ちょっと以前のものもありますが、最新型を揃える財力はないので御容赦を(笑)

BMW純正システムヘルメットW

チンガードを外したところ。基本はあくまでジェットヘルです。

BMWライダーというのは様々なライダーの中でもチンガードフリップアップ式ジェットヘルの着用率が一番高い人種だと思います。
その原因の一つがBMW純正システムヘルメットの存在にあるのは間違いのないところだと思います。
最近ではずっとリーズナブルな価格のシンクロテックが急速に勢力圏を拡大しつつありますが、
システムヘルメットも根強い人気を誇ります。
前置きが長くなりましたが、そんなシステムWを私も愛用しています。
一見フルフェイスに見えますが、実際にはジェットヘルにチンガードを取り付けたものと言う方が正確です。
デザインに関しては好みが分かれると思います。
ただ国産では売られそうにない卵型のフォルムは空力的にはかなり優秀なようで、
同じく私が所有しているショウエイのX−8Rと比べても長距離を走った時の首の疲れは随分と少なくて済みます。
重量は1550グラムと通常のフルフェイスより重いですが、
J−ACTORやシンクロテックよりは軽いというアンニュイな領域に収まっています。
重量バランスなどは問題ありません。説明書ではチンガードを上げた状態では絶対に走行するなと注意されているものの、
実際には(私のRSの場合)120キロくらいまでなら何とかチンガードを上げたまま走行可能です。
これができるとできないではベンチレーション性能が数倍は変わるので、夏場にはかなり重要なポイントです。
実際システムヘルメットは夏場の使用にも何とか耐えます。
普段のベンチレーション性能は絶対的には大したことはないものの、見た目よりは優秀です。
また、非常に静かです。風切り音がどうこう言う以前に遮音性が高く、他の音があまり入ってきません。
とはいっても走行に支障が出るほどのものではありませんが。
これには理由があって、顎ひもの取り付け位置が耳の真上にあり、
そこからパッドの入った顎ひもが耳を完全にカバーするようにして下に伸びているんです。
そのため、あまり長時間被っていると耳が多少痛くなることもあります。
視界はまあまあ。正面はスクリーンが上下に広くて非常に良く見えるんですが、横の方は天地に狭くなっていて幾分見づらいと感じます。ただし致命的なものではないです。
一方明らかな欠点は標準のシールドが曇り易いこと。
傷つき防止のコーティングもされているんですが、この二点に関しては国産が断然優れています。
長野五輪ではドイツのボブスレーチームがシステムWの白色を被っていましたが、
曇り止め対策をどうやっていたのか些か興味はあります。
最近曇り止め防止の二重シールドというものが発売になり出てこれはかなりの効果があるらしいのですが、
1万4千円というお値段がネックとなり私はまだ試していません。
あと、安全性は日本ではJISの旧C種、ドイツのECE R22/04、イギリスのBSI、などに適合しているようです。
つまり法的にはまず充分。ただしスネルは通っていません。
スネルは過剰だという意見もありますが、現実にバイクで死ぬ人が無くならない以上
個人的には過剰などと言わず安全性はとことん追求してほしいと思います。
実際問題としてチンガードの内側にも緩衝材を入れている(シンクロテックには入っていない)ところは評価できますが、
透明プラスチックのチンガードの取り付けベースを見ていると
「この程度の構造では大事故の時には吹っ飛んでしまうだろうな」というのが正直な感想です。
BMWも承知のようで途中からベース部分を黒色の強化型に変更しています。

これが強化型です。上の写真だと透明です。

当然安全性は向上したでしょうがどの程度まで良くなったかはわかりません。
あと、売りの一つであるジェットやオフロードメットなどに変更できる機能ですが、
できればそれぞれの専用ヘルメットを買い増しされることをお勧めします。
システムヘルメットは良く言えば多機能で万能、悪く言えば機用貧乏ですから。
最近改良型のシステムWEVOが出て型落ちになってしまいましたが、
これはベンチレーションや取り外し可能な内装など明らかな改良の跡があります。ちょっと羨ましいぞ(^^;)
余談ですが本国で発売されているオールカーボン帽体のシステムヘルメットWエリートは
高価格のため日本には輸入されない模様です。
見た目に効きそうな外見は結構好みなんですけどね。

