内外価格差
(背景と本文は一切関係ありません)


別に日本に限ったことではありませんが、ともかく日本では内外価格差というものが顕著です。
自分でも商売をやっていますから少しでも安く仕入れて少しでも高く売るということが儲ける基本なのは充分理解しているつもりですし現にそれで生活しているんですが、我侭な消費者でもある私は自分が買わされる立場に立つとそれはそれで面白くないです(^^;)
とりあえず話を車やバイクに限定すると、輸入車は本国価格と比べた場合おしなべてかなり高額です。
昔から舶来=上等という感覚があるせいなのかわかりませんが、内容あるいは生産コストと比べてどう考えても不当に高いとしか思えないような値付けがまかり通っていることが多いですね。
勿論、輸入して売る方も商売。同じ利益が出せるなら薄利多売より厚利小売の方が遥かに商売が楽ですし、国産だったら通用しそうもない値段を顧客に通用させてしまうのはひとえに輸入元の絶え間ない努力で築き上げてきたブランドイメージの賜物と言えるでしょう。
もちろん、船や飛行機の輸送費、ものによっては関税、車だったらPDIと言われる入念なチェックと整備、それに絶対的に少ない販売数で会社を維持していかなくてはなりませんから人件費や広告費、施設運営費なども余分に上乗せする必要があります。
ただ、個人的にはそれにも限度があります。例えばBMWだとドイツ本国のHP(重い)から各地での販売価格を調べられますが、二輪ならはアメリカなどと比べると明らかに割高ですがまあ許容範囲だと思います。しかし用品は異常に高価ですね。
一例を挙げるとツーレンジャケット1275DM(日本で14万円)
アトランティス2ジャケット849DM(日本で12万円)、
システムWエボヘルメット369DM(日本で6万円)、
C1トロリー76.28DM(日本で1万8千円)・・・。一体何なんでしょうこれは。
念のため言っておきますが、輸入元がやっているのはボランティアではなく商売ですから安く売らなければいけない理由はどこにもありません。
それでも買う人は喜んで買っていかれるでしょうし、それを否定するつもりも毛頭ありません。
ただ、商売人の端くれであり高く買うことは恥と教え込まれて育った私はこれだけの価格差があると普通に買うよりも別の入手ルートを何とかして見つけ出したくなってしまいます。
少なくとも、BMWジャパン主催のツアーでドイツに行った方々が現地のディーラーに集まり、純正用品を安い安いと大量に買い込んでいく光景は私は変だと思います。

戻る