BMW Motorrad Day 2001

以前はジャンボリー。それから暫くはMFFと名を変えて続いてきた年に一度のBMWの大集会。
今年はBMW Motorrad Day 2001とその名を変えて蓼科高原で開催されました。
一応一泊二日の開催だったので、所属しているクラブの有志と一緒に初日から参加することにしました。
宿泊代はかかりますが、岐阜から蓼科まで日帰りでは勿体無いですもの。

メインは二日目、初日は大きなイベントは夜までやらないという話だったので、「だったらゆっくり行っても大丈夫だな。高速料金も勿体無いし一般道でゆっくり行こう」と岐阜県北部の郡上八幡に朝7時半に集合。
ところが一度集合して、一緒にやってくる予定だった三重県軍団が現地での待ち合わせに失敗。お互いを探しながらばらばらでやって来たためにすっかり遅くなり、実際に郡上八幡を出発したのは9時20分でした。「やばい、遅刻だ!」と高速道路まで使って大急ぎでやって来た私の立場って・・・。


遅れてもまだまだ余裕です

紅葉シーズンにはまだ早かったものの休日昼間のせせらぎ街道はそれなりに混んでいて、それなりにスローなペースでしか走れません。そんなわけで安房トンネルを超えて長野県に入ったのが12時過ぎ。そこからも道を間違えたり予想外の悪路に入り込んでしまったりしてなかなか会場にたどり着けません。


松本市内にて。「遅れてるよ。高速使う?」「いややめとこう!」

またこの日は蓼科からほど近い車山高原で年に一度のフランス車の祭典・フレンチブルーミーティングが行われていて、道中数多くのフランス車とすれ違いました。自分で所有した最初の車がシトローエンGSAで小学生の時既に日本シトロエンクラブのミーティングに出たことがあって2CVとDSとGSとSMとCXとGSAとBXとXMとXantiaは自分で運転したか誰かに乗せてもらったことがあって四日市の産婦人科の先生宅でアラン・シェイク氏と会ったことのある私には、はっきり言って目の毒です。「おおっ504!5ターボ!DS21!SM6灯仕様!A310V6!CXパラス!25!GSクラブ1220!GSAX3!V6ターボ!ど、どうして俺の行き先は車山じゃないんだあ!」とヘルメットの中でひとり嘆いていたのですが、まさか一人だけ引き返すわけにもいきません(^^;)
蓼科高原の中でも更に道に迷ってしまった一行は、夕方5時20分になってようやく、すっかり暗くなってしまった会場のホテルへとたどり着いたのでした。


これは第一駐車場。全部で700台ほど集まりました。

まずまずの食事が終わると、フレンドシップパーティーの始まりです。
飲み物はビールかジュースで、つまみはフランクフルトが主体。伴奏は日本にも二つしかないというドイツ民謡専門の楽団がやってくれました。更に乾杯の掛け声もドイツ語。雰囲気はひたすらドイツ風で、なかなかです。


音階の違う沢山のベルを両手で次々と持ち替え、曲を演奏する妙技を披露。スゴイ!

一部では未だに語り草の女神湖ジャンボリーだと同じような内容をこの時期に屋外でやって「寒すぎる!」と非難轟々だったそうですが、さすがは空調の効いたホテルの屋内。寒いどころか汗ばむほどの熱気です。
そろそろ任期満了が近いとの噂も聞かれるゲドゥーン部長の挨拶のあと、ゲストの方々が次々と登場。
BMWのイベントではおなじみの山田純さん、永山郁生さん、山村レイコさんたちに加え、サッカーの奥寺さんもいらしていました。他にもゲストの方がいらしてたんだけど・・・誰だったか忘れてしまいました(^^;)


ゲストの方々

ゲストの方の話はそれぞれ聞きごたえがあったのですが、山田純さんがライダーのマナーアップを頑張ろうと熱弁を奮われていたのがとりわけ印象的でした。ヨーロッパツーリングの経験のある知人の方も言われていたのですが、「とにかく日本のライダーのマナーは悪すぎる!残念だけど日本のBMW乗りのマナーもお世辞にもいいとは言えない。ただでさえ高価で大きくて目立つバイクに乗っていて他人から偏見の目で見られやすいのだから、少なくとも車から見てコノヤロウと思われないような運転を心がけていくべきだ」ということなのです。頭で分かっていたことではありましたが、改めて聞かされるとゴンと響くものがありました。