BMW純正マーベリックスーツ

現在はイノテックススーツと名称が変更されていますが、
要するにやたら丈夫な新素材を使ったBMW純正縦伸びジーンズ風ライディングウェアです。
裏地は付いてるしごっついパッドは入っているしで見た目よりずっと重厚な着心地で保温力も高いです。
もちろん夏に暑いことは言うまでもありません(^^;)
着てみると形の問題か、肩に重量がかかるような構造です。このため長距離ライディングでは肩がこってきます。
撥水加工は実際にはないも同然で、耐水性は事実上ありません。
ジャケットは胸にしかポケットがなく、幾分不便です。
袖は細めで、きつめの前傾姿勢をとると袖が突っ張って動きづらくなります。
また結構な重量があり、着こなすにはある程度の体力が要ります。
でも着ていると何とも言えない安心感みたいなものがあるんですね。
安全性は幸いにも試したことはありませんが、要するに鎧みたいなもの。
高いですが、決して悪いものではないですよ。
それでもジャケットはあまりお勧めしかねますが、パンツはかなり上質で使い勝手もいいです。
気に入った私はヤフオクで二本目も買ってしまいました(汗)

BMW純正アトランタパンツ
型落ちなので画像は載せません

型落ちのBMW純正ゴアテックスパンツです(^^;)
買った時点で既に新しいベーシックパンツが発売されていて、そのベーシックパンツも今はカタログ落ち。
載せることに意味があるのかわかりませんが、まあ一応。
結論からいうと、国産品などの方がいいでしょう(爆)。
股上が深すぎてその分股下が短く、ライディングパンツなのにバイクにまたがると
裾が純正ショートブーツより上に来てしまうとか(私の足が長いためではありません(^^;))、
両脇ポケットの防水が甘くて豪雨の中を走ると腰の辺りが濡れるとか、
膝パッドのポケットの構造に無理があり、開閉用のマジックテープのついた裏地がすぐ破れて
ゴアテックスフィルムが露出してしまうとか。ただ、いかにも丈夫そうな生地としっかりした作りは評価できます。
これらの問題点はほとんどベーシックパンツで改良されましたから、ベーシックパンツだったら在庫があればいいかもしれませんね。

BMW純正ツーレンジャケット/アウトドアジャケット

ツーレンジャケットの二重ファスナーの内側の方にアウトドアジャケットを取りつけています。

アウトドアジャケットを単独で着るとこんな感じです。

一応BMWジャケットの最高峰という触れ込みのゴアテックスのジャケットです。
ほぼ完全防水に各部のプロテクションと反射素材、、多彩な収納スペース、確かにかなり充実した内容です。
まともに買うとあまりにも高いのが難点ですが、
BMW純正ウェアの中ではある意味これが一番良心的かもしれないと思います。
少なくともシアトルジャケットと比べても値段分の差はあると思います。
着心地は、4.5キロもある重量にさえ耐えられれば文句無し。
ここまで重いと気分は装甲服着込んでるようなもんですが、
重量はうまく各部に分散されて肩がこったりすることはありません。この辺マーベリックとは随分違います。
秋〜冬のツーリングに使う分にはほとんど欠点らしい欠点は出ないと思いますが、
数少ない欠点はベンチレーションの類が一切無いことです。
北海道より緯度が高いドイツの冬でも使えるような設計のためかはたまた防水性を優先したのか、
前のファスナーを開けない限り表層のゴアテックスを通る以外の通気は基本的にないという男らしい設計です。
私はこれを着て真夏の北海道をツーリングしたことがありますが、
その時にはTシャツの上からこれを羽織り、ウエストベルトのバックルだけ止めてファスナーはまったく閉じず、
腕のファスナーも全開にしてそれでも暑い暑いと思いながらようやく走っていました。
で、雨が降ってくるか息が白くなるまで冷え込む夜間はちょうどいい具合だったという(笑)
あと、反射素材が見た目よりずっと高性能なので、
フラッシュを焚いて写真を撮ると大抵反射部分が白く輝き変な感じに写ってしまう写真映りの悪さも欠点といえば欠点です。

このデザイン、ちょっと変です(^^;)

