Respect to 風雨来記2

今年は久しぶりに夏休みに旅行をする時間ができた

多忙の合間に早速旅行の計画を練り始める私

仕事からの逃避につまらないものなどあろうはずもなく

ほどなく行き先は北か南のどちらかに絞られた

北か?



南か?



迷うことなく南に決定した(笑)

・・・というのは半分冗談だが

今回は風雨来記2というゲームの所謂聖地巡礼を兼ねようと思ったのだ

風雨来記・風雨来記2ともなかなかの良作なので未プレイの方は遊ぶように

理由だが3人での旅行なので現地の移動手段はレンタカーになる

しかし北海道をレンタカーで走っていたら俺はこう感じるに決まっている

「なぜ俺は今バイクに乗っていないのだろうか!?」

これが沖縄だと多分こうなる

「やっぱりクーラーが効いて涼しい車でよかったなあ」

旅を楽しむ上でこの差は実に大きい

かくして我々は沖縄へと旅立った

一日目

那覇空港に到着する



まだ中華航空機が一週間後に爆発炎上することもなくピースフルな光景だ

奥のシーサーもいい味を出している

それからレンタカーを受け取る

とりあえずBGMに選んだのは風雨来記2のサントラ

ベタな選択だが雰囲気が出ることおびたたしい

作曲された風水嵯峨氏の逝去はいかにも惜しまれる

改めてご冥福をお祈りしたい



さて、那覇市内の複雑で走りにくい道にいささか戸惑いつつも

まずは国際通りに繰り出した

ハブ酒やパイナップルが安かったとかいろいろあるが割愛

メインストリートから一歩裏に入ればそこはアジアンテイスト全開の町だった

ちなみにアジアンテイスト30年前の日本と読んでもあながち間違いではない


言葉とは便利なものである

写真を撮っておかなかったのが実に悔やまれる

それから牧志公設市場に入る

沖縄最大の都市、那覇市民の台所







・・・。


・・・・・。


インパクト溢れる台所である





「食文化が内地とは違う」と首根っこ掴まれて耳元で怒鳴られている気がする



それから二階に上がり

かねてよりの悲願・ヤギ刺しヤギ汁に挑む



なにやら見慣れない名前のメニューが並ぶ

日本返還前から沖縄に渡航経験があるベテランの方によると

2階の食堂は観光客向けだから市街の店とは味付けが少し違うらしいがそれを知ったのは後日のことだ



まずはヤギ刺しから

獣肉臭があったがけっこういけた

肉の部分が多ければなおよかった!



さて、ヤギ汁である

要するに骨付き肉の煮込みスープ

右下に写っているヨモギを臭い消しに入れて食べる

IKEMENテツのようにニライカナイが見えるかと期待したがそこまでではない

味そのものは決して悪くない

しかし同行した友人は一口で放り出してしまったことは付記しておく

またその獣肉臭一言で言い表せばそれはまさに



食べている時はさほどでもなかったが、夕食の時まで

喉の奥から動物園の臭いが立ち上ってきたのには少々閉口した

チャレンジャーな方には是非一食することをお勧めする



気を取り直して海軍壕公園

言わずと知れた沖縄戦の舞台になったところだ

旧日本軍が決戦のため掘った壕の一部が公開されている



敗北が決定したときに自決した手榴弾の爆発痕

2ヶ月以上戦い続け、力及ばず敗れた心境はいかばかりかと思う



太田実少将が『・・・沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ』の電文を打って自決したのがここ

国家存亡の危機に立ち向かうということの重みを改めて考えさせられる

少々ブルーな気分で壕を出た

それから売店横のベンチでブルーシールアイスクリームのチョコレートドリンクを飲んでいると

眼前を見慣れない物体が横切った





イノシシ!?( ̄□ ̄*)





誰がどう見ても実にイノシシらしいイノシシである

それが公園の土産物屋前を平然と徘徊している

これが沖縄かッ!侮れんッ!!

