四輪に煽られたり車間を詰められたり
嫌がらせをされること確実に増えたな。今回は前で急にブレーキを踏まれたので関わるだけ危険と判断して
即座に左から追い抜いたらエキサイトしたのか180まで加速しても追いかけてきたので、
200まで加速して振り切ったがまったくもって、面倒なことだ・・・。やらせるんじゃねえよ、こんなこと。


10月7日 奈良県在住の祖母がこちらに来ているので、メガモトで中津川まで和菓子を買いに行く。
軽いツーリングを兼ねているので遠回りして走りを楽しみながら到着したのだが、マスコミで取り上げられて
有名になって以来の中津川の栗きんとんのブームは普通に買っている人には迷惑なだけだな・・・。
店は儲かるだろうけど。

値段は上がるし駐車場も店内も混雑するし売り切れ商品は多発するし、買い物を楽しめる雰囲気じゃない。
法外な額ではないにしても老舗の和菓子屋なら街のスーパーよりは高額なわけで、他府県ナンバーの車で
やってきたおばちゃんたちが体内にスピーカーを内蔵してるんじゃないかと思うような大声で店内で騒がれると
静謐な雰囲気も何もあったもんじゃない。三ケ日の加茂も浜松の鰻で食べログ一番店になってしまってから
異常なまでの混雑店になってすっかり足が遠のいているが(それでもたまには行く。あそこの白焼きは本当に素晴らしい)
インターネットで遠隔地の情報も用意に集められるようになってくると、なかなか行けない遠隔地は折角だから
ハズレもないよう一番評価の高い店にしておこうという心理が働くのはわかるが、その結果として評価は一番店に
収斂してしまい一番店はそれまでの脚には居心地の悪い激混み店になってしまうことが頻繁にある。
(関のうなぎはしげ吉のようなボリュームはやたらあるが個人的にはまだまだ・・・な店が幸いにも食べログ一位に
なっているお陰で、自分が行く店はそう混雑しなくて済んでいる)その考え自体が古いのかもしれないが、
極論すればそういう方向性で国民全部が突っ走ってきた結果が日本全国のイオンとイトーヨーカドーの大増殖だ。
便利であっても、あれは好きじゃない。日本の店がコンビニとイオントイトーヨーカドーと高級専門店だけでは、
いかにもつまらないぞ。


10月8日 フル充電で挑んだビモータのエンジンがとうとうかからず。
初爆は何度もあったのだがそこからの始動にまったく結びつかず、潔くプロの助けを借りることにした。
(文章を書いていて思ったが、これなら今なら自力でどうにかできたと思う)そうしないといつまでたっても
ビモータに乗れない。終わってみればこの三連休、とうとうバイクに乗れずじまいだったな。


10月9日 掲示板には”実用車を増車する必要性はほぼないんですが”と書いてはいるが、
スポーツカーを増車しないとは書いてない。世間ではそれを詭弁と言うが、だいたい掲示板でこういうことを
書き始めた時は私が本格的に動き出す前兆なのだ。
現状の購入優先順位を整理すると、先日も書いた通りマツダは必要に迫られて買おうか、なので
心情的優先度はドカよりも低く、ドカ>ビューエル>>マツダ になる。

ビモータを売却して入れ替えることも当然考えたが、あのバイクは業者買取りなら20万台だし
車両代とカスタム/改良にかかった合計費用は140万を超えている。つまり手放すと大損確定だから
これを売り飛ばしてドカやマツダを買い直すことはまあ、ないだろうな。

これが70万で購入した時のままだったら「いつ手放すか?今でしょ!」てな感じで動いていたと思うけど
現実にそうはなっていないから仕方ないな〜などと思いながらバイク屋に電話をかけてビモータ引き揚げの依頼をした。

10月10日 ビモータが軽トラでショップに回収されていった。店員の方は店が忙しいためわざわざ休日出勤して
愛知からやって来てくれたそうで、頭が下がる・・・m(_ _)m
ただ、私があれだけやって初爆からまったく先に進めなかったエンジンを1分くらいで始動させた
メカニックの方の技量には正直驚いた。というか、自信なくすわ・・・(-_-;)
ただしエンジンがかかったとはいえ3気筒状態だったし最初からカブり気味だったので調子がよろしくないのは確実。
まあ、あとはプロにお任せしておけば大丈夫だろう。


10月13日 京都の某所にあるミシュラン星つきの店で鰻を食べてから、情報収集のためレッドバロンに行く。
鰻の店は良かったが、私を瞠目させるほどではなかった。「上位には入る、しかしもっと美味しい店を複数知っている」といった評価。
値段はそれなりに高価だったから、満足はできたけれど京都まで再度食べに行くことはおそらくないだろうな。


