(60000km〜80000km)

60030km走行時点 ミラーマウントアダプター(試作版完成品)取り付け

高級感も増したと思うのは…考え過ぎか?

先に作ったアダプターは多少の予備があったので、
うち一組にジンクを塗ってテストしている間に残りを黒染め加工してもらいました。
BMW純正部品と同等品質の染め加工ができているかと考えると?な部分もあるのですが、
そこはそれ、メイドインジャパンですから(^o^)
ブラッククロームメッキだったらもうちょっと耐蝕性にも優れるのでしょうが、
全体につや消し黒色が基調のハンドル回りの中でそこだけメッキでは回りから浮いてしまう可能性があります。
あと、個人的にメーター回りは反射物が少ない方がメーターの視認性と安全性が上がると思うので
(だから、RSのインパネは無塗装の初期型の方が好き)
目に付くところにはあまり光り物を付けたくないと言うのもありました。
ともかく、見た目の違和感がぐっと減ります。これだったら装着していても気になりません。
反省点というか妥協した点としては、
一応8ミリの正ネジのミラーだったら大抵取りつけられるようにしたんですが
ミラーの選択幅を考えたら雌ネジは10ミリの方が良かったんですよね。
ただ、ナックルガードを装着するため外周の寸法が厳しく制限される中、
強度的な余裕を考えるとネジ穴を10ミリ径にするのは不安がありました。
もっと硬い素材を使えば解決したんですが、そうするとコストがかかりすぎるので断念。
仕方無かったとはいえこれだけはちょっと心残りです。

追記
このアダプターは上に挙げた欠点をほぼ全て改良して現在ネット通販を行っています。
興味がおありの方はリンクのページから専用サイトへどうぞ。

全体で見るとこんな感じ。今度は違和感ありません。

60030km走行時点 スロットルキーパー取り付け
緩いとはいえ前傾姿勢のポジションをとるR1100RSの場合、
ツーリングの際にある程度腕で上半身を支えることになるのは避けられないものがあります。
この時にスロットルが重く保持に力が必要だと、
どうしても右の手や肩にはある程度力が入ってしまって長時間の走行では疲労の原因となります。
R1150系はスロットルの設計そのものを刷新して軽いスロットルを実現していますが、
残念ながらR1100系のスロットルは公平に見て重いです。
R1150系のスロットル系統のパーツを移植するとなると結構な手間ですし
うまく付くという保証もありませんから、1150系の部品がうまく取りつける可能性に賭けることはせず
無難に奈良のK.S.P.さんから出ているスロットルキーパーを取りつけることにしました。
スロットルは重いままでも、保持するのに必要な力が減ってくれればそれで良しです。

シールの目盛と白いプラスチックの位置に注目です。手前に回すと作動する仕組み。

分解するとこう。アウター側の脱落防止用のカラーもあるんですが、外して撮影しています。

詳しくは画像を見ての通りなんですが、
要するにプラスチックでスロットルグリップを外側から押さえつけてスロットルを固定するものです。
見ての通り中には圧力を一定に保つためのスプリングが入っていたり
プラスチックの部品もある程度滑る材質のものを型を起こして制作していたりと
細かいところまでなかなか気を使った設計になっています。
デザインは好みが分かれるかも知れませんが、
アルミ削り出しにアルマイト仕上げをした本体は高級感も申し分ありません。
またBMWはインジェクションのためキャブ車と違って転倒時にもエンジンストップしませんから、
スロットルを開けたまま転倒するとそのままではタイヤが高速回転してヤバイ事態に陥る危険があります。
それを防ぐため二輪のレーサーで使われているという
転倒時の傾斜角に達すると自動で作動するスイッチを電装系にかませ、
転倒時には自動でエンジンが停止するように考えられています。

これです。このスイッチが結構高いらしい(^^;)

ちなみに左側のバランサーも右側と同形状のものに交換するのですが、
左側のは右と形を合わせるための単なるバランサーです(^^;)
ともかく、この手の社外品パーツとしては非常に細かい点まで配慮が行き届いています。
さて実際に使ってみてですが、スロットルを頻繁に操作する街中ではほとんど無意味です。
ですが一定速度で巡航するようなシチュエーションになると本領を発揮。
右手が事実上フリーになるというのはこれまでに体験したことのない安楽さでした。
右手はただ添えているだけでバイクは勝手に走ってくれますし、左手だけの走行も容易です。
その気になれば両手離し状態のまま緩いS字カーブを通過するなんて芸当も不可能ではありません。
実際のツーリングではスロットルを完全固定ということは滅多になく
状況に応じて多少なりともスロットルを開閉するものですが、
これは前述したある程度滑るプラスチックでグリップを押さえつけているために
作動させた状態でもスロットルは重くなるだけで充分に動かすことができ、
その点も問題ありませんでした。
また自動車の流れに乗って高速道路を長時間走行していると
重いスロットルを微妙に制御するためやはり多少右肩に疲れは出るのですが、
そうなってもすぐ右手をハンドルから離して休ませることができるので
結果として未装着状態より遥かに疲労度が軽減されます。
ただ敢えて気になったところを挙げると、
スロットルの押さえを解除する時は外側の部分を奥の方向に回転させるのですが、
これはスロットルオフの操作ともろに重なってしまいます。
従ってクラッチを切らないと一瞬エンジンブレーキがかかってしまうので、これは操作に慣れるしかないですね。
1150GSなどのためにオプション設定されている指をひっかけるツマミでも付ければ
スロットルとは別に小指で動かすことができるようになって問題はたぶん解決するのでしょうが、
そうすると今度は目を三角にして走りたい時に邪魔になるでしょう。
要求されるいろいろな要素を考えていくとこのくらいが妥協点としてちょうどいいのかも知れません。
総じて、ロングツーリングの多い方には文句なしのお薦めですね。