・・・と思っていたのだが



実はペットだったらしくほどなく現れた飼い主のおじさんに抱き抱えられて去っていった

哀愁漂う鳴き声は「ブキィー!」という漫画のブタの鳴き声そっくりでそれを聞いて私はふと思った



「気の毒だけど明日はお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね」

現実にならないことを切に願う

余談だが30年以上前の国際通り周辺はアーケードがなく

肉屋さんは締めたブタの下に金タライを置いて

市民が行き交う露天で首を落としていたそうである

いろんな意味で文化の衝突

さて、沖縄観光定番の首里城である



御嶽(うたき)も逃さずチェックする

等身大金髪美少女フィギュア真鶴のガイドがないのが実に残念

意味不明な人はスルーしてもノープロブレム



説明不要の光景である

前田慶次も漫画版では訪れた首里城かと思うと感慨もひとしおだ

案内パネルで見たら竜嶽親方はやはり相当高い地位になるらしかった



尚寧王が座った玉座と



王冠である

当然ながら中国から持ってきたものだ

冊封体制に言いたいことはいろいろあるが



沖縄の観光客の75%が内地ではなく台湾から来ているという数字を考えると

琉球王朝存続のための現実路線という言葉が頭をよぎる

本土は聖徳太子が隋帝にタメ口ぶちかまして以来冊封体制と無縁だったからこそ

考えられることでもあるのだろう



そこからすぐ近くにある玉陵

琉球王朝代々の王様と王妃のお墓である

つまるところ規模・格式において沖縄式の亀甲墓の頂点

首里城のすぐ近くでこちらも世界遺産なのだが観光客の姿は少ない

この辺りから我々の旅はゴーイングマイウェイ路線に突入するのだ



これは玉陵のシーサー

シーサーは元々が獅子を模した魔除けなのだが

・・・何がどう、獅子・・・(^^;)

ライオンという単語が古代オリエントから伝言ゲームで伝わる際にどう曲解があったのか不明だが

とりあえず霊験あらたかな王家の守りたる獅子

だ、そうだ

夕食はJef波の上エスパーナ店で調達した

Jefについて詳しいことはこちらを参照



店は海琴エンドのラストを飾った波の上ビーチの本当にすぐそばにある

残念ながら雨の上に工事中で女子高生が夕日に向かって島唄歌う雰囲気ではなかった



ゴーヤバーガーは刻んだゴーヤを入れた卵焼きのハンバーガーだった

味は牛肉の方が旨いと思う

コストパフォーマンスはよろしくない

俺的結論は「一度は食っとけ、二度目はいらん」だ



右は通常の3倍のボリュームを誇るその名も豪快バーガー

わかりやすすぎるネーミングセンスが素敵だ


2日目



おお、真玉橋だ!

風雨来記2を遊んでいない人には理解不能な歓声を上げる怪しい一行を乗せ車は北へと向かう

寝過ごして出発が遅れたので前を走る車はすべて追い越しながら高速を爆走



そして沖縄美ら海水族館にやってきた



何はともあれ37m×27m、深さ10m、水量7,500tの巨大水槽

映画館の中にいるような錯覚に陥る



そしてジンベイザメだ

一見の価値ありと断言する



サンゴ礁の危険生物の展示

パネル以外にもできるだけ生体を展示し、刺された場合の対応まで書いてあって実に実践的

この辺はさすが危険生物をリアルで見られる沖縄ならではといったところか



ゴミを食べて死んだイルカの胃袋

間近で見せられると実に重い



これはオキゴンドウ他のイルカショー・・・だったのだが

始まってもアナウンスがない

芸もしない

エンターテイメント性に乏しくないか沖縄?

いやまてここは人造尾びれをつけたイルカのフジも飼っていてレベルは確かなはずだ

この淡々としたのが沖縄スタイルなのか??と思っていたら

何の盛り上がりもないまま暫くしてショー終了のアナウンス

とってつけたように

「本日はイルカの体調不良のため内容を一部変更させていただきました」

俺は一言言いたかった

早く言えそういう事は!(`0´)ノ





次にやって来たのは備瀬のフクギ林

約250戸ある集落全体で防風林として数千本のフクギを植えた結果



住宅街の中に昼なお暗い樹木のトンネルが出来上がっている場所だ

従ってここは民家が立ち並ぶ住宅街

車の出入りはどうするのだという気もするが車もしっかりここを通っていく

前後左右に地面に空中まで神経を研ぎ澄ませて歩いたつもりだったが

残念ながらIKEMENテツのような霊界通信はかなわなかった



上を見るとこんな感じ

本当に昼間から薄暗い



ヤギを飼っている家もあった

というか、あの小屋そのものか?