鰻を食べて、河原で一休み。橋の向こうにはかの吉兆があるけれど、いつか行ってみたいな(昼食なら高いが不可能な額ではない)。

それからレッドバロン京都北店に向かった私は、すっかり顔馴染みな鈴木店長に今回の計画の説明をして
まずはレッドバロンの在庫を調べてもらった。
まず本命、ドゥカティSS800の在庫は全国で4台!ビモータの在庫より少なくないか(-_-;)
ちなみに価格帯は30万台後半〜40万代後半で、車両運んでバッテリー交換して車検取った乗り出しは+8万程度。
対してXB9Rは20台ほど在庫があり、50万台の上から下まで価格帯は散らばっていた。
乗り出しがだいたい+8万なのは一緒。
ただし、下取りだとその半値以下になるそうで「なんでやねん」と聞いてみたところ、
こういうタマ数の少ない車両は(部品供給打ち切りが決まっているビューエルは特に)
先日見学した岡崎の工場にストックしておくパーツの分も一台当たりの価格に見込まないといけないから
下取りの割に販売価格設定が高めになるのだとの話。なるほどねえ・・・。
また4500キロ走行のアプリリアSXV550が56万で長野に在庫していたりして、
「この値段ならほとんど同価格のXBよりずっといいのでは・・・」 と考えたり。
ただ、こいつは事実上レーサーに保安部品付けただけの性能優先耐久性無視の代物。
(フレーム・エンジン・ミッション・スイングアームはワークスレーサーと共用部品だ)
具体的なことを書くと、オイル交換は1000キロ、
エンジンOHは3500kmまたは100時間毎!で550ccの4ストVツインで燃費はリッター10キロ強程度。
燃料タンクは7.8リッターだから安心できる航続距離は60キロくらいか?
元クラブマンの後藤さんも「こんなバイクを普通に売っていいのか?」とモトナビで書いていたようなバイクだが、
これは単純にナンバー切ってトランポに積んでサーキット専用にした方がいいような・・・。
その辺のことは知識として知っていたのでレッドバロンで共有しているトラブル情報を見てもらったところ

・セルモーターの回りが悪い 多発
・寒い時期の始動が困難な場合あり
・オイルポンプ周辺からのオイルにじみ 複数
・ウォーターシールからの冷却水漏れ 複数
・燃圧が低いためセルの回しすぎでカブった例あり
・エンジン始動後は温まるまでスロットル操作をしてはいけない(!)
・バッテリー保護のため保管時はバッテリー端子を外すかメインヒューズ(30A)を外しておくこと推奨

といった、とても数年前に発売されたバイクとは思えない内容がいろいろ出てきた。
ちなみに「保管」とは具体的にどれくらいの期間のことなのかと聞いたら、二週間だった(;^_^A

普通はここまで聞いたら引き下がるべきだろう。どう考えても普通のライダーが公道で乗るバイクではない。
DR−400ZSMあたりを買っておけば、3分の2くらいの初期投資で何の心配もなく存分に遊べるのだ。
いやWR250Xでもいい。一度一緒に走ってあのバイクの速さは充分にわかっているし、普通はあれで充分だ。
普通はな・・・。だが、俺は違うぞ!

「燃える!そいつは燃えるぜ!よし、やってやろうじゃねえか(* ̄0 ̄)o」
と、気が付けば変態バイクに闘志を燃やす自分がいた(笑)

ただ、四輪の計画があり、ただでさえビモータで苦労しているところに時間もカネも確実にかかる
アホバイクをこれ以上増やしていいものか。たまにはマツダあたりで人生守りに入ることも必要ではないか
訥々と語るもう一人の自分も居るわけで、考えどころだな。

10月14日 ダークホースだったアプリリアが急浮上してきたので、別の方向から情報収集することも兼ねて
ナムチャイ豊田にタイ料理を食べに行く。私はここの常連でもあるのだが、ここの店員には
レッドバロン本社勤務の方もおられるため(レッドバロンはもちろんバイト禁止の会社だが、ナムチャイだけは例外なのだそうだ)
バイクに関して自分が冷静さを欠きそうになったら、公平な第三者に意見を求めるというのは私がよく使う方法なのだ。
それで話をして「候補車両は現在ドカのSS800とビューエルのXB9RとアプリリアのSXV550」と教えたところ
「SXVはやめときましょう。過激すぎて、買って3日もしないうちに引取ってくれと言ってきたお客さんがたくさん居るバイクですよ」と
即答されてしまった。う〜む。
ただ今回は購入時期が4月ごろとほぼ決まっているからここから先の中古車相場の変動もあまりないと思うけど
そうするとSS800とXB9Rのレッドバロンは少々中古車として価格の旨味に欠ける気がする。
素直に考えたらマツダが一番正しい選択なのは判りきっているのだが・・・。


