BMW MOJ ナショナルラリー2003 in ながの

一昨年は長野の蓼科、昨年は島根の出雲で開催された年に一度のBMWライダーの日本規模での集まり、Motorrad Day。
今年はMOJ ナショナルラリーと名前を変えての開催となりました。
開催地は長野市ということで当然私も準備に余念がなかったのですが、
この文章を作成している7月21日現在未だに明けていない長梅雨のため、期間中は降水確率が初日60%の翌日70%。
いくらBMWが雨に強いことで定評があるといっても車より楽なわけはなく、当日は「わざわざ長距離を濡れていくよりは・・・」と
車でいらっしゃった方も結構多かったようです。
しかし、当日会場付近は終日薄曇りで時折小雨がぱらつく程度。晴れ間も覗くこともあり、
雨を避けるべくオール高速道路で長野入りした私はしきりに天候を呪っておりました。

さて従来のジャンボリーなら参加者はどこかのホテルにまとめて宿泊し、そこの一角でパーティーというのがパターンですが
昨年の出雲ドーム以来そのやり方は大幅に変更されています。
BMWオーナーだけの閉じたイベントではなく、もっと広範囲に開放していこうという方向性ですね。
というわけで今回のメイン会場はかつて長野オリンピックが開催された時にアイススケート場として使用された建物、
エムウェーブだったんですが、当然ここに宿泊はできるはずもなく近くに600人にも及んだ参加者を収容できる
宿泊施設もなかったため参加者は幾つかの宿に分散して宿泊し、
そこにバイクを置き去りにしてシャトルバスで会場入りするという参加形態になりました。

ディーラーからではなく所属クラブの方から参加をした私も某ホテルに宿泊したんですが、
そこは基本的に大会運営スタッフが宿泊していた宿。
従って大部分の方々がシャトルバスの到着より前に事前準備のため会場入りしてしまい、
おかげで53人乗りのシャトルバスはご覧のような有様でした(;^_^A


私のRSはご覧の通り。なんだか知った人のバイクがほとんどという気も・・・。


撮影していた私を入れても乗客はたった3人だけ。おかげでルートイン経由のシャトルバス、運行が随分予定と狂いました(-_-;)

さて、やってきましたメイン会場のエムウェーブ。beemers−clubの戸隠オフミで毎年訪れているわりには
一度もまともに長野観光をしたことがない私には感慨もひとしおです。
そういえば長野五輪の時には私はボブスレーのチケットを持っていたんですが休日出勤で行けなくなってしまい
折角のチケットを無駄にして悔しい思いをしたなんてこともありました(^^ゞ


エムウェーブです。


正面にはなぜかRTが水没してました(^^ゞ

で、中に入るとこんな具合。さすがに見事なものですね。


もともとがスケートリンクだとよく分かります。屋根はオール木造の変則的な吊り天井。そのためか館内は全て禁煙でした。


BMWの旧車の展示は地元の広岡自研さんから。奥には四輪の展示もありました。


もちろん新車も各車種展示。これはロックスターの限定車ですね。


同じく広岡さんが持ち込んだR100TICと二本サスのR100RSはなんと未登録の新車。凄い(@_@;)

それ以外にもさまざまな団体やショップがブースを出してましたので、
フレンドシップパーティーの前にいろんなところを見て回ります。
今回は恒例の抽選会は賞品を提供する各ブースからの出品毎に別々に行われたので、参加者には
「タイヤは倍率が高そうだからTシャツにしておこう」とか「比較的倍率の低そうなタイヤメーカーはどこだろう」などと
悩む楽しみがありました。ちなみに私はTシャツを狙いましたが、見事に外れました(^^;)
なおこれと並行してチャリティーオークションも行われていたんですが、ここのところバイク2台分の修理費が嵩んで
金欠気味の私は「一般的なBMWオーナーの財力は凄まじいものがあるから、ここは争ってもなあ」と
考えを回らせて何も入札しなかったんですが
(予め箱に金額を書いた紙を一度だけ入れて入札し、一番高かった人が落札する一発勝負の形式でした)
なんとK社提供の某超強力盗難防止ロックの真ん中のモデルがこのパーティー参加費の4倍以下の金額で落札。
まさかそんな金額で落ちるとは思っていなかった私は考えを回らせすぎたことを激しく後悔しました(-_-;)


ボクサースポーツクラブのブースで運営資金カンパに協力♪


で、今年の8耐出場車輌。フルカーボンの外装にフロントはARAでリヤはオーリンズ。ホイールは前がなんとビトーのマグ鍛で
リアは日本未発売の(私が個人輸入しようと企んでいる)PVMの6本スポーク。ワイバンのフルエキは芸術的だし、
他にもスペシャルなパーツの満艦飾。いや、これは凄いですわ。



ニュージーランドのUNI-GO社が長野にわざわざ持ち込んだ二輪車用一輪トレーラー。登録作業が間に合わず本体のみの展示でしたが、
最大140リットル/50Kgの積載量でサスペンション装備で200キロ走行にも耐え、簡単に外してホテル内にも持ち込めるという優れもの。
高速道路のタンデムが認可されたらかなり使えるのではと思いました。あと、これなら犬を乗せてバイクで走れる(笑)

