4月13日 突然のパワーダウンには正直焦った
所属する東海のクラブのタンデムツーリングに参加する。本当はR1100RSで参加するつもりだったのだが
12日にKで予定していた花見ツーリングが雨で流れたりKの3段階しかないプリロードアジャスターは
タンデムに非常に便利だったり(一人乗り用・タンデムまたは荷物積載用・タンデム+荷物積載用の三段階)、
Kの純正サスの乗り心地は決して私のR1100RSに見劣りするものではなかったり、
クイックな旋回のことだけ考えてセッティングを出しているRよりも本来のゆったりした動きのKの方が
タンデムライダーには楽だろうしマフラーも純正のままだから静かでいいと考えたとか、
タンデムランならあまり飛ばさないだろうからKでも東海のハイペースについていけるだろうとか、
低速トルクが厚くてよく粘るエンジン特性のKの方がタンデムが楽だろうし、
これまでまともにKでタンデムをしたことがない(借り物のK100LTでなら経験はあるが)ので
タンデム時の挙動の変化も知りたかったとか、K日記のネタか欲しかったとか(笑)いろいろと理由は思いついたのだが、
結局は車検が迫っているのに準備に一日をかけることができないからツーリングをしながら
車検を通す上で気になるポイントがないか調べようとしたというのが最大の理由だ。、


途中で立ち寄った平谷の道の駅。参加者総数は25人となかなかの大所帯でした。

ツーリングの報告自体は東海のHPを参照していただきたいのだが、
結論から言うとKで行ったのは正解だった。大味な3段階のプリロートアジャスターの調整はぴったりとはまり、
タンデムランでも操縦性は多少重くなるくらいでほとんど変わらないし乗り心地の変化も少なくもちろん底づきも皆無。
この辺のセッティングはさすがはメーカーのやることと改めて感心した。
WPは基本的に一人乗り用で、いろいろと調整してもタンデムすると操縦性はかなり変わってしまうのだ。
上まで回しても大したドラマがない代わりに下からのトルクと粘りが命のエンジン特性もタンデムランには好都合で具合がいい。
きっちりと作られた(実は軟質樹脂製の)タンデムグリップの具合もよかったようで、タンデマーからは概ね好評だったようだ。
この辺はやはりしっかり作りこんであると納得。
さて車体のチェックの方だが、気付いたポイントはミラーの鏡面が少し欠けていたくらいだった。
もともと昨夏に全塗装をした時に鏡も外そうとして失敗した時の名残なのだが、
車検に通るかどうか怪しいとなっては交換するしかあるまい。ツーリングが解散となってから
その場でディーラーに電話をして部品の取り寄せを頼んだのだが、調べてもらったところ幸いにも在庫はあった。


これが欠けたミラー。このまま車検に通る可能性もあったけど念のため交換しました。

しかし電話をした時刻が遅かったために既に運送屋は行ってしまった後だという。
元を正せばそれまで放ったらかしにしておいた私がいけないのだが、車検が切れてしまうと
仮ナンバーを市役所で借りてきて陸運局まで走らないといけないので何とかならないかと頼んでみた。
それから自宅へと帰途に着いたのだが、その途中で異変発生。パーシャルスロットル固定の状態で加速すると、
3000回転と3300回転と4700回転の辺りで必ずミスファイアしたように急激にパワーが落ち、
数瞬後乱暴にクラッチをつないだようにガツッというショックを伴いながら急加速するのだ。
とりあえず帰宅してからディーラーに確認の電話を入れたところミラーは発送してくれてあった。
ありがたや〜。これで随分と助かった。

しかしエンジン不調の件だが、高回転まで回せば回るのでエアフィルターや燃料ポンプではないし
コンピューターが壊れたという可能性を除外すれば一番怪しいのはスパークプラグだろう。
そういうわけでプラグを外してみたところ、こんなことになっていた。


左から順に進行方向1番プラグから。電極の損耗の具合が異なるの、分かります?

濃い目のセッティングにしてあるのに免許の残存点数を気にしてあまり回していないのでてっきりかぶり気味だとばかり
想像していたのだが、実際には大したことはなかった。さすがにピストンにはしっかり付着していたようだったが。
しかしそれより気になったのはプラグの電極の状態で、1番と2番のプラグは接地電極は大して磨耗していないのに
中心電極が半ば溶けて玉のようになって先が銀色に光っている。これってちょっとまずくないか?
3番と4番のプラグは接地電極が磨耗してU字溝がほぼ無くなっており、中心電極はほとんど何ともないという
正しいイリジウムパワーの減り方だった。ともあれ、プラグがこの状態なら加速で息つきしたのも納得はいくな。

4月14日 イリジウムパワーは元々のオーナーが装着していたものなのだが、着火性に優れているのは事実なので
これまではあえてそのまま使っていた。しかし、改めて交換するとなればやはり指定通り抵抗なしプラグを選ぶべきだろう。
近くの南海部品に行って適合プラグを探したのだがさすがに在庫はなく(ちなみに4V用はあった)、
取り寄せると早くても週末近くになるという話だったのでここはパワーダウンの相談ついでにディーラーに頼むことにした。
症状を伝えてプラグの状況を言うと、「まずは純正指定の抵抗なしプラグに換えなさい」とのもっともなご意見。
しかし現にプラグがないし車検の期限も迫ってきているので、取り急ぎプラグを送ってもらうことにした。

で、自宅に戻ると昨日頼んだミラーが届いていた。まずは着払いの送料640円。小さい荷物だと安くていいなあ。
ついでに木曽福島簡易裁判所から罰金の納付用紙も郵送されてきた。どうせなら判決文と一緒に郵送すればいいのに、
手間のかかることをするものだ。まあ、私に文句を言う資格はないという気もするが(;^_^A
それから岐阜の陸運局にユーザー車検の予約の電話をする。岐阜陸運局のユーザー車検は、
テレホンサービスからのみ予約できるシステムなのだ。しかし、今日は15日〜23日までの予約を受け付けていたのだが
予約に空きがある日は23日と15日の朝一のみだった(-_-;)
車検は22日で切れるし明日の朝一ではプラグも届いていない上、まだ会社に休みをもらっていないからこれも却下だ。
というわけでこれでは予約ができないから明日陸運局に行って何とかならないか相談することに決定。
余った時間も使って車検の書類の記入もやっときました。

4月15日 車検前日のドタバタ劇
陸運局に行って予約の件で相談をする。話をしたところ夕方5時に予約の枠を少し広げるので、
5時きっかりに電話をして申し込みをすること。それでも予約が取れなかったらまた相談してくれという返事が聞けた。
ついでに記入しておいた必要書類をチェックして、ミスを指摘してもらう。当日ミスが発見されて修正に時間を取られると
予約時間の関係上時間に余裕がなくなる可能性があるので、こういうことをしてくれると非常にありがたい。
ちなみに何箇所かの誤りを指摘された(;^_^A
あと問題だったのが軽自動車税の支払い。車検が4月22日に切れる関係上それまでに今年度の税金を
払い込むことはできないため昨年度の納税証明が必要になるのだが、このKは昨年7月まで東京都世田谷区に
税金を納付していたため私の住んでいる岐阜市にはまだ一度も税金を納めておらず、
従って岐阜市発行の納税証明書が無いのである。
どうしたらいいか聞いてみたところ、市役所に行って事情を説明すれば「税金は払っていないけど滞納はしていない」という
証明書を発行してもらえるらしいので車検手数料の印紙1400円を買ってから早速市役所に出発。
市役所で書類を見せて聞いたところ、これは簡単に発行してもらえた。ちなみに費用は車検用のため無料だった。OKOK。

それから昨日のミラーの代金を銀行より振り込む。ミラー一枚の部品代は消費税込みの3475円で、
これに振り込み手数料420円を加えて合計3895円が私の財布から旅立った。

夕方5時になったところでただちに仕事をほっぽり出して携帯から陸運局に電話をかけたのだが、
やはり同じような境遇の輩は多いとみえて電話が混雑してつながらない。
リダイヤル機能を使って電話をかけまくっているうちに北海道行きフェリーチケットの争奪戦を思い出してしまったが、
さすがにあれよりはつながり易く5分ほどリダイヤルを繰り返したら無事つながった。
しかし予約に空きがあったのが翌日16日だけ(^_^;)
・・・ってことは、いきなり明日は会社休みかっ!?
幸いにして先週から週半ばに休むとは言ってあったし私の会社はその気になれば融通が利くのでそういうことも可能だったが、
普通のサラリーマンにはおすすめできない世界だなあ、やっぱり。
ともあれ急遽翌日会社を午後からの出勤にして、帰宅。昨日頼んだプラグが代引きで届いていた。Kに入れる予定はないのだが
一緒にGRPも送ってもらったので、これの代金に代引き送料740円も合わせて合計金額は9938円。
ちなみに純正のボッシュ製プラグ一本の価格は税別440円だった。

それから車両の整備の続きをする。とはいっても以前書いたように今さら整備するポイントはほとんどなく、
ミラーの交換と各部の点検が主な作業となった。そもそも入手当時の状態でしっかり車検に通っていたのだから、
これで通らなかったらおかしいくらいのものなのである。


左は新品の純正プラグ。やっぱり2VのKに抵抗入りプラグはイリジウムでもダメだったみたいですね。
右はプラグを外したところ。奥の黒いのはピストンですが、さすがにこっちは相当にカーボン溜まってます。

しかし、一昨日プラグを外した時には気付かなかったのだが本日プラグを装着するためプラグコードを点検してみると、
実は中心電極が溶けかかっていた前2気筒のコードはなんともなくて正常な消耗の仕方をしていた後ろ2気筒のコードは
内部でリークでもしていたのか白くて粉っぽい物質がターミナルと接触する部分に付着している。何かはわからなかったが
どう考えても電気の通りを邪魔しているようだったのでしっかり取り除いてからプラグを装着した。ということは、
実は前2気筒より後ろ2気筒の方が着火性の悪化は深刻だったのだろうか?前2気筒にしっかり電気が流れていたとすれぱ
後ろ2気筒のプラグの消耗が少なかった理由も説明がつくし。


というわけで、外したミラー。こじって外すのは無理だったので吸盤を使ったらあっけなく外れました。


0メートル先の電柱に法で決められている高さにガムテープを貼って光軸調整しました。

整備が一段落したところでテストランに出発。エンジンのパワーダウンはプラグ交換で完璧に治りました。
ここまで極端に変わるとは予想外でしたね。光軸調整はこれまでユーザー車検で通していた400刀とは配光パターンが違って
どこが一番明るいポイントか判りづらかったため随分と悩みましたが、一応こんなもんだろというところにセットしておきました。

4月16日 車検!
仕事は午前中休みを取ってあったので、書類などの最終チェックをしてから出発。先日のタンデムツーリングのあと
給油をしていなかったのでガソリンタンクはほとんど空に近かったのだが、どうせすぐ給油して混ざるからいいやと
家に余っていたインジェクタークリーナーを注入して出発した。
ところが、1キロと少し走ったガソリンスタンド手前の交差点で先頭に出て信号待ちをしていたらエンジンが止まってしまった!
ガス欠か調子に乗ってインジェクタークリーナーを入れすぎたのが原因かはわからないが、確認している暇もなかったし
どうせガソリンスタンドまでは100メートルもないので急遽Kを押して横断歩道のない交差点を全力ダッシュ。
日頃バイクは技量で取り回すものを信条としている私ですが、やはりこういう時にはパワーがモノを言います。
それからガソリンスタンドに着いて給油したところ、19.5リットル入って燃費は18.2km。21リットルの容量からして
完全に空ではなかったようですが、タンクのガソリンは最後の一滴まで使える訳ではないし前回が
完全に満タンだったとも言えないから微妙なところですね。ただインジェクタークリーナーは結構入れましたから
その比率が一時的に多くなりすぎて燃焼効率が落ちた可能性も捨て切れません。
ともかく、満タンにして数度セルを回すとエンジンは何事もなかったように息を吹き返しました(^^;)
ちなみに燃費ですが、300キロ以上の行程のほとんどをタンデムで走っていたわけですしプラグの劣化で燃焼効率が
低下していたことも考慮すれば悪くないかも。ともあれ、リヤのパッドの引き摺りを無くしてから確実に燃費が良くなっいるのは結構なことです。