装着するとこんな感じ。色は白アルマイトも選べます。

61840km走行時点 WPリアサスをオーバーホール(MEチューニング)
以前にもWPのリアサスをオーバーホールしたことがあり、
その時には作動感が随分とスムーズになったことに感心した覚えがあります。
しかしそれから既にオドメーターに2万の数字を加え、そのサスもそろそろオーバーホールの時期となっていました。
また最新のBMWに色々と試乗する度に明らかに進化しているハンドリングに感嘆すると同時に
私のRSのハンドリング性能にも幾らかの見劣りを感じるようになってきました。
「買い換え」と「我慢」という単語がなかなか出て来ない私の場合、
対応方法はサスそのもののグレードアップとセッティングの更なる詰めしかありません。
WP輸入元のダブルエムで単にオーバーホールだけしてもらっても
新品時の性能を取り戻してもそれ以上にはなりませんから、今回の私の要求にはちょっと合いません。
ならばというわけでサスペンションに関しては名の知られた愛知のスクーデリアオクムラの門を叩きました。
で、オーバーホールと同時にセッティングについて相談したところ
チーフメカニックの方がRSにまたがって色々な力のかけ方で何度かストロークさせます。
で、それを数度やってみたところで
「前に比べて後ろが沈んでますね。前は伸び側減衰はやや強めで、
圧側減衰は効き過ぎ。特に深く沈めた時が効き過ぎていると思います」
「後ろが硬いと言われましたけど、沈み方からしてこのスプリングは別に硬くないですよ。
それより後ろの減衰が伸びも圧も強過ぎて、動きがスムーズじゃないですから原因はそっちでしょうね」
と分析してくださいました。
実の所この後自分でノーマルサスに交換して同じように試したらWPとの動き方の違いがまさにその通りで
「成る程」と思ったのですが、その時には「はぁ・・・」とただ感嘆です。
それからどうセッティングを出すべきか相談したのですが、
以前シートJOYで相談した時と同じように私が快適性と運動性を両方上げたいと言うから面倒です。
しかも、減衰力調整を最弱にしてなお減衰が効き過ぎているということは
減衰力調整機構が意味をなしていないということ。
ある程度予想していましたが単にオーバーホールしてもやっぱり事態は解決しません。
で、私の話を聞いたチーフメカニック氏が「だったらこういうのがいいと思う」と提案されたのが、
サスの基本減衰力そのものを変更するMEチュー二ング。
ダブルエムでオーバーホールするより2倍以上の金額がかかりますが、
全体的に減衰力を落として、最弱は最弱なり、最強は最強なりに使えるよう、
また細かい動きはスムーズに、急で大きな動きには特に奥の方で踏ん張れるよう特性を調整すると。
(実はこの特性はペンスキーと同じらしい(^^;))
「後ろだけでは完全とはいきませんけど、これで前も詰めればかなり面白いことになると思いますよ」
と言う言葉を信じて、作業を依頼しました。

これがバラした証拠(^^;)デジカメで撮ってプリントアウトしてくれました。

ならばこちらもということで、私が現在知り得ている限りのR1100RSに関する足回りのデータを
セッティングの参考にしてくださいと提示しました。もっとも役に立ったどうかは不明ですが(笑)

オーバーホールされて届いたサスペンション。梱包でもわかる通り、作業は非常に丁寧でした。

リザーバータンクにはオクムラのステッカーが。

届いたサスを試した所、何ともまあまったくの別物です。
これまでWPのサスは160キロを超えるか
パニアを装備しないと良く動く領域が味わえなかったんですが、
このいい感じがタウンスピードから出てます。
ハンドリングも遥かに軽快になり、
「ああ、これまでは減衰が強過ぎてサスの動きを妨げていたんだなあ」と実感。
それでスポーツ性が犠牲になっていないのが素晴らしいですね。これまでは
「WPのゴツゴツした硬めの感覚は扱いやすいけれど純正のマイルドな感覚も捨て難い味がある」
と思っていたんですが、いきなり猫足に豹変したこのWPを体験してしまうと
迷うことなくノーマルサスに精神的別れを告げられます。
体感上はオーリンズよりも明らかにいい感じです。
恐るべしスペシャリストの仕事ぶり。
実際、乗っていてこのサスは無敵に近いぞと思えたんですが、
気になったことがあったんで後でオクムラに行って
「これ確かに相当良くなりましたけど、設定が変わっただけですから基本性能は一緒ですよね。ということは、
基本性能がもともとオーリンズやWPより高いペンスキーだとこれよりも更にいいんですか?」
と聞いてみたところ、「そうですよ」と即答されてしまいました。ううむ。
とは言え、金額はかさむものの充分それに見合うだけの内容ですね。
WPの乗り心地が悪くて不満でしたら、迷わずです。