アウトドアジャケットはツーレンジャケット専用のフリース使用のインナーですが、
取り外して単独のジャケットとしても使えます。単独で着た場合(これも見た目がちょっと変)のことはまあ置いておくとして、
当然ながらこれを装着すれば防寒性はぐっと向上。インナー単独で考えるとペアスロープのサンステートフリースには負けますが
それでもかなりの保温力があります。ただ難点は、ツーレンジャケットの防寒インナーとして使用する場合に
構造上前立ての部分を防寒インナーがカバーしないこと。普通の使用なら問題ありませんが、
氷点下に近い中を連続して走ると体の中心線の所が冷えてきます。
どちらにしろ、ツーレンジャケットを購入されたら一緒に揃えたいところではあります。
余談ながら、このジャケット表面の撥水加工はなかなか優秀です。さすがアウトドア。

BMW純正レンジャーレザーグローブ

マーベリックスーツと同時に、R1200Cの登場に合わせて発売されたショートグローブです。
クルーザーコレクションと名づけられた一連のアイテムに属していて、
そのためCのマークがついたアルミ缶に入っています。個人的にはその後の缶の置き場に困ってしまうのですが、
この缶自体はそれなりに見栄えのいいものです。
本題。グローブとしてはどうということはありません(^^;)
薄手の革はわりとしっかりしたもので操作感覚もいいんですが、
細長い形状がどうも私の手の形(指が太短くて掌の厚みがある)に合いません。
さらに大減点だったのが左右で指や手首の太さが違っていたこと。
ただの不良品だったという気もしますが、革を伸ばすスプレーなど使ってしまったため
交換も言えなくなってしまいました。しかも最初に頼んだのが小さすぎたので、
ディーラーに無理言って一度交換してもらった後だったし。
どちらにしても評価は高くないですね。

BMW純正インディアンサマーレザーグローブ

山羊革とコーデュラナイロンのコンビにゴアテックスを使って完全防水、手の平の部分にパッド内臓、
人差し指はシールドを拭えるようセーム皮を使用、夏でも冬でも使用可能・・・。
カタログの記述だけ拾っていくとほとんど理想のグローブです。
でも、私には合いませんでした(苦笑)
質感にはほとんど文句のつけようがありません。問題は形状です。
BMWのグローブはどうも私の手にぴったり決まる形のものが無いんですが、
これは指が短くてディーラーではめた時にはかなり窮屈でした。そのくせ親指が妙に長いという(^^;)
責任は「もう1サイズ大きくすると、本当にびっくりするくらい大きくなってミットみたいなグローブになるけどいいか」
とディーラーさんに忠告されたのに力強く「お願いします」と答えて大き目を注文した私にあるんですが、
届いたグローブは本当にネットを張ればそのまま野球ができそうな巨大な代物でした。
で、このサイズだと指の長さはぴったりでした(汗)
はっきり言って、大きすぎてまともに操作できません。しかも親指の長いのが操作に凄く邪魔です。
またサマーグローブという割にパッドは入っているし通気穴も無いから怪しいとは思っていましたが、
保温性は充分冬用グローブの名に値するものでした。
あれを本気で夏用グローブとして開発したのだったらドイツ人は超絶的な寒がりだと断言できたんですが、
最近はエアフローグローブなどが登場したせいでそうも言えなくなってしまいました。
というわけで、私は現在スキー用グローブとして使っています(爆)
なおサイズがほぼぴったり合った私の友人も同時にこれを購入し、
「やや親指が長いけど許容範囲」としてもう三年ほど愛用していることをBMWの名誉のために付け加えておきます。

BMW純正スプリントブーツ

またしても型落ちの純正用品です。この項目自己満足ネタばっかですわ(^^;)
現物を見るとなんとなく普通のショートブーツですが、カタログ写真は私好みのアバンギャルドなデザイン。
気に入って注文しました(この時某ディーラーでオープン特価三割引をやっていた)。
何といってもこいつは生後半年以内の子牛から取ったカーフレザー使用であります。
日本だと生後半年〜ニ年までのキップ革が100平方センチ100円が相場のところ130円もする最高級品です。
厚みはそこそこありますが、もともと成牛なら革の厚みは5ミリほどあるもの。
要は必要な厚みにスライスして使ってるだけで、厚かったり薄かったりすれば偉いってもんじゃありません。
ともかく、革質は充分満足でした。大して手入れもしてないのに耐久性もありますしね。
かかとのベロの部分が少々強度不足で裂けてきたのは残念ですが、
それを差し引いても履き心地も歩きやすさ、バイクの操作性などまったく文句無し。
僅か一年でカタログ落ちしてしまったのには「もったいないなあ」と思ったものです。
あまり知られていませんがBMWは海外調達も積極的に行ってまして、
私が持ってる中では先に書いたレンジャーレザーグローブやインディアンサマーレザーグローブ、
それにこのスプリントブーツがイタリア製です。
前の二つは「革はいいけど縫製技術や形の詰めの甘さはうーん、さすがはイタリア」と思っていたのですが、
これでようやくイタリアを見直しました(笑)
ちなみに四輪のポルシェも革を扱える職人はドイツにほとんどいないため今やイタリアから人を集めているのが実情です。
しかし、私はイタリア人というと以前オーストラリアの大学のカフェテリアで
最後に一個残ったフライを取ろうとしたその時、
厨房の奥にいたイタリア人のコックがそのフライを先にとってつまみ食いしてしまい、
呆然とする私を尻目にそのまま厨房の中で同僚と談笑をはじめたという体験が
どうしても思考に幕をかけてしまいます。大丈夫かなあポルシェ(笑)