かくして、岐阜の陸運局に到着。目指す車検場は奥の建物です。右はその入り口で順番待ちしているところ。

それから車検のラインに入って各部点検だのブレーキのテストやら忌まわしいスピードメーターのテストなどをこなしたのだが、
最後の光軸検査で不合格を出してしまった(>_<)
検査官に聞いてみたところ「左に寄り過ぎ。右にもっと寄せなさい」と言ってくれたので、どうやら昨日の調整の時に
「どうもこの配光は右が明るいからなあ。左に寄せておかないと」と思って左に寄せすぎてしまっていたらしい。
テスター屋に走る気はなかったので勘を頼りに調整することにして、まずはラインを出てから取扱説明書で調整方法を再度確認。
要するにヘッドライト裏側の左にあるダイヤル(右は上下調整用)を左に回せば右に寄る仕組なのだが
今度は右に寄せすぎても困るのでダイヤルを左に何回回したかを紙に書いておく。
もし不合格だった場合にもどの程度調整すればいいかの推測ができるからだ。
それから30分ほど順番待ちで並んでいたのだが、前のトラック(岐阜の車検場に二輪専用ラインはなく、トラックと共用なのだ)
がラインの奥に進んで距離が離れたところをハイビームで照らして光軸を見てみると、まだ左に寄りすぎている気がする。
これでもう一度落とされると午前中の休みだけでは車検を取れない可能性があったので、急遽前のトラックがライトを反射する
位置を見ながらもう一度光軸を右に大きく調整。結局これが良かったようで、二度目は問題なく合格した。


というわけで、車検の記録用紙。光軸で一度落ちたのでヘッドライトのところにバツ印が付いてます。右はもちろん新しい車検証。

車検を通すたびに今の車検制度では今後2年間車両が安全に日本の道路を運行できることを検査保障できないと思うのだが、
まあともかくこれで当面の心配はなくなった。忘れないよう書いておくが重量税5000円もしっかり払ってある。
それから自宅に戻る最中に気が付いたのだが、交換した新しいミラーは
前のものより振動が増えている上に僅かに色が濃くなっている。


右と左で空の色が違うの、わかります?

まあ気にならない範囲とは言えるけどね。いちいち気にしていたらきりがない。ミラー自体は共通だから、おそらく製造ロットによって
多少の差があるのだろう。個人的には交換前の方が良かったのだが、車検に通らなくては仕方がないしね。
午後に出社してからは、仕事の合間を見つけて銀行から例の罰金5万円を払い込んでおいた。
これで昨秋以来引っ張っていた速度オーバーの件は完全に片付いたわけだ。ふう。

4月25日 翌日に備えて荷物をパッキングしておく。しかし他の用事もいろいろと忙しく、結局帰宅してから
ほとんど休みなしで頑張ったにもかかわらず就寝できたのは午前1時半だった(-_-;)
無理をして明日に響くと体力的にまずいんだがなあ。

4月26日 オフ会初日
K100系の有名な掲示板に集まっている集団、i−jayoの東海オフ会に参加する。しかし私はこの日仕事だったので、
仕事が終わってから会場に駆けつけることになった。初日のプログラムはほとんど不参加になってしまうが、これは仕方が無い。
かくして帰宅後昨晩のうちに用意しておいた荷物をKに装着して勇躍出発した。しかし私の自宅からだと会場まで行くには
結局オール下道が早いのだが、最初は結構なペースで飛ばしていたものの途中の東仙峡金山湖(ダム湖)の横の
地元ローリング族御用達のワインディングでもそのペースを続けていたら路面を注視している間ずっと
右に左に脳をシェイクされ続けたためか、なんと運転しているにもかかわらずバイクに酔ってしまったのだ(-_-;)
バイク乗りは空は飛ばないという理屈のもと上下のGはダメでも前後左右のGには強いと自負している私だが、
こんなことは初めての経験だった。仕方が無いので途中からペースを大幅に落として無理せずに走ったのだが、
そうしたら今度は宴会に間に合わなかった(>_<)
我ながら何をやってんだか。
オフ会自体はイベントレポートを参照してもらいたいが、かなり楽しめるものだった。

4月27日 オフ会二日目
昨晩は夜遅くに会場を辞したので、早起きして再び会場へと出発する。今日はパスカル清美まで走ることがわかっていたので、
取り締まりをやっていないかを往きがてら予め確認しておいた。


集合写真のためバイクを並べている途中。完全ノーマルの車両はほとんどなく、どれもみな興味深いものでした。

で、集合写真を撮り終わった後でBMWBIKES誌から取材に来ておられた木村さんが走行写真の撮影ポイントを探しに先行出発。
撮影ポイントが決まったという連絡を受けてから出発することになった。
そして、撮影が終わったところで一旦停車。ここから道の駅までは各自フリー走行ということになった。


で、フリー走行開始直前の状態です。

で、私は地元で道を知っているし途中の取り締まり状況も朝のうちに確認しておいたので自信をもって飛ばせる。
というわけで先頭を走ってしまった。もちろん、30台近くの集団だったから民家のあるところでは
スピードを大幅に落としたのは言うまでもない。
それからパスカル清美に着いたのだが、当初はここから高山への途中まで全員で走ろうという計画だったのだが
各自の予定があることでもありここで一旦解散して高山方面には希望者が各自行くという話になった。
正直私も行きたかったのだが、帰宅後の予定や寄り道しなければ無給油で帰れることを考えると
ちょっと断念せざるを得なかったのは惜しかったと思う。
ともあれ非常に楽しめたオフ会で、次回も行こうという気に充分なることができた。よかったよかった。
ちなみに燃費だが、19.7kmとリッター20キロには届かなかったものの着実に以前より良くなっている。
まずは素直に喜んでおきたいところだ。
ちなみにこの集会からの帰路にKの積算計が8万キロを突破した。乗り始めた時点で既に7万4千キロを超えていたから
あまり実感はわかないが、それにしてもよくこれだけ走って機構的なヤレがこの程度で済んでいるものだ。
これには本当に感心する。


80000キロ達成は高速道路の上だったので止まって写真を撮ることができず、一般道で停車してからです。残念(-_-;)

5月10日 なんとなく走りたい気分になったので、珍しくあての無いまま京都方面にツーリングに出る。しかし実際には
名神高速と琵琶湖周辺の農道を気が向くままに走っていただけと言った方が近かったのだが(;^_^A
で、いろいろと寄り道していたせいもあって結構夜遅くに帰途についたのだが、彦根市内を疾走していると
突然黒い手帳大の物体が右腕をかすめるようにして後方に飛んでいった。「何だったんだ・・・今のは?」と思って
路肩にバイクを停めてよく見てみると、先日車検に備えて交換したばかりの右のミラーが無くなっていた(-_-;)
先刻飛んでいった物体は外れた鏡だった!
そりゃあ腕をかすめるように飛んでいくわな、実際。
で、ダメもとでミラーを探したのだが、夜遅くで交通量が少なかったため車に踏まれることもなく発見できた。
しかし、やはり鏡面はこんな具合になっていた(T_T)


写真は翌日撮影したもの。この程度で済んで良かったかもです。

早速鏡を注文しなくては・・・と一瞬考えたのだが、よく考えてみたら私は先日の車検で交換したミラーを
万が一の時のためのスペアとして手元に置いてあった。パーツの状態は4月13日のところに載せてある通りだから
実用上まったく問題はないし、これなら部品代もただで済む。しかしあのミラーを付けて走ったのはチョイ乗りを入れても
僅か数回程度。短い付き合いだった!

5月12日 これまで不精をしてさぼっていたのだが、実は先月末にi−jayoのオフ会から帰ってきた時点で
Kのオイルは交換時期を迎えている。まあ、指定交換時期の3000キロを多少超えて走ったからといって
3001キロの時点から急速にエンジンの損耗が始まるわけではないからそう神経質になることでもないが、
それでも早目に換えておくに越したことはない。一昨日にも200キロ以上を走っていることだし、
交換するかと思って自宅の倉庫を見てみると買いだめしておいたオイルのストックが底をついている。
やはり不精はいけないな。
というわけで、仕事が終わってからホンダ純正ウルトラオイルを探しに出発。しかし、3軒回ったのだが
安売り店にはどこも在庫がなかった(>_<) 新型はまだ自宅近くの安売り店の店頭には並んでおらず、
旧型は在庫切れになっていたのだ。結局失意のうちに帰宅することになってしまい、
同時に片付けてしまうつもりでいたミラーの交換も一旦お預けとなった。
なお、ガソリンスタンドで給油もしたのだが燃費は16.6kmとふるわなかった。
そんなに燃費が悪くなるような走りをした覚えはないんだがなあ。

5月13日 オイル交換のため、オイルを探しに行く。普段購入しているバルボリンのオイルは
価格優先で自宅から30キロほど離れたところまで買いに行っていたのだが、
今回はR1100RSのオイル交換も同時にやってしまう計画だったので適当なオイルを探すことにした。
もっとも、消耗品の出費は基本的にケチる私はあまり高価なオイルは使わないので(同じ理由で純正も却下)
選べる銘柄も自然と限られる。結局モデルチェンジしたばかりのホンダ純正ウルトラS9を試そうと決めたのだが、
いざ探してみるとこれがなかなか置いてない。
あってもリッター1380円と高価で、いつものバルボリンよりリッター1000円近くも高くてはちょっと手が出ない。
しかし旧モデルのウルトラGPはどこもほとんど在庫がないし、弱ったなあ。

5月15日 知り合いからウルトラS9が安く並んでいる店を教えてもらったので早速行ってみる。
おお、あったあった!灯台元暗しとはよく言ったもの。こんな近くにあったのか。
しかし、横に378円で並んでいたバルボリンの方に魅力を感じた私はこっちを4リットル購入。我ながら何やってんだか。
廃油処理の箱も一緒に購入して税込み1901円。それから別の店でウルトラGPの20W−50を購入してこちらは税別1029円だった。
S9は税別798円で買えたので、後から考えると単にお金を浪費したかったとしか思えないものがあるな。
また、以前にも使用した添加剤はオイル交換のたびに投入する必要があるため、知人に製作を依頼していたのだがこれも入手。
ベースオイルは以前のような特殊なものではないが、その分材料代も2/3と安くなった。

5月19日 会社の車のオイル交換をしに某ディーラーのサービス工場に行ったのだが、そこのサービスメニューの中に
エンジン内のカーボン除去が入っているのを発見(ちなみに四輪車一台で9800円だった)。
正直会社の車のカーボン堆積など私にはどうでもいいのだが(笑)、
Kの方は先日プラグを交換した時にも中のカーボンが相当堆積していたことだし少々気になる。
作業が可能かどうか聞いてみたところ、可能かもしれないが保証はできかねるし
ゴム類に悪影響を及ぼす可能性も皆無ではないのでできれば勘弁してほしいという返事だった。
確かにK100系のゴム類の品質管理は基本的に20年前の水準だから、言われてみればその通りだ。
まだ部品取り車のエンジンに積み替える覚悟はできてないので(^^;)諦めることにした。
しばらくはビタミックスでも放り込んでおくことにしよう。経験上、あれも効果を体感できる。

5月25日 ようやくオイル交換をする。多忙のため実際の作業がここまで遅れてしまったが、
多忙でKに乗れなかったので実はまったく問題はなかった(-_-;)
ちなみに、3.5リットルのオイルのうち1リットルはウルトラGPを使用した。
これでオイルの基本性能も多少は上がるだろう(笑)
しかし、抜いたオイルは量こそよくわからなかったが(点検窓から見る限り特記するほどの減りはなかった)
Rと比べたらかなり粘度が高くて真っ黒だった。エンジンが全然違うから同一視して比較するのは無理があるが、
ピストンリングやバルブ回りは大丈夫だろうなこれ。何しろ現在会社の車が一台それで入院しているだけに余計気になる(^^;)
ついでに以前割れてしまった右のミラーもようやく交換した。とはいっても以前から使用していたものに戻しただけだから、
結局車検を通すために4000円以上を払ったようなものだったな。
それから先日入手した例の添加剤を投入して早速30分ほど走行する。
PTFE樹脂などが放っておくとなどがオイルパンの底に沈んでしまうので、その前にエンジンを回して
各部にいきわたらせる必要があるのだ。で、10分も走ると明らかに全域で振動が減るのが感じられた。これはさすがに効くなあ。