10月17日 私のビモータには以前からFCRを装着しているのだが、ベースエンジンは
勿論ヤマハのYZF1000サンダーエース。こいつには当時最新鋭のミクニの
電子式キャブレターがついていて、要するにキャブにスロットルポジションセンサーを取り付けて
ここからの信号を点火時期に反映させてやろうというもの(点火時期制御にはコンピューターを使用)。
インジェクションが当たり前になった現代では随分とレトロなシステムだが
FCRには元々TPSが付いておらず、回転域によっては全開と全閉で点火タイミングが
20度ほども違うため安全策として私のビモータのFCRはTPSの位置を全開相当で固定してあるのだ。
ただ、これだと常に点火時期が一番遅いタイミングになるのでどうにかならんかと以前から思っていたのだが
たまたまアクティブのHPを見ていたところアクティブで買えるFCRにはTPSが最初から付いていることが判明。ほう・・・。
ということは始動性もよくなるし実用域でのトルクも上がるしカブりにくくなるはずだしいいことづくめだな。
補修部品でオーダーして組み替えられればベストだが、それでなくてもキャブ口径を現在の41から39に縮めて
(ノーマルのミクニだと38)新品に交換すればスロットルをゆっくりしか開けず、まず全開にしない私の乗り方だと
コストを差し引いてもメリットは大きそうだな・・・。


10月21日 岐阜で富野由悠季監督の講演があったので、聞きに行く。作品は商品だから成功しなくてはだめだ、
しかし、その中で作り手の伝えたいメッセージはできるだけ入れるように努力している、という話、
人間は外的な影響を受けて成長する(または、人格が形成される)ものだから、四六時中当人に触れている
土地の気候風土がその土地の住民の性質に影響を与えるのは当然のことで、それが地域性です」
という話には「成る程!」と膝を打つ思いだった。
また、「人間は卑屈になると未来へのことを考えなくなって自滅への道を歩むから、夢とロマンは絶対に必要です」と。
なるほどねえ・・・と、深く満足して帰途に着いたのだった。


10月23日 そもそもバイクが動かない状況がある、というところに問題の根源があるような気もするが、
トランポ代わりの軽トラが欲しい病が少し再発気味だ。しかしあれば便利なのはわかっているけれど
私が通勤に使う可能性はほとんどないし、レーサーを持っていない私がトランポを購入しても使用目的は
自走不能なバイクを積むために限られてしまい、それではとてもじゃないが元手を回収できない
(回収できてしまうようだとそれはそれで非常に困る)。
アプリリアでも購入するかモトクロスでもやる気になってオフロードバイクでも買えば使い道は出てくるのだけれど。


10月27日 浜松に行って世話になっているブローカーさんのところで中古四輪の相場をじっくり調べたり
R1150RSの去就について相談したり車/バイクに関することにまるまる一日を費やす。
もうすぐ20万キロに達するカローラスパシオの車検は来年3月で切れるので、買い替え時なのは間違いないし
買うならトランポの要素を盛り込むのも悪くはない。急ぐ話ではないので、ぼちぼち考えをまとめていこう。
あと、昨日タイラレーシングで試乗したハスクのヌーダと比べて
メガモトのサスの動きが低下しているのか
フレームがやわくなって来ているのか(たぶん前者)、購入以来はじめて車体剛性感の低下を感じた。
仕事が激化しだしたらバイクに乗れないうちにサスをOHしてしまってもいいかもしれないな。
お金はかかるが、OHしてから4年強で14000キロ。う〜ん、ちょっと早いな。年月は充分だけど。


11月4日 アプリリアSXV550に車種決定
あれから車種選考の絞込みが続いているのだが、現在のところ購入するのはおそらくアプリリアになる。
ドカでもビューエルでもおそらく後悔はしないだろうが、ドカはタマ数がいかにも少ないのに加え、
ビモータとの住み分けがうまくできるのか?という問題が立ちはだかる。
今の私のビモータは長年の苦労の甲斐あって相当なレベルに仕上がっているから、
吊るしのドカを購入してもそのままではビモータの楽しさにおそらく及ぶまい。
この上ドカをきっちり仕上げる余裕はない、というかやりたくないので、できれば次のバイクは苦労せず楽しく乗りたいのだ。
ビューエルでもいいのだが・・・というよりパーツ供給の事を考えるとこれも買うなら今しかないのだが、
単純な面白さだけならいかにビューエルといえどアプリリアSXVには及ぶまい(買ってわかったが、この予想は正しかった)。
どちらも程度のいい中古車がこなれた金額で入手可能なタイミングとしてはそろそろタイムリミットになるバイクだろうが
それを言ったらアプリリアも同じだし、パーツ供給はたぶんこいつが一番不安なんじゃないか?
更に言うなら、先日の白馬で年齢が遂に40の大台に到達して体力的にもやはり衰えてきているため、
身体能力を考えたら”今しか乗れないバイク”度が一番高いのも実はアプリリアだ。
そう考えていくと、一番面白くて一番パーツ供給に(将来的な)不安があってこれから程度のいい中古車を探すのが
一番難しくなりそうで、身体能力的にも将来一番厳しくなりそうなバイクという条件をアプリリアが全部満たすのだ。
一番お金がかかりそうとか、一番信頼性と耐久性が無さそうとかネガティブな要素もいろいろあるのだが
R1100RSの大改造車に同じくきっちり手を入れて仕上げたメガモト、あちこちに手を入れたビモータYB11という
客観的に申し分ないようなバイクの中(K100RSは車検が切れているのでひとまず除外)に
あえて増車するだけの意義はアプリリアならあるだろうと判断した。