エアフロー2パンツ

久しぶりの純正ウェアの更新です。
純正ウェアが高価だからなかなか買えないというか、
純正が丈夫で長持ちするからあまり買い換えなくてもいいというか(^_^;)
夏用の通気性に優れたライディングパンツというとクシタニのカントリーメッシュジーンズがまあ定番ですが、
どうせならば安全性の高いものをということで購入してみました。
よく見るとわかるんですが、このパンツにはベルトループが存在しません。
ウエスト部分にゴムのベルトが左右に付いており、
その裏をベルクロで固定してウエスト幅を調節するようになっています。
ところが、この調整幅が結構狭いのが困り者。
私は体型上パンツはウエストではなくヒップに合わせて購入するんですが、
このパンツの場合調整幅が狭すぎて一番きつくしてもウエストがブカブカでずり落ちてきてしまいました(-_-;)
仕方ないので、手芸用品店で買ってきたベルクロテープを家族に縫い付けてもらって
調整幅を大幅に拡大して対処しています。
で、肝心の性能ですが、正直言ってまずまずといったところ。
暑くはありませが、猛烈に涼しいというほどでもありません。
この辺はデザイナーも随分悩んだだろうと思うのですが、
背面の黒い部分は通気性のある素材なので空気の抜けは見た目よりもかなり良い具合です。
ただし、空気を導入する部分が膝上のエアテックスというメッシュ素材
(実はこの素材、日本でも手に入るようです)の部分に限られるため
バイクに乗車中はメッシュの部分はお空の方向を向いてしまいますから
走行中に風が効率よく入ってくるとは些か言いがたいものがあります。
ただ、メッシュの部分を膝下に移動させると涼しい代わりに雨が降ったが最後
靴下まですぐびしょ濡れになってしまいますから、難しい部分だと思うんですよねえ・・・。
ちなみに、走行中にスタンディングポジショんをとればてきめんに涼しくなりますし
バイクを降りて歩いていても充分な涼しさを実感できます。なんだかなあ・・・。
とは言え、夏物のライディングパンツとしての安全性の高さでは
たぷん世界トップクラスでしょう。その辺は割り引いて考えてあげないと。

ペアスロープSG−06ライディングジャック

フローリングの店の床に商品を置いた見開き広告で有名だと思われる東京のペアスロープ、私も使っております。
とはいってもレザージャケットを買う資金がないので繊維製品ばかりですが(^^;)
私が持っているのは99年モデルですが、衣料品問屋勤務の目から見ても素材と仕立てはまず文句なしですね。
実際に乗ってみても風でのばたつきは少なく前傾しても袖が引っ張られたりすることはなくベンチレーションもわりと優秀で、
総じてかなりよくできてます。個人的には首周りが少々窮屈だったのとバイクから降りると
多少「それなり」の格好に見えるのが減点対象でしたか。
あと、このジャケットは春〜秋のスリーシーズンですがタイトな形状のためあまり重ね着ができません。
ですから下にいろいろ着込めない晩秋は寒く、夏はもっと涼しいジャケットがあるで、
気候がぴったり合って気持ち良く着れる期間は案外短いようです。