なお、Rでディーラーまで行ってKのオイルドレンプラグガスケットを10枚購入してきた。税込み420円。
果たしてこのKが私の手元にあるうちに10度もオイル交換をするかどうか疑問ではあるが、
10枚も買っておけば自宅の在庫切れを心配して不安にかられることもないだろう。

5月29日 ちょっと用事があったので、仕事が終わってからKで市内を走る。しかし、スタートして数分もしないうちに
いきなり右のミラーが半分外れたようになって鏡面が下を向いてしまった(-_-;)
慌てて鏡を押し込んでことなきを得たが、本当に大丈夫かこれ。やっぱり、ミラーは一枚スペアを常備しておいた方が良さそうだな。
そういえばプラズマブースターを装着したRは至って快調だが、当面のところKにあれを取り付ける気はない。
あれの効果は確かにあるが、ほとんど手当たり次第のRと違ってこっちはもう少し地に足が着いた維持と整備をしていきたい。
というわけでKのために3万円以上もするあれを購入する資金があったら、その金はRの改造に回す(爆)
どちらにしてもプラグコードは寿命が来ていると思われるので、そのうち永井電子のウルトラシリコンでも取り付けるかな。

6月4日 仕事が片付いてから岐阜市の北東の美濃加茂市までホタルを見に行く。正直スタートが遅れてしまい
ホタルの活動時間はピークを過ぎていたのが分かっていたのだが、こういうことはその気になった時にやっておかないと
次に時間を作れるのはいつになるか分からない。というわけで二箇所の生息地を見てきたのだが、
私のデジカメの性能ではきれいな写真を撮るのは無理だったものの充分見応えのある光景ではあった。
なお、ほたるの里としてPR活動を行っている牛牧よりそこからあまり離れていない住宅街の裏の川の方が
たくさん飛んでいたというのはここだけの秘密である(笑)
実はこの場所には一年前にもR1100RSで来ているのだが、こういう人気のない静かな場所をトコトコ走るのは
KよりRだなというのが正直な感想ではあった。Kの排気音は静かでいいんだけどね。


光の線はホタルではない(^_^;) 個人的には、農道をゆっくり走って楽しむにはKはちょっとスムーズ過ぎると思う。

さて人気の無い道ということで結構なペースで快走していたのだが、やはり注意をしていてもブレーキの力不足を
実感してしまうことが何度かあった。夜道は見通しが悪い分だけどうしてもブレーキ操作が遅れがちになるが、
短い時間で確実に減速しようとなると少々力不足の感が拭えない。ストリート用に耐久性重視のカーボンロレーヌのパッドを
もっと効きの良いタイプに換えるか、自分のブレーキング技術を磨くとかいろいろと対策を考えるべきかもしれない。
手っ取り早いのは4V用のキャリパーを移植なのだが、オフセットに違いがあるという話も聞いているし。
シムで調整できる程度なら中古品を探してきて実行してもいいのだが。

6月5日 Kの給油をする。燃費は17.31kmだった。以前リヤキャリパーの引き摺りを解消して以来
少し上向いていた燃費だが、またいまいちの状態になりつつある。
パワーは多少落ちてしまうが、空燃比を多少調整するかなあ。

6月6日 永井電子のウルトラシリコンプラグコードを発注する。実のところ今月はR1100RSの方が異様に物入りになっており、
リヤサスを再びOHしたり海外からパーツやウェアを取り寄せたり海外在住の知人にプラズマブースターを取り寄せて
送ってやったりと鬼のようにお金がかかっていたので発注は暫く待とうかとも思ったのだが、効果があるのはわかっていたし
パワーダウンの分を補うには有効な手段だろう。結局注文してしまった。
とりあえず一番安く入手できそうな方法を探した結果、楽天から発注することに。
返信メールによると金額の明細は以下の通り。

ウルトラシリコ-ンパワープラグコード(ID/6747)
        価格  8570(円) x 1(個) = 8570(円)   (税別、送料別)
****************************************************************
送付先件数   1(件)
合計商品数   1(個)
商品価格計   8570(円)
--------------------------------
小計         8570(円)
消費税       429(円)
送料         600(円)
代引料       300(円)
----------------------------------------------------------------
合計         9899(円)

どうも到着は12日頃の予定らしい。楽しみだ。

6月8日 少し前から美味しい鰻屋を開拓しようと思って探していたのだが、友達の友達から
三重県のここが良かったと薦められた店があったので行ってみた。
先日のホタルの時には少々ひやっとしたのでブレーキには注意しながらの走行となったが、
昼間なら別に問題になるほどではない。しかし現時点で最大の不満点がこれであるだけに(ちなみに次点は燃費)
どうするかは迷うところだな。実は少し前にR1100RSのブレーキを6ポッド化する計画を断念したばかりなので、
キャリパーが手に入るあてもないし、新品で購入するのは論外だし。
ベルリンガーならダストシールこそ付かないもののK100系2Vには6ポッドキャリパーまで装着できるし、
KADならボルトオンできるかどうかは未確認だがダストシールのついたモノブロック6ポッドアルミ削り出しキャリパーが
一個74000円で手に入る。これがR1100RSなら即座にゴーサインを出したいところだが
(出さなかったのはABS2システムをいろいろと調べた結果の判断)Kの整備ならともかく、
改造にそこまで費用をかける気はないのである。

さて肝心の鰻屋だが、典型的な関西風の焼き方で味は非常に良かった。
ただしかなりの行列ができていて、12時前に行って一時間待ちというのにはまいったが(>_<)
次回はもっと早いうちから行くとしよう。教えてくれたKさんありがとうございましたm(_ _)m


たぶん載せても大丈夫だろう(;^_^A ちなみに食べたのは右のひつまぶし。美味!

6月11日 永井電子のウルトラシリコンプラグコードが届いた。代引きだったが費用は先日書いた通りなので割愛。
楽天を利用したのは初めてだったが、使い方によっては便利だなあ。
できるだけ早めに時間を作って取り付けるとしよう。


おなじみのあれです。

6月12日 見なければよかったと言いたいところだが
仕事が早く終わったので、空いた時間を使って早速ウルトラシリコンコードの取り付けを片付けることにする。
Kのエンジン横倒しの構成はこういう時には整備性が非常に良くてありがたい。


おなじみのKのコード周り。さすがに汚れてます。


で、これをこう。実際にはカバーが付く関係でほとんど目立ちません。

取り付け作業自体は至って簡単でした。少し前にbeemers−clubでウルトラシリコンコードのプラグの固着についての書き込みが
永井電子さんからあったのでこれを参考にして、キャップ内部にスプレー式の固体潤滑剤を吹いてから取り付けたんですが
効果が判明するのはプラグを外すときというのもまた気の長い話ではあります。

取り付けが終了したところで早速エンジンを回してみたんですが、これはもちろん問題なし。
しかし、車体下部に怪しいオイル滴が落ちたので気になって見てみたところ、う〜ん、参りましたね。


クラッチですねえ・・・(-_-;)もう少し長持ちして欲しかった。

車検整備の時には発見できませんでしたから、その後の発生ということになるのでしょう。
以前からKのクラッチかミッションかリアのディスクにこれ以上問題が出たら、クラッチから後ろを部品取り車のものに
全部交換すると公言してまして、クラッチは80000キロを超えて(その大部分が都内での使用)明日も知れぬ身で、
ミッションとエンジンの継ぎ目からはオイルがにじんでいて、ミッションは長年の酷使でガタがきていて、
リアのディスクはすっかり薄くなって使用限度ぎりぎり。その上このオイル漏れとくれば確かに交換の理由は充分揃ったんですが
できれば来年までは保って欲しかったのが正直なところ。
現在R1100RSがフューエルメーターとスロットルケーブル交換で物入りのところに九州行きの予定まで組んでいる現在、
部品代はそれほどでもないとは言え10万オーバーの出費は極力避けたかったんです。
というか、こんなことしてたら私の財布は本当に破産するぞ(>_<)
ともあれ、これは修理を急がないといけないでしょうなあ・・・・(ToT)

気を取り直してテストランを兼ねて給油しに行ってきたんですが、シリコンコードの効果は明らかでした。
もともと経時劣化しておそらくはリークもしていたであろうコードと直接比べるのはフェアではない気もしますが、
体感的にはRにプラズマブースターを装着した時と同等くらいのトルクアップが体感できましたね。
理屈ではわかっていましたが装着された方々が口々に誉めるのもわかるなあと自分で装着してみて
改めて実感した次第です。これはコストパフォーマンス高いですわ。
なお、燃費は17.4kmでした。

6月13日 昨日書いたこととは正反対だが、やはり当座の出費は極力抑えたいというのは間違いなく私の本音だ。
いくらなんでも出費が一度に集中し過ぎる。
というわけで、何とかならないものかとディーラーに電話して聞いてみると、どうやらこのゴムブーツからの漏れは
致命的なものにはならず、パーツ交換でそう苦労せずに直るものらしい。ベストがクラッチから後ろの全交換なのは
言うまでもないのだが、現在の私の金銭的情勢に鑑みるにいずれダメになる箇所に目をつぶってでも
その場しのぎで安く仕上げられた方がありがたい。というわけで、大修理は暫くは回避できた。
単なる時間稼ぎという気がしないでもないが、ともかくこれで夏のツーリング費用は何とかなったわけだ。
しかし、来年には10万超の整備を覚悟せねばなるまい。

6月15日 バイクが動かない(こともないが、やはり避けたい)ので車でディーラーに行き、パーツの発注をする。
メカニックの人といろいろ相談した結果、とりあえずオイル漏れを起こしたゴムブーツのみを交換しようということになった。

6月20日 ネコ・パブリッシングから私がBMWBIKES17号に書いた原稿の原稿料が振り込まれる。
詳しい金額はここでは書かないが、実績ゼロの素人の原稿料としては正直言って望外なものだった。
永山編集長ありがとうございますm(_ _)m

6月22日 R1100RSのリヤシートの改修のため、浜松のシート工房FUKUMURAに行く。
昨年までシートJOYに在籍して現場で製作をしておられた福村氏が独立して始められたところだ。
(ちなみに、私のR1100RSのシートの実際の製作も手がけておられる)
そこにリヤシートは預けて来たのだが、そこで見せられたピンク色のシート表皮が妙に気になった。
R1100RSに使うのはさすがに躊躇してしまうが、私はK100LTのシートも一つスペアとして持っている。
現在倉庫で眠っているこれならピンクに張り替えてもOKではないか。
ということで、まだ当分はやらないだろうがそのうち、Kのシートはピンクになる(時もある)と思われる。


これがそのピンクの生地。インパクトは抜群ですよ、道行く人に指さされそうだけど(^_^;)

6月25日 久しぶりにヤフオクを見ていたら、珍しくK用の中古のオーリンズが出品されていた。
結構ぐらぐらっと来たのだが、一応FGのサスを注文してある身である。注文から3ヶ月経つのに何も言ってこないし、
問い合わせのメールを出しても返事がないとなると普通は忘れ去られていると考えるべきだろうが、
正直なところ今再度問い合わせや督促をしようという気は起きない。発注をかけてからしばらくしてKの純正サスが
急速にあたりがついて乗り心地が良くなったことが原因なのだが。
とはいっても、一応納品待ちの身だし(笑)幸か不幸かお金の使い道にはまったく困っていないので、今回はパスだな。