さて。ただ転がすだけなら私は大抵のバイクを走らせる自信はあるものの、件のアプリリアSXVは
当時”たぶん世界一激しい市販バイク”と永山さんが編集長をされていた頃のクラブマン誌で評されたバイク。
JAJAの描写は漫画だから割り引いて考えるとしても、乾燥重量が126キロ(WR250Xと同じでセローより軽い)
しかない車体にフルパワー化すると70馬力を超えるエンジンというのは痺れるスペックには違いないが
モタード乗りではない私が
(メガモトはモタードルックのオンロードバイク)それらしく走らせることができるのだろうか?
とちょっと不安になってきた。
YOUTUBEで aprilia sxv550 で検索するととんでもない動画が複数出てくるが(筆頭はビアッジがショートコースで
遊んでいる動画だろう)、確かに自分のスキルアップを試みるいい機会には違いない。
きちんとしたスクールは学生の時に集中講義を受けたヤマハビッグバイクスクール以来だが、
行けるなら行っておいた方がいいのはわかりきっているからな。

11月6日 スクールに通うことにする
ということで、早速ホンダモータースクールに電話をかけていくつか問い合わせてみた。
もともといい評判を聞いていたのと、バイカーズステーションで記事が載っていた事もそれなりに後押ししている。
オンロード用の装備でも教習は受けられるがグローブ以外の装備品は教習バイク同様に参加料金の範疇で
無料貸し出ししてくれるそうなので、ほぼ確実に12月は浜松の交通教育センターレインボー浜名湖に
通うことになるだろうな。鈴鹿だともっと近くて往復の交通費も安上がりだが、悲しいかなオフロードの教習が
浜松に比べてまるで充実していない。今回はモタードの練習をするため、まずオフロードを学ぼうという趣旨だから
オフロード教習が充実していなければ残念だがパスだ。
これでオフロード走行の基本を練習しておけば、普段の走りでも応用が利くし
モタードバイクをそれらしく走らせるにも効果覿面だろうと思いたい。
一回1万2千円は浜松までの往復費用も合わせると結構な金額だが、内容からすれば悪くはないか?

11月9日 開催日の一ヶ月前になったので、早速ホンダモーターサイクリストスクール(浜松)の
オフロード入門の予約をする。オフロードバイクでのオフロード走行自体ほとんど経験がないうえに
オフロード走行の基本からきちんと練習するのは免許を取って21年目にして初めて。
ここは謙虚にいこう。

11月13日 セルシオにオイル漏れが発覚した(−−〆) 車検の時には漏れてないとマズイから対策をする
必要があるけれど、車検はまだ当分先。修理見積もりの金額次第では車検を取らずに売り飛ばして
別の車に乗り換えるという選択肢も浮上してくるな。まずは、時間を見つけてトヨタの工場で見てもらうとしよう。


11月14日 劇場版キリンのDVDをレンタルして観てみる。映画の出来は脇に置いておいて、
HYODが製作したキリンのウェアが格好ええのう・・・と思いつつ
「モタードといえばオフロードメットとグローブとブーツにオンロードのツナギが正装。
そこまでいかなくてもSXVは戦うバイクだから、ある程度しっかりしたライダースの
レザージャケット、考えてみれば持ってなかったな」などと考えながらRSタイチやらクシタニや
ユーロネットダイレクトをチェックしていて、何気なく楽天で実売価格を調べていたら
ZIM+BAの半額セールをやっている店がある(ちなみにこの店は13年9月で楽天から撤退した)。
ハーフレザージャケットやレザーパンツが半額なのにもかなりグラッときたが、ライダースだけは勢いで購入してしまった。
ZIM+BAの新品の革ジャンが31,500円でダイヤモンド会員+楽天カードでポイントを5%もつけられれば、
即決してもまず文句なしだろうv(^^)