ペアスロープSG−09ライディングジャック

SG−06が良かったのに気を良くして買ったのがこれ。
STP−97が買えないからこれを買ったという話もありますが(笑)
これもスリーシーズンジャケットですが、実際に着てみると上のSG−06より明らかに保温性が高いです。
逆を言えば暑く、SG−06と違って夏の使用はちょっと辛いと思います。
動きやすく軽量で防風性に優れ、機能的にはかなり優れたジャケットだと思います。形も作りも素材も文句無し。
普通に使っている分にはBMW純正ウェアより(プロテクション性能以外は)上でしょう。
こちらは下にいろいろ着込む余裕もあります。
ただペアスロープも分かっていて作っているようですが(東京の店で聞いた)、腕のエアインテークからは
雨の日になるとファスナーを閉じていてもしっかり水が侵入してきます。
防水透湿素材を使ってはいますが、あくまで小雨程度までのジャケットとして作っているようです。
ここらへんはユーザーの割り切りが求められるところですね。
あと唯一気になったのがフェルト地のパッドがメッシュの裏地とこすれて毛玉ができること。
これだけは何とかして欲しかったと思いますね。

ペアスロープSF−01サンステートフリース

今更説明するまでもないかと思いますが、ユニクロの10倍以上の値段を誇るフリースジャケットです。
個人的にユニクロ商品の品質には少々疑問もあるのですが、安いのでまあ納得できます。
こちらがそれだけの価格に見合った内容かという考え込んでしまうのが本音ですが、
バイク用防寒ウェアとして見る限りよく考えられているのは疑いありません。
素材はさすがに高価なだけのことはあり、防寒インナーとしての機能も優れています。
それでも敢えて重箱の隅をつつくと、重ね着をしてもあまり暖かくならないこと。
サンステート自体は要するにアルミを蒸着したキルティングですから、
アルミで体温を反射させるためには体表面に近いところに着る(つまりあまり重ね着をしない)方が効率に優れます。
そうすると外側のフリースだけでは放熱を防ぐのには幾分役不足に感じ、
この上から重ね着するのは困難というのが幾分ひっかかります。
ただ、これほどの防寒性能があればほとんどの人は充分満足できると思います。

ペアスロープ STP−05Rウインドブレーカー

背面の刺繍は+1000円の価格上昇ですが、この刺繍代が一番割安かも(笑)

2月も上旬になって夏物のウェアのネタをアップするというのも自分でもどうかと思う部分がありますが、
とりあえずはペアスロープの定番ウインドブレーカーです。
約16000円という価格は一応衣料品のプロである私の目から見ると
いくら国内縫製とはいえ割高だとは思いますが、
(私好みのデザインで)格好よくて素材もいいのを使っていることは確かです。
まあ、そんなわけでほとんどバイク用としては使わず単なる外出着として愛用していたんですけどね(^^;)

ライディングウェアとしての性能はまあ、そこそこでしょう。
ウインドブレーカーとして考えたらかなりの水準に達していると思いますが、
防風性にしても走行風のばたつきにしても安全性にしても、
本格的なライディングジャケットにはやはりかないません。
ただ、こういうのも一着あると私には何かと便利なんですよ。
このページに載せているウェアの中で、
着用頻度(バイクに乗る時とは限らないが)が一番高いのは、実はこれです。

ペアスロープPG−12グローブ

甲側が日焼けして退色しているの、わかります?

ペアスロープのトリを飾るのはグローブです。新しいキップ革のものではありません。
あれもいいとは思うんですが、私はジャケットと干渉しないショートグローブが好みなんです。
で、いきなり結論ですが、相当によく出来ています。
今までに使ったグローブの中ではこれがベストとはいかないまでも、ベターです。
品質感は最高水準で操作感も良し、外見も良しです。
ただしその風合いの代償として革の色は日光で退色しますし、汗を吸えば色落ちします。
梅雨の間放っておいたらカビが生えたこともあります(^^;)
でも、それを充分に納得させるだけの内容があると思いますね。
ただそれに目を瞑ってもなお気に入らない点が一つ。
親指付け根の部分で革がつないであって段差ができているのですが、
ここに力がかかると時々痛くなることがあったことです。
でもペアスロープでその話をしたらどうやらそういう不満の声は私だけらしかったので、
大抵の人は問題にするほどでもないのかもしれません。かくいう私も許容範囲だと思ってます。
あと、できればプロテクション内蔵のモデルもラインアップに加えて欲しいですね。