6月26日 計画を温めていたK100RS4Vの4ポッドキャリパーを取り付けることに対して意見を聞くべく、
ディーラーに電話する。結論から言うとやってやれないことはないが効果は?という話だった。
やはり、マスターシリンダー径がそのままではあまり大きな効果は期待できないからね。
しかし、これは推測だがメッシュホースなどに交換して圧力が逃げないようにしたらまあいけるのではなかろうか?
もう少し調べてみる価値はありそうだ。

6月27日 某所でK100LT用コンフォートシートの中古品の出物があったので早速入手すべく売り主に連絡した・・・のだが、
やはり良い品はすぐ売れてしまうもので、どうやら先を越されてしまったようだ。残念。

6月28日 頼んでおいたKの部品他が入荷したとディーラーから電話がある。と、そこまではよかったのだが
聞いてみると夏本番を前にして工場の方が整備の予約でいっぱいで、明日29日に行ってもKの整備はできないらしい。
預けて後日取りに来る形にすれば問題はないのだが、まともに動くバイクが手元に一台もないという事態は
正直言ってかなりストレスが溜まって仕方がない。とりあえず早期復活を優先させたいので、ディーラーさんには悪いが
今回は部品を送ってもらって自分で直すことにした。

6月29日 というわけで荷物が届くのを待っていたのだが、昼を過ぎても届かない。おかしいと思ってディーラーさんに電話して
調べてもらったところ、実は送料を安く抑えるために宅配便ではなく定形外郵便で発送してくれてあった。
私は今日荷物が届くものだとばかり思っていたのでちょっと肩透かしをくった気分ではあったが、
お陰で私の金銭的な負担は減ったのだ。ここは感謝すべきだろう。
しかしやはりバイクの禁断症状が出てきたので、オイルが漏れているのには目をつぶってKで近くのバイク屋まで
モトグッツィの試乗に行ってきた。整備に時間を使わなければその分HPのネタを増やせると(笑)

7月2日 今更だが整備性悪いねえ
ディーラーにKのステンメッシュホースの一品製作が可能かどうかを聞く。そう遠からず4ポッドキャリパーへの
交換を考えているのだが、そうなるとピストンの面積が増えるためレバー比や圧力が変わってしまうため、
メッシュホースにして少しでも圧力が逃げるのを減らしたいのだ。結論から言うと車輌持ち込みなら大丈夫という話だったので、
これはそのうち実行することになりそうだな。

また、いろいろあって予定より遅くなってしまったが、クラッチ部分のラバーブーツを交換する。
しかし、例によって予想以上の手間作業となってしまった。
当初は「こんなもん、クラッチケーブル外せば交換は楽勝だろ」と思っていたのだが、
クラッチケーブルを外してもクラッチアームとラバーブーツの間にはまったく隙間ができない。
これは変だと思って先日入手していたサービスマニュアルのコピーを良く読んでみると、手順の中には
「サイレンサーを取り外す」という項目が入っている。本気か!?
メンテナンス性無視の改造マフラーを装着したカスタム車ならいざ知らず、純正マフラー装着車両が
消耗部品であるラバーブーツの交換にどうしてサイレンサーをいちいち外さねばならない?
しかし、クラッチアームを動かしてみると確かにアームはサイレンサーに干渉して可動範囲が狭まっている。
これは仕方ないかと覚悟を決めてサイレンサーに付いている黒いヒートガードを取り外してから
必要と思われるボルトを外してサイレンサーを後ろに引っ張ったのだが・・・。抜けない。
変だと思ってよく見てみると、サイレンサーを吊っているマウントはステッププレートにボルト締めされているのだが
そのボルトはパニアケースの取り付けステーを固定するボルトも兼用しており、マウントから伸びたスリーブは
取り付けステーの穴を貫通している。しかも、この状態でステーの穴からスリーブを引っこ抜けるだけの遊びはない。
「ということは、パニアのステーまでいちいち外さないと駄目なのか!?」と青くなったが、
構造をよく見てみたらステーを外すよりもステッププレートを外した方が簡単そうに見える。
というわけでステッププレートを半分取り外したような状態にして、ようやくサイレンサーは取り外すことができた。

で、肝心のラバーブーツだが、こんな状態だった(取り外しの最中に多少破損は拡がったが)


外したブーツ。そりゃまあ、駄目でしょうねえ(-_-;)

あとはこのブーツをおもむろに交換してから元通りに組み直して作業は一段落したのだが、
それにしても誰だこんな設計を考えた奴(-_-;)
しかしこれで、あとは減ってしまったミッションオイルの補充を残すのみ。まあ楽勝だな。

7月3日 昨日届いたラバーブーツの代金を振り込む。部品代は1590円。結構するなあ。これに消費税80円と振込手数料
210円を合わせて(本当は420円だが、同時にR1150RSのパーツも購入しているので半額で計算)合計1880円となった。

7月6日 まあ、一応復活というか
ようやくの休日、というわけで早速Kの復活作業にとりかかる。
当初の予定より随分と遅くなってしまったが、まあ仕方がない。
ラバーブーツの交換作業は先日済ませてあったので、交換までに漏れて減ったミッションオイルを補填するだけなのだ。
というわけでオイルを用意して、ドレンプラグを外す。Kの場合車載工具のフックレンチが
ミッションオイルのレベルゲージを兼ねており、レンチを突っ込んでみて下の方にあるラインまで入っていたらOKという
(たまには)なかなか合理的な設計になっている。


つまり、こんな風ですね。

そんなわけでオイル残量を測ってみたところ・・・おや?


わかりやすくするために色調は変えてありますのでご理解を。正規の量は下の半円部分の中心の横線の位置です。

はっきり言って入り過ぎである。ブーツが破れてからどの程度オイルが漏れたのかはわからないが、
漏れどころか以前特製の添加剤を入れてオイルの量が増えていることを考慮しても多い。
前回オイルを交換した時には確かに容量を測って入れているから、
その前に簡単なフラッシングをした時のオイルが抜け切っていなかったのだろうか?
何しろ交換したのが自分だし、実際にどの程度入ったかはチェックしなかったから何ともはや、だ。
Kのミッションについてはあまり知識がないので詳しいことは言えないが、
おそらく入れ過ぎてもエンジンほどには悪影響は出ないだろう。というわけで、
別に容量調整はせずに多少入れ過ぎ気味のままガスケットだけ交換してボルトを締め直してしまった。
う〜ん、結果的にみると時間を浪費しただけだったのか?
それから用事を片付けるため愛知方面に走りに行ったのだが、
考えてみればウルトラシリコンコードに交換してから市街地以外でまともにKを走らせるのはこれが初めてである。
その乗り味だが、印象としては低速でのトルクが増えて力強くなり、振動は全域で僅かに増した。
全体で考えたら明らかに良くなっているが、正直なところノロジーと比べて
どちらがいいのかということについては判りかねる。
私の感想としては
「どっちも同じくらいに効果的。ただしプラグコードが4本必要なKの場合にはより安価なウルトラの方がいい」
というものだった。

7月11日 ヤフーオークションで目をつけていたBMW用4ポッドキャリパーを落札する。
ヤフオクの説明に時々ある「何用かはわかりません」だと対応車種は判りづらいのだが、
BMWの場合あの外見のブレンボキャリパーは基本的に一種類しかなく、
それをいろんな車種で共用しているのだ(リヤはそうではないが)。
ましてや私のようにもともと非対応の車種に取り付けようと考えている場合にはボルトピッチさえ合えば何の問題もない。
オフセットの違いを補正するためのカラーはワンオフ製作の目処をつけてあるし。
今回は整備のための上京予定などの関係もあったので金額はあまり考えずに必勝体制で落札しました。
あと具体的な行動に移るのは現物が届いてからだな。

7月13日 一昨日落札したキャリパーが早速届いたので、現物確認をする。
ちなみに費用は落札金額8750円に送料と代引き手数料を足して合計9780円だった。


見た感じ悪くないし、パッドの残量も充分。お値打ちでした(^^)v

全体で見るとパッドの動きが少々スムーズでないが、これは清掃でどうとでもなるレベルだろう。
どうやら純正らしいパッドは充分以上に残っていて、これは文句なし。実のところ純正パッドの温度依存性の高さ
(雨の日などにブレーキをかけるとローターが一回転してからが本番!という効き方をするのはそのせい)
は個人的にはあまり好きではないのだが、絶対的な制動力に文句はないし耐久性は私の使い方だと素晴らしいの一言だ。
今回の交換目的から考えると多少寿命が短くてもとにかくよく効くパッドの方がいいのだが、どうしたものかな。
何しろ今回はマスターを交換しないからストロークが大幅に増えすぎてしまう。
参考までに自分で計算したところ、ノーマルK100RS−2Vのフロント油圧レシオは34.18
(R1100RSの場合31.47だが、ラジアルマスターでレバー比が異なるため直接の比較はできない)
だがこの4ポッドキャリパーを装着すると51.6となってしまう。
まあそれはいいとしてもつまりストロークは1.5倍になってしまうわけだから、
奥まで握りこんでいくとおそらく指がレバーと干渉してしまって制動力をフルに発揮できない可能性がある。
ストロークはメッシュホースで多少補えるといってものがブレーキという最重要保安部品だけに
基本的には安全策を取らざるを得ないし、第一私はレバーは遠いところで引くのが好みである
(ついでに言うなら、レバーはストロークではなく硬いタッチで力加減だけでコントロールする方が好み)。
現実路線で考えるとより性能を安定かつ安心して発揮できる方を選択せねばなるまい。
性能を上げられるポイントは極力押さえておきたいのだけどね。
R1100RSに使っている中古のプレミアもそろそろ寿命が近いから、こいつを転用するという手もないことはないのだが。
それはそうと、ピストンシールの交換はやっておかねばなるまい。
別に「即使える」と書いた出品者の言葉を信用しないわけではないが、
中古車ならともかく中古パーツの単品購入ではそれまでの使われ方が私には分らないからだ。
ものがブレーキだけに万に一つの失敗も許されないしな。
というわけで、早速ディーラーに電話をしてシールの在庫を探してもらった。現在結果待ちの状態だ。

7月14日 良い子は真似をしてはいけません
ディーラーから電話があり、キャリパーのリペアキットは在庫があったという。よかったよかった。
しかし、値段の方も並ではなくて聞いてみたところ左右で15000円ほどになるという。
要するにR1100シリーズ用のブレーキキャリパーシーリングセットはピストンとシールが
セットになっているためなのだが(単品では出ない)これは予想外だった。
が、たまたまその時私の知人がそのディーラーに来ていたので、無理を言って彼に持って帰ってもらうことにする。
週末の長野ラリーで受け取るつもりだったが、面倒なことは早めに片付けるに越したことはない。

それから、近くの南海部品でパッドとキャリパーのオフセット調整用のシムを発注する。
シムはデイトナから出ていて0.5ミリ厚のものが8枚セットで1000円。高いわ・・・(-_-;)
厚さ調整という本来の使用目的は勿論だが、今回はオフセット量を測定するという理由もある。
というわけで勿体無くも気前よく2セットオーダーしてしまった。
次はパッドなのだが、R1100RSのフロントキャリパーは前にも書いたとおり年式に関係なく
基本的に同じ部品であるはずだが、(部品番号はフロント/リヤ共に全年式で共通)
しかし、どういうわけか社外品のブレーキパッドでは94年式を境に品番が異なるものがある。
フロントへの適合性は定かではないがリヤは某社のパッドがそれで装着できなかったことがあるので、
やはり慎重にならざるを得ない。というわけで年式によって適合パッドが変わっているメーカーのものは
今回除外して検討した結果、カーボンロレーヌのシンタードパッドをオーダーすることにした。
価格は2セットで税別10800円だ。
なお今更言うまでもないことだが、K100RSのブレーキディスクは鋳鉄製である。
いくら私がR1100RSで平気でシンタードパッドを使っている(ローターに特筆すべき消耗はない)とはいっても、
カーボンロレーヌ社が鋳鉄ディスク用パッドを別にラインナップしている以上原則的にはそちらを使用すべきだろう。
しかし、今回はブレーキ性能向上が最優先事項だから、多少ローターへの攻撃性が高まろうが
パッドの寿命が縮もうが要はブレーキが効くようになればいいのである。
もしローターの磨耗が進んだら・・・なあに、部品取り車がついてるぜ(爆)
財布の中身が寂しくなりそうだったので、本日は内金として10000円を支払った。