63555km走行時点 WPフロントサスをオーバーホール(MEチューニング)
オクムラで頼んだリアサスのOHが非常に良かったのに気分を良くしたので、フロントのOHも一気にやってしまいました。
リアをOHしてもらった時、同時にフロントの問題点や特性変更の方向性なども既に相談しておいたので
今回は相談も楽なものです。しかしそれだけではまだ情報が足りないと思った私は
以前R1100Rの長期テストでフロントサスをいろいろと変更した記事がクラブマンに載っていたのを思い出し、
記事が載っている号を調べてバックナンバーも購入。
載っていたデータも一緒にオクムラに提供しました。
(情報集めに協力していただいた方々には感謝申し上げますm(_ _)m)

例によって非常に丁寧な梱包ぶり。オクムラのステッカーもいい感じです。


分解した時の写真と、一緒に送られてきた交換したOリングなど。

今回はクイックな旋回性を優先したのでリヤほどには減衰を弱めず、
またフロントの自由長を2ミリ縮めて僅かに姿勢も変えてもらいました。
その結果としてですが、軽快感はまるで別物で、R1150RSを凌いでR1150Sに近いくらい。
舵角の付き方も以前よりシャープになりました。また乗り心地も大きく向上。
ただし減衰が弱まって軽快感が大きく増した分、極低速での安定感は多少損なわれたようです。
すり抜け時にはノーマルのWP装着時よりは神経を遣うようになりました。
また、いかにオクムラといえども実走セッティングをしてセッティングを詰めたわけではないので
最初のセッティングでは減衰が弱過ぎて峠を本気で飛ばすことはできませんでした。
ですが後日自分でセッティングを詰めたら、やっぱり激変です。
安定感が上がって単に直線を同じスピードで走っていても以前ほど怖く感じることがなくなり、
以前より少ないバンク角のままでも以前より確実に速いペースでコーナーを曲がれるようになりました。
これは素晴らしいです。

総じてノーマルのWPよりも大きく良くなり、投資した金額に充分見合う内容はあったと満足していたんですが、
しかし上には上がいるもの。それからすぐに前後ペンスキーを装着したR1100RSを運転させてもらう機会があり、
そのあまりの高性能ぶりに私は「知らなきゃよかったかも(^^ゞ」とちょっとだけ後悔したのでした。
大雑把に言って、ペンスキーとノーマルWPの性能差は体感上ノーマルサスとWPの性能差と同じくらいです。
勿論オクムラでMEチューンを施した私のWPでも到底かないません。
リアのプリロードを調整するのにサスを外さないといけないのが一大欠点ですが、
それを考慮してもあれは凄いです。フロントだけでも付けておくんだった(-_-メ)

左からWPフロント/ペンスキーフロント/ペンスキーリア。こいつは(右の二つは特に)すごいぜ!

63555km走行時点 防眩ミラーを取り付け

左が防眩タイプ、右がノーマル。色調の違いはそれほど気になりません。

ミラーマウントアダプターを販売する計画を立てている時に試作品で気になったところをいろいろ挙げてみると、
8ミリのミラーしか使えないという点は真っ先に浮上してきました。
試作品は「BMWの純正ミラーのネジは8ミリ径だから」とあまり深く考えずに8ミリにしてしまいましたが、
いろいろなミラーを付けることを考えたら
原付用くらいしか設定がない8ミリよりも販売されている種類が断然多い10ミリにするべきです。
そうなると当然自分で10ミリのミラーを買って試さなくてはいけないわけで、
もう一度ミラーを買い直さなくてはならなくなりました。
ですが、ネジ径だけが違う同じミラーをまた買うというのも癪に障ります。
総合的に考えてクロス2以外のミラーは思いつかなかったので、
8ミリには設定が無かったOPTICSという波長感応型防眩ミラーを買うことにしました。
これは光学製品メーカーのHOYAとの共同開発によるものらしく、
眩しく感じる波長の光だけをカットしてくれるものらしいです。
能書きはさておくとして、後ろから自動車のハイビームで照らして実験したところ効果は下のような具合でした。

左が防眩ミラー、右がノーマル。明らかに違います。

デジカメの性能の問題で画像がボケているのが残念ですが、
逆に言えば防眩ミラーはフラッシュ無しでは露光不足になるほど効果を発揮しているという証明でもあります。
ナイトランをされない人にはまったく無用の長物ですが、
そうではない方には有効なアイテムだと思います。
ただし、いくら鏡面の色調の違いが気にはならないといっても
ノーマルのミラーより視認性で勝っているわけでもありませんから、
左右両方購入した私も現在のところは左側だけ装着しています。