11月16日 セルシオをチェックしてもらった岐阜トヨタのサービス工場から判断が出る。
エンジンとATのオイルパンからどちらも多少のオイルにじみが認められたものの、量が軽微なので
何かの機会に拭き取ってやる程度でわざわざお金をかけて修理する必要なし(直すと高い)という判断だった。
これで次の車検が切れるまではセルシオに乗り続けることがほぼ確定して、
車を買い替える出費も先送りにできてとりあえずはよかったよかった(^0^)
ただ、9万キロで購入した時に比べると4年間で2万キロ走って全体に相応の劣化はあるし
そろそろ三代目のセルシオも安くなってきたし、次回の車検を通すかどうかは難しいところだな。
ちなみに岐阜トヨタには点検させて工賃仕事を何もやらせないでは付き合い上いささか具合が悪いので、
まだ2000キロほど余裕はあったもののオイル交換を前倒しでやってもらった。
ただ、よく考えてみたらHIDに交換して以来ヘッドライトの光軸がやや上向き気味になっていたので、
どうせお金を出すならこちらを調整してもらった方がよかったな・・・。
運転はしやすいしハイビームほど上向きではないものの、ちょっと気になるレベルだし。


11月19日 ヤフオクでキタコの中古ロックを落札する。以前から出物があるとわりとホイホイ購入しているのだが
いつの間にやらバイク一台につき2本くらいはキタコのロックで武装できるくらいになっている。
これが新品だったら感謝状でもほしいくらいだ(笑)
 ま、アプリリアに使うことを考えれば手配しておいて正解だろう。

11月28日 仕事の合間に陸運局に行ってメガモトのユーザー車検のための書類を調達する。
今回は光軸調整程度で合格すると思うので別段心配はしていないが、油断は禁物だな。


また、ホンダのスクールは開催の1ヶ月前の午前0時からネットで予約を受け付けるシステムなのだが
1月には土・日と二日続けての教習がある日がある。
2日連続で教習を受けるなら岐阜から往復するより一泊した方が費用が安いから、浜松の宿も探してみるかな。
経費削減のためできるだけ安いところで。普通に往復すると教習代とあわせて一日に2万円ほどが飛んでしまうからな。


11月30日 アプリリアSXVの公道走行の適用度は正直なところ手元に来てからでないと本当のところはわからないが

それにしてもトランポがあったほうがいい、ということは調べていくとほぼ確実な様子。しばらくは軽トラをレンタル
していればいいのだが、もちろんレンタカーには色々とハードルがある。
自分の車として購入してしまえば話は早いのだが、軽トラの中古は意外と値段が高く(使用目的から考えて
夏場に伊豆遠征して帰りの高速道路で渋滞に巻き込まれることを想定するとオートマは必須だ)
軽だから安いとはいえ当然ながら税金や車検の費用で私の負担が今よりも増えるし
マツダのロードスターの話とは費用は勿論置き場所的にもいかにも相性が悪い。
ほぼ寿命を迎えたカローラスパシオの代わりに会社の車兼通勤用車両として小型の車を購入するつもりだけど、
こちらにどうにかしてトランポに使える車両を押し込めれば私の費用負担も減らせるから可能ならこれがベスト。
ただし「デカ過ぎる」という声が出てくるのは必定だしトランポに使えば室内も汚れるし燃費もよくない。
一応検討はしているものの、たぶん案としてはボツになるだろうなあ・・・。


12月1日 そんなわけで四輪メーカーのHPを巡回して、過去の生産車両をチェックする。
トランポといえば永遠の定番がハイエースとキャラバンだが、この2車は新車が高いし中古はそれ以上に
割高なので、「私の予想使用頻度であれば、これを買うならレンタカーの方がまし」という結論しか出てこない。

結局アプリリアとビモータを運ぶ以上のことを期待していないので、財布の紐は最初からある程度締まっているのだ。
次の定番はステップワゴンになるのだが、
ここで問題になるのがアプリリアの寸法。
ビモータのようなオンロードバイクを運ぶだけなら中古のステップワゴンで全く問題はないと思うが、
モタードバイクとはいえ実質的にオフロードバイクの寸法があるアプリリアSXVは当然高さもそれなりになる。
DR−400ZSMより少し大きいと思っていれば間違いないだろうが、ステップワゴンの室内高を見ていると
どうやらギリギリでアウトになりそうなのだ(室内高は最大寸法だから、全部を使えるわけではない)。
現行のタウンエースやNV200バネットも考えたが、何年か前にあった法改正で
”乗員数を簡単に変えられる構造にしてはいけない”と定まってからは国産ミニバンはどれもシートが
非脱着式になってしまい、セカンドシートを折り畳んだままではバイクをそのまま積むことができない。
昔のキャブオーバー型ワンボックスならそんなことはなかったのだが、さすがにあの頃の中古を
わざわざ探してくる気にはなれないしなあ・・・。シートをわざわざボルト締めして着けたり外したりはやりたくないし、
まったく困った法律を作ってくれたものだ。
・・・そう思ってセレナの年式別の当時のカタログを日産のHPからDLして見ていたら
どうやらセカンドシートを簡単に取り外し、サードシートは左右に跳ね上げできる年式がある!
(セレナの01年12月から05年5月・8人乗り)・・・ということはこれ、室内高140cmのハイルーフ仕様があるから
おそらくアプリリアを室内に積めるし家族4人が乗って長距離移動も楽勝だろう。
つまり、セルシオを処分してこちらに乗り換えることが可能になるのだ。
維持費もセルシオ+軽トラより明らかにこちらの方が安くつくし、バイクを積んで移動する時の快適性も軽トラとは比較にならない。
当然失うものもいろいろとあるし、バイク運搬のためにそこまでやるかという点はもう暫く考える必要はあるが、
無改造でトランポとして使えるのは非常に大きなメリットだ・・・(ちなみに社用車としては「デカ過ぎる」と却下された)。