7月15日 知人のところに行って昨日受け取ってもらっておいたブレーキキャリパーシーリングセットを受け取る。
代金は立替えて払ってもらっていたのだが、ちょっと事情により金額は公表しない。
しかしその知人に今回入手したキャリパーを見せたところ、「これはシールを交換した跡がある」と指摘された。
ということは、ピストン自体も一度交換しているということだ。私も妙に綺麗だとは思っていたが、やはりそうだったのか。
少し気が変わったので、バイク屋に行ったのだが即座に仕事を依頼はせず、まずはキャリパーをチェックしてもらう。
結論としてはピストンが内部で錆びている可能性もあるから結局のところは分解しないとわからないが、
このくらいの状態だったらわざわざオーバーホールをしなくてもそのまま組んでしまってOKで、もし不具合が出たら
その時シールの交換をする程度でもおそらく問題はないだろうとの見立てだった。
となると、ここでオーバーホールを見送ればその分の工賃はまともに浮く。同じブレーキキャリパーシーリングセットを使う
私のR1100RSはそう遠からずキャリパーのオーバーホールをする計画があるから、
ここでオーバーホールをしなくても部品が宙に浮く心配はない。
となると、ここは費用を浮かせたほうが賢明だということになったのでとりあえずオーバーホールは断念した。
実際のところ、これだけ状態がいいとは思っていなかったのですよ、私も。

7月17日 南海部品からパーツが揃ったと電話がある。これで具体的な行動に移れるな、よしよし。
さて、その具体的な行動をどうするかだが、いろいろと考えてみたところどうやっても
純正のマスターシリンダーでは些か径が不足気味なのである。
油圧レシオはまあいいとしても、ピストンストロークが1.5倍ほどに増えてしまうのは
調整機構を持たない純正のブレーキレバーではパッドが減ってきた時の操作性も心配になってくる。
パッドが減ってきたらフルードを注ぎ足すなんてことは避けたいからだ。

(注・ディスクブレーキはピストン位置の自動補正機能があるためそういう心配は無用ではないかという指摘を戴いたが、
マスター径がそのままだとリザーバー液面の上下幅も1.5倍になって少々不安があるのと、ピストンシールの汚れや劣化、
シールの張り付きなどが起こり得るためピストン位置(転じてレバーのストローク)は必ずしも完全に補正できるわけではない。
事実、私のR1100RSは補正はほぼ効いてないしね。04年の車検でシール交換して直すけど(^_^;))

ならばと考えて、私の手元にある中古のR1100/K100系4V用のマスターが使えないかどうか調べてみることにした。
バイク屋に持ち込んで見てもらったところシリンダー内壁が傷んでいるので
止めておいた方が無難との判断だったのだが、ならば新品ならどうだろうか?と考えて情報を集めてみた。
しかし、調べれば調べるほど実行には困難が伴うことが判明。ハンドルスイッチは完全ボルトオンで付くのだが、
そのハンドルユニットはスロットル固定のハウジングも兼ねていてそこの形状がまるっきり違うのだ。
ということは、スロットルグリップやスロットルカムも交換しないといけないことになるし、
グリップヒーターも一度捨てて部品を取り直さなくてはならない。そこまでやるか普通?
R1100RSならまだ考えなくもないが。
なお、ディーラーに電話してピストンの錆びについて相談したところ、「錆びないから大丈夫」と即答された(;^_^A
ともかく、一安心だ。ついでに安物のU字ロックを一個購入して、こちらは税込み837円だった。

7月18日 南海部品にパーツを取りに行く。カーボンロレーヌのSBK−3のパッドが2セットで10800円、
それにキャリパーのセンター出し用のシムが8枚セットを二つで2000円。
しかし、たかがプレス打ち抜きのシムが一枚125円とは高いなあ。
それに消費税を合わせて、合計金額は13440円だった。10000円は先日払っておいたが、
長野ラリーを前にいろいろと出費が嵩むなあ。

それからディーラーに電話してマスターの交換について相談したのだが、
4Vのマスターを装着することは不可能ではないが非常に面倒だし、手間を考えたらお薦めしないとの意見だった。
となると、そこで浮上してくるのは国産の汎用マスターを装着してしまうという方法だ。
ハンドルユニット一つを犠牲にする加工は必要だがこれなら効果も確実だし、
ニッシンの横置きなら12000円程度で手に入る。真剣に検討する価値はありそうだな。

7月20日 Mフェスタながのの会場で、とある業界人の方と会ってKのシートの改装や
ブレーキの改造計画について相談に乗ってもらう。今のところマスターの強化も不可避と考え、
ニッシンの汎用品横置きマスターの装着を考えていたのだが、これがうまいこと中古品が安く手に入る目処がたった。
R1100用のラジアルマスターと違ってニッシン製は中古でもまず安心なので(笑)これで問題点はひとつクリアだな。

7月21日 諦めるというのが最も無難なのだが
昨日の続きだが、ニッシンのマスターを装着するには当然、純正のマスターを取り外してスペースを作る必要がある。
まさか今のマスターを犠牲にするわけにはいかないので、既にマスターからの漏れが認められていた
部品取り車のハンドルユニットを生け贄にすることにした。
というわけで久しぶりに部品取り車と対面しにいったのだが、なんと置いてある倉庫の前に
物凄い数のヤブ蚊が大量発生しており、とてもじゃないが作業ができない。やむなく一旦撤退し、
改めて自宅で電撃殺虫機や蚊取り線香、虫よけスプレーなど装備を整えてのリターンマッチとなった。
で、その前に部品取り車のキャリパーを外して先日入手した4ポッドキャリパーを試しに装着してみる。結果は・・・ううむ。


無理にデジカメ突っ込んでるのでわかりにくいですが、左が車体の中心側。明らかに内側に寄ってます。

なんとなく予感はあったが、オフセットは車体の外ではなくて内側に寄っていたか。となると装着するには
キャリパーを削るかキャリパーサポートを作るかになるのだが、測定したところキャリパーを削るには(多少の誤差はあるが)
最低3.5ミリの削り込みが必要になる。強度を確保する上で大事なのは一番薄い部分の厚みがどれだけあるかだから
マウント部の厚くなっているところは削っても大して影響はないはずだが、3,5ミリも削ると厚い部分を削るだけでは足らず、
本体側にも1.5ミリほど削り込みが入ってしまう。アルミ製のアウターチューブのマウントの厚みから予想される剛性からして
まず問題ないとは思われるが、ものがブレーキだけに間違いは絶対に許されない。
とりあえずこの件は一旦保留として、どうすべきかはプロに相談してみることにした。

気を取り直して作業再開。今度はハンドルと、右側のハンドルユニットを取り外しである。
しかし、うすうす気が付いてはいたのだが2VのKのスロットルケーブルは一般的なハンドルユニットの真下から
下方向にではなく、ハンドルユニット上部からハンドルの中心方向に水平に伸びている。
どういう構造なのかと思って分解して見ると、やはりとんでもない構造だった。


説明は本文を参照されたし。右は分解してマスター等を外した状態。しかしすごい設計・・・(@_@;)

なんだろうねえこれは・・・。
スロットルグリップとカムが同軸上になく、スロットルグリップの先のベベルギアがカムを回し、
そのカムに付けられたマイクロチェーンがスロットルケーブルを引っ張る構造になっている。
おそらくは巻き取りによるスロットルケーブルの劣化と摩擦抵抗を嫌ってのことだろうが、
個人的な感想としてはまあ、効果を認めつつも理想主義の行き過ぎといったところか。
無駄なコストの掛け方がさすがはプレミアムブランドという見方もできるし何度か書いた通り
こういう設計思想も個人的に決して嫌いではないが、今回に限っては単に作業が面倒になるだけだ。
スロットルケーブルの調整機構はこの先についているからこの部分の寸法は変えられないし、
このチェーンを通すガイドとハンドルバーとの上下の間隔も狭くてマスターをうまく通す方法が思いつかない。
仮にマスターをスロットルケーブルと干渉しない内側まで追い込み、非常に長いブレーキレバーを取り付けたとしても
今度は全幅590ミリと極端に狭いハンドルバーの曲がりに干渉してやっぱり取り付けられないのだ。
むしろこれなら4バルブ系のK100以降に装着されたブレーキマスターを使用してスロットルケーブルを
ワンオフ製作した方が簡単なのではないかと思えるが、残念なことにこの形式のマスターを使用したモデルに
2バルブ系K100のようにハンドルのバランサーを持たないモデルは存在しない。
そして私のKにはグリップヒーターが付いているので、ヒーター対応のグリップを使うとなればグリップラバーだけ
2V用の純正品を装着するといったごまかしはできないのである。
片側だけバランサーを付けるのはおそらく愚策だろうし、両方のグリップヒーターを4V用に交換するというのは
いくら何でも本末転倒というか、少しばかり常軌を逸しているように思える(付くかどうかは未確認だが)。
残る手段としてはK1200系のハンドルユニットを移植するという手も考えられなくはないが、
スイッチの形状が左右でまるきり違ってしまうからさすがにこれは避けたい。
う〜ん、とりあえず分解はしたものの、考えれば考えるほど袋小路だ。さて、どうしたものか・・・。

7月22日 キャリパーの件で相談していた人からの返事が届く。たぶん何とかなるだろうとの見立てだった。
よし、これでまずは一歩前進だ。  

7月23日 物事は先手必勝・・・というのが信条なわけではないが、待っていても意味がないことは速攻で片付けるに限る。
というわけで、早速キャリパーを送ってしまった。送料540円。

7月24日 キャリパーを送った人からアウターチューブのマウント部分の寸法を教えてくれとの連絡があったので、
早速調べに行く。先程計測した寸法をメールしたのだが、これでまずは一安心かな。

7月27日 あれから一年、なのだが
考えてみれば一年前の今日私は上京してKを受け取ったのだが、今日は記念すべき一周年だというのにどういうわけか
あんまり感慨が湧かない。なかなか気に入っているのは間違いないのだが。

それはそうと、例のブレーキ強化計画のためにR1100RSでディーラーに行ってパーツ検索をしてもらう。
予定通りマスター交換をするとして、今考えている通り純正マスターとニッシンの社外品マスターの両方を削って
なんとか装着できればいいのだが、装着できなかった場合にも備えて代替案を考えておかねばならない。
何しろ未だにそのマスターが届いていないので私としても付く付かないの判断のしようがないのである。
さて調べてもらったのだが、結局のところ純正パーツ主体で組むとしたら
R1100系にも流用されたK1004V系のハンドルユニットしかないという結論が出た。
ハンドルユニット、グリップ周り、バランサー周辺のパーツを交換してスロットルケーブルをワンオフ製作すれば
まず間違いなく装着はできる。で、そこからマスター部分を削り取ってニッシンのマスターを装着となれば
私はマスターから液漏れして交換した中古ハンドルユニットを所有しているし、バランサーも以前R1100RSに
スロットルキーパーを装着して余っているから必要なのはハンドル内部など一部のパーツと大物、グリップヒーターだけだ。
これなら技術的には充分可能だ。やってやれないことはない。
ただ、余計な費用は使いたくないのでできれば既存のパーツに加工するだけで何とかしたいのが本音ではある。