それから、暗くなった頃に初日のメインであるフレンドシップパーティーがスタート。
地方に公認クラブが次々と誕生していることもあり、今回は各公認クラブのクラブ旗入場がありました。
しかし、公認クラブであるCLUB BMW東海に所属している私には
この時使用された旗をいつ製作したのかまったく覚えがなかったのだが(^_^;) う〜む。
それから関係者各位の挨拶があり、例によってドイツ語の乾杯の歌を歌いながら乾杯です。


全国各地の公認クラブの旗が勢ぞろいしてます。右は乾杯の様子。

これから二時間ほど、なかなか盛況なパーティーが続きました。料理はまあ、それなりだったんですが8000円の参加費には
記念品代や運営費やエムウェーブを借り切ったりする費用も含まれてますからこれは文句言っちゃいけません。
で、それからホテル別に用意されたシャトルバスで帰って明日に備える人、
長野の町に二次会に繰り出す人など様々だったんですが私はスタッフと同じホテルに宿泊していたため
シャトルバスはスタッフの都合優先で会場の片付けがほぼ終わった時刻にしか来ず、
それまでは運営スタッフに混じって会場の後片付けを手伝ったりしておりました。

それから一夜明けて、二日目です。ホテルを引き払って、今度はバイクでエムウェーブに向かいました。
しかし早く着き過ぎてしまい、運営スタッフにも知った顔が多いので挨拶をしていたらとても断れないような某氏に
「円秋君、それじゃあ駐車場への誘導を手伝ってもらえるかな」と頼まれてしまい、またしても手伝いをすることに(苦笑)


その地下駐車場。スペースには異常に余裕がありましたが、そのため他の参加者のバイクを見て回る楽しみはちょっと薄かったかも。


初日もやっていたんですが、各モデルの試乗会も開催。ササキさんが持ち込んでいたチタンマフラー装着のK1200RS、絶品でした(^^)v

二日目はルール&マナーアップフェスタ2003inながのというイベントも同時開催していたため、一般の方の参加もOKでした。
というより、二日目のメインははっきりいってこちら。展示品や出店ブースなどは基本的に昨日と同じですが、
主催は長野県/長野市/長野県警/BMWモーターサイクルオーナーズクラブ等々といった団体で構成された
Mフェスタながの2003実行委員会。
そのためイベントも消防車や白バイ、パトカーを持ち込んだりフリーマーケットや交通安全関係のイベントが目白押しで、
明らかにBMWオーナーのみを対象とはしていないものでした。
また、MOJラリーの方ではディスカバー長野と銘打ってミニツーリングを企画したり長野市内を140台超のBMWでパレードしたりで
(信号の操作は行ってもらえなかったので途中で隊列が寸断されてしまい、一部道を間違えた車輌が出たという話も・・・(;^_^A)
とりたててエムウェーブ内でのイベントに固執する姿勢ではなく、毎年の通り午後になると潮が引くようにBMWオーナーが
次々と会場を後にしていって残るは一般の来場者がほとんどという具合になっていました。


これは午後に撮ったもの。BMWライダーはスタッフ以外ほとんど残ってません。

そうはいっても、クラブ旗の入場もやりました。実は旗手はほとんど某公認クラブの方が務められたんですが、
どうも人数が不足気味だったらしく私が写真を撮りに行ったところスタッフの方に
「円秋君、君東海のクラブ員だったよね。東海の旗持って行進して」と言われてそのまま旗を持たされてしまったという(^^ゞ


で、その様子。実はボーイスカウトで経験長いので望むところだったんですが(笑)


これはちびっこ用白バイ。私の横では交機の方が苦笑されてました(^^)


こっちは本物。全国大会で一位になったという長野県警白バイ隊のデモ走行です。一本橋23秒は驚異の一言でした。
それからトライアルバイクでのデモ走行もやったんですが、実はこの時会場にはトライアルの全豪チャンピオンが来ておりまして
「彼だったらもっと上手いぞ、絶対」と事情を知る一部で囁かれていたのはここだけの話です(笑)



山田純さんが二時間に渡ってラジオ生放送をされたルール&マナーステージ。
これは終了直前の様子です。長丁場お疲れ様でした。

個人的には、BMWのイベントにそれ以外の要素を持ち込んで一般参加OKにするのはどうかと思う部分も正直、あったんです。
で、そこのところをあるスタッフの方に聞いてみたところ、どこの団体も自分たちのやっていることを広くアピールしたいのだと。
警察は取締りについては市民から評判が悪いけれども彼らとしては本気で交通安全のために取り組んでいると示したいし
消防署にしても自分たちの活動をもっとわかってほしい。今回参加された他の団体も同じこと。
ただ、自分たちだけでは予算も限られているし大きなイベントを運営する余力はないわけで、
だったらみんなで集まって一つの大きなイベントにしてしまえばいい、という発想があり、
運営側としてもそういう活動に協力するのを拒む理由はないしライダーの社会的認知を高めるには
むしろ積極的に協力していくべきではないかと語っていただけました。
実際2日目の参加人数は延べ4000人だったそうですからイベントとして考えたらMOJラリーの単独開催より
明らかに成功していると言うべきで、その意味でも狙いは的中でしょう。

実際次は是非うちで、というオファーも複数の自治体からあるそうで、
運営側として次のラリーで実現したい夢なども伺ったんですがそれはまだ伏せておきます(^^)
ともあれ、なかなか考えされられることの多かった大会でした。

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