12月6日 会社を午前中休んでメガモトの車検を取りに行く。そういえば、ディーラーに預ける途中に
マキノのメタセコイヤ並木に寄り道して年賀状の写真を撮ってきた前回の車検からもう二年も経ったのか。
メガモトでネックになるのは光軸検査で、調整幅がかなり狭い(しかも、調整しても下の方しか向いてくれない)ため
このままでは通らないことが判っていたから、自分で努力するよりはプロに丸投げした方が早いし確実だと
当日車検場近くのテスター屋に行く時間や、当日予想外の事態が発生した場合(いつぞやのビモータでは
車検当日にガソリンが漏れて床に水溜りのようになったことがあったな(^^;))に備えて
ユーザー車検の予約を取ったのは朝イチではなく、10:30〜12:00までの第2ラウンド。
テスター屋で予想以上に苦労しながら光軸を合わせ、第2ラウンドの受付開始すぐに書類を出したものの
車検の順番待ち(岐阜の陸運局は大型車とバイクが同じレーンに並ぶ)に並んだのは開始から10分後。
ここまでは問題なかったのだがこの日はどういうわけかレーンの流れが異様に遅く、
検査を一発で合格して検査ラインから出てきたにもかかわらず時刻はなんと12時ジャスト。
既に車検証発行の受付窓口は昼休みに入っていた!
これだと、この日第2ラウンドに並んでいたトラック/バイクは半分くらいが午後に回されてしまったんじゃないか?
原因はわからないが、車検場は(車検は所有者が受ける原則からすると本来そうあるべきではないが)
時間単位で仕事をするプロたちの場所だ。自分に責任がないのに午前中で終わるはずの仕事が
午後までかかるなんて事態は本当に勘弁して欲しいものだ。
で、業種は違うが一応プロの商売人の私にとってもそれは例外ではなく、午後からは仕事が入っている。
この日は結構忙しく、午前中を休む時間を捻出するにも苦労したのだ。
13時まで待つという手もあったのだが、それを実行するとその後の仕事に影響必至だったため
結局メガモトに乗って帰宅し、急ぎ着替えて出勤。必死で仕事を片付けてから15時過ぎに車を動かして
往復一時間かけて陸運局まで走って車検証を受け取り、仕事が遅れた分を取り戻すべく23時近くまで残業。
まったく、車検場の検査員もスムーズに流せるよう努力してくれ、頼む!


久しぶりに並んだ岐阜の陸運局の車検ライン。本文に書いた通り、検査そのものは一発合格だったものの予想外に手間掛けさせられました。

12月9日 オフロード教習初受講
以前から予約していたホンダのスクールに初参加する。正直言って死ぬほど疲れた!
オフロード走行があれほど運動量が多いとは・・・正直甘く考えてましたね。反省。
昼食のカツ丼弁当があれだけ美味しく感じられるとは思わなかった。
最初は入門ということで準備体操〜慣熟走行(舗装路を走るだけ)から始まって、泥濘地での走行や
斜面でのターンやアクセルターン等だんだんレベルアップしていったのだが、集中講義形式で
聞いたことは即、反復練習という流れが徹底していることに加え、お手本を見せてわかりやすく説明してくれる
教官の技量も並ではなく(後で調べたら、教官は全員が国際A級保持者だった。ひええっ)
CRF100で片手放しのまま前輪スライド進入して、そのまま後輪スライドターンを決めたのにはもう拍手しか出なかった。
またカリキュラムもよく考えられていて内容的にはほとんど申し分なく、
一回13600円という費用は決して安くはないものの、10時〜17時までみっちり教習して、バイクと
ヘルメット/ブーツ/プロテクターのレンタル(ヘルメットは持参したが)に昼食代も含まれると考えたら
充分に納得のできるものだ(2000円払って会員になると、一年間教習料金1割引になる)。
教習の最後に「家に帰ってバイクに乗ってみたら、何かが違っていることに気付かれると思います」と
教官が話していたが、確かにこれまでオンロード専門だった私にはタイヤを滑らせる感覚、
滑らせた状態で車体をコントロールする感覚などはまったく未体験の分野で、これはバイクという乗り物を
コントロールする技術を低い速度でローリスクで学ぶには最適だと思った。
「なるほど、プロのレーサーがオフシーズンにオフロードバイクで自主トレをするわけだ」と納得できたな。
これでオフロード走行の教習を一通り受けて体得できれば、アプリリアSXVをモタードバイクらしく走らせることも
なんの問題もなくできるようになっていることだろう!
問題は時間と費用の都合で私が同じ教習を繰り返して受講しないため、教習内容のレベルアップに
私の技術向上のスピードがついていけるかということだな。まあ、考えて努力するのみだ。
あとは今回のように途中でへばらないよう、体調も整えておかなくては。