ヤギ料理専門店の看板は沖縄でいくつか見かけたが

彼らの将来はおいしいヤギ汁と決め付けるのはよくないな、やはり



フクギ林から海側に抜けるとこうなっている

しばらく歩いていたが雨が強く降ってきたので早々にフクギ林に退散

昼なお暗い防風林は雨宿りにも優秀だと身をもって体感した



次は今帰仁城跡

沖縄では首里城に次ぐ規模を誇る城である

すぐそばの記念館では攀安知の記述をとても重点的にチェックしたことは言うまでもない



入り口手前の売店

さとうきびジュースにも店主の熱い想いがほとばしる

ほとばしり過ぎてヒいてしまい私は買わなかった

今になっては悔やまれてならない



日本最古といわれる野面積みの城壁はかなり壮麗



位置関係からして矢原恵吾が城壁を崩したのはこの辺りかと考えた

ゲームとは場所が違う感じだが現実的に下層の人を狙って石垣崩したあと

追いつかれずに逃げ出せる位置関係はこの辺りしかない

ゲーム通りの場所だとIKEMENテツの方が入り口に近いのだ

もちろんわからない方はスルーして頂いて結構である



それから車を走らせ、慶佐次のヒルギ林

つまるところ沖縄最大のマングローブ林

そしてこんなものが目についた



乱獲ですか!?



ひょっとしてこの辺のことか

昨日の市場ではその大きさに驚いたが・・・よかったのか、あれ?

10年したら生息地から姿を消していたなんてことがないようお願いしたい



ちなみに林の中はハゼと蟹の楽園だった



この日最後に向かったのは嘉手納基地の隣の道の駅かでな



基地の様子を見られる展望台がある

残念だがこの時は既に飛行していなかった

沖縄に居ると嫌でも米軍基地の存在を意識するのだが

国策として基地が必要なのはわかる

沖縄経済がこれに依存している一面があるのも認める

ただ、元々の成り立ちを知っていて基地内部のアメリカンな光景を見ていると

感情的に腹が立つ!(`0´)!


道の駅に併設のレストランUP KITTYで17時過ぎに遅い昼食をとった

如何に無茶なスケジュールで走り回っていたかを想像してもらいたい

場所柄アメリカ人の客も多いらしくメニューにもそれが伺える



左は名物のジャンボチーズバーガー

一時は世界一の大きさだったらしいが今は白馬バイカーミーティングでこんなのがある



こっちの一個売りは冗談でやっているとしか思えないのが問題だがそれはさておき

こちらも幅はマクドナルドの直径より大きい

質量は豪快バーガーといい勝負か

味も予想通り大味アメリカンだった



こちらはUP KITTYランチ

さすがに店名を冠するメニューだけあり気合が入っている

白身魚のフライ

エビフライ

フライドチキン

ポークカツ

焼肉

どれも単独で定職の主役を張れるくらいのボリュームがある

あとは目玉焼きとサラダとスープとパン又はライス

後ろの中濃ソースととんかつソースとタルタルソースとケチャップが

すべてこのランチのためだけに運ばれて来たのには吹いた

これでお値段1580円

味はそれなりだったらしいが

アメリカ人にデブが多い理由がわかった気がした、というよりも

コックは誰かを関取にしたかったとしか思えない

ともあれ、こんなもん食ってる民族とは喧嘩したくないと思ったな

それから那覇市内の渋滞を抜けてホテルに戻る



ゆいレールの駅舎は都市空間の有効利用の手本みたいな設計だ

有効すぎて圧迫感すら感じる(;^_^A

夕食はA&Wのハンバーガーにしたのだが

その後でこんな看板を発見した



その名も最強食堂

一度聞いたら忘れられない店名ではある

最強ランチというメニューも発見したがこれなど

「おばちゃん、最強ランチひとつ!」

「はい、最強ランチ一人前!」

「うまい。やっぱりここのランチはいつでも最強だぜ!」

・・・といった会話が店内では展開されるのだろうか?