ウィダーエレクトリックヒーテッドベスト

海外では以前からありましたが、日本には昨年より輸入された電熱ベストです。
BMW純正品のベストも存在します(作っているのは同じ所)が、こちらは幾分高価(その分外見は良いが)な上に
温度調節がON/OFFしかできず、こちらには付いている肩から先に発熱体を延長するための端子がありません。
(注・その後純正の電熱ベストはモデルチェンジして温度調節も可能になりました)
純正品にもそれなりの評価をしている私ですが、ここは社外品を選びました。
問題はその組み合わせ。ベストを基本に必要と予算に応じて足だの腕だのに追加していくシステムですが、
全部揃えると結構なお値段になります。私が買ったのは予算の都合もあり、とりあえずベストだけ。
ただしスイッチは無段階温度調整式を選びました。これが13800円とえらく高いんですが、
ON/OFFだけでは温度条件が大きく変動するライディングに対応しきれるはずがないと考えたためです。
結局この選択は正しかったと思っています。
で、その性能。素晴らしいの一言に尽きます。気温が氷点下の深夜の高速道路を法定速度+αで走っていて、
途中のSAに寄った時に、「ちょっと暑いな、一枚脱ごう」ということが可能です。
まるで炬燵に入っているような暖かさで、断熱と発熱では根本的に暖かさが違うんだと実感した次第です。
ただし、これも効果的に暖まるためにはある程度薄着の上にベストを着ることが必要なようです。
重ね着した上から着用して試したところ、重ね着の断熱性に遮られて熱が届かず、大して暖かくありませんでした。
例によって重箱の隅をつついておくと、BMW用の専用コードは長さが短めであまり余裕がありません。
RTのようにフロントから電気を取れれば問題無いんですが、SやGSだとちょっと使いづらいかもしれませんね。
あとアイドリング時には大容量ジェネレーターを備えるBMWといえども多分電気の持ち出しになります。
グリップヒーターも含めて信号待ちでは切った方がバッテリーに優しいと思います。
でもこれ、冬でもしっかり走る人には必須のアイテムだと思います。絶対のお勧め。

ウィダー グローブ

名前は単なる”グローブ”なんですよね。どうでもいいことですけど、
こういう時はもうちょっとひねった名前の方が見栄えがして有り難いです(^^;)
それはさておき昨年購入したベストが良かったので、システムベスト用コードと一緒に味を占めて購入しました。
とはいってもグリップヒーターだけでは物足りないという理由もあったんです。
バイクいじりの項でも書いていますが、
私のRSはハンドルを交換しているためかグリップヒーターの効きがいまいちで、
二月頃でも氷点下となる深夜の高速道路を130〜140位で巡航することもある私の使い方には正直言って役不足。
どんなに頑張っても”手がかじかむまでには冷えない”というところどまりです。
昨年は買おうと思った時にはもう既に欠品になっていたので、今年は早めに注文してみました。
さて使用感。はめた感じは、バイク用冬用グローブとしてはかなり操作性が悪い部類に入ります。
甲側はほとんどスキーグローブ並みの分厚さですね。
ただし、手の平側が意外と薄手なので随分救われています。
これで手の平側も厚手だったら本当にスキーグローブです。
素材ですが、画像を見るとわかりますが、案外と革を多用しています。
革自体は柔らかくて質も良いのですが、
その性質上普通のグローブより長い期間使うものなので柔らかい分革の耐久性が多少心配ではあります。
内側はこんな感じです。

手の平側の手首中心部あたりに電源を取る端子がついています。

本体側のコードはベストの肩の後ろにこうして取りつけます。

コードの長さは85センチあり、長さには充分な余裕があります。
装着時にコードの異物感はまったく無視できるほどでもありませんが、
ライディングの邪魔になるほどでもないです。
さて、肝心の暖かさ。相当なものです。
もともと防寒グローブとして単体で充分使えるだけの保温力がありますが、
それが温まってくれるから言うことなしです。
手を矢倉炬燵に突っ込んでいるような暖かさがありますね。
ただし幾分注釈をつけたい部分もあります。
このグローブ、暖かくなるのは手の甲側だけで手の平側は暖かくなりません。
実際には手の甲から風で熱を奪われて冷えるのですから
暖めるのは手の甲だけで充分なんですが、
グリップヒーターに慣れた身には手の平も暖めて欲しいところではあります。
とはいっても、グリップヒーターがあればこれと併用すればOK。パーフェクトです。
ちなみに数字上の発熱量はグリップヒーターの強側と同じなんですが、
発した熱を全部手に向けられるためか実際にはグリップヒーターよりこちらの方が暖かく感じました。
結論ですが、暖かいということに関しては文句なしです。
ベストのコードに電子コントローラー付きを使っている私の場合、
ベストと一緒に温度を無段階調整できるのもポイント高いです。
でも幾分高価ですし、グリップヒーターと違って操作性は明白に悪化します。
現状のグリップヒーターで満足している方は見合わせた方が無難でしょう。
ですが、純正のグリップヒーターだけでは保温力が足りないという人が
補助として購入するのなら諸手を挙げて賛成です。無くなっちゃう前にぜひどうぞ。