それから伊吹山ドライブウェイの駐車場で行われていたBMWBIKES誌の秘密集会に参加。いつも通りの集会だったので
詳細は割愛するが、会場に最終モデルのK1100RSが来ていたのでオーナーに頼み込んでちょっと試乗させてもらった。
エンジンに関しては振動は私のKと同じくらいで、パワーで多少上回る他は正直それほどとも思わなかったが
(2Vの方が1100より低振動というのが定説だが、私のはウルトラシリコンを入れてから多少振動が増えている)
足回りに関してはかなりの性能差があった。倒し込みはR1100系に近いほど軽快で、バンク中の安定感は
2Vとは比較にならないほど高い(ただし、WPのリヤサスが付いていたが)。シートは現代のBMWにも通じるもので
多少柔らかすぎる印象だったがよく動くサスと増大した車重のためかどっしりした安定感があり、乗り心地もずっと上。
ブレーキも不足を感じない水準にあり、総じて格段に熟成が進んでいるという印象だった。
私のK100RS2VだとR1100RSと比べたら「総合性能では勝負にならない」という評価を下さざるを得ないが
これならR1100RSと比べてもテレレバーとコーナリング以外はそう引けを取ることはなかろう。
2Vと比べると見た目の印象通り些かデブになったせいで明らかに取り回しは悪化していたが
それでも私のKとの10年の差は予想以上に大きかったというのが正直なところだった。


画像が何もないのも寂しいので(笑)山頂の駐車場からの写真を。左手奥は琵琶湖。竹生島も見えてます。

7月28日 ハンドルの件について、またまたディーラーに問い合わせをする。今回はハンドル交換に伴うグリップヒーターの
使い回しのことだったのだが、考えてみたらグリップヒーターは接着剤で固定する通常グリップと違ってビス止め式だから、
ハンドルバーを交換しても何の問題も無く使い回しができるのであった。
とはいえ、予想される主な作業パターンをまとめるとそれぞれこんな感じになる。

4Vのハンドルを使う場合(これらを全部取り付ける)
4V用ハンドルバーを用意
右のハンドルユニットを一式用意
グリップヒーターとハンドルバランサー周辺のパーツを調達
センターパッドとたぶんクラッチケーブルを4V用に
スロットルケーブルとたぶんチョークケーブルをワンオフ製作
4V用のカウルとミラーの間のスペーサーを用意する

2Vのハンドルバーを一部加工して4Vのパーツを取り付ける場合(これらを全部取り付ける)
ハンドルバーの端を4Vと同形状に加工
右のハンドルユニットを一式用意
グリップヒーターとハンドルバランサー周辺のパーツを調達
スロットルケーブルをワンオフ製作

社外品マスターの加工のみで装着できる場合
社外品マスターを加工して装着できるように形状変更
2V用の純正マスターを取り外す(かなりの加工が必要)
ブレーキスイッチを国産車と同形状のものに置き換える

一番簡単な案はもちろん一番下なのだが、どちらにしてもマスターが届いて現物合わせしてみないことには
なんとも言えない。幸いにして明日届くようだから、来たら早速調べてみるとしよう。

7月29日 方針決定!
知人から中古のニッシン製横置きマスターが届いた。もともと無加工では付かないのは分っていたが、
とりあえず現物合わせをしてみる。しかしやはり・・・。


レバーが長いのが救いですが・・・。それにしても純正のハンドルバー短すぎ(>_<)

マスターシリンダー付近はどうせ切断および削り落とすつもりだから何の問題も無いが、根本的にハンドルバーが短すぎる。
こんなアールのかかっている部分には固定などできないではないか。
となると昨日の計画案の一番上かその下をやるしかないのだが、単純に新しいパーツをレトロフィットさせれば
いいというものでもないだろう。スロットルケーブルワンオフ製作はできれば避けたいのだ。
それに、いくら最終モデル用に限ってリペアキットが出たとはいえ個人的に4V用のマスターはあまり信用していない。
何とか方法はないか・・・と思っていろいろ考えたのだが、「だったら、ハンドルバー自体を作り直せばいいじゃない」という
アイデアが思い浮かんだ。要するに、一本のパイプを曲げている右側の部分だけを二本の直線のパイプを
直角に溶接してやればアールがかかっている部分もまっすぐになってマスターを取り付けるスペースができるという理屈だ。
とりあえずこれでいくことに決定して、早速純正マスター周辺を加工に出すべく切断&削る部分を修正液で書き込む。


2Vは4Vと違って完全な一体型マスターではないので、多少は楽です。白く線を引いた部分が取り去ってしまうところ。

具体的な加工はおいおい進めるとして、これで不確定要素をはらみつつ進めてきた計画もようやく実現の目処がたったな。
しかし、マスターの強化がここまでの手間になるとは・・・。

7月30日 金属加工業の友人に連絡をしてマスターの削りについて相談をする。マスターのクランプを
一部削り取ってやる必要があるので、クランプを締めるボルトを延長してマスター側の雌ネジ穴も
作り直さないと強度が確保できないのだ。まあ何とかなるようで一安心。
ついでにキャリパーの固定ボルトについても相談に乗ってもらった。キャリパーの固定部分が3.5ミリ薄くなるわけだから
その分短いボルトを用意する必要があるのだが、こちらでは純正より5ミリ短いボルトしか調達できないのだ。
これもボルトを旋盤で短く詰めれば問題ないということで一安心。
しかしこのK、ある意味私のR1100RS以上にワンオフパーツの山になってくるな・・・。

7月31日 先日届いたマスターに僅かな漏れが見つかったので、南海部品でリペアパーツを発注する。
普通なら無視してそのまま組みつけても構わない程度のものだったのだが、今回のマスター交換は普通ではないので
メンテナンス作業も困難が予想される。従って不安要素は極力排除しておきたい、ということだ。
で、機能上問題はないのだができればブレーキレバーとクラッチレバーは色を揃えたいということでブラック塗装のレバーも発注。
更にリザーバータンクもステーがなかったしハンドル内側を向いている取り付け角度を変更するついでに
一応メンテナンスを行っておこうということで、こちらも部品を発注。
結局マスターのリペアキット2000円にブレーキレバー3600円にタンクステー800円にコネクタセット1000円に
消費税を足して合計金額は7770円にもなった。うむむ。

8月1日 少しだけ方針転換
午前中に南海部品から電話がある。用件を聞いてみると、どうも昨日私が発注した
マスターシリンダーのリペアキットがメーカー欠品となっており、納期が一ヶ月以上かかってしまうという。
どうするかまた後で連絡すると言って一度電話を切ってから、
早速馴染みのバイク屋に電話してマスターOHの工賃を聞いてみた。
外したマスターと交換部品を持ち込みでその作業なら、単純工賃だけで2000円もあればいいという。
別に工賃に不満はないが、そうなると納期一ヶ月以上で実質1万円の中古マスターになってしまうわけだ
(交換しなくてもいいレバーなど、私のわがままが費用の大部分を占めているのだが)。
マスター本体の色は銀色だがこれはできれば目立たない黒にしたいと思っていたところだし、
新品のマスターは13000円だからそれなら新品を購入したほうが確実だろう。
と、考えをまとめたところで南海部品に電話をかけ、昨日の注文をキャンセルする代わりに
新品のマスターを購入することはできないかと相談したところ快くOKしてくれた。サンクス。
幸いにして在庫もあったので、差額5780円を払って新品のマスターを入手する(ポイント割引で100円ほど安く購入している)。
それからバイク屋に行ってパーツ加工の話をもちかけたところ表面処理以外は
問題なくできるだろうということだったのでマスターもろとも加工を頼むことにした。
表面処理については樹脂加工を頼めるつてがありそうだし、それがダメなら自分である程度処理をしてから
アダプターの塗装をお願いしている業者に頼めばいいのでさほど問題はないのである。

8月2日 バイク屋にパーツの一式を預けてから、先日マスターを送ってくれた知人にお詫びのメールを出した後で
キャリパーの加工をお願いしている業者さん(これも知人)に進行状況を聞くべくメールを送る。
キャリパーの方はすぐに返事があり、6日くらいにはこちらに届くだろうとの回答だった。
これで大きな問題がひとつクリアだな。
あと大物はハンドルの溶接加工なのだが、これはマスターの削りが仕上がってきてからだ。
ついでに久しぶりに給油してきたのだが、燃費は19.6kmだった。
ひさしぶりに19キロ代いったな、よかったよかった(^^)

8月4日 ブレーキ関係の加工の目処がたったということで、ディーラーに電話をして改めて作業の相談をする。
こちらとしても現場での現物合わせをするのは極力避けたいので、まず岐阜で仮組みまで試してから部品を持ち込む計画だ。
で、具体的に当日どういう作業を頼むかを説明した。
(改造したハンドルと右ハンドルユニットと社外品ブレーキマスターと改造したキャリパーを純正部品と交換して
キャリパーはワンオフのボルトで取り付け、ステンメッシュブレーキホースを現物合わせでワンオフ製作)
メッシュホース以外は基本的にポン付けで付くようにして持ち込むわけだ。
まあ、いろいろあったがこれで山を一つ越えたような心境だ。

8月5日 ブレーキマスターを交換したらブレーキスイッチも交換せねばなるまいということで、Rのオイルを購入したついでに
平形端子を購入。税込み168円だった。

8月7日 加工を終了したブレーキキャリパーが届く。結局加工精度を出すためキャリパーを一度割って
平行出しをして削ってから再度組み立ててくれたそうなのだが(というより、本格的に精度を出そうとすると必然的にそうなる)、
これはいずれ届くであろう請求書が楽しみだな(^_^;)


ボスの部分が出っ張っているため、実際に薄くなったのは1.5ミリ程度です。しかし切削跡が美しい・・・(*^_^*)

で、不具合があってはいけないので早速部品取りのKを置いてあるところに走って
キャリパーのセンターが出ているかどうか仮組付けをして確認してみた。結果はご覧の通り。
いよいよ完成が見えてきたな。


ほぼ完璧でしょう。必要となれば微調整用のシムもあることだし。やった!

8月8日 山口旅行に出発する日なので少しでも休んで体力を温存しておきたいのだが、
現実にやるべき事が山のようにあるのでそうも言ってはいられない。
まずはハンドルユニットの加工を頼んであったバイク屋に行って状況を確認したのだが、
お盆前に片付けないといけない仕事が幾つか入ってしまってどうしても盆前には完成しないという。
まあこれは仕方がないな。

それから知人に電話をして、ハンドルの溶接加工をやってくれる業者について聞く。
どうやらなかなかスペシャルな店を紹介してくれることになりそうな感じだ。ありがたや〜m(_ _)m

8月20日 そろそろ出来ているかな〜と思い、ハンドルユニットを加工に出していたバイク屋に
様子を見に行く。ハンドルユニットの方はほぼ加工が終わっていたが、ニッシンのブレーキマスターの方は
まだこれからだったので加工について最終的な打ち合わせをする。これで明日には完成だな。
削るといってもグラインダーで削っているわけだからその後の表面処理は必要になるのだが、
これは自分でやるべきかプロに任せるかは難しいところだ。

さて今頃になって気が付いたのだが、Kのハンドルバーにはグリップヒーター対応型と非対応型の二種類が存在する。
違いとしては要するにハンドルバーの中をヒーターの配線が通って、出てくる穴がハンドルバー中央に
開いているかどうかということだけなのだが、


わかりにくいけど、これがハンドルポストの中央を真上から見たところ。真ん中に開いている穴が対応型の証。

考えてみたら部品取り車は非対応型ハンドルが付いていて、そのまま流用してもグリップヒーターが使えないのである。
要はハンドルバーに穴を一つ開ければ解決する話なのだが、また一つ面倒なネタが増えたな。