教習で使ったCRF100(その後はXR230になった)。但馬和牛のグローブには悪いことをしたと今でも思います(^^;)

12月10日 昨日の時点でうすうす覚悟はしていたが、朝起きたら体の筋肉がガチガチに固まっていて
ほとんど身動きが取れない。明らかに昨日のオフロード教習で日頃使い慣れない筋肉を酷使したためだが、
私は普段会社まで片道3キロほど歩いて通勤しているので、道中C−3POのような足取りでしか歩けなかったのには
閉口した。会社でも自分の椅子から立ち上がるのが一苦労だったのだ!
次回はこんなことにはならないだろうが、いかに体が鈍っていたかということと体に無駄な力が入っていたかということだな。
幸いにして事前に分っていれば対策の立てようもある。浜松までの往復は(泥で汚れた装備を積んで帰る為)
バイクではなく車で移動しているから、走りながら治療という手が使えるな。


12月12日 トランポの件を少しまとめてみる
現時点での選択肢はいくつかあって

A私が軽トラを増車する
○積載性はトップクラス
×維持費は増える 遅い トランポにしか使えず、親のところに置くしかないので動かすのが面倒

B私がトランポに使える車を購入してセルシオと乗り換える
○維持費は安くなる 軽トラより機動力に優れ、長距離も楽 車種の選択肢がもっとも多い

×セルシオを手放す必要があり、家族での長距離移動能力はかなり低下

C会社の車としてトランポに使える車を購入する
○私の出費がほとんどかからない
×会社での利便性優先になるので、トランポ化のためにできることが限られる
私の兄(運転技術は普通だ)の通勤車にもなるため、大きな車は選べず積載力が不安

どれも一長一短があって、Aだったら覚悟さえ決めれば話は簡単。
Bだと最有力候補はたぶん二代目ステップワゴン。これならセカンドシートを外せば
問題なく積めるのだが、トランポとして使わない時の方が比率的には圧倒的に高いはずで
税金と燃費はともかく
快適性はセルシオの敵ではないのでできればあまりやりたくないのも本音。
Cは私が一番やりたいのだが、「これだ!」という車種が無いのが最大のネック。
いろいろ調べていくとセレナの積載力は
ビモータは問題ないけれどアプリリアが
本当にぎりぎり入るかどうかわからないレベルで、メガモトは無理。
ステップワゴンだと5ナンバー枠いっぱいの大きさになるのでちょっと・・・だし
NV200バネットやモビリオでセカンドシートと助手席を外すことも考えたがバネットは全長がセレナと大差ないから
あまり意味がないし、モビリオは短いしフルサイズのオフ車(モタード)を積むには天井も低すぎる。
兄の車としても使うため乗用車登録が条件だからタウンエースバンも駄目だし、カングーも長さが決定的に不足。
本国ではグランドカングーというロングホイールベースの車種があってこれは私のニーズをほぼ完璧に満たすのだが、
ハイエースが買えてしまう値段の上にそもそも日本未導入。
あとはベンツのバネオも大穴として考えているが、助手席を外せば積める”かも”という車両を
確認せずに購入するのはギャンブルだなあ・・・。メルセデス・ベンツ日本のHPからは既にバネオは削除されているので
室内高などはまったくわからないから、一度中古車屋に実車を見に行かなくては。

12月15日 再び浜松まで行ってオフロード教習を受ける。 前回の反省から休憩時間など暇さえあれば
前回筋肉痛になった箇所のマッサージに余念がなかったのとそういう場所には予めサロンパスを貼っておいた事、
体力を切らさないよう栄養補給も考えていたことなどの結果、教習は先週のような悲惨な状態にはならず、
かなり疲れたもののまあ無事に終了。
ただ、雨のため直前キャンセルが多かったらしく、その分人数が少なくて密度は濃かったようだが
型落ちのBMW純正パンツとペアスロープの但馬牛グローブで泥の海に挑んだ私はオフロードの未熟な技量なりに
何度か転倒して、まあ大変だった。セルシオに着替えを積んでいったからいいようなものの、
もしR1100RSで現地入りして泥まみれの格好のままだったら帰りに立ち寄った春華堂やナムチャイでは
入店拒否されていたんじゃないか!?