ウィダー チャップス

やたらと幅広に見えますが、これで足の全面をカバーします。トイレも問題無し。

一昨年購入したベストは良かった、昨年購入したグローブも良かった。では今年は、ということで購入したのがこのチャップスです。
ハーレー乗りにはそれほど珍しくも無いチャップスですが、アメリカンの所有歴が無い私には結構違和感がありました。
何本かの編みゴムの先に付いたマジックテープで装着するんですが、これがちょっと面倒。

これですね。ゴムは弱めですが、本数が多いです。縫製はまあ、並かな。

またこれを穿いたままで長時間過ごしているとゴムが足と擦れて若干かゆみがあったのは数少ない減点対象です。
ただし、暖かさの方は全く申し分無し。大抵のバイクはどんなに防風性が優れていても長時間連続走行すると
結局膝から冷えてくるものですが、これに関してはそんな心配は皆無で暖かいまま快適に過ごすことができました。
言うまでもなく、疲労度の低減にも大いに貢献。ちなみにこれはシステムベストなしでも使用可能です。
ただし、股下の寸法はかなり長めです。私の場合だと寸法的には30が適合サイズのところ
「迷った時には短めがお薦めです」という言葉を信じて29をオーダーしましたが、
実際にはそれでもワンサイズ大きくないか?と思ったくらいでした。
寒い冬場に高速連続走行をしようなどと考える方以外には正直無用の長物だと思いますが、
それをされる方にはメリット十分。少々高価ですが、強くお薦めします。

ウィダー アームチャップス

腕に巻きつけるようにして装着します。右はグローブ用のコードを内蔵した袖口の部分。

チャップス購入から一年。一年に一点ずつ買い込んで、4年目にして遂に電熱グッズもフルセット揃えました。
いやあ、その間に電熱系防寒ウェアも本当にメジャーになりましたねえ。
私がベストを購入した時はまだ日本に輸入が始まった直後だったので
某バイク雑誌編集者の方にその良さを自慢したところ「あれはそんなに暖かいものなんですか」と
逆に訊ねられたこともあるんですが、今から考えると隔世の感があります。
さてその性能ですが、正直言うと他の姉妹品に比べてやや劣る感じです。
暖かいことは言うまでもないんですが、私の場合はベストと同程度の暖かさ。
もうちょっと暖かくてもいいかなと思います。
腕にはある程度風が当たりますし、このアームチャップスは動きやすさをよく考えてあるためか
進行方向正面よりも進行方向側面(外側)をよくカバーする形状になっています。
ですから、直接風があたる部分が意外とカバーされておらず、
結果的に暖かい部分とそうでない部分で結構な温度差が生じます(バイクにもよるでしょうが)。
操作性への影響はほとんどないし絶対的にはこれがあると随分違うので私もよく使用していますが、
ウィダーの電熱ウェアを順次購入するなら最後に回してもOKだと思います。

ペアスロープ サンステートつま先ウォーマー

片方は裏返して撮影してます。本来は銀色が外側。

ペアスロープの工房が手の開いた時に少量作っている防寒グッズです。
機能は見ての通りのもので、靴下の上から(別に素肌に直接でもいいとは思うけど)はめて使うものです。
早速使ってみたところ、まず足の形にほぼぴったりフィットするのと外れないことにびっくり。
別にゴムが入っているわけでもなく簡単にミシンで縫製してあるだけですが、
細かいところにワザが効いてます。また薄手なので装着感つま先だけ二重に靴下を履いている程度のもので、
走行中に気になることはありませんでした。
防寒性能としては完璧という程ではありませんが、つま先より足の甲やかかとが先に冷えてきたことから、
あると無いでは随分違うだろうとは言えます。また素材が多少の防水、透湿性を持っているので
短時間ならブーツの濡れも伝わらずに過ごせるようです。
2つで1000円と安価ですし、機能を考えたら持っていて損はないと思います。