次回には是非行ってみたいものである



3日目

窓の外は昨日に続いて雨だった

天気予報を見ると台風は来ていないが低気圧は来ている

嵐を呼ぶ男という言葉の重い意味を改めて噛み締めつつ



豪雨の中水捌けの悪い舗装の高速道路を再び爆走



一般道もあまり変わらないペースで激走して北上する

途中の北国小学校という案内看板に北海道で南国中学校を見たかのような違和感を感じつつ



最初にやってきたのは萱打ちバンタ

高さ80メートルの断崖絶壁にある展望台である

雨なれど景色は絶景

しかし現場は超強風

ヌアヌ・パリすら児戯に等しい

風に向かって歩くのもきつい

ホテルの売店で買った380円の傘は2秒で粉砕された



この写真を撮ったときにはある意味生命の危険を感じた

自分では良い思い出になったと思うのだが

人によってはこう思うかも

"死地を求めているとしか思えない"

それから本島最北端の辺戸岬に向かう



ここもまた感慨ひとしおの場所である

警官隊の追跡はない

岩陰に妖怪アカマタも潜んでいない

怪しい亡霊とのサイキックバトルもない

強風と雨でもちろん観光客は我々だけ

しかし私はこう考える

この景色を独り占めとは何という贅沢

こんな時こそポジティブシンキング



こちらはすぐそばの祖国復帰闘争碑

名前からしてやる気充分

碑文も奮っている

いや奮い過ぎている



「・・・米国の支配は傲慢で県民の自由と人権を蹂躙した!?」

これを堂々と立てた有志の方々の勇気に私は敬意を表す

このほとばしる熱い魂には基本的に賛成なのだが

これを東京でぶっ建てたら国際問題になりかねん

それから次に目指したのは



森の中に屹立する巨大怪鳥



その名もヤンバルクイナ展望台

高さ11.5メートルのヤンバルクイナ



内部は至って普通の展望台だが



窓から上を見上げるとこうだ

造形と塗装のレベルはやたらと高い



気合の入った造形は足元まで抜かりない

誰だこんなものに血税を投入した責任者はとも思うが

B級スポットとしては申し分なしだった



次に訪れたのは奥と呼ばれる沖縄最北の集落



古くからの沖縄の街並みが残されているところだ

と、それ自体は結構なことだと思うのだが



明らかに集落の規模に比して不釣合いと思われるこの校舎はどうよ?

誰にも等しく教育を受ける権利があり

どうせならより良い環境で勉強するに越したことはない

奥地区を擁する国頭村の人口は5千人を超えるからその気になればこの建物も建つだろう

その意味では国家百年の計に投資を惜しまない地域と賞賛すべきかもしれない

しかしだ



総人口約220名の集落にこの校舎は幾らなんでもオーバーだと思うのは私だけか?

土建屋万歳計画というか

公共投資と様々な優遇措置のある沖縄というか

とにかく割り切れないものを感じた

詳しい方がいたら指摘してくれ

私は喜んで訂正するぞ



奥の集落を過ぎ

IKEMENテツと真鶴が隠れ里から逃れる時に走った県道70号を南下していると目につくこの看板

車の速度からして注意したらどうにかなるとも考えにくいが

旅行者の私には少なくとも意識を高める効果があった

そうしていたらヤンバルクイナ観察小屋という看板があったので寄ってみる

胡散臭いと思った名前とは裏腹に至って真面目な施設



生息地一帯の森を封鎖して外敵の侵入を防ぎ様子をモニターで定点観察する施設だった



かくして剥製ながら本物とはじめてご対面

ヤンバルクイナの大きさは足の長いハトくらいだった



他にも注意書きなどが壁一面にいろいろ

中でも




・・・ちょっと待て。

無毒とはいえ体長が2m以上になるヘビだぞ

可能であれば殺処分!?