ちなみに既に真っ暗な帰り道では室内の様子が外から見えないのをいいことに、ズボンを膝まで下ろして
太股に持参していた低周波治療器の電極パッドを貼り付け、電気で痙攣した足がアクセルやブレーキを踏んだりしない
ギリギリくらいの強さで電気を連続で流して足をビクビク震わせながら東名高速を疾走していたのはここだけの話だ(笑)


教習所の様子。四輪も二輪のオン/オフも全部トレーニングできる設計ではっきり言って広い!さすがはホンダパワー。

12月17日 まだ消えてはいない筋肉痛に顔をしかめながら、名古屋までベンツのバネオを見に行く。
しかし結論から言うとアウト!だった。
ネット上の画像から計算すると荷室の高さに不安があったのだがやはりその通りで、ハッチの開口部で108cmしかない。
Aクラス譲りのサンドイッチ二重底フロアになっていなければ問題なかったのだろうけどな。
これで高さがあれば次期車両はこれで決まりだったんですが、トランポに使えないでは今回選ぶ意味がない。残念。
先日のC案の最有力候補が消えたことで候補車選びは再び仕切り直しに戻ったわけだが、
セルシオにそうそう愛着があるわけではないものの、使用頻度としては決して高くないだろう
トランポとしての用途のためにわざわざセレナかステップワゴンに乗り換えるのも気が進まない部分はある。
やはりもう少し足掻いてみよう。

12月20日 ヤフオクでアプリリアSXVの純正車体カバーが出品されていたので、半ば洒落で落札する。
新品が処分価格で半額だったから、まあネタで済む範囲だろう。ただ、当時はまだアプリリアジャパンのHPに
掲載されていた純正オプションの画像を見ると、カバーは白と緑と赤色のイタリアナショナルカラーのド派手な代物で
おまけにサイド部分には真っ赤な文字でapriliaと堂々と書いてある(単にメーカーロゴが印刷されているだけとも言うが)。
どう考えても、屋内保管でホコリをかぶるのを防止するのでなければ窃盗団を呼び寄せるための
エサにしかならないような気がしてしょうがない。まあ、別にいいんだけどね。遊びだ遊び(^^)

12月22日 再び浜松に舞い戻ってオフロードの教習。このために今年は年末の比較的余裕のある時期に
ツーリングにまったく出かけられなくなっているのだが、田植えができそうな泥の海を
先週より着実に楽に走ることはできたので、たぶん技術は向上しているのだろう。
というか、この3週間の修行だけで普段の2〜3年分くらいの練習に匹敵している気がするな。
ここのところ自分のバイクにはまったく乗っていないのだが、先日会社のスクーター(スペイシー100)を
走らせたところ、シートから路面状況を感じ取る尻の生体センサーがこれまでより格段に鋭敏になっているのに
自分でも驚いた。これがオンロードより路面状況を格段に注意しながら走るオフロード走行の
トレーニングの成果なのか・・・と考えると、やっぱり凄いな、あの教習。


回数をこなすとだんだん精神的にも余裕がでてきます(技量は最後まで余裕どころではなかったけれど)。
一日本気で泥まみれになっただけの内容は間違いなくありました。お勧めできる教習です。

12月23日 ファンカーゴの中古を見てきた。開口部の縦方向寸法は113cmで、やはりサスを縮めないと
アプリリアの積載は無理だった!ビモータなら助手席を外すだけで乗りそうなのだけど。
どうやらカングーもそのままでは大型バイクの積載は無理そうだし、無改造で実質オフロードバイクが
積めるというのはやはりかなり厳しい条件だなあ・・・。


12月24日 再びレッドバロン京都北を訪れ、件の鈴木店長といろいろと相談する。要点としては
・アプリリア買うぞ
・4月中旬くらいを目処に(それまで身動き取れない)
・2月くらいから車両を探しはじめてほしい
基本は上の3つ。
ただ、時期については今年10月にやっていた輸入車(中古)フェアがもしかしたら
3月あたりにまたやるかもしれないので、その場合は柔軟に対応ということに。
あと今回は30万以上の出費になるだろうR1100RSの整備の費用が優先なので、ローンの使用が確定。
ただレッドバロンの金利を聞いたら9.8%だそうで、これは高いなあ・・・(-_-;)


商談の事前段階の話をするため、京都市街を北上。

また、トランポの件は来年に持ち越し。ただスパシオの後釜としてのファンカーゴ購入はほぼ確定したので、
アプリリアがやって来ても当分は軽トラをレンタルして運用。そうして様子を見ながら、最終的にどうするかを
決めることになるんじゃないかと思う。


12月25日 アプリリアの車体カバーが届く。想像していた通り完全な室内用で、派手でいいなあ・・・。
新品が通常の半額だったので買ったけど、我ながら一体いつ使うやら。(実は13年末時点でまだ一度も使っていない)



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