65505km走行時点 ミラーマウントアダプタースペシャルブラックメッキバージョン(笑)を取り付け

塗装とは確かに表面が違うんですが・・・弱いですね。右はその代償の図。

お蔭様で好評をいただいているミラーマウントアダプターですが、試作段階ではいろんな苦労がありました。
鉄で作った試作品は黒染めをしても錆びてしまい、10ミリネジの穴を掘ると周囲が薄くなって強度が心配です。
それを解決するためには素材を変更するしかないと製品版はステンレスに変更したんですが、
ステンレスはやたらと硬い素材なためその中でも割と加工しやすいものを選ぶ必要がありました。
そうして、実際にはあまり選択の余地なく素材はSUS416というステン素材に決まったんですが、
ここに落とし穴がありました。
このSUS416はメッキは定着しない、塗装の乗りは良くないという案外困った性質だったんです。
まあ、もともと無塗装でも充分な耐候性を確保するために作られた合金のステンレスを黒くしようとすること自体
コンセプトの段階から既に間違っているという気もするんですが
ミラーを装着した時にアダプターが視覚的に浮いてしまってはいけませんし、
反射光が視界に入ったら運転の邪魔になる可能性もありますから、黒くするのは絶対条件だったんですね。
というわけでいろいろ考えた挙句製品版は黒のアクリル系焼き付け塗装に落ち着いたんですが、
その過程で何とかブラックメッキでいけないものかと考え、以前ヘッドカバーをメッキしてもらった業者さんにも
技術的に可能かどうか問い合わせをしていました。
で、結論から言うと「できるけど耐久性は低い」だったんです。
通常のニッケルメッキが定着しないため、ソーラーパネルなどに使う黒メッキをベースに
上からクロームメッキをかけて強度を出すという方法で資料も送ってもらったんですが、
ベース部分はつや消しで集光性、吸熱性には優れるものの表面硬度は低く耐磨耗性もないという代物。
事実上耐久性は表面のクロームに全てを頼っているわけです。
つまり、ただの塗装より耐久性は明らかに劣るわけです。
これで販売価格は耐塗装比で1セット1000円ほど上昇してしまうため量産は諦めたんですが、
そこで私は業者さんとの付き合いもあることですし、
それらのリスクを承知の上で実行するなら悪くはないかなと考えました。
どうせ自分用ならコスト計算は度外視できますしね(笑)
というわけで、極少数をメッキしてもらいました。
成果は写真の通りなんですが、あまり変わらないかもしれません(^^;)
まあ、正直言って価格分の高級感は出なかったですね。
一方耐久性の方はやはり多少の難ありで、
私も注意して作業していたにもかかわらずメッキを一部はがしてしまいました。
う〜ん、やっぱり素直に塗装した方が良かったかも(;^_^A


67859km走行時点 ミッションとファイナルドライブオイルにPTFE系添加剤を投入

左が振る前、右が振った後。右がエンジン用です。

以前スーパーゾイルを入れてその効果に充分満足していた私ですが、
投入から30000キロを走行しさすがに効果も無くなったな・・・と思えるようになりました。
K100RSにも何か添加剤を入れてみようと思っていたので、
(5〜6万キロ前にマイクロロンを入れてあるそうだけど、それだけ走ったらもう効力はない)
いろいろ考えた結果知り合いの自動車屋さんに頼んで実費で作ってもらうことに。
ついでにとばかりにR1100RSの分も一緒に作ってもらいました。
成分としてはPTFE樹脂とセラミックカーボン、それに非常に高価な合成油だそうです。
実のところこれは一般に市販されている某添加剤と有効成分は同じなんですが、
こちらはそれが市販品の四倍ほど入ってますv(^o^)
見ての通りエンジンオイル用も作ってもらったんですが、今回エンジンオイルの交換時期がまだ当分先だったので
こちらは見送ることにしてミッションとファイナルオイルにのみ投入しました。
まだほとんど走っていないのでなんとも言えない部分がありますが、
それでもギアノイズははっきりと静かになってシフトフィーリングもぐっと滑らかになってます。
エンジンブレーキの効きも体感できるレベルで悪くなり、
「おお、抵抗が減ったな!」というのが実感できますね。これは良いです。
ただし、定着性はそれほどでもないので持続期間は走行距離にして大体8000キロ程とか。
まあ、これはPTFE系添加剤の宿命みたいなものでしょうね。


67859km走行時点 シリンダーヘッドカバーをゴールドに再メッキ

メッキの様子。さすがに裏までは金になってません(^^ゞ

以前ヘッドカバーをクロームメッキにした時に(暫定)と書いた上に
「実はこのカバーにはまだ計画の続きがあるんですが、それはまたいずれ・・・。」
と書きましたが、その時の計画をようやく実行。とうとうゴールドメッキをやってしまいました。
実のところ以前クロームにした時も元々はメッキ屋さんに「シャンパンゴールドにならないか」とオーダーしたんですが、
試したものの綺麗な金色にしかならなかった(^_^;) ために
とりあえずクロームメッキをかけて送り返してもらったというのが真相だったんです。
しかし私が望んだシャンパンゴールドは結局できないらしく、
「だったら、普通の金メッキでいいか」と改めてオーダーをしました。
一年前に綺麗な金色のところでやめておけば最初から金色になっていたという話もあるんですけどね(;^_^A
で、今回はごく普通の金メッキに耐熱クリアを薄く吹いたもの。
「24金にはしなかったけどいいかな?」とメッキ屋さんに聞かれましたが、
私は部品の資産価値に興味はないので24金じゃなくても別にいいです(笑)
ただ、さすがにこういう複雑な形状のアルミ合金塊にきっちりゴールドを乗せるのは難しかったようで、
フィンの間には一部メッキの乗らない場所もできました。
メッキする物品に電気を流して片側に金属を析出させてるわけですから、
どうしても凸凹の部分は電荷が同一状態にはなりにくいのです。
まあ、個人的には許容範囲(^_^)