かなりハードルが高くないかそれは

それは別にしてもヤンバルクイナの個体数は700羽と大幅に減少しているらしい

数年内に絶滅が予想されるほどだそうだ

何よりマングース生息地域の北限が年々北上していて

マングースの生息地域でヤンバルクイナが見つかったことは未だかつて無い

明治時代に沖縄にマングースを放した責任者出て来いという気がしなくもないが

とにかくトキの二の舞だけは回避してもらいたいものだ



それにしても風雨が止まない

来ているのは台風ではなく低気圧だと何度も確認したが

岐阜県民の感覚からすると台風とまるで変わらない

改めて考えたのは沖縄が台風銀座と呼ばれている事実だ

私を含めて内地の人間は台風が発生して最大風速40とか50メートルという発表を聞いたら

「ではこちらに来た頃には勢力が弱まって風速25メートル程度」などと計算する

沖縄はそれがない

出来立てほやほやフルパワーの台風が直撃である

たぶん低気圧でも似たようなものなのだろう

間違っていたら情報よろしくです



そんなわけでこんな状況にも何度か遭遇した



場所は米軍が作った沖縄最大のダム・福地ダム



こちらはたぶん91年に再開発した分なのだろう

激しい風雨のため資料館行きは断念した



もちろんカヌー体験など誰もやってない

というか我々以外にそもそも人がいなかった

それでこそ沖縄の真の姿と向き合えるというものだ

そういうことにしておいてくれ



サキシマスオウの木の場所がわからなかったので

場所を聞くため近くの共同売店で買い物



ついでに昼食もここで食べていくことにした

実はこの沖縄そばがなかなかのヒット

公設市場の二階より味が良かったとは一致した意見

やはり選ぶなら観光客向けの店ではなく地元の人が利用している店ということだな

念のため書いておくが上のグラスは茶だ

断じてビールではない



気分をよくしてサキシマスオウの木を見に行く

特徴的な板根の高さは1メートルほどもあって見応えもなかなか

ちなみにこれまでの強風で傘は悉く破壊され

まともな傘はこの時点で1本しか残っていなかった

写真に映っているトヨタでもらったノベルティ傘(半壊状態)はこの後強風で完全破壊され廃棄処分されている



これは辺野古海岸の近く

ジュゴンの生息地で米軍基地の移転問題で揺れている場所の近くだ

残念ながら時間の都合で海岸までは行かずにスルーした



15時に万座毛に到着した

沖縄屈指の景勝地である

天候は今ひとつだったがそれでもこの眺め

晴れていたらと悔やまれてならない

しかしそれより



・・・おお・・・。

我々以外に観光客がいる!!

AM7:40にホテルを出発してから自分たち以外の観光客に会ったのは初めてである

要するにとんでもないマイナースポットばかり回っていたってわけだ

しかしだからこそ我々は自信を持ってこう言える

観光バスでは見られない沖縄を
見てきたぜ!(* ̄0 ̄)o




唯一の問題は一般受けしそうにないことだな



これは万座毛の反対側のビーチ

ほとんど人は泳いでいなかった

というよりこの風雨の中泳いでいた人がいた事がある意味驚異

ちなみにこの時天気は雨で気温は25度である

低気圧気まぐれな天気に翻弄されたお陰でパスしたポイントも結構ある

つまり貴重な時間が余ったわけでそれをどうするかが頭の使いどころ



予定を変更して座喜味城跡に行くことにした

すぐ近くのやちむんの里はしっかりスルーした(汗)



沖縄の城の例に漏れずここも世界遺産指定だが

アーチ型の門と石積みの城壁は実に美しい

この奥が風雨来記2のポスターの背景の場所だが

写真がないのは単に私が撮り忘れていたからだ(- -;)



そしてポスターの写真の門をくぐるとこう



ポスターの写真の門を裏から撮るとこうだ(^_^;)

写真がしつこいのはポスターの場所で写真を撮り忘れた無念が炸裂していると思って頂きたい

そこから沖縄本島をダイナミックに横断して島の東側の海中道路に向かう

途中のファミリーマートではこんなおにぎりを食べた



味はまあまあだったが割高感は残ったな



それから中城跡の前を素通り

帰りに雨が降っていなければ寄ろうと決めた

そして海中道路に到着


平安座島と本島を結ぶ全長4.7kmの片側二車線の橋だ



以前走った山口の角島大橋↑が思い出されるがスケールはそれを遥かに上回る

ただし道路が立派過ぎて角島大橋ほど海を間近には見られないのが痛し痒し



そうでなくても海はよく見えなかったという意見もあるヾ(ーー )