BMWライダーのマナーアップを熱く訴えた山田純さん

それからチャリティーオークションがスタート。奥寺氏のサイン入りサッカーボールが二万円オーバーとか、山村レイコさんのサイン入りライダージャケットが三万二千円とか、豪快なお値段がポンポン飛び出します。酒の魔力がそうさせているのかそれとも賞品が魅力的過ぎるのかはたまた金銭感覚がバブリーな方々ばかりなのかはわかりませんが、今回の参加費を財布に入れ忘れ、クラブの仲間から借りたお金で参加費を払って会場入りした私には到底参入不可能な領域の争いではありました。もっとも、このお陰でオークションの収益は30万円をオーバー。高額な落札費用はチャリティーとして世のため人のためにしっかり役立ったのです。ブラボー。


某所で採取した貴重な石片(笑)をオークションにかける永山さん

翌日は朝からBMWスペシャルステージです。ですがそれより早く隣で様々な出店が始まっていて、参加者には充分そちらを見て回る余裕がありました。特に多数のタイヤを並べたグリップ商事さん、純正用品のストックを大量放出した地元長野の広岡自研さん、はるばる鈴鹿からオリジナルマフラーを付けたF650を二台、R1100Rを一台に加えて1100Sのレーサー(実は私も以前乗ったことがある車両)まで持ちこんだササキスポーツクラブさんの本気度は特筆モノでした。
ただこういうイベントでいつも問題だと思うのが、地元の物産品のブースに今回も例外ではなく閑古鳥が鳴いていたこと。ライダーは断然男性の比率が高いから安くていい野菜があっても購買意欲をそそられる人はそんなに多くないし、いくらパニアがあっても所詮積載量はたかが知れてるから、生鮮食料品中心の特産物を並べてもわざわざ買っていこうという人は少ないと思うんですよね。並べた賞品が売れる売れないは競争商売の原則で仕方ないと思うんですが、各地のハーレーイベントが縮小気味になっている現実が示している通り、たとえ参加者にまったく悪気がなくても地元の人に一度でも悪く思われてしまったが最後こういうイベントは続けられなくなります。観光地でのイベントには、地元にもある程度のお金を落としてあげないと。


これがササキさんが展示したSのレーサー(撮影は7月)

で、アールズ・ギアがレース用に製作した手曲げのチタンスリップオン。シビレます。
どうせなら会場で「市販します。予価○○○○○○円」とかやったら予約が随分取れたと思うけど。

(注・これが後にササキさんが発売したS用スリップオンの原型になったわけですね)

それからようやくスペシャルステージです。ステージ中央下に置かれ、近づけないようにロープで回りを囲まれた銀色のカバーのかかったバイクが嫌が応にも人目を引きつけてくれます。「やっぱり新しいF650CSだよなあ」「GSアドベンチャーじゃない?」などなどとあちこちで井戸端談義が行われている中、流れていたBGMが突然OO7のテーマに変わりました。「シートの中はまさかクルーザーの新型か?(笑)」などと思っていると、BMWZ8に乗ったゲドゥーンさんがボンドガールよろしくタレントのクリステラ・チアリさん(クロード・チアリの娘さん)を助手席に乗せて登場。ステージが始まりました。以下略(笑)


ゲドゥーンさんとクリスさん登場

結局シートの中身は新しいF650CSだったんですが、日本にこれ一台しかないという貴重な車両で、しかもこれからすぐ東京モーターショーの搬入のため幕張に向かうとの事。シートにまたがるどころかステージの内容的に席を立ってバイクをじろじろ眺められる雰囲気ですらなく、斜め前からじーっと見ていただけでしばらくして片付けられてしまったのはちょっと残念でした。Fシリーズとしてはかなり高価で以前輸入されていたR850Rくらいの値段になるという噂なのですが、嘘だと信じて東京モーターショーでの再会に期待しましょう(笑)


自らF650CSをお披露目するゲドゥーンさん

ステージ自体は山村レイコさんとクリステラ・チアリさんのトークショーも良かったし参加者表彰も抽選会もまずまず。充分に楽しめました。それで参加費は16000円。ホテルの宿泊費は1万円だったと聞いていますから、あと昼の弁当とパーティーと抽選と参加賞のTシャツとトレーナーと今回のステージなどもろもろが合計6千円・・・で済む訳がないので、BMWジャパンからも随分補助が出たのでしょう。全国集会もリーズナブルなイベントになったものです。
さらにその後、BMWジャパンのブースが撤収する直前にひっそりと行われた試乗会にも参加してきました。
そちらの方は試乗記のR1150RSの項目を参照してくださいm(_ _)m
とにかく、存分に楽しめました。来年もまた行くぞ!おー!


クリスさんとレイコさんのトークショー

かつてこれほど目を閉じてしまったのを悔やんだことは・・・無い!


帰り道。開通したばかりの名古屋高速インターで。

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