こんな感じ。前にも一部メッキが乗ってないところはありました。装着するとこう。

走行性能にはまったく関係のない、私にしては久し振りの外見を変えるだけのカスタムだったんですが
これまでのニッケルクロームよりは上品ではなくて好みが分かれそうなものの、
個人的にはインパクトもあるしシートの色ともそれなりに合った感じでなかなか気に入りました。
最初届いた荷物を開封した時には思わず笑っちゃったんですけどね(^^;)
しかし、その後請求書が届くとともに連絡があり、
実は18金などではなくしっかり24金メッキを施してあったことが判明。
確かに金メッキとしてこれ以上はない最高のものですが、
その分お値段も最高になってしまったのが(ーー;)


とまあ、全体ではこんな感じ。目立つけど嫌味じゃないと思ってます。


70350km走行時点 前後ホイールをインタースピード製に交換

これは入手直後の状態。塗膜は厚いし造りもしっかりしてます。

ホイールの軽量化には一長一短あると思うんですよね。
ホイールは軽ければ軽いほどいいなどと脳天気なことを書いている雑誌もありますが、
軽くなればジャイロ効果は低下して直進性は下がりますし車体の安定性も下がって外乱にも弱くなります。
当然軽くするためには薄肉化せざるを得ませんから、
多くのリプレイスホイールは純正より強度的に劣るものがほとんどです。
当然耐久性の点でも不利ですね。
ですが、軽量ホイール装着による軽快なリーン、鋭いターンインなどには
スポーツバイクにとって抗しがたい魅力があることも事実です。
というわけで私の好みからするとこれは換えてもいいかなという結論になり、
当初PVMのアルミ鍛造を考えていたんですが、
輸入元のオーヴァーレーシングがPVMホイールの取り扱いを昨年末で
事実上やめちゃいましたのでそっちの計画が宙に浮いてしまいました。
どうしたものかと思っていたところにちょうどタイミングよくインタースピードの中古の出物があったので早速入手。
せっかくヘッドカバーが金色になったのだからどうせならホイールも金色にしてしまおうと考え、
知り合いを通じて業者に頼んで塗装してもらいました。
塗装の業者も「本当にこんな派手な色に塗っていいんですかッ!」と再三確認されたそうなんですが、
私の好みを把握してくれていた知り合いの方が押し通してくれたそうです。感謝m(_ _)m


ということで、こんな色にしてしまいました。ベースはトヨタの純正色にあるゴールド(何用かは不明)です。

実際のところ少々メタリック感が弱まりすぎてしまい金色というより黄橙色に近い色になっているんですが、
よく見るとマイカも混じってますしこれはこれで気に入っています。
さてホイールの重量ですが、実測してみたところフロントは純正3本スポークと同等、
リヤは純正より450グラムほど軽量でした。ばね下重量の軽量化が目的ならお勧めはできないですねこのホイール。
ただし、強度と耐久性ではBMW用の社外品ホイールではおそらく一番だと思われます。
ハンドリングの変化ですが、まだ何とも言えないというのが正直なところです。
倒しこみが軽くなってスロットルオンで引き出せる後輪からの旋回力は増したものの
(タイヤはD220の160/60ZR17にしました)、
その変化のどこまでが磨耗したマカダム100が新品になったためで
どこからがリヤが小径になったためなのか、というのがまだわかりません。
ただハンドリングが多少R1150RSに似た感じになったことから考えても、多少の変化はあるようです。
あとリヤタイヤの外径が18インチのタイヤより約18ミリ小さくなって相対的にフロントが浮いたためか、
コーナリング初期のフロントの切れ込みが多少鈍くなったようです。
まだセッティングは出ていないので実行するかどうかも未定ですが、
もしかしたらそのうちショートトルクロッドでリヤを少し持ち上げて補正を試みるかもしれません。
あと、ホイールセンターキャップは純正品がそのまま使える設計なんですが
そんなことは想像していなかった私はキャップを塗装しなかったので
現在センターキャップは薄汚れたノーマルのままになっています(-_-;)
そのうちBMWマークの入った社外品でも買おうかなあ。
パーツとしての感想はまずまずですね。
決して悪いホイールではありませんが、軽量化にはあまり貢献しないことと
リヤをわざわざ17インチにする必要のあるR1100系オーナーがどれだけいるか?
と考えると首をひねってしまう部分もありますので。
しかし、BMWBIKES16号を何気なく読み返していると同じインタースピードをこれとそっくりの色合いで塗った
R1100Rが載っていました。(オーナーはこのホイールの発売元のフリーマンのスタッフだから仕方ないが)
うわ〜、先越されちまっていた〜!