しかしドライブスポットとして人気なのはよくわかる場所だったので私はこう言った

「沖縄に新婚旅行に来たりしたら外せないスポットやね」

同乗の友人はこう言った

「新婚旅行でこんな旅をしていたら離婚にまっしぐら」

更に私は言葉を重ねる

「ここがるるぶに載るのもわかる」

友人の舌鋒も冴える

「今日回ったようなところばかり載せていたら
るるぶはとっくに潰れてる」




その時車はこんな場所を走っていた

海中道路という言葉にはまったく偽りはない



それから更に別の橋を渡って浜比嘉島へ

琉球開闢の夫婦神・アマミチュ(アマミキヨ)とシルミチュ(シネリキヨ)の霊場である



まずはアマミチュの墓

開闢神は既に墓の中である

墓のあるこの小島には通路を通っていくのだが



アマミチュの墓の案内より野犬に注意!!が目立っているのはどうなのよ(;^_^A

非常に実践的な案内であることは認めるが

残念ながら時間帯が悪く、中途半端に満ちた潮で通路が水没していて奥には進めなかった

それから次はシルミチュ



一応アマミチュとシルミチュは姉弟神にして夫婦神なのだが

シルミチュの方は別に墓とはされていない

またシルミチュにしても神名とされたり別に語源とされるものがあったりしてはっきりしない

確実なのはアマミキヨとシネリキヨの住居とされていることで・・・

そう思っていたらいきなりこれだ



シルミチュはやはり神名だった

そんなことよりこの文章

恐れ多くも神の直筆である

あるいは神下げしてトランス状態に陥ったノロが書いたのか

それだけで平伏したくなるような気分になってくる

誰かが神の名を騙ったなどと考えてはいけない



神が住まわした洞窟の入り口である

しかし建御名方神を氏神とする友人はここで神を冒涜するが如きセリフを吐いた

詳しくは語らないが内容はヨハネ・クラウザー2世さんの言動から連想してもらいたい

すかさず咎める私

対して、不遜にも建御名方神の地方神に対する優越を説く友人

しかし私には5年前の東北での一件が甦っていた

 

以来確固とした信念がある

土着の地方神は地元では凄いのよ!

それを指摘されてもなお建御名方神を崇める心に陰り無き友人ではあったが

私の心の中にはひとつの思いがあった

私の父祖の一族は建御名方神と戦い打ち破った建御雷之男神を氏神としている

友人の氏神より強大な神をもってしてもオシラサマの地元ではあの状態であったのだ

それどころか岐阜まで逃れてもこの有様だった



ある意味オヤシロさまの祟りすら凌駕するかもしれん

これについて明かすのはこのページが初公開だ

HPのネタに使うため一ヶ月間ず〜っと黙っていたが

友人これを見たら驚いてくれ!



帰りの海中道路が比較的雨の少ない最後の時間だった



あとはただシルミチュ神の怒りの如き豪雨



豪雨



豪雨

雨で中城行きを諦めた私は心中思った

「言わんこっちゃねえ!」

神と精霊の島沖縄

その力は未だ衰えることを知らないようだ



帰った後はビールで乾杯

オリオンは発泡酒もいろいろ試したが結局普通のオリオンビールがベストだった

生まれて初めて飲んだルートビアは個人的には黒歴史にしたい



最終日

そうはいっても帰るだけ

雨の那覇を走りながら沖縄に想いを馳せる



ブタの丸焼きにふと思いを馳せてみる



一週間前に行った白馬での丸焼きは実質半身だったなあとか

半端でない分量だから普通は食べきれないぞとか

狼と香辛料の5巻が発売日だなとか

画像では歩道橋の影に隠れて読めないがブタの丸焼きを「沖縄みやげ」にどう持ち帰るのかとか

妄想の翼は休むことを知らない

こちらは一部で有名なあの湖



言葉狩りの圧力に屈しない沖縄人の心意気が大好きだとか

いろんなことを考えた



そして雨の那覇空港にたどり着いた



最後までこれか(- -;)

3泊4日夏の沖縄でうち3日が雨

実に涼しくて快適な沖縄だったなあ!

次回は南部や石垣島にも足を伸ばしたいものだ

最後になったが風雨来記/風雨来記2を製作した株式会社フォグ様には深く感謝したい

今回の旅は間違いなくこの二つのゲームがきっかけだった

さあ、次はいつ雨を降らそうか



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