8月21日 灼熱のK
所用のため会社を重役出勤して、Kに乗って滋賀県の大津に向かう。考えてみればまともに距離を走るのは
6月8日に三重に鰻を食べに行って以来だが(ちょい乗りではちょくちょく乗っているが)高速道路では相変わらずの快速ぶりで
高速道路主体で片道130キロの往路ははっきり言って楽勝だった。何度乗ってもこれには感心する。
で、昼までかかって用事を片付けてからすぐ高速道路でとんぼ帰りして岐阜に向かったのだが
往きと帰りでは気温が随分と違っていた。もちろん帰りの方が気温が高かったのだが、はっきり言って地獄。
Kのカウル内部、燃料系近くのスリットは負圧を利用して積極的に熱を吸い出す構造になっているが
ここからは火傷しそうな温度の熱風が吸い上げられてくるしエンジンからの熱は足から腰の辺りまでを
まんべんなく暖めてくれる。サイドカバーは素手で触るのがやっとくらいの温度になり、どこからともなく上昇してくる熱気は
着ていたメッシュのジャケットを素通りしてまともに上半身を直撃する。
しかも、ここが大事なことだがカウルの防風性がいいものだから走行中の風による冷却効果が期待できないのである。
体感上はメーターパネルの辺りで石油ストーブが私に向かって燃え盛っているような感じだった。
昨年の夏には「確かにR1100RSよりは暑いけど、噂ほどではないな」というのが正直な印象だったのだが、
一年前にはすぐにディーラーに大整備に出してしまったので暑い時期に乗ったのはシートJOYに行った時だけ。
本当に暑い時期にはコイツはディーラーの工場で半ばバラバラになっていたのだ。
実際のところ、夏にバイクで走っているより停まっている時のほうが涼しかったというのは
バイクに10年以上乗っていて初めての体験だったが、Kが冬暖かい理由が少し分ったように思った
(ちなみに、水温は正常値だった)。
それにしても、バイクに乗っていて暑さで意識が朦朧としてきたのはこれが初めてだった。
行きは至極楽ちんだったが帰りは異常に疲労してしまったぞ。やっぱり夏はK(100系に限るが)よりRだな、うん。
ちなみに燃費を計ったら15.6kmと走り方のせいもあるだろうがイマイチだった。
このガソリン代の一部が私を熱中症同然にするために使われたかと思うと何だか釈然としないものがあるな。

それから件のバイク屋で加工したハンドルユニットとブレーキマスターを受け取る。基本的にグラインダーで
ガリガリやっただけで表面仕上げなどは一切行っていないが、その代わり加工賃は税込み3000円と格安だった。
本当、あの店にはそのうちまた何か儲けさせてやらないといけないな。
それから最後の難関とも言うべきハンドルバーの溶接に入るのだが、これは材料を揃えていて
長さや角度などをきっちりと合わせた加工をやってくれる店が私の知り合いにないため人づてに頼むことになる。
もう作業の日までそんなに時間は残されていないので、週末の時間は貴重だ。
そんなわけでつてを頼っている知人にメールして、改めて便宜を図ってもらうことにした。

8月22日 知人と電話でハンドルバー溶接に関する話をいろいろとする。まずはハンドルバーを送って
一度相手の業者に見てもらおうということで話がまとまり、早速その準備を始めた・・・のだが、
仕事が長引いて今日の発送には間に合わなくなってしまった。
仕方がないのでHPの管理に使っているHPビルダーを使用してHTMLの文書を作成し、
デジカメで撮った画像をフォトショップで加工してからレイアウトして即席の絵付きの説明文を印刷する。
まあ、明日送れば充分間に合うだろう。

8月23日 昨日送れなかったハンドルバーを発送する。送料は例によって540円。
これで明日仕事を依頼する会社に私が直接行かなくても良くなった。休日の予定が空くのは忙しい現在本当にありがたい。

8月24日 HP更新作業の合間を縫って南海部品まで金属用のエポキシパテを買いに行く。
ハンドルユニットを加工したといっても一部を切断したりグラインダーで削っているだけだから
仕上げ研磨や塗装といった表面仕上げの類は一切やっていない。
実は金属表面に色のついた樹脂をコートして塗装と表面仕上げを同時にやってくれるというワザを持つ業者に
仕上げを依頼するという話もあったのだが、ここまで大掛かりになってしまったこともあるし
できるだけ費用は安く抑えたいのが相変わらずの本音だ。
というわけで、デイトナから発売されているエポキシパテのメタルコピースティックを購入。税込み1155円だ。
これでうまいこと表面仕上げができれば、後は全部まとめた塗装に出すだけ。
その前にブレーキスイッチも改造しておかないといけないのだが、これはすぐ終わるから問題ないだろう。

8月25日 今日は私の誕生日なのだが、一年前とやっていることがあんまり変わっていない気がする・・・。
まさかあれから一年経っても相変わらずKの修理改造に精を出しているとは思わなかった(;^_^A

それはともかくハンドル加工の取次ぎを依頼した知人から今加工を請け負ってくれる会社
(事情により名前は伏せる)に来ていると電話があり、加工を請け負ってくれる業者の社長と電話で話をする。
ハンドルバーの溶接加工となれば当然垂れ角などの精度をある程度出しておく必要があるが、
やはり専用の治具を新規で作らないと完璧な精度は出ないらしい。
しかも鋼材を斜めにカットして溶接するから、歪みも出やすくなるという。
考えてみたら当然の話だが、しかし治具から新規で作るとなるとそれだけで結構なお値段になってしまう。
このハンドルを量産して売れでもすれば話は変わるがそんな可能性は皆無なので、
精度は職人のワザを信じる(当然、完璧にはできない)ことにしてやはり事情により公表できない価格で手を打った。
(ちなみに、加工賃は新品のハンドルバー一本分の値段を軽く上回った)
ついでにグリップヒーターの配線用の穴も開けてもらうよう頼んだことは言うまでもない。
しかし、遂にこれで部品のワンオフ製作もおしまい。
ハンドルの納期は一週間から十日ということなので、あとは待つだけだな。

8月28日 ハンドルの件で世話になっている知人から早くもハンドルの加工が終了したとメールがある。
どうやら社長自ら段取りして仕事を進めてくれていたらしい。ありがとうございますm(_ _)m
本来私が取りに行くべきなのだが、休日しか身動きが取れない上にその業者は日曜が休み。
仕方がないので例の知人に受け取りも頼むことになった。何から何まで世話になりっぱなしだなあ(-_-;)

8月29日 ACTIVEに電話をして、最近気になっていたハイパープロのスプリングについて問い合わせをする。
話を聞いている限りではなかなか良さそうなのだが、問題は現在日本に在庫がなく
取り寄せには2ヶ月ほどかかるということだな。
またその後知人からの電話があり、それによるとハンドルの回収が無事終了したらしい。
しかも、結局ハンドルを新規で一本作ってくれてあったそうだ(@_@;)
そうなると実際に仮組してのテストなどもようやく完全に近い形でできるようになる。
ハンドル周り一式は塗装に出すと決めているのだが、それまでに各パーツのパテ盛り成型も終えておかないといけないな。
そうなると、結局今度の休みもそれにかかりきりか・・・(>_<)

8月31日 実はとんでもない事態になっているのだが
某所で作ってもらっていたハンドルが届いた。早速純正ハンドルと並べて見てみたが、
治具も作らずによくぞここまで・・・と思えるほどの完成度だった(@_@;)


純正と並べてもバーとバーの間に隙間ができないのは驚異。溶接も非常にきれいです。

というわけで、早速フィッティングを試してみる。大まかにはこんな感じだ。


まあ、かなり無理していますが・・・。 こういう構成にすると純正ハンドルではバーの真っ直ぐな部分の長さが足りないため、
それをクリアするためにワンオフハンドルが必要になったわけ。

しかし、まだ詳しいことは書けないのだが(上の写真はわざわざ純正ハンドルで撮影している辺りがミソ)
現在この件に関しての技術的な対応にてんてこ舞いしているのである。詳細はまたいずれ。
ちなみにブレーキのマスターとキャリパーのボルトは再度の加工を施すべく
(キャリパーのオフセットが変わったのでボルトの長さも変わるため)知り合いのところに送った。
送料は例によって540円だ。
ちなみに費用だが、ボルト類を一式買い込み、サンドペーパーを多数購入して合計522円だった。

9月1日 昨日の真相
さて昨日どんな問題が発生したかだが、実のところハンドルユニットがワンオフのハンドルバーに嵌らなかったのである。
当然最初の段階で純正ハンドルの直径はノギスで計測して近いサイズのパイプを選んでいるのだが、
これが純正より10分の2ミリ太かったのだ(JIS規格とDIN規格の違いかどうかは不明)。
普通ならその程度は公差で済まされてしまうのだが、BMWのハンドルユニットは
その辺の精度が異常にきっちり作ってあって僅か0.2ミリ径が太いだけでまるっきり入ってくれなかったのである。
勿論、これはそういう事態を想定せずにハンドルバーだけ渡してハンドルユニットがそのパイプに通るかどうかの
確認をしなかった私の責任である。ワンオフ製作なら当然そういうことはオウンリスクでないとね。

ちなみに、純正ハンドルの径は実は左右で多少の誤差があったことは書き添えておく。
というわけで昨日から金属加工の知識をもつ知人に電話をかけまくって相談に乗ってもらっていたのだが、
やはりハンドルユニットの穴を広げるしかないという結論に達した。
実は昨日はどうにかならないかと砥石をあてたりサンドペーパーで削ったりしていたのだが、
やはり人力では私の根性も含めて如何ともしがたいものがある。


というわけで、これが私の無駄な努力の成果(-_-;)

というわけで、昨日マスター等を送った知人のところに今度はハンドルバーと左右のユニットを送った。
こうなるとユニットはワンオフハンドル専用品になってしまうが、まあ仕方あるまい。

9月2日 ハンドル等を送った知人と電話で話をしながら、こちらの希望する加工をやってもらう。
キャリパーの固定用ボルトを短く削るのは問題なかったのだが、マスターへの穴あけとネジ切り加工は
やはり結構な難物だったようだ。構造上、しっかりとは固定できないもんなあ・・・。
ちなみにハンドルユニット穴の拡大はヤスリで削ってことなきを得たらしい。ありがたや〜m(_ _)m
しかし、こんな面倒なことばかり頼んで後で届く請求書が楽しみだというか(-_-;)

9月3日 まったく次から次へと・・・
まずはボルトやワッシャーを追加購入して税込み231円。
こういうものは凝りだすときりがないな。幸いにも普通に流通している安物ボルトばかりだから助かっているが。
チタンボルトなどを購入したら遥かに出費は増すが、幸い私にそういう趣味はない。
自宅に戻ったところ加工が終了したハンドル一式が早くも届いていたので、早速仮組してフィッティングのテストを行う。


これが手作業で削り込まれたハンドルユニットの穴。ちなみにクラッチ側です。

しかし、ここでまた新たな問題が発生。スロットルグリップもハンドルバーに嵌らなかった。
なんと、スロットルグリップ(芯はアルミ製)まで0.2ミリの寸法誤差を許さない工作精度で作られていたのである。
本来これは誉めるべきことなんだけど、、今回ネガティブな感想しか湧いて来ないのは何故なんだ(>_<)
とりあえず、手持ちのサンドペーパーでガリガリ磨いてやったところ固いが一応嵌って回るようにはなった。
今回使用のスロットルグリップは部品取り車から外して持ってきたグリップヒーター非対応タイプなので
テストに使うだけだからそれで充分なのである。しかし、そうなると実際にショップで交換作業をする時に、
メカニックの方が作業をしているそばで私が紙やすりでグリップを削ると言う光景はあまり想像したくない。
やはり、ここは事前に本命のグリップも予め加工しておくべきだろう。それまではこの通常グリップを使えばいいしな。
今ならグリップヒーターは要らないから、別に問題はないはずだ。


で、これが現在の状態。黒いグリップはノーマルのもの。しかし、まだ問題があって・・・。

それからこの状態で実車に装着するとどうなるかを見てみたのだが、リザーバータンクの車体への干渉は
問題なかった。しかしそれ以上に大きな問題があり、特殊な形状のハンドルユニットを避けて
ハンドル内側に追い込んだブレーキのマスターシリンダーが今度はメーターに干渉しそうなことがほぼ確定的になってしまった(泣)
そうなるとメーターのハウジングを一度外して加工して逃げを作らないといけないが、ますますもって
まともな人間のやる改造から逸脱してきている。またスロットルケーブルのアジャスターもマスターの
クランプと干渉してしまうので(マスターを削るという力技をやってはいるが、まだ足りない)これも対策しないといけない。
何しろこのままではスロットルケーブルの調整がハンドル側ではできないのだ。正直言って頭が痛いことばかりだ。
どう考えても、4Vのパーツを極力流用してスロットルケーブルをワンオフで製作した方が遥かに簡単だったな。