 71160km走行時点 モトテクニクスのショートトルクロッドを取り付け

もちろん下がそうです(上は純正)。はっきりと短くなってますね。

先日装着したインタースピードの17インチホイール、決して悪くはなかったんですが
やはり後輪の直径が小さくなるため(現在使用しているD220の場合160同士で18ミリ違う)
多少姿勢が変化するのは避けられません。
操縦性に与える実際の変化は大したことはなく、
この辺の鷹揚なところがテレレバーとパラレバーのいいところと言う見方もできるんですが、
それでも気にしだしたらきりがありません。
私が装着しているWPのBMW用サスに車高調整機能はついていませんから、
対策としてはリヤタイヤの偏平率を70に下げて外形を大きくするか、
パラレバーのトルクロッドを短いものに交換してリヤを持ち上げるということになります。
しかし偏平率を下げてしまうと何のために17インチにしたのか意味不明になってしまうのでこれは却下。
残る方法はやはりショートトルクロッドです。
385ミリのノーマルより2センチ短いGS用の純正トルクロッドに交換しようかとも考えたんですが、
これだとうまくいかなかった場合の潰しがききません。
しかしKMAから販売されている長さ調整式のトルクロッドは6万円もするためどうしようか迷っていたところ、
知人がモトテクニクスのショートトルクロッドを一旦取り外してノーマルに戻すという話を聞いたので、
渡りに船と早速頼みこんでしばらく借り受けることにしました。
ボルト間の長さを測ってみたところ、370ミリとGS用より少しだけ長いようです。
材質は見ての通りのアルミの削り出しで、外見上の質感はかなり良くなりました。
さてハンドリングの変化ですが、明らかに姿勢が変化して後ろ上がりとなり、倒し込みが軽快になっています。
スロットルを開けたときの後輪からの旋回力も以前より強まりました。
乗り心地もなぜか路面への当たりが良くなり、足回りのガタガタした感覚がなくなりました。
これまでは走行距離が伸びて駆動系のパーツがへたってガタが増えていたかと考えていたんですが、
トルクロッドのブッシュがダメになっていたのかも知れません。
と、これだけならいいことづくめなんですが、メーカーも当然その程度のことはテストした上で
現在の長さに決定しているはずで、やはりネガな部分はあります。
まずはリヤ周りの落ち着きが少々減ったこと。実用上問題ない範囲ですが、ノーマルより少々テールハッピーな印象です。
乗り心地も当たりこそ良くなりましたがその後が踏ん張り過ぎる嫌いがあり、
高負荷時の作動感はノーマルに劣ります(プリロードを抜いてある程度改善されましたが)。
また、パラレバーのドライブシャフトはジョイント部にただの十字ジョイントを使っているため
走行中にあまり大きくサスがストロークすると構造上ドライブシャフトが痛んでしまうんですが
(GSのドライブシャフトが痛みやすいのはそのため)、
乗車時のジョイントの曲がり角がノーマルより余裕がなくなっているため高負荷走行では少々心配です。


装着するとこう。空車時に既に下に曲がってますから、乗車すると曲がり角はもう少しきつくなるはずです。

あと、サイドスタンドの傾きも増えましたしセンタースタンドを立てても
前後ともタイヤが接地しないぎりぎり程度にしか浮かなくなりました。
今のところハンドリングの変化を補正するという当初の目的は達成されていますが、
車両全体のバランスを考えたら多少軽快感が削がれてもいいから
もう少し長いトルクロッドの方がいいなというのが正直なところ。
そのうち知り合いに長さ可変式トルクロッドの一品製作を頼んでみるつもりでいます。


72030km走行時点 プラズマブースター取り付け

念のため書いておくと、中央の黒い小さなボックスがそうです。

フラットがオカダプロジェクトと共同開発して販売しているプラズマブースター、発売以来概ね好評のようですが
私もテスト中の段階から薦められてはいたので、上京したついでに取り付けてみました。
スパークプラグの火花は+側の中心電極から−側の接地電極に向かって飛ぶものと相場が決まっていますが、
これを−側からも交互に飛ばしてやることで火花の出ている実質的な時間を延ばし、
着火性を上げてやるというのが基本的な発想のようです。
装着した印象は単純に言って「トルクが一回り分厚くなった」に尽きます。
吸気系や排気系と違って点火系のチューニングで得られる効果は排ガスの清浄性などを除けば
「燃焼効率を上げて燃え残るガソリンを減らすことで、実際に燃えるガソリンの量を増やしてやる」しかありませんからね。
で、発売当時様々な雑誌に掲載されたR850Rのパワーカーブのグラフ、
別にあれを疑う訳ではないしあれが誰の車両で誰が何処で測定したかも私は知っているんですが、
やはり自分の車両でどれだけの効果があったかを知っておきたいのが人情というもの。
いつもパワーチェックをお願いしている某ショップに持ち込んで測定してもらったところ、以下のような結果でした。
パワー・トルクともに一番上の線が今回測定したもので、真ん中と下の線がそれぞれ以前にも掲載している
フラットのROM+イリジウム+ササキマフラー+ノロジーと、フラットのROM+ノロジーの状態です。
(ROMは全部マップ1で測定)例によって測定条件が同じではありませんし、
このデータもあくまで参考でしかないことをお断りしておきます。

一言で言って驚異的。ですがこうなった理由はいろいろありまして・・・

今回7000回転以上では点火パルスが拾えなかったのでパワーカーブのみ
途中から速度計から算出したパワーカーブと合成していますが、基本的に見ての通りです。
ROM1(2とあるのは表記の誤り)で90馬力いってますね。
もっともここまで上昇した理由はブースターだけではなくて、
上の方で書いている添加剤もエンジン以外には入っていますし
今回の測定ではこれまでと違いマフラーからの排ガスを排出するホースを接続しなかったので
それだけでピーク時に3〜4馬力くらいの差は出ていているでしょう。
事実、これまでササキのマフラーだと7250回転でピークパワーを出していたのが
今回は約7600回転でパワーのピークに達してますしね。
これは明らかに排気抵抗が減ったためでしょう。
その辺を差し引いて考えると実際のプラズマブースターの効果は、
ほぼ全域で1〜2馬力を満遍なく上乗せするといったところじゃないでしょうか。