JRP DGLグローブ

これはまだ未使用の状態。JRPさんのサイトを見た方が早いのではないかということは言いっこなし(^_^)

ペアスロープのPG−12グローブの満足度はかなり高かったんですが、いくらメンテをしていると言っても
4年も使えばさすがに劣化が目立つようになりました。ショートグローブの便利性は充分認めていましたが
ある程度飛ばす走りをする時には心理的にもロングタイプのグローブの方が安心だということもあります。
ということで東京に行ってペアスロープのキップグローブと比べた結果、
単純にペアスロープのグローブが在庫切れして選択の余地がなかったという理由で(^^;)
JRPの最高級品のDGLグローブを買ってきました。
ものに関しては、ほとんど言うことなしです。
もともとペアスロープのグローブはJRPがOEM生産しているので作り方もそっくりですし、
全面鹿革の(未使用時の)柔らかいフィット感はJRP/ペアスロープの牛革グローブとは正直、別格ですね。
使ってみても30分ほどするとグローブの形が手に馴染んでくるのが分かるほどで
そこからの操作性も抜群。なるほど、高いだけのことはあるなと大いに納得しました。
あえてあら捜しをするなら手首のシャーリング部分はゴムが裏側から縫い付けてあるんですが
この始末が見た目に少々安っぽく感じるかなということと、
袖口をカバーする部分がそれほど広くはないので手首の部分がごついジャケットを着ていると
装着性に問題が出る程度(ちなみに、私の場合純正ツーレンジャケット着用状態では装着できない)。
耐久性も牛革グローブにはやや劣るようですね。
しかし、それらのことを差し引いてもこのグローブ、マジでお薦めです。

番外
RX−100NRレーダー探知機

基本的に最低でも流れに乗って走る私の場合、ある程度の速度オーバーは避けられません。
自分の免許と懐具合を守るためにも、レーダー探知機は必需品です。
レーダー探知機も最初に買ったものからもう4台目ですが、
現在使用している機種はスーパーキャットのハイエンドモデル・RX−100NRです。
個人的には一度でも取締りを回避できれば元は取れるのですから、
価格にはあまりケチケチせずに高性能機を選ぶことにしています。
一口にレーダー探知機といってもいろいろあり、大きく二輪用と四輪用に分けられます。
二輪用はコンバクトで耐震性、耐水性などが考慮されており、取り付けにも苦労しません。
その代わり生産数が少ないためか四輪用より割高で、性能もそこそこです。
四輪用はその反対でやや大型で雨に弱く、取り付けにも一苦労です。
ただし割安で、高性能です。
さてレーダー探知機の欠点は、「走行中反応してもライダーが気付くとは限らない」ことです。
ライダーへの伝達手段は基本的に音と光だけ。光は他のことに注意していれば気付かないかもしれませんし、
音は風切り音で聞きづらくなっています。
そこで私の場合は、画像のようにスピーカーの配線にコードを割り込ませて
ミニプラグからも出力できるように改造しました。この先にイヤホンを付ければ、たとえ全開走行時でも聞き逃しはありませんv(^^)

下から伸びているのが後付けのミニプラグ。もはやメーカー保証など絶対に効きません(笑)

あと難点となるのは振動です。本体はバイクの振動にも充分耐えますが、ベースはそこまでの強度がありません。
少しでもベースにかかる負担を減らすには本体がガラスから吊り下げる方式を選ぶとか、極力小型のものを選ぶべきでしょう。
ただし、それでも私の場合ベースが金属疲労を起こして割れてしまったので、市販のステンレス板を取り付けて補強しました。

細いステンレス板を縦に半田付けしています。

選ぶ際に他に気をつけている点は、雨水が侵入しにくいように本体上面にあまりスイッチなどがついていないものにすること、
ボリューム調整機能がついていること、350.1MHzの無線を聞けること、ソーラー式でないことなどです。ソーラーは配線不要で便利ですが、万が一走行中に本体がバイクから落下したりしたら目も当てられません。有線式はその時にコードが即時の落下を防いでくれます。また、ソーラー式より小型に作れるのもメリットです。
性能としてはまず文句無しで、最高で1.7kmほど先から感知したこともありますが、実際には400〜600メートルくらいの距離で感知することが多いようです。どちらにしても十分な性能ですが、それでもステルス式には無力です。
あくまで安心して走るために補助的に役立つものですが、過信は禁物ですね。

戻る