9月4日 当初の想像を大きく上回る難物ぶりに、改めて必要な作業をリストアップする。
今更何をという気もするが、ここまで手こずっていてはやはり一つ一つを再検討してみるしかあるまい。
というわけで、再び馴染みのバイク屋にハンドルユニットを預けて再度の加工を依頼する。
要はマスターを削るだけなのだが、今回は更にマスターを内側に寄せる場合も考えて
クランプの合わせ面も一部削ることにした。
次いで、ブレーキスイッチ用の端子税別160円を購入。更にどうせ右のグリップを交換するなら
左側も同時に交換したほうがいいと考え、とりあえず自転車用のグリップを調達した。
本来やるべきではないが、振動は厚手のグローブを使えばいいしどうせショップまで片道走るのに使うだけだ。
価格は税別350円とさすがにお値打ち。
他にも新たに必要になったボルト、ワッシャー類やタイラップの補充なども合わせて、合計で1024円を支払った。

それからディーラーに電話をして、気になっていた箇所について教えてもらう。スロットルケーブルのアジャスターだが、
2Vはアジャスターはハンドル側のみでエンジン側では調節できないのでアジャスト機構の省略はNGだった。


アジャスターを一番縮めた状態でこれ。我ながらかなり無理してます(-_-;) というより、既にスロットルの調整幅ゼロ。
既にマスターは一番内側に寄せているし、クランプを締めるボルトがある限りこれはどうしようもありませんな。

気になっていたリヤサスのスプリング交換だが、年式からいって簡単には分解できないタイプであることが判明。
となると、ハイパープロのスプリングどうしましょ。買っても簡単に付かないではなあ・・・。
もちろん方法はあるが、簡単に付かないのならブレーキの件が片付くまでは後回しだ。

更に知人に電話をかけ、マスターについての相談とアルミの肉盛り溶接と研磨ができるところの心当たりを聞く。
現在マスター加工の選択枝に上っている案は結構あって、その中には更にマスターとハンドルユニットを離して装着し、
ブレーキレバーの握りしろが短くなる対策としてレバーを一品製作するなんてのもあるのだ。
他にもマスターそのものを別物と換えてしまうなんてのもあり、実現の可能性も含めて現在各方面に問い合わせているところ。
当初は予想だにしていなかった苦労が続くが、快く協力してくれる友人知人には本当に感謝だ。

9月5日 まずはバンジョーボルトを購入する。交換のときもこれはこちらで用意して持参するということで
話がついていたので、まずは各一種ずつ購入してテストだ。ちなみに全部で税込み2310円だった。
それからバイク屋で削りを入れてもらったハンドル一式を受け取る。今回は前回の続きということで、
特別に無料にしてくれたので「今度何か頼むときは工賃を水増ししてくれていいぞ」と頼んできた(笑)

何度も登場する知人に間に入ってもらって先日ハンドルを特注で作ってもらった業者さんと話をして、
マスターの溶接を依頼する。
マスターを溶接するというのは熱による歪が発生する可能性があるわけで、
つまりはシリンダーからの漏れが発生するかもしれないというかなりのリスクを伴う作業だが、
(事実、幾つかのところでは当然のごとく難色を示された)結局のところ現在の状態では装着できないのだ。
スロットル調整ができないバイクとブレーキマスターが漏れるかもしれないバイクとどっちがいい?と聞かれたら
普通は「どっちもイヤ!!」だろうが、敢えて二択をせねばならないなら私は後者を取って漏れない可能性に賭ける。
とにかく、装着を実現するためには何でもやってやるぜ!てな心境だ。

で、実際スムーズな装着を阻んでいる原因はマスターを固定しているクランプの上下のボルトにある。
下は問題ないのだが、上のボルトがスロットルのアジャスターと干渉してしまってまともに調整できないのだ。


つまり、これ。マスター側は後加工で開けたネジ穴で締まってます。

だったら上のボルトをなくしてしまえばいいじゃないか!ということで、分割式クランプの上側だけを本体と溶接して
一体型にしてしまい、下側だけのボルトで固定できるようにしようというアイデアだ。
これなら忌々しい上のボルトが不要になるので、スロットルケーブルは調整できるようになる。
とはいっても、マスターを薄く削って溶接して更に薄く削りこみ、幅も狭くするというのはかなり難易度というか、
オーナーの覚悟を要求される作業だ。しかし相談の結果ノークレームなら引き受けてもいいという話だったので、
ここは迷わず仕事を依頼。だがここは金属加工業であってバイク屋ではないので、
マスターシリンダーの分解などは基本的にやってくれない。
分解は自分でやるよりプロに任せたほうが確実だから、ここは例のバイク屋に作業を頼むことにした。
ここの作業の納期の関係で来週末の上京整備は不可能になってしまったが、やむを得ない。
ショップや知人にはその旨連絡を入れておいた。
ともかく明日はマスターを受け取って、日曜には部品を揃えて発送だな。

9月6日 持つべきものは・・・と改めて感謝した
南海部品でブレーキマスターのパーツを発注する。要するにリペアキットを一式注文したのだが、
万が一もあってはいけないしマスターに熱を入れるというのは確かにリスキーな作業ではあるから
念には念を入れておくに越したことはない。ついでにバンジョーボルトも一本購入して合計3675円だった。

仕事が終わってからはバイク屋で分解が終了したマスターを受け取る。これでようやく一段落。
今回も工賃はタダだった。ありがたいが、これは完成したらそのうち菓子箱でも持っていかねばならんな(*^_^*)

あとは溶接に出すだけだが、折角パーツが揃ったのだから車体とのフィッティングも見ておかねばなるまい。
これまでそれが出来ていなかったというのにも問題はあるが、何しろパーツを作って装着できるようにしないと
フィッティングも何も確かめられなかったから仕方ない部分はある。
もっとも、プロならそんなこと言っていたらやっていけないと思うけどね。
さて、ようやく部品取り車に装着してみたのだが・・・全然駄目だった(>_<)
とにかくメーターとのマスターシリンダーの干渉が当初の予想より遥かに大きく、
何とメーター内部の基盤にまで干渉してしまいそうだったのだ。


左はノーマル車で、右は部品取り車。「もっと早く気付かんかい!」という声が聞こえてきそうですが、このハンドル無しではここまでも分からなかったのよ〜(泣)

さすがにこれでは何ともならない。
実際のところメーターの基盤の配線さえも加工できるプロは存在するが、手間を考えるとさすがにそこまでは躊躇してしまう。
ここまで頑張ってきたが、遂に万策尽きたか・・・と私も一時は思ったのだが、
この日仕事で移動していた時にふと思いついたアイデアが脳裏に浮かんだので、もう少し考えをまとめてから
「例のところでこういう加工は可能でしょうか?」と例の知人にまたしても連絡する。
何しろこれが出来なかったら計画はジ・エンド。
諦めて4Vのパーツを移植するしかないというまで追い詰められていたわけだから、出来そうなことは何でもする気になる。
取り急ぎ、明日は細かいことを説明するべく急遽浜松に行くことになった。作業内容が極めてややこしいため、
文章で書いての説明では伝えきる自信がなかったのだ。

9月7日 Kのリヤシートにハンドルをくくりつけ、トップケースにブレーキマスターやメーターハウジング、
スロットルユニットなどを詰め込んで東名を疾走して浜松に向かう。
まずはその知人に会って依頼したい作業の内容を正確に伝えるのが目的だ。
で、それは問題なかったのだが件のハンドルを作ってくれた業者さんに直接話をするのがベストなのは当然のことで、
休日だがそこの社長さんと連絡が取れないかと電話をしてもらったところ、あちらの予定がいろいろと入っていた(^_^;)
しかしそれが終わってからならOKという話しだったのでそれまでいろいろと時間をつぶし、
夕方になってからその工場へと出発して社長さんに現物を見てもらった。
結論から言うと何とかなるだろうという話だったので、早速細かいことを説明して仕事を依頼。
なお、ハンドルの直径が22.2ミリだったのはまったくの正常で、日本の規格には
K100シリーズに使用されている22.0ミリの鋼管は存在しないそうだ。
詳しくは聞かなかったが、まともに作ろうとするなら鋼管以外の素材が必要になる、ということだな。
それからKに乗って浜松からとんぼ返りしてきた。ちなみに途中で計測したところ、燃費は17.6kmだった。
やはり平均ペースが上がると燃費に響くなあ。
また、速度が130を超えると僅かにハンドルが不安定なブレを発生するのが気になった。
現時点で性能的に問題になるほどではないが、不快ではあるな。
たぶんフロントタイヤを交換したら治るだろうが、多少段べり気味とはいえまだ5000キロ程度しか走っていないし、
勿体無く思えるのも正直なところだ。

9月8日 請求書の到着が遅れていた、先日のキャリパーの削り込みの工賃を振り込む。
お友達価格ということで、消費税と送料と振込手数料を合わせて5670円が私の財布から旅立った。
帰宅してからはKを給油のためガソリンスタンドまで走らせる。浜名湖から岐阜まで130キロ程度しか走っていないから
ガソリンは充分にあるのだが、いつでもツーリングに出られるよう基本的に燃料は満タンにしておくタイプなのだ。
というわけで、燃費は16.6km(-_-;) 燃費の差は単純に往きより帰りのほうが飛ばしたせいだろう。
それから遅れていたブレーキホースのバンジョーボルトの寸法を調べてみたが、
これはほぼ予想通りピッチ1.0ミリの通称ブレンボタイプのボルトだった。BMWの純正部品としても発注はできるのだが、
一説ではこの手の部品は在庫があまりないとも聞く。まあ、自分で用意すれば少しは安いしね。

9月9日 もはや通い慣れた観もある岐阜の南海部品でバンジョーボルトを発注する。
ついでに他のパーツも一緒に注文したのだが、そのうちKのために払った金額の合計は税込み4830円となった。
なおその時店員が「先日発注されましたパーツが届きましたよ」と6日に発注したブレーキマスターの
オーバーホール用のパーツを出してくれたのでこれも引き取る。
とうとう私も岐阜の南海に顔を覚えられてしまったようだな(^^;)
あと、帰宅するとTIサーキット走行会の案内が届いていた。普通に考えたら間違いなくRで行くべきだが、
その頃にはフロントが4ポッドになっているはずのKならブレーキだけは結構なところまでいくはず。悩むなあ(笑)
また、浜松からマスターの加工が完成したとの連絡が入った。早速送ってもらうとしよう。

9月11日 マスターが届くまでにいろんなことの手配をしておかねば・・・ということで、
アダプターの塗装を頼んでいる塗装の業者さんに行く。連休が明けてからでないとマスターを持ち込めない上に
その後は分解したマスターの再組み立てなどがあるから、予め急ぎの仕事と頼んでおくに越したことはないのだ。
それから、平型端子を税込み168円でもう一度買ってきてブレーキスイッチを加工。
作業的には部品取り車から既に外してあったブレーキスイッチの配線を途中でぶった切り、
平型端子が付く様に加工した2軸のコードを取り付けるだけなのだがここでちょっと悩んでしまった。
実のところ私のR1100RSは4年前にハーネスが一部焼損するというトラブルに見舞われ、
ハーネスの一部を市販品のコードで作り直している。この時使ったコードの余りを使って配線を作ったのだが、
RはまだしもKの熱にこのコードが果たして持ちこたえるだろうか?という不安だ。
何しろブレーキスイッチのカプラーは熱の遮断用にグラスウールのマットとアルミ板まで張ってあるガソリンタンクの真下にあり、
従って位置的にエンジンの熱をもろに受けてしまうのである(-_-;)
当然ある程度の耐熱性のあるコードを使ってはいるが、先月に身をもって体験した尋常ではないKの発熱を知ってしまうと
置き換える部分を極力短くして純正コードの部分を長く取りたくなってくる。
しかし、防水性のことを考えるならできるだけ置き換えるコードを長くとり接合部は極力ガソリンタンクの下に
追いやってしまいたい。結局置き換えるコードを長く取り、スパイラルチューブを巻いて
対策としたが本当に大丈夫かな、これで。

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