構造から考えていくと一つだけ気になる点もあるんですが、まあこれは発売元の技術とノウハウを信じるとしましょう。
3万円を超える価格は安いとは思いませんが、ノロジーやイリジウムに比べて確実に効果が大きいのはやはり魅力。
乗り味やパワー感を重視される方は黙って付けるべし。

72650km走行時点 WPリアサスを再度オーバーホール
オクムラMEチューンのWPサスにかなり満足していた私ですが、
リアホイールを17インチ化したことで後輪が小さくなり車体の姿勢が後ろ下がりになったことで
ハンドリングにも多少の変化が出てきました。
全体的にフロントの軽快感が薄れ、私が個人的にこだわっているクイックな切れ込みが
ワンテンポ遅れる感じになったんです。
普通に170幅のタイヤを装着していれば無視できるような範囲ですが、
私の場合軽快感優先で17インチ化してもタイヤの幅は160のままだったため
リヤがそれまでよりも約10ミリほど沈んでしまい、ちょっと気になってきたんですね。
長さ可変式のトルクロッドを付ける手も考えましたがこれは6万円もするのでちょっと手が出ません。
プリロードを5ミリほど余分にかければ姿勢はほぼ同じに保てるのですが、
それではリバウンドストロークが減って乗り味が激変してしまいます。
またWPのR1100系用のエンドアイは専用品で車高調整機能の後付けができません。
サスペンションの筒自体を長いものに交換すれば解決しますがそこまでやるのもどうかと思ったので、
リヤサスがオーバーホールしてから10000キロほどを走ったのを良い機会と
とりあえずは再びオクムラに持ち込んでオーバーホール。
ついでに自由長を限界まで長くしてくださいとオーダーしました。
縮めるのはともかく伸ばすのはそれほど簡単ではない場合が多いのですが、
オクムラさんは頑張って内部パーツを削り、自由長+3,5ミリを確保してくれました。
それ以外は特に変更したところはなく、単純にオーバーホールして組み直しただけです。
R1100RSでサスの自由長が3,5ミリ伸びると大ざっぱに言ってリヤの車高が7ミリ上がるんですが、
やはりその差は明らかでした。要するに以前装着していたショートトルクロッドのように
後輪からの旋回力が強まると同時にフロントの動きがクイックになり、リヤサスの初期作動も改善されたようです。
ただしあれほど激変するわけではなくちょうど私の好みくらいに変わってくれてなかなかいい感じです。
また、これだとパラレバーのジョイント部分の負担もそんなに気にせずに済むのは心理的にもありがたいですね。
なお、あくまで17インチ化の弊害を補正するための特殊な方法なので
18インチホイールのまま単にサスを伸ばして組み直したからといって
同じような効果が出るとは限らないのでご了承くださいませ。

72860km走行時点 リアシートを再度加工

これだけだとわかりづらいですが、座面はディンプル加工が施されてます。

以前シートJOYさんで加工したシートは前後ともそれはもう相当な出来栄えで
私としても大いに満足していたんですが、あれから随分と距離を重ねると少しばかり不満が出てきました。
とはいっても小さなことなんですが、シートの高さ調整を高い位置にセットしてしまうと
シートの座面の高さが前後でほぼ同じになってしまい
リヤシートに設けられたシートストッパーが役に立たなくなってしまうんですね。
何しろ私が当時
「低い位置も高い位置も無視していいから、真ん中で座ったときに具合がいいようにしてください」
とオーダーしてますからどう考えても責任は私にあるんですが、
たまの峠やサーキット走行で高い位置の旋回力を引き出せなかったり
長距離連続走行でややひざの曲がりが(Kから乗り換えると特に)きつく感じるのは
やはりマイナスポイントでした。
そこで「だったら、リヤの座面を嵩増ししてやればいいではないか」と思い立ちまして、
長年シートJOYさんで現場の製作をしておられた(以前私のRSのシートも製作された)方が
昨年独立して始められたシート工房FUKUMURAさんに再度の改修を依頼。
私の細かい要求にもよく応えていただきました。


というわけで、比較です。これが低位置。


これが従来私が標準にしていた中間位置。


それでこれが高位置です。

前のシートは今回手を加えていないので座り心地などは基本的に同じなんですが、
ホールド感が増したような印象です。
また高い位置もシートストッパーのお陰で
まったく不安感を感じることなく使えるようになりました。
実際長距離ツーリングなどでは明白な差が出ますね。
地味な改造ですけど、シートの性能を更に引き出せるようになったということで
やはりやってよかったと思ってます。
ただし、高価なシートストッパーの度合いがますます強まったのも事実ですが(^^;)

74700km走行時点 ドルフィンスクリーンを取り付け

外形が少し分かりづらいですが、高位置と低位置です。コーションラベルは邪魔ですね。

透明とスモークのエアロフロースクリーンを合計4万キロ強に亘って使い続けてきた私ですが、
K100RSにも乗るようになってからエアロフローの高速走行時の風の巻き込みが気になってきました。
120キロ程度までなら実に良く効いてくれるし雨天走行にはかなりの強みを持ちますが、
それ以上の速度域になると大きさが仇になってノーマルよりかえって風の巻き込みが増えてしまい快適ではありませんし
サーキット走行など200キロ近くの速度域ではハンドルに力入れてしがみついてないと風に煽られます。
常識的な速度域では問題にはなりませんがK100RSの高速域の快適さを知ってしまうと
やはりR1100RSにもそうあってもらいたいと思うわけで、かくしてスクリーンを交換することにしました。
ただ、交換するといっても次の選定はそう簡単にはいきません。
中低速や雨の日は有利ですが高速域ではかえって風を巻き込みますし
RSの場合スクリーンステーの強度も多少心配です。
小さくすれば高速域では有利ですが走行の大部分を占める中低速域では風が当たりますし雨の日は辛いです。
ぶっちゃけた話、超高速域だけを考えるならR1100RS用純正スクリーンがベストではないかと思いますが、
それに不満があったからここまで何度もスクリーンを交換してきたわけですしね。
MRA、SECDEM、動研などをいろいろと検討しましたが今回はKMAから発売されたばかりの
Zテクニック社のドルフィンスクリーンをチョイスしました。
こんなこともあろうかと予め調達しておいたR1150RS用のステーも同時装着です。
ちなみに、Zテクニック社本国のHPはこちらですが、 http://www.ztechnik.com/
ここの製品紹介がかなり奮ってます。これを見なかったら買わなかったかもしれません。

さてスクリーンですが、簡単に言ってしまえば変形の段つきバブルスクリーンです。
見ての通り、肩のあたりがぐっと広がっていてこの辺がドルフィンですね。

R1150RSの純正スクリーンと比較した合成写真です。立てた時は何とも独特な形ですね。

ちなみにスクリーンの厚さは純正とほぼ同等で、アイドリング時にはドルフィンな部分が揺れますが、
高速ではかなり落ち着いてます。球面に近い形状も効いているのか、総じて強度は充分なようですね。
一方肝心の防風性能ですが、寝かせた状態では肩への風が低減されるくらいで
正直言って大したことはありません。高速で伏せればそれなりの効果がありますが、無風にはならないですね。
一方、立てた状態ではかなりの効果があります。
100キロぐらいまではエアロフローにかないませんがそこから先の速度域では肩への風がぐっと減って
乱流の発生も少なくていい感じ。感覚的には現行K1200RSとK1200GTの中間ややGT寄りと
言ったところではないかと思います。ちなみに一部に歪みはありますが、あまり気になる場所ではないので救われてます。
35000円という価格に些か割高感はありますが、高速走行での快適さを求めるならなかなかいけるのではないかと思います。
ただし、肩に当たる風は大幅に減りますが腕に当たる風はあまり変わらないことと、
根本的な高さで負ける分ヘルメットへの防風性ではR1150RS用純正スクリーンに劣ります。
その辺は覚悟が必要ですね。

74970km走行時点 エアクリーナーボックスに穴あけ

見ての通りですね。ネットの正体は本文を参照。

R1100RSが登場した当時、ドイツの雑誌Tourenfahrer’93年5月号は
「90馬力程度の数値データしか持たないこのエンジンは、しかしどんな屈強のスーパーバイクをも恐れることはない」
と表していると、前期型R1100GSのカタログには書いてあります(^_^)
実際にはより強力なR1150RSに代替わりした現在でもK1200RSのエンジンは充分恐れるに足ると思いますし
サーキットでは「遅い!」と言うしかない部分もありますが、
公道を走らせる限り不満がほとんどないのは事実。
でも、まだ他に何かできることはないかな〜と考えまして、
古典的ながらエアクリーナーボックスに穴あけ加工を施しました。
リーマーで直径20ミリの穴を二つ開けて、ゴミなどが入るのを防ぐべく
一個100円で買ってきた急須の茶漉しをはめ込んで加工完了。
で、ダイノマシンに載せてパワーチェックをやってみたのですが
う〜ん、予想外の結果ですねこれは・・・(-_-;)

今回は点火パルスがまともに取れなかったのでトルクカーブはなし。しかし・・・。

青は、測定用に茶漉しを外してガムテープを貼って穴を塞いだ状態。
赤が茶漉しをセットした全開状態です。
実のところエアクリーナーボックスの蓋の密閉が悪くてそこからも空気を吸っていることが判明したので
完全にノーマルの吸気状態を再現できているわけではないのですが、
高回転域が変わらず中速域がやや上回る結果というのは私にも予想外でした。
ちなみにエアクリーナーは測定用に新品を装着し、
あとはイリジウムタフ+ノロジー+プラズマブースター+フラットのROM+ササキのマフラーという
私のRSの標準装備状態です。ちなみに今回はフラットのROMは高回転型のマップ2で測定しました。
(これまで記録用紙の表記が何度もROM1と2が入れ替わってますが、今回は間違いありません)

しかしそれより問題だったのが、前回6月に測定した時よりも格段にパワーダウンしていること。
(72030km時点でのプラズマブースターの測定結果を参照)
いくらROMのマップが違うといっても全域で3〜4HPダウンは極端すぎます。
穴あけのせいとも思えないし、考えていますが原因はまだ謎です(@